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ドラゴン
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中から産まれてきたのは大きな紅色のドラゴンだった。ドラゴンはその大きな尻尾を俺達騎士に向けて振り翳した。
そして俺達騎士達はその巨大な尻尾で弾き飛ばされ、地下に居たはずなのにいつの間にが地上に居た。
「がはっ!!!」
「ぐうっ!!」
その一振りの勢いは鍛えていた騎士達をあっさりとダメージを与えてくる。
俺達の拘束から逃れたキャスはドラゴンに乗ってこちらを見て嘲笑っていた。
「あ、あのやろぉ…唐突にドラゴン出しやがって…そんなフラグ立ててなかっただろうが…!」
今まで小物感出していたのはなんなんだ。
いや、その小物に振り回されていたのは誰だとかは今は言わなくていい。
「とにかくあのドラゴンをなんとかしないと、街に被害が出る可能性がある。」
「あぁ、そうだな…」
結局キャスは何を企んでるのかはわからないが、少なくとも絶対ろくなことにならないとだけはわかる。俺達は剣を構える。
「まずはあのドラゴンに生えている翼を切り落とした方が良さそうだな。」
ドラゴンの背中には大きな翼が生えていた。しかしまだ未発達なのか飛ぶ気配はない。だがおそらく魔術の影響で飛ぶ可能性が高い。
「よしいくぞ!」
ドラゴンに向かって俺達は走り出す。しかしドラゴンは尻尾を振るい他の騎士達を投げ飛ばしていく。
今は仲間を気にかける余裕がない。多少気にかけるがそのままドラゴンの元まで辿り着くと、鱗を掴んで上に上がった。
上の方でキャスが俺達を見て顔を青ざめていた。
「おいキャス!まじでいい加減にしろ!どんだけ人に迷惑かければ!!」
「ライアン落ち着け…うわぁっ!」
ドラゴンは抵抗として身体をブンブンと振り回していく。
するとシリウスがキャスと共に地面に墜落してしまったのだ。
「シリウス!!」
慌て下を見るとキャスを下敷きにしてシリウスは倒れていた。
「オレは大丈夫だっ、ライアン!頼むっ!」
「わかった!!」
辛うじてドラゴンの上に止まる事が出来た俺は何とか落ちないようにバランスを取りながらドラゴンの翼を切り落とした。
「グァァァァァァァァア!!!!」
「よしっ!翼を切り落とせたぞ!」
「よくやったライアン!」
するとドラゴンは翼を切り落とせた怒りでなのかさっき以上に身体を振り回し始めたのだ。何とか必死に落ちないようしがみついたがその勢いは強い。そして振り落とされてしまった。
「ぐぁっ!!」
地面に衝突にしてしまい身体が動かない。ドラゴンは俺に怒りの表情を向けて爪を振り落とそうとした真っ最中だった。
抵抗するにも剣を持つ力が入らない、逃げる足にも力が入らない。絶対絶滅だと思わず目を閉じてしまう。
ガツン
その音共に目を開けると、そこにはドラゴンの爪を剣で受け止めていたシリウスが居た。
「シリウス!!」
シリウスはドラゴンの爪を弾き返していく。
「ライアンには手を出させないっ!」
そう言うとシリウスは次の攻撃を避けた後、再びドラゴンの方に向って物凄い勢いで飛びかかっていく。ドラゴンの攻撃を避けながら近づくとそのままタイミングを見て、シリウスは自身の剣でドラゴンの心臓部分を貫いた。
「グァァァァァァァア!!」
ドラゴンは青色の血を流した後、ガラスが割れたように身体にヒビが入り、そのまま砂になって消えてしまった。
「はぁ…はぁ…」
「シリウス!!」
倒れそうになったシリウスを俺は急いで近づき、そして支えた。
「ははっ…これで少しは見直してくれたか…?」
ふてぶてしい笑みでシリウスは俺を見てきた。
