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第1章 覇気使い戦争。
第24話 因縁の決着。
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「そう身構えるな。俺は部下の面倒事を処理しに来ただけだ。」
焦った様子もなく忍は戦意はないと全員をなだめるが、状況が状況なので簡単には信用できなかった。
「…兄貴。」
「…忍様。」
竹島と仲村は忍に裏切ったと思われたのか、心配した表情で様子を伺う。
「心配するな、内輪揉めは良くある事だ。だが、お前等が敗北した事には変わりない…俺を守る役目は終わりだな。これにより三銃士は解散とする。お前等の好きなように生き、好きなように暮らせ、お前たちの自由だ。もう俺に縛られる事もない…お前等と過ごした時間は楽しかった。」
三銃士が全員敗北した事により、忍を守る役目が必要なくなった事を伝えられた二人は驚愕し、どうしたら良いのか分からなくなっていた。
「それより! これで全員を倒したんだ、約束は守ってくれるんだよな!」
修二は思い出したかのように前から約束していた決闘を忍に覚えているか確認する。
「あぁ、ちゃんと覚えている。そう何度も言うな、こっちも都合があってな…」
「良し、じゃあやろう!」
修二は傷口から激しく大量出血しながら、顔が青ざめ、ふらふらな状態で忍にファイティングポーズを取り、戦おうとしていた。
「人の話を聞いてたか? 今、その状態で戦うと確実に死ぬぞ。」
冷静な忍でも修二の馬鹿な行動には冷や汗を流し、呆気に取られ自然とツッコミをしてしまう。
そして気づく、いつの間にか忍は修二のペースに乗せられていた事に。
(…コイツは二つに分類されるな。一つは本当に馬鹿で自然に何かを惹き付ける物があるのか、二つ目は、ここまで計画を立て馬鹿の振りをしているかだ。まあ後者なら対応できるが、前者だけは予想が計り知れない行動を起こす。だが、コイツはどう考えても前者だな。)
忍は修二の行動だけを見て本性を見抜いていた。
「まあ、いいだろ…シェリー、暫く雅を預かっておいてくれ。」
「な、何をする気ですか?」
竹島は忍の行動を理解できずに、吃りながら聞いてみた。
「…決着を見に行くんだよ。それより品川修二、怪我は治さなくていいのか?」
「あ? 偉そうに言うじゃねぇよ! テメェの部下でもねぇし、俺は三銃士でもねぇよ!」
忍の上から態度に不機嫌になった修二は猿みたいに怒り、威張りながら反論する。
「…シェリー、コイツに軽く手当てしてやってくれ吹雪雅人の決着を見逃してしまう。」
そんな修二の痩せ我慢を無視し、忍はシェリアに応急措置を要求する。
「分かりました。医務室からドクターを呼びます。」
シェリアは付き添いにいた執事に声をかける。
「それより品川さ、あの竜巻を消したのは凄かったよ!」
治療に必要な機材が揃うまで、暇を持て余していた相川は先程の戦闘で修二が巨大竜巻を右拳一つで消し飛ばした事に絶賛していた。
「いや、なんか殴ったら何とかなるだろと思ってよ…そう思ったら体が勝手に動いてた。」
修二の漠然とした理由に、その場に聞いていた相川と仲村とシェリアは目が点となり困惑していた。
ただ一人を覗いて…
「竜巻を消滅させた現象は上昇気流だ。」
突然と全員が分からなかった答えを導きだしたのは当然だろうという涼しい表情で腕組みをしている忍だった。
「え? 上昇気流ってあの…」
「詳しくは知らないが風も空気の一部だ。炎は酸素を燃やし、二酸化炭素を排出する。その燃やす行為により奇跡なのか火災旋風などの現象が起き、あの巨大な竜巻を消滅させる結果になったかだ。これはあくまで仮説であって本当はどうかは知らない。」
最後に忍は仮説が間違っていても専門知識は詳しくないと言い訳できる様に保険をかけ、後は時間をかけて、皆の記憶から忘れる事を少しだけ祈った。
「…え? 今の科学の話? なんか意味不明な単語が一杯並んで…科学は理解できないよ!」
だが、そんな事を心配せずとも全員が仮説を聞いても理解するのが困難な為、突っ込まれる事はなくなったので一安心した忍だった。
