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この世界に来てから、数か月経ったある雪の日、僕はいつも通り顔を洗い、歯を磨き朝食を取って、暖を取りながら外を眺めていた。
「この世界にも雪が降るのか。寒いと思ってたけど雪は無いよ。そう言えば最近ステータス見てなかった。久しぶりに見てみようかな。【ステータスオープン】」
名前 :ユウト
年齢 :7
種族 :まだ人族
レベル :30
スキル :刀槍 回復魔法 火魔法 水魔法 風魔法
土魔法 光魔法 闇魔法 鑑定眼 気配探知
鍛冶木工 裁縫 料理 解体 世界共通言語
空間収納
称号 :創造神ブラフマーの加護
こんな感じで、魔法が二つと裁縫が増えた。魔法は現在中級まで使えるようになっている。しかしまだ人族ってどうなんだろ。僕は何処に向かってる? 人じゃなくなってきていて、化け物って呼ばれるのか。いやいや僕は人で有り続けたい。でも神様の加護が有る自体無理かもね。
武器は最初のままで変わってない。この辺に鉱石が無くてちょっと困ってるのが現状。でも、場所は解ってるので雪が止み、春になったら発掘に行こうかな。って思っている。防具の方は、皮装備になっている。それがこれ
武器 :鉄の槍
頭 :ブラックウルフの帽子
体 :ブラックウルフの革鎧 スパイダーシルクの洋服
手 :ブラックウルフの革手袋
腰 :鉄のナイフ スパイダーシルクのズボン
足 :ブラックウルフの革靴
こんな感じ。スパイダーシルクは小屋から数十分の所で取れて、ブラックウルフはこの間討伐したやつで出来た。子供服なんで、そんなに大量に要らなかったからよかったけど、成人したら足りないので、LV上げがてら討伐に行かなきゃ。
外が気になったので小屋から出た僕は、辺り一面の雪景色に感動していた。
「おお~! すごい、凄い光景。僕が住んでた所じゃ、こんなに降らなかったし、積もらなかったから感動する。そうだ、雪だるまでも作るかな。」
雪だるまを作ってる途中、小屋から少し離れたところに、僕より背丈の高い少女が倒れてるのを発見した。
「おい! 大丈夫? しかし凄い怪我だけど、誰かにやられたのか。この辺だと、解らないけど奥にはもっと強いの居るのかもしれない。」
「うぅぅ」
「息はある。急いで小屋に運ぼ。」
そうして僕は少女を担ぎ小屋のベットに寝かせて、回復魔法を唱えた。
「【ヒール】 これで大丈夫だろうけど、ちょっと様子みないとね。しかしこの耳と良い体の色と良い、もしかしてダークエルフ? まぁ今はそっとしとこ。」
僕は部屋から出てソファーに腰をおろし、座った。取り合えず暖かい物でも作っておかなきゃって思ってソファーから立ち上がってキッチンに向かった。
丁度、ユウトがキッチンで料理をしている時、寝ている少女が目を覚まそうとしていた。
「いや~! 母さん助けて~! はぁはぁ、夢、ここは何処?」
少女は見慣れない景色に戸惑いつつも、いい匂いに誘われて部屋を出て来た。
「ここは。」
「あ! もう動いても大丈夫なの?」
「ええ。貴方はどなた? 私をどうする気?」
「僕は、ユウト。ここに一人で住んでるんだ。君は?」
「私は、フィーネ。フィーネ・フェルマー。見ての通りダークエルフ。それで、私をどうする気なの?」
「どうもしないよ。怪我で倒れてたから助けただけ。こっちに座りなよ。今、暖かいスープ出すから。」
「……うん。」
そう言って、フィーネは座るのだった。
「はい。どうぞ。熱いから気を付けてね。」
「あ、ありがとう。」
「いえいえ。」
しばらく、無言だった。僕は久しぶりに人に会って、内心喜んでいた。でも、フィーネは無我夢中、スープを飲んでいた。
「私の顔に何か付いている?」
「いや~、美味しそうに食べてるから、つい嬉しくてね。」
「そう。でも、これ美味しいから。」
「まだ、お替りあるから、食べるならいってね。」
「うん。ありがとう」
食事を終え、ソファーでくつろいでる所でフィーネに話しかけられた。
「ねぇ? ユウトは何でここに一人で住んでるの? 親に捨てられたとか?」
「う~ん、何て言えば良いのか解らないけど、親の顔は知らないからその通りって言えばそう何だけど。」
「何なのよ。歯切れが悪いけど。」
「僕は前世の記憶を持ってて、こことは違う世界で生活をしていたんだ。」
「えっ!?」
「ここまで神様が連れてきてくれてね。」
「そうだったのね。」
「うん。フィーネはどうして、傷だらけで倒れてたの?」
「それは…。」
「あ~。言えないなら、無理に言わなくて良いよ。でも、気が向いたら話してくれるとうれしいな」
「うん。ごめんね。」
「いいよ。大丈夫だから。」
「遅くなったけど、本当に助けてくれてありがとう。」
「良いよ。僕は、見過ごせなかったから、助けたし。」
「私、これからどうしよう?」
「気が向くまま、ここに居てもいいよ。」
「え? でも悪いし、迷惑じゃ?」
「全然平気。だから、居ていいから。寝場所は、さっきの部屋を使ってね。僕はそろそろ寝るから。それじゃおやすみ」
「うん。あるがとう。おやすみ。」
僕はそう言いながら、部屋にもどって、いつもやってる事をやって寝ることにした。
フィーネは一人、ソファーに座ったまま、ユウトの事を、これからの事を、真剣に考えていた。
名前 :フィーネ・フェルマー
年齢 :10
