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めんどくせぇ奴 (シリウス視点)
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オレは生まれた時からヒライアカル家の次男として周りに比べられてはガッカリされる日々を送っていた。
とても素晴らしいことに、父上と兄上はとても優れていたのだ。妹も良い評価を得ている。
オレ自身も別に要領は悪くない。なんなら人よりは優れている方だと思っている。
けれども父上と兄上には敵わない。
それだけなら別に良いのだが、父親、兄が完璧なら息子であり弟でもあるヒライアカル家の次男も完璧なのだろうと期待される。
んで、オレの結果をみて父親や兄のように優れていないとガッカリされるのがオチだ。そしてオレから離れていくのだ。
どんなに努力したって結果は同じだ。
いつしかやる気を出さなくなった。
せめてシリウスとして評価してくれていればまだやる気はあったかもしれない。けどいつまでもヒライアカル家の次男としか見られなくなってきたから、馬鹿馬鹿しくなっていた。
出来るだけその環境に居たくなかったオレは、家を飛び出して平民ばかりが所属する騎士団に入った。
そこならオレ自身を評価されると思っていたが、結局場所が変わってもオレがヒライアカル家の次男としか見られていなかった。
だからもう大事な場面以外ではやる気は出さないようにしてきた。訓練だって可能性な範囲はサボっていた。
流石に市民に身の危険が起きた時は本気を出しだが。
そんなある日だった。訓練中同期であるライアンが手合わせ願ってきたのだ。
ライアンは正直言ってしまえばバカ真面目な奴だった。
同期ということ以外ほとんど接点なかったから急に手合わせ願ってきたことに驚いた。
だが真面目に相手にしたところで結果は見えてる。だから適当にやって負けた。
これで勝手に失望してもう関わってこないだろと思っていたのに、次もまたその次もライアンは俺に手合わせ願ってきたのだ。
『貴様!!何故本気で来ない?!』
流石に本気にしてないことに気づいたのか、ライアンは俺に怒鳴ってきた。
『ヒライアカル家の生まれだからって期待しないでくれよな。』
そう言ってさっさと去ろうとしたが、ライアンの顔は更に怒りに満ちた顔をしていた。
『はぁ?!自分がやる気出さない理由に家の名前を使うな!!!シリウス!お前はお前だろうが!俺はお前だから手合わせ願っているんだ!』
オレはそれを聞いた瞬間、鳩が豆鉄砲を食ったような表情をしていたのだろう。
『…お前は、オレがヒライアカル家の次男だから手合わせ願ったんじゃないのか…?』
『そんなわけないだろ!!お前が何者だろうが関係ない!!』
そう言われて、オレはすごく驚いた。と言ってもそれを表に出さなかったが。
初めてだった。ヒライアカル家の次男ではなく、シリウスとして見てくれていることを。
なら期待に応えないとな、そう思いブキを手に取った、が。その時はオレは不安が過った。
もし、本気のオレを見て、失望されたら?
正直訓練は怠けているから強くない筈だ。もし手合わせして、俺が負けたら?所詮こんなもんかとガッカリされてしまうのではないか。
そう考えが頭を埋め尽くす。
『…悪いがオレはやる気ないんだ。よそを当たってくれ…』
結局ライアンに失望されるのが怖くてオレは逃げた。
まぁ、当の本人は諦めがつかないのかそれから手合わせを願ってくる。それだけじゃない、会う度に文句を言ってくる。
どうやらオレのことが嫌いになったらしい。それは当たり前だとは思う。けど嫌いなら関わろうとしなければ良いのに、律儀に手合わせ願ってくる。
けど…
ライアンはちゃんとオレを見てくれている。
そう思うと、オレは嫌われてもよかったなとなる。こうやってオレに関わろうとしてくれているのだ。
ライアンは俺を嫌っているが、反対にオレはだんだんライアンが好きになっていた。ライクではなくラブとしての意味でだ。
別に恋人になりたいとか、仲良くなりたいとかは思っていない。ただこうやって突っかかってくれるだけでオレは嬉しかった。
だからこそ、オレは本気を出せなかった。じゃないと、ライアンがオレから離れてしまうんじゃないかと…そんな不安があった。
しばらくして、キャスが生成した魔術の部屋にライアンと閉じ込められた時だった。
【SEXしないと出られない】そんな悪趣味な条件をクリアしないと出られない使用だった。
ライアンは絶対女役は嫌だろうな、しかも嫌っているオレに抱かれるのは尚更だろうし。
本当は、物凄く抱きたい。
と、思っていたらまさか自分が女役を引き受けるとは思わなかった。
なら出来るだけ負担を減らそうと心がけた、が。
『んっんあっ…』
正直エロい。エロかった。想像以上だった。負担怒ってばかりいるライアンが必死に我慢しながらも喘いている姿はとても興奮した。結局挿入までしてしまったが、オレのモノで感じるライアンがとても可愛く見えた。
それからキャスの生成した魔術の部屋をきっかけに距離が縮まった気がする。というかオレに赤面する事が多くなった気がするのだが、少なからずもオレに対して気になってくれているのか?
それに、おおいぬ座が彫られたシルバーリンクが良いと言っていたし。自惚れて良いよな?