「そんなの…見直すもなにも、お前が強いってのは知っていた…!シリウス…無事で良かった…」
俺は思わずシリウスをぎゅっと抱きしめた。
そして俺達騎士達はその巨大な尻尾で弾き飛ばされ、地下に居たはずなのにいつの間にが地上に居た。
「がはっ!!!」
「ぐうっ!!」
その一振りの勢いは鍛えていた騎士達をあっさりとダメージを与えてくる。
俺達の拘束から逃れたキャスはドラゴンに乗ってこちらを見て嘲笑っていた。
「あ、あのやろぉ…唐突にドラゴン出しやがって…そんなフラグ立ててなかっただろうが…!」
今まで小物感出していたのはなんなんだ。
いや、その小物に振り回されていたのは誰だとかは今は言わなくていい。
「とにかくあのドラゴンをなんとかしないと、街に被害が出る可能性がある。」
「あぁ、そうだな…」
結局キャスは何を企んでるのかはわからないが、少なくとも絶対ろくなことにならないとだけはわかる。俺達は剣を構える。
「まずはあのドラゴンに生えている翼を切り落とした方が良さそうだな。」
ドラゴンの背中には大きな翼が生えていた。しかしまだ未発達なのか飛ぶ気配はない。だがおそらく魔術の影響で飛ぶ可能性が高い。
「よしいくぞ!」
ドラゴンに向かって俺達は走り出す。しかしドラゴンは尻尾を振るい他の騎士達を投げ飛ばしていく。
今は仲間を気にかける余裕がない。多少気にかけるがそのままドラゴンの元まで辿り着くと、鱗を掴んで上に上がった。
上の方でキャスが俺達を見て顔を青ざめていた。
「おいキャス!まじでいい加減にしろ!どんだけ人に迷惑かければ!!」
「ライアン落ち着け…うわぁっ!」
ドラゴンは抵抗として身体をブンブンと振り回していく。
するとシリウスがキャスと共に地面に墜落してしまったのだ。
「シリウス!!」
慌て下を見るとキャスを下敷きにしてシリウスは倒れていた。
「オレは大丈夫だっ、ライアン!頼むっ!」
「わかった!!」
辛うじてドラゴンの上に止まる事が出来た俺は何とか落ちないようにバランスを取りながらドラゴンの翼を切り落とした。
「グァァァァァァァァア!!!!」
「よしっ!翼を切り落とせたぞ!」
「よくやったライアン!」
するとドラゴンは翼を切り落とせた怒りでなのかさっき以上に身体を振り回し始めたのだ。何とか必死に落ちないようしがみついたがその勢いは強い。そして振り落とされてしまった。
「ぐぁっ!!」
地面に衝突にしてしまい身体が動かない。ドラゴンは俺に怒りの表情を向けて爪を振り落とそうとした真っ最中だった。
抵抗するにも剣を持つ力が入らない、逃げる足にも力が入らない。絶対絶滅だと思わず目を閉じてしまう。
ガツン
その音共に目を開けると、そこにはドラゴンの爪を剣で受け止めていたシリウスが居た。
「シリウス!!」
シリウスはドラゴンの爪を弾き返していく。
「ライアンには手を出させないっ!」
そう言うとシリウスは次の攻撃を避けた後、再びドラゴンの方に向って物凄い勢いで飛びかかっていく。ドラゴンの攻撃を避けながら近づくとそのままタイミングを見て、シリウスは自身の剣でドラゴンの心臓部分を貫いた。
「グァァァァァァァア!!」
ドラゴンは青色の血を流した後、ガラスが割れたように身体にヒビが入り、そのまま砂になって消えてしまった。
「はぁ…はぁ…」
「シリウス!!」
倒れそうになったシリウスを俺は急いで近づき、そして支えた。
「ははっ…これで少しは見直してくれたか…?」
ふてぶてしい笑みでシリウスは俺を見てきた。
「そんなの…見直すもなにも、お前が強いってのは知っていた…!シリウス…無事で良かった…」
俺は思わずシリウスをぎゅっと抱きしめた。
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