「テメェ、横文字ばっか使えば頭いいと思ってんじゃねぇぞ!」
ただ、修二だけは理解できなくても忍の一つ一つ行うアクションが気にいらない為、突っ掛かる。
「…頭が痛くなってきた。」
こんなグダグダで纏まっていない連中に三銃士全員が負けたのかと考えただけで渋い表情になり頭痛を起こす忍。
(久し振りに見ました。忍さんが困った顔、やはり品川さんには何かあるんでしょうね。)
横目で見ていたシェリアは忍が修二への対応が面白くなって微笑んでいた。
暫くすると救急箱を持ってきた医者により、学ランを脱ぎ、ガーゼを貼り付けられ、その上から傷口を塞ぐように包帯をギチギチに締め付けられるように巻かれる。
「良いですか? こんな出血多量しながら動いてる人間はいませんから戦闘に参加しようなんて考えないでください。動けば傷口が開いて命が危ないです。」
修二はシェリアから派遣された医師により、厳しく念押しをされ黙って頷いていた。
「それじゃあ行くぞ、吹雪雅人の元へ。」
忍は人差し指で何もない空間を軽く触ると黒い渦が出現し、人が通れそうなぐらいには大きかった。
「これを通れば吹雪雅人の近くまで行ける。まあ、入るか入らないかは自由だ。どうする?」
「俺が行く。」
忍の不安要素がある発言に、先導に申し出たのは修二だった。
そして修二は黒い渦の前に立ち、ゆっくりと深呼吸を繰り返し、不安を圧し殺し決意を決めて黒い渦の中に入る。
「…ここは?」
修二が出現した場所は積み上げられた廃車の上だった。
「海道廃車処理場だ。ここで吹雪雅人と南雲悠人が戦っている。」
そして背後から修二に続くよう忍も現れ、次に相川、竹島、仲村、シェリアの順に黒い渦から出てきた。
「本当に吹雪がいるのか?」
明らかに人っ子一人いない場所で、疑った修二は黒い渦を処理している忍に真意を聞いた。
「…もう始まるな。」
忍の一言で離れた場所から、大きい氷の柱が修二達にも分かるぐらいに出現した。
更に、柱の天辺から稲妻が落ちるのも確認でき吹雪と南雲が戦っている事が分かった。
「…近づいてみるか。」
修二が廃車の間を飛び回り、近くで観戦するため近づく。
「テメェがなんと言おうと! 俺は止める! テメェをボコボコにしても神崎忍には近づけさせねぇよ!」
学ランがボロボロの吹雪は両手に冷気を纏わせ、体全体に雷を纏っているワイシャツの南雲と激突し叫ぶ。
「勝手にしてろ! 俺は全てにおいて完璧で天才でNo.1の『覇気使い』だ! 神崎忍じゃない! 俺が全てにおいてNo.1なんだ!」
「南雲!」
互いに離れるように弾け、廃車に囲まれた特殊コロシアムに着地する。
「…お前に分かるか? 虐げられた者の気持ちが…お前には分からないだろうな、最初から喧嘩が強く、皆から人気者のお前には!」
南雲は稲妻を両手両足に纏い、カウンターを狙うため吹雪の攻撃を待機する。
「…俺だって好きで、そうなりたくなった訳じゃねぇんだよ…テメェにも素直に話せない事もあったんだよ! 内藤にも美鈴ちゃんにも…友達になった修二にも相川にもちゃんと話せてねぇんだよ!」
吹雪は南雲がカウンター狙いを知っており、全速力で走りスライディングで股の間を滑り、立ち上がり背後から柏木直伝の前蹴りを放つ。
だが、南雲は雷を纏い閃光の如く前に移動し吹雪の攻撃を回避する。
「そんなの知るか、俺はやりたいようにやる! 邪魔するなら吹雪ーーー三流のお前から始末する!」
南雲は振り向き、敵意剥き出しの目で吹雪を睨み付ける。
「そうかよ…言葉じゃ通じねぇんだな。」
聞く耳を持たない南雲に流石の吹雪も表情が曇り説得を諦めた。
「言葉っていうのはコミュニケーションの一部だ。本当に人間が分かるのは実力だけだ! 実力以外に何か分かるのか? 分かんねぇだろうな! 最初から実力を持ってる奴に努力した奴の気持ちが分からねぇだろうな!」
南雲は自分の理論で吹雪に押し付け、なんとか面倒な戦闘を終わらせ神崎忍と戦闘したかったのだが、計画外にも吹雪が乱入してきた事により焦っていたのだ。
「だったら俺も邪魔をするぜ、品川と約束をしたからな…負けねぇってな。」
吹雪は左手を心臓部分に当て、息を小さく吐き、冷気を体全体に覆わせる。
「見せてやるぜ、柏木さんと一緒に改良した『ダイヤモンドダスト』から『I.B.F』をな!」
