上 下
18 / 22

18

しおりを挟む
 四階層それは、遺跡に似た場所だった。辺り一面、昔の柱だったり壁が佇んでいた。僕達は、暫く唖然としていた。

「四階層、頑張っていきますか」
「ええ」
「「はっ」」

 辺りを警戒しながら進んでいく。暫く歩くとそいつは突然現れた。そいつは何と。


    オーガロード
   
  レベル: 550
  アイテム ??? ???

 普通のオーガじゃなく、ロードだと。大丈夫なのか? どうか何て、今はどうでもいい。

「皆、強敵だけど今までと、変わらずにいくよ」
「「はっ」」

 僕は今まで通り【シャドーバインド】をかける。しかし、効かなかった。

「やばい。皆、気を付けろ!」
「えっ!?」
「フィーネ!」
「きゃー」
「フィーネーー! おい! 大丈夫か? おいってば」
「‥……」
「こ、コノヤロー! よくもやりやがったな!」

 僕は刀を構えて突っ込んでいく。もう無我夢中だった。【ダイヤモンドダスト】からの【秘儀・雪月花】を放っていく。

「まだ、倒れないのか!」
「主、ここは我々が引き付けます。隙を付いて攻撃してくだされ!」
「ああ。頼む」

 ライナー達が【シャドースラッシュ】を左右から放つ。それが効いたのかオーガロードが崩れる。その隙を逃さず、僕は【秘奥義・漸毅狼影陣ざんこうろうえいじんを叩き込む。

「はぁぁぁぁぁ!」

  秘奥義・漸毅狼影陣 :敵をさまざまな方向から切りつける秘奥義


 オーガロードはボンって音ともに跡形もなく消えていった。

「はぁはぁ。そうだフィーネは?」
「今、目を覚ました模様です」
「大丈夫?」
「いてて…。うん。何とか大丈夫だよ。」
「そっか…。待ってて。今、回復魔法かけるから」

 僕は【グランドヒール】をかける。

「ありがとう。もう平気。」
「良かった。フィーネに…何かあったらって…思ったよ」

 僕は半泣きの状態で話す。

「もう、大丈夫だから泣いちゃだめだよ」
「泣いてないやい。目にゴミが入っただけだよ」
「うふふ。そう言う事にしとくね。」
「ちぇっ」
「「「あはははは」」」

 皆から笑われた。ぐぅの根も出ないぐらいだ。

「いつまで笑ってんだよ! もう良いだろ…。」
「あはは。そうね」

 僕はドロップを確認したら、こんなものが出ていた。それはこれ

  魔剣・鬼切丸

 何と。魔剣です。僕はどうすべきか考えるのだけど、取り合えず【アイテムボックス】に
しまった。後は魔石だけだった。

「皆、当分この階層でレベル上げしようかと思う。敵はかなり強いけど頑張って行こう」
「そうね。今度は油断せずに頑張るわ」

 僕達はこの階層でレベルを上げていった。オーガロード以外にも強い魔物も出て来た。出て来た魔物の一例として載せておく。



   コカトリス

  レベル: 520
  アイテム ??? ???


   ミノタウロス

  レベル: 530
  アイテム  ??? ???


 この階層はやばい。一瞬でも気を抜けば、死に直結する。

 僕達は三日間この階層でレベル上げをして地上に帰って来た。何故帰って来たかと言うと、食材が足りなくなってしまったのだ。僕は久しぶりの地上に安心した。

 そして、この三日間の成果がこれ。


   名前: ユウト
   年齢: 16
   種族: 亜神種
  レベル: 535
  スキル: 全魔法 刀槍 回復 空間収納 世界共通言語
       料理 裁縫 鍛冶木工 気配探知 鑑定 隠蔽 各種強化能力
   称号: 創造神ブラフマーの加護  精霊女王ティターニアの加護


   名前: フィーネ
   年齢: 18
   種族: ハイ・ダークエルフ
  レベル: 530
  スキル: 精霊魔法 双剣術 弓術 風・闇魔法
       料理 隠蔽 各種強化能力
   称号: 精霊女王ティターニアの加護


   名前: ライナー&デル
   年齢: ??
   種族: ダークナイト
  レベル: 520
  スキル: 闇魔法 剣術 体術 状態異常全耐性
       闇属性耐性 気配探知 隠蔽
   称号: ユウトの従者

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ReBirth 上位世界から下位世界へ

小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは―― ※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。 1~4巻発売中です。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

転生したら骨でしたが、僕は元気です

クローバー
ファンタジー
通り魔に刺されて死んでしまった俺(平野宗介)。気がつくと洞窟のような場所で倒れていて、体を確認するとスケルトンになってましたよアッハッハ... しかも目の前になんか魔物いるし早速ピンチです! はあ...この世界で生きていけるのかな... 平野宗介あらためソースケの大冒険(笑)が今始まる...かも? 圧倒的亀速度投稿です

その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~

たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!! 猫刄 紅羽 年齢:18 性別:男 身長:146cm 容姿:幼女 声変わり:まだ 利き手:左 死因:神のミス 神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。 しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。 更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!? そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか... 的な感じです。

処理中です...