異世界ダンジョン

9話

　次の日、俺は大事な事に気づき、本屋にやってきていた。それは、鍛冶に対しての知識が全く無かったのだ。それで本屋に来てみたのだが、色々な本が所せましに並べてあって、探すのに苦労したのだが、ようやく見つけたので、必要な物を五冊買った。

　それは、鍛冶入門の書と裁縫入門の書。それから付属魔法の書と錬金術入門と刻印魔法の書だ。この五冊は俺にとって、これから暮らしていくのに、重要な書物なのだ。これらの説明は後で、本を読んだ時にでも話そうと思う。

　それから、雑貨屋に行って、煉瓦と薪と粘土を大量に買い、アイテムボックスにしまいこんだ。それから、食材を市場で買いつけて、家に帰って来た。俺は丁度昼位だったので、食事を作って食べ終えた。

　そして、ソファーに座り、買って来た鍛冶入門をを読んだ。そしたら。様々な金属に対する、鍛え方や鍛冶魔法と鍛冶スキルレベル1を覚えた。鍛冶魔法それは…。

　　　　　鍛冶魔法：　炉の温度調節や成型、研ぎをおこなう魔法

　鍛冶魔法には三種類あって、それはこのようだ。


　　　・加熱魔法：　金属を望む温度にする魔法
　　　・成型魔法：　金属の型を変える魔法
　　　・研磨魔法：　金属を研磨する魔法

　以上のことが出来る。それから、他の買って来た書物はこのような事が出来るらしい。


　　　付属魔法エンチャっト：武器防具に付属能力を付ける魔法

　　　　錬金術：　分解し抽出、合成の魔法陣を組で砂鉄から酸素を取り除き
　　　　　　　　　　鉄にしたり出来る

　　　刻印魔法：　物質に魔法陣を刻印魔法で魔道具を制作にも、用いられる

　　　　　裁縫：　服を作れるスキル

　以上のスキルレベル1を獲得した。それらを加えたスタータスがこれ。


　　　　　　名前：　カツヒロ・ヨザクラ
　　　　　　年齢：　20
　　　　　　種族：　人間
　　　　　　JOB：　剣士13　　神官1
　　　　　レベル：　28
　　　　　スキル：　剣術8　鑑定MAX　隠蔽MAX　気配探知8
　　　　　　　　　　回復魔法7　黒魔法5　料理6　鍛冶1
　　　　　　　　　　付属魔法1　錬金術1　刻印魔法1　裁縫1
　　　　　　　　　　アイテムボックスMAX　世界共通言語MAX
　　　　　　称号：　女神デメテルの加護　

　こうなる。それから俺は工房の近くの庭に、耐火煉瓦を作る為の炉を、雑貨屋で買って来た煉瓦を組み合わせて作っていく。

　まず粘土に水をまぜて、余計な不純物を篩いのける作業をする。余計なゴミなどを取り除いたら、布の上に粘土を移して、そのまま何日もかけて水気を切るのだけど、時間がもったいないので、この作業を魔法でやっておく。

　水気を取った粘土を、型にはめ込み、長方体にしていく。長方体にした粘土を乾燥させる作業なんだけど、これも魔法を使ってやっておく。乾燥した粘土を炉で焼成していく。出来た耐火煉瓦を、ならべて置いておく。ある程度出来た耐火煉瓦を、耐火性のモルタルを使い溶鉱炉を組むための、準備をしておく。

　溶鉱炉を制作にあたり、工房の一角に溶鉱炉を組み立てていく。組み立ての時に、自動修復と耐火のエンチャットをかけていく。耐火煉瓦と耐火性モルタルにもエンチャットを念のためにかける。そうこうするうちに、念願の溶鉱炉が出来上がった時には、辺りは夜になっていたので、食事をして、続きを明日やる事にして、眠るのだった。

　次の日、食事を簡単にして、工房に入って行く。出来上がった溶鉱炉に、薪をくべて、火を入れた。俺はまず簡単な、ナイフを一本作ろうと思い、溶鉱炉に鉄鉱石を入れていった。

　その時に、指先で空中に魔法陣を描くと、魔力の光で描かれた、模様が溶鉱炉の中にすいこまれていく。そのまま手のひらを炉に向けて、意識を集中していく。そのまま、魔力を炉の中に流し込みながら、制作手順を続ける。

　いくつかの手順をふみつつ、制作を続け、それなりの時間がたったところで、炉の中から溶けた金属を引っ張り出し、いくつかの大きさの型に、入れて固めてインゴットを作っていく。そして出来たインゴットを、手際よくナイフを作りあげる。そして出来上がったナイフがこれ。


　　　　　　鉄のナイフ

　　　　　希少級レア
　　　　　自動修復
　　　　　
　こんな物が最初から出来上がった。ここで一応この世界での等級の説明をしておく。


　　　　　・　粗悪級ジャンク
　　　　　・　普遍級コモン
　　　　　・　特殊級アンコモン
　　　　　・　希少級レア
　　　　　・　固有級ユニーク
　　　　　・　伝説級レジェンド
　　　　　・　遺物級エンシェント
　　　　　・　神話級ミソロジー　

　このようになっている。これで俺も鍛冶が出来るので、お金が節約出来る。防具を作るのに道具が足りないのだ。裁縫するのに、丁度良い、木材が手に入らず、服すら出来ないのである。何故かって？
　
　それは機織り機が作れないのだ。機織り機は丈夫な気が必要で、俺としてはモンスターの素材が無いか、探している。もしかしたら、中級ダンジョンに居るのかもしれないからだ。それまでは、服屋で買うしかないから、我慢する。

　俺は一旦、食事をして、また工房に籠る。溶鉱炉で今度は銀鉱石で、剣を作るからだ。先ほど施した、作業をおこない、その他に、焼き入れや、焼き戻しをして、丁寧に作っていったら、こんな物が出来た。

　　　　　　シルバーソード


　　　　　固有級ユニーク

　　　　　自動修復
　　　　　物理攻撃+30％
　　　　　経験値倍増

　俺はちょっとやり過ぎたと思った。これは、目立たないように、しなければいけないって思った。まぁ剣は固有設定してあるから、俺以外使えないから問題無いけど、でもやりすぎた俺だった。

　それから、魔鉱石の加工に搾取した。まずインゴットにして、それを魔法で魔石にしていく。魔石が出来上がったので、風呂の外にボイラー作って、そこに魔石をはめ込み、魔法陣を描いていくと出来上がり。風呂場にいって、シャワーも作った。それから、トイレも魔石を組み込み、作った。それもウォシュレットだ。使い心地は最高だった。

　それから、錬金術で色々な匂いの、シャンプーとリンスとボディーソープを作り、風呂場に置いておく。俺は、早速お風呂に、お湯をためている間に、食事を作っていく。今日はホワイトシチューにサラダとパンにした。それを平らげて、風呂に向かった。

　シャワーで髪の毛と体を久しぶりに洗い、湯船の中に入った。

「ふぅ～。いい湯だなぁ。日本人は風呂に入るのが一番だなぁ。」

　俺は一人では大きい、風呂でゆっくりと浸かり、出て行って、疲れたので、そのまま眠りにつくのだった。