吹雪は修二に内緒で『M.O.F』という感じの名前をパクり、自分の形態を作っていた。
焦った様子もなく忍は戦意はないと全員をなだめるが、状況が状況なので簡単には信用できなかった。
「…兄貴。」
「…忍様。」
竹島と仲村は忍に裏切ったと思われたのか、心配した表情で様子を伺う。
「心配するな、内輪揉めは良くある事だ。だが、お前等が敗北した事には変わりない…俺を守る役目は終わりだな。これにより三銃士は解散とする。お前等の好きなように生き、好きなように暮らせ、お前たちの自由だ。もう俺に縛られる事もない…お前等と過ごした時間は楽しかった。」
三銃士が全員敗北した事により、忍を守る役目が必要なくなった事を伝えられた二人は驚愕し、どうしたら良いのか分からなくなっていた。
「それより! これで全員を倒したんだ、約束は守ってくれるんだよな!」
修二は思い出したかのように前から約束していた決闘を忍に覚えているか確認する。
「あぁ、ちゃんと覚えている。そう何度も言うな、こっちも都合があってな…」
「良し、じゃあやろう!」
修二は傷口から激しく大量出血しながら、顔が青ざめ、ふらふらな状態で忍にファイティングポーズを取り、戦おうとしていた。
「人の話を聞いてたか? 今、その状態で戦うと確実に死ぬぞ。」
冷静な忍でも修二の馬鹿な行動には冷や汗を流し、呆気に取られ自然とツッコミをしてしまう。
そして気づく、いつの間にか忍は修二のペースに乗せられていた事に。
(…コイツは二つに分類されるな。一つは本当に馬鹿で自然に何かを惹き付ける物があるのか、二つ目は、ここまで計画を立て馬鹿の振りをしているかだ。まあ後者なら対応できるが、前者だけは予想が計り知れない行動を起こす。だが、コイツはどう考えても前者だな。)
忍は修二の行動だけを見て本性を見抜いていた。
「まあ、いいだろ…シェリー、暫く雅を預かっておいてくれ。」
「な、何をする気ですか?」
竹島は忍の行動を理解できずに、吃りながら聞いてみた。
「…決着を見に行くんだよ。それより品川修二、怪我は治さなくていいのか?」
「あ? 偉そうに言うじゃねぇよ! テメェの部下でもねぇし、俺は三銃士でもねぇよ!」
忍の上から態度に不機嫌になった修二は猿みたいに怒り、威張りながら反論する。
「…シェリー、コイツに軽く手当てしてやってくれ吹雪雅人の決着を見逃してしまう。」
そんな修二の痩せ我慢を無視し、忍はシェリアに応急措置を要求する。
「分かりました。医務室からドクターを呼びます。」
シェリアは付き添いにいた執事に声をかける。
「それより品川さ、あの竜巻を消したのは凄かったよ!」
治療に必要な機材が揃うまで、暇を持て余していた相川は先程の戦闘で修二が巨大竜巻を右拳一つで消し飛ばした事に絶賛していた。
「いや、なんか殴ったら何とかなるだろと思ってよ…そう思ったら体が勝手に動いてた。」
修二の漠然とした理由に、その場に聞いていた相川と仲村とシェリアは目が点となり困惑していた。
ただ一人を覗いて…
「竜巻を消滅させた現象は上昇気流だ。」
突然と全員が分からなかった答えを導きだしたのは当然だろうという涼しい表情で腕組みをしている忍だった。
「え? 上昇気流ってあの…」
「詳しくは知らないが風も空気の一部だ。炎は酸素を燃やし、二酸化炭素を排出する。その燃やす行為により奇跡なのか火災旋風などの現象が起き、あの巨大な竜巻を消滅させる結果になったかだ。これはあくまで仮説であって本当はどうかは知らない。」
最後に忍は仮説が間違っていても専門知識は詳しくないと言い訳できる様に保険をかけ、後は時間をかけて、皆の記憶から忘れる事を少しだけ祈った。
「…え? 今の科学の話? なんか意味不明な単語が一杯並んで…科学は理解できないよ!」
だが、そんな事を心配せずとも全員が仮説を聞いても理解するのが困難な為、突っ込まれる事はなくなったので一安心した忍だった。
「テメェ、横文字ばっか使えば頭いいと思ってんじゃねぇぞ!」
ただ、修二だけは理解できなくても忍の一つ一つ行うアクションが気にいらない為、突っ掛かる。
「…頭が痛くなってきた。」
こんなグダグダで纏まっていない連中に三銃士全員が負けたのかと考えただけで渋い表情になり頭痛を起こす忍。