それをプレゼントとして渡したら付けてくれた上に、左手の薬指にはめるし、しかもまるでオレの思いが連動したかのように抜けなくなるというハプニング付き。
恋人にならなくても良い。けど、もっとライアンと仲良くなりたい。
だからこそ、オレは本気を出さないようにしなくては。
とても素晴らしいことに、父上と兄上はとても優れていたのだ。妹も良い評価を得ている。
オレ自身も別に要領は悪くない。なんなら人よりは優れている方だと思っている。
けれども父上と兄上には敵わない。
それだけなら別に良いのだが、父親、兄が完璧なら息子であり弟でもあるヒライアカル家の次男も完璧なのだろうと期待される。
んで、オレの結果をみて父親や兄のように優れていないとガッカリされるのがオチだ。そしてオレから離れていくのだ。
どんなに努力したって結果は同じだ。
いつしかやる気を出さなくなった。
せめてシリウスとして評価してくれていればまだやる気はあったかもしれない。けどいつまでもヒライアカル家の次男としか見られなくなってきたから、馬鹿馬鹿しくなっていた。
出来るだけその環境に居たくなかったオレは、家を飛び出して平民ばかりが所属する騎士団に入った。
そこならオレ自身を評価されると思っていたが、結局場所が変わってもオレがヒライアカル家の次男としか見られていなかった。
だからもう大事な場面以外ではやる気は出さないようにしてきた。訓練だって可能性な範囲はサボっていた。
流石に市民に身の危険が起きた時は本気を出しだが。
そんなある日だった。訓練中同期であるライアンが手合わせ願ってきたのだ。
ライアンは正直言ってしまえばバカ真面目な奴だった。
同期ということ以外ほとんど接点なかったから急に手合わせ願ってきたことに驚いた。
だが真面目に相手にしたところで結果は見えてる。だから適当にやって負けた。
これで勝手に失望してもう関わってこないだろと思っていたのに、次もまたその次もライアンは俺に手合わせ願ってきたのだ。
『貴様!!何故本気で来ない?!』
流石に本気にしてないことに気づいたのか、ライアンは俺に怒鳴ってきた。
『ヒライアカル家の生まれだからって期待しないでくれよな。』
そう言ってさっさと去ろうとしたが、ライアンの顔は更に怒りに満ちた顔をしていた。
『はぁ?!自分がやる気出さない理由に家の名前を使うな!!!シリウス!お前はお前だろうが!俺はお前だから手合わせ願っているんだ!』
オレはそれを聞いた瞬間、鳩が豆鉄砲を食ったような表情をしていたのだろう。
『…お前は、オレがヒライアカル家の次男だから手合わせ願ったんじゃないのか…?』
『そんなわけないだろ!!お前が何者だろうが関係ない!!』
そう言われて、オレはすごく驚いた。と言ってもそれを表に出さなかったが。
初めてだった。ヒライアカル家の次男ではなく、シリウスとして見てくれていることを。
なら期待に応えないとな、そう思いブキを手に取った、が。その時はオレは不安が過った。
もし、本気のオレを見て、失望されたら?
正直訓練は怠けているから強くない筈だ。もし手合わせして、俺が負けたら?所詮こんなもんかとガッカリされてしまうのではないか。
そう考えが頭を埋め尽くす。
『…悪いがオレはやる気ないんだ。よそを当たってくれ…』
結局ライアンに失望されるのが怖くてオレは逃げた。
まぁ、当の本人は諦めがつかないのかそれから手合わせを願ってくる。それだけじゃない、会う度に文句を言ってくる。
どうやらオレのことが嫌いになったらしい。それは当たり前だとは思う。けど嫌いなら関わろうとしなければ良いのに、律儀に手合わせ願ってくる。
けど…
ライアンはちゃんとオレを見てくれている。
そう思うと、オレは嫌われてもよかったなとなる。こうやってオレに関わろうとしてくれているのだ。
ライアンは俺を嫌っているが、反対にオレはだんだんライアンが好きになっていた。ライクではなくラブとしての意味でだ。
別に恋人になりたいとか、仲良くなりたいとかは思っていない。ただこうやって突っかかってくれるだけでオレは嬉しかった。
だからこそ、オレは本気を出せなかった。じゃないと、ライアンがオレから離れてしまうんじゃないかと…そんな不安があった。
しばらくして、キャスが生成した魔術の部屋にライアンと閉じ込められた時だった。
【SEXしないと出られない】そんな悪趣味な条件をクリアしないと出られない使用だった。
ライアンは絶対女役は嫌だろうな、しかも嫌っているオレに抱かれるのは尚更だろうし。
本当は、物凄く抱きたい。
と、思っていたらまさか自分が女役を引き受けるとは思わなかった。
なら出来るだけ負担を減らそうと心がけた、が。
『んっんあっ…』
正直エロい。エロかった。想像以上だった。負担怒ってばかりいるライアンが必死に我慢しながらも喘いている姿はとても興奮した。結局挿入までしてしまったが、オレのモノで感じるライアンがとても可愛く見えた。
それからキャスの生成した魔術の部屋をきっかけに距離が縮まった気がする。というかオレに赤面する事が多くなった気がするのだが、少なからずもオレに対して気になってくれているのか?
それに、おおいぬ座が彫られたシルバーリンクが良いと言っていたし。自惚れて良いよな?
それをプレゼントとして渡したら付けてくれた上に、左手の薬指にはめるし、しかもまるでオレの思いが連動したかのように抜けなくなるというハプニング付き。
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