種族 :ダークエルフ族
レベル :15
スキル :剣術 闇魔法
称号 :
「この世界にも雪が降るのか。寒いと思ってたけど雪は無いよ。そう言えば最近ステータス見てなかった。久しぶりに見てみようかな。【ステータスオープン】」
名前 :ユウト
年齢 :7
種族 :まだ人族
レベル :30
スキル :刀槍 回復魔法 火魔法 水魔法 風魔法
土魔法 光魔法 闇魔法 鑑定眼 気配探知
鍛冶木工 裁縫 料理 解体 世界共通言語
空間収納
称号 :創造神ブラフマーの加護
こんな感じで、魔法が二つと裁縫が増えた。魔法は現在中級まで使えるようになっている。しかしまだ人族ってどうなんだろ。僕は何処に向かってる? 人じゃなくなってきていて、化け物って呼ばれるのか。いやいや僕は人で有り続けたい。でも神様の加護が有る自体無理かもね。
武器は最初のままで変わってない。この辺に鉱石が無くてちょっと困ってるのが現状。でも、場所は解ってるので雪が止み、春になったら発掘に行こうかな。って思っている。防具の方は、皮装備になっている。それがこれ
武器 :鉄の槍
頭 :ブラックウルフの帽子
体 :ブラックウルフの革鎧 スパイダーシルクの洋服
手 :ブラックウルフの革手袋
腰 :鉄のナイフ スパイダーシルクのズボン
足 :ブラックウルフの革靴
こんな感じ。スパイダーシルクは小屋から数十分の所で取れて、ブラックウルフはこの間討伐したやつで出来た。子供服なんで、そんなに大量に要らなかったからよかったけど、成人したら足りないので、LV上げがてら討伐に行かなきゃ。
外が気になったので小屋から出た僕は、辺り一面の雪景色に感動していた。
「おお~! すごい、凄い光景。僕が住んでた所じゃ、こんなに降らなかったし、積もらなかったから感動する。そうだ、雪だるまでも作るかな。」
雪だるまを作ってる途中、小屋から少し離れたところに、僕より背丈の高い少女が倒れてるのを発見した。
「おい! 大丈夫? しかし凄い怪我だけど、誰かにやられたのか。この辺だと、解らないけど奥にはもっと強いの居るのかもしれない。」
「うぅぅ」
「息はある。急いで小屋に運ぼ。」
そうして僕は少女を担ぎ小屋のベットに寝かせて、回復魔法を唱えた。
「【ヒール】 これで大丈夫だろうけど、ちょっと様子みないとね。しかしこの耳と良い体の色と良い、もしかしてダークエルフ? まぁ今はそっとしとこ。」
僕は部屋から出てソファーに腰をおろし、座った。取り合えず暖かい物でも作っておかなきゃって思ってソファーから立ち上がってキッチンに向かった。
丁度、ユウトがキッチンで料理をしている時、寝ている少女が目を覚まそうとしていた。
「いや~! 母さん助けて~! はぁはぁ、夢、ここは何処?」
少女は見慣れない景色に戸惑いつつも、いい匂いに誘われて部屋を出て来た。
「ここは。」
「あ! もう動いても大丈夫なの?」
「ええ。貴方はどなた? 私をどうする気?」
「僕は、ユウト。ここに一人で住んでるんだ。君は?」
「私は、フィーネ。フィーネ・フェルマー。見ての通りダークエルフ。それで、私をどうする気なの?」
「どうもしないよ。怪我で倒れてたから助けただけ。こっちに座りなよ。今、暖かいスープ出すから。」
「……うん。」
そう言って、フィーネは座るのだった。
「はい。どうぞ。熱いから気を付けてね。」
「あ、ありがとう。」
「いえいえ。」
しばらく、無言だった。僕は久しぶりに人に会って、内心喜んでいた。でも、フィーネは無我夢中、スープを飲んでいた。
「私の顔に何か付いている?」
「いや~、美味しそうに食べてるから、つい嬉しくてね。」
「そう。でも、これ美味しいから。」
「まだ、お替りあるから、食べるならいってね。」
「うん。ありがとう」
食事を終え、ソファーでくつろいでる所でフィーネに話しかけられた。
「ねぇ? ユウトは何でここに一人で住んでるの? 親に捨てられたとか?」
「う~ん、何て言えば良いのか解らないけど、親の顔は知らないからその通りって言えばそう何だけど。」
「何なのよ。歯切れが悪いけど。」
「僕は前世の記憶を持ってて、こことは違う世界で生活をしていたんだ。」
「えっ!?」
「ここまで神様が連れてきてくれてね。」
「そうだったのね。」
「うん。フィーネはどうして、傷だらけで倒れてたの?」
「それは…。」
「あ~。言えないなら、無理に言わなくて良いよ。でも、気が向いたら話してくれるとうれしいな」
「うん。ごめんね。」
「いいよ。大丈夫だから。」
「遅くなったけど、本当に助けてくれてありがとう。」
「良いよ。僕は、見過ごせなかったから、助けたし。」
「私、これからどうしよう?」
「気が向くまま、ここに居てもいいよ。」
「え? でも悪いし、迷惑じゃ?」
「全然平気。だから、居ていいから。寝場所は、さっきの部屋を使ってね。僕はそろそろ寝るから。それじゃおやすみ」
「うん。あるがとう。おやすみ。」
僕はそう言いながら、部屋にもどって、いつもやってる事をやって寝ることにした。
フィーネは一人、ソファーに座ったまま、ユウトの事を、これからの事を、真剣に考えていた。
名前 :フィーネ・フェルマー
年齢 :10
種族 :ダークエルフ族
レベル :15
スキル :剣術 闇魔法
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