(久し振りに見ました。忍さんが困った顔、やはり品川さんには何かあるんでしょうね。)
横目で見ていたシェリアは忍が修二への対応が面白くなって微笑んでいた。
暫くすると救急箱を持ってきた医者により、学ランを脱ぎ、ガーゼを貼り付けられ、その上から傷口を塞ぐように包帯をギチギチに締め付けられるように巻かれる。
「良いですか? こんな出血多量しながら動いてる人間はいませんから戦闘に参加しようなんて考えないでください。動けば傷口が開いて命が危ないです。」
修二はシェリアから派遣された医師により、厳しく念押しをされ黙って頷いていた。
「それじゃあ行くぞ、吹雪雅人の元へ。」
忍は人差し指で何もない空間を軽く触ると黒い渦が出現し、人が通れそうなぐらいには大きかった。
「これを通れば吹雪雅人の近くまで行ける。まあ、入るか入らないかは自由だ。どうする?」
「俺が行く。」
忍の不安要素がある発言に、先導に申し出たのは修二だった。
そして修二は黒い渦の前に立ち、ゆっくりと深呼吸を繰り返し、不安を圧し殺し決意を決めて黒い渦の中に入る。
「…ここは?」
修二が出現した場所は積み上げられた廃車の上だった。
「海道廃車処理場だ。ここで吹雪雅人と南雲悠人が戦っている。」
そして背後から修二に続くよう忍も現れ、次に相川、竹島、仲村、シェリアの順に黒い渦から出てきた。
「本当に吹雪がいるのか?」
明らかに人っ子一人いない場所で、疑った修二は黒い渦を処理している忍に真意を聞いた。
「…もう始まるな。」
忍の一言で離れた場所から、大きい氷の柱が修二達にも分かるぐらいに出現した。
更に、柱の天辺から稲妻が落ちるのも確認でき吹雪と南雲が戦っている事が分かった。
「…近づいてみるか。」
修二が廃車の間を飛び回り、近くで観戦するため近づく。
「テメェがなんと言おうと! 俺は止める! テメェをボコボコにしても神崎忍には近づけさせねぇよ!」
学ランがボロボロの吹雪は両手に冷気を纏わせ、体全体に雷を纏っているワイシャツの南雲と激突し叫ぶ。
「勝手にしてろ! 俺は全てにおいて完璧で天才でNo.1の『覇気使い』だ! 神崎忍じゃない! 俺が全てにおいてNo.1なんだ!」
「南雲!」
互いに離れるように弾け、廃車に囲まれた特殊コロシアムに着地する。
「…お前に分かるか? 虐げられた者の気持ちが…お前には分からないだろうな、最初から喧嘩が強く、皆から人気者のお前には!」
南雲は稲妻を両手両足に纏い、カウンターを狙うため吹雪の攻撃を待機する。
「…俺だって好きで、そうなりたくなった訳じゃねぇんだよ…テメェにも素直に話せない事もあったんだよ! 内藤にも美鈴ちゃんにも…友達になった修二にも相川にもちゃんと話せてねぇんだよ!」
吹雪は南雲がカウンター狙いを知っており、全速力で走りスライディングで股の間を滑り、立ち上がり背後から柏木直伝の前蹴りを放つ。
だが、南雲は雷を纏い閃光の如く前に移動し吹雪の攻撃を回避する。
「そんなの知るか、俺はやりたいようにやる! 邪魔するなら吹雪ーーー三流のお前から始末する!」
南雲は振り向き、敵意剥き出しの目で吹雪を睨み付ける。
「そうかよ…言葉じゃ通じねぇんだな。」
聞く耳を持たない南雲に流石の吹雪も表情が曇り説得を諦めた。
「言葉っていうのはコミュニケーションの一部だ。本当に人間が分かるのは実力だけだ! 実力以外に何か分かるのか? 分かんねぇだろうな! 最初から実力を持ってる奴に努力した奴の気持ちが分からねぇだろうな!」
南雲は自分の理論で吹雪に押し付け、なんとか面倒な戦闘を終わらせ神崎忍と戦闘したかったのだが、計画外にも吹雪が乱入してきた事により焦っていたのだ。
「だったら俺も邪魔をするぜ、品川と約束をしたからな…負けねぇってな。」
吹雪は左手を心臓部分に当て、息を小さく吐き、冷気を体全体に覆わせる。
「見せてやるぜ、柏木さんと一緒に改良した『ダイヤモンドダスト』から『I.B.F』をな!」
吹雪は修二に内緒で『M.O.F』という感じの名前をパクり、自分の形態を作っていた。
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