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本編
41話 社交会②
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「そんなに早く行くのですか?」
「陛下への挨拶は貴族階級が上の者から挨拶に行くことになるからな。
我々が行かなければ他の貴族達が挨拶に行けないのだ。」
「なら、僕は子爵だから、あとの方では?」
「お前は私たちの家族のようなものだ。」
「え?」
「あら?私たちと家族じゃ嫌なのかしら?」
「いえ、もう、家族に会えないので、何だか良いなと思いまして。」
「……深くは聞かん。行くぞ。」
そんな会話をしながら、列に並ぶ。
陛下に挨拶するための列に並ぶと少ししてすぐに順番が来た。
「陛下、本日はお招き頂きありがとうございます。こちらがアークです。」
「アーク・メイフィールド子爵です。」
「アーク子爵、先日は色々とありがとう。改めて礼を言わせてくれ。」
「アーク様、先日はありがとうございました。この挨拶の列が終わったら私とも踊ってくださいね♪」
「「「え?」」」
「あら?何か問題が?
それとも、フィアーナやルーセリアとは踊ったのに私とは踊れないと?」
「見てたのですか?」
「いえ、見てませんけど、ルーセリアの嬉しそうだけど不貞腐れてる顔を見ればわかりますわ。」
そう言われたルーセリアは両手で口元を隠す。
「では、後程お願いしますね。」
「いや、アイリス、ここでアークと踊ってしまうとアークと婚約したのかと噂になると思うのだが?」
そんな言葉にはアイリアが、
「あら?婚約は事実なのですから、噂になっても問題ないわ。
噂になってくれた方が余計な話が無くて助かりますわ。」
と言った。
「いや、しかしだな、まだ早いと言うかなんと言うか。」
声が小さくなっていく。
アイリアが恐いらしい。
蛇に睨まれた蛙状態である。
この場合の蛇がかなり大きく、強力であるから問題だ。
アイリア、フィリーナ、ランセリアの3人、それぞれで1個軍団程の戦力だ。因みに1個軍団は大体30,000人程の戦力だ。
…………ラスボス級である。
「「「何だか、失礼なことを言われている気がするわ。」」」
………………
「では、後程、お願いしますね。」
「はい、わかりました。」
どうやら、アークの敗けのようである。
「で、では、これにて。」
「う、うむ。」
そんなやり取りをして列を離れた。
そして、時間が過ぎていき、挨拶の列が無くなる。
アイリスがアークを見て微笑んでいる。女神の様な悪魔の笑顔だ。
「何ですって?」
……………
「アイリス様、どうかしましたか?」
アークが近づいていきそんなことを聞く。
「いえ、今何か失礼なことを言われた気がしたので。
まあ、気のせいですわね。
では、踊りましょうか♪」
そして、アイリスと踊り始めると周りが踊りをやめていなくなっていく。
それにしても曲が長い気がする。
♪♪~♪~♪♪♪~
やっぱり、長い
「演奏家達に1番長い曲をお願いしておきました。」
「え?そんなことを?
これは、フィアーナとルーセリアが怒りそうだなぁ。」
「もう、怒ってますわね。」
「え?」
そう言われたのでフィアーナとルーセリアの方を見ると頬っぺたを膨らませて腰に手を当て怒ったポーズをしている。
うん、駄目だこりゃ。
そして、ようやく曲が終わり、踊りも終わる。
フィアーナとルーセリアが近寄ってきて、アイリスに文句を言い始めた。
「「ちょっとアイリス!1番長い曲で踊るなんてずるいわ!」」
「あら?それでも、1曲は1曲よ?何か問題でも?」
「「ぐぬぬぬ!」」
勝ち誇った顔のアイリスと悔しそうな顔のフィアーナとルーセリア。
貴女達、仲良いんだよね?
「まあ、良いわ。私はここに来る間アークにエスコートして貰ったから。それに帰りもエスコートして貰えるので。」
「「な、なんですって!!?」」
今度はルーセリアが勝ち誇った顔でアイリスとフィアーナが悔しそうな顔をしている。
だから、貴女達、仲良いんだよね?
============================
ヤバイ!この後どうしよう?
毎日投稿を目指していましたが、
投稿出来なくなるかもしれません。
ちょっとネタを考えてますので、
お楽しみかもしれませんが、
しばらくお待ちくださいm(._.)m
「陛下への挨拶は貴族階級が上の者から挨拶に行くことになるからな。
我々が行かなければ他の貴族達が挨拶に行けないのだ。」
「なら、僕は子爵だから、あとの方では?」
「お前は私たちの家族のようなものだ。」
「え?」
「あら?私たちと家族じゃ嫌なのかしら?」
「いえ、もう、家族に会えないので、何だか良いなと思いまして。」
「……深くは聞かん。行くぞ。」
そんな会話をしながら、列に並ぶ。
陛下に挨拶するための列に並ぶと少ししてすぐに順番が来た。
「陛下、本日はお招き頂きありがとうございます。こちらがアークです。」
「アーク・メイフィールド子爵です。」
「アーク子爵、先日は色々とありがとう。改めて礼を言わせてくれ。」
「アーク様、先日はありがとうございました。この挨拶の列が終わったら私とも踊ってくださいね♪」
「「「え?」」」
「あら?何か問題が?
それとも、フィアーナやルーセリアとは踊ったのに私とは踊れないと?」
「見てたのですか?」
「いえ、見てませんけど、ルーセリアの嬉しそうだけど不貞腐れてる顔を見ればわかりますわ。」
そう言われたルーセリアは両手で口元を隠す。
「では、後程お願いしますね。」
「いや、アイリス、ここでアークと踊ってしまうとアークと婚約したのかと噂になると思うのだが?」
そんな言葉にはアイリアが、
「あら?婚約は事実なのですから、噂になっても問題ないわ。
噂になってくれた方が余計な話が無くて助かりますわ。」
と言った。
「いや、しかしだな、まだ早いと言うかなんと言うか。」
声が小さくなっていく。
アイリアが恐いらしい。
蛇に睨まれた蛙状態である。
この場合の蛇がかなり大きく、強力であるから問題だ。
アイリア、フィリーナ、ランセリアの3人、それぞれで1個軍団程の戦力だ。因みに1個軍団は大体30,000人程の戦力だ。
…………ラスボス級である。
「「「何だか、失礼なことを言われている気がするわ。」」」
………………
「では、後程、お願いしますね。」
「はい、わかりました。」
どうやら、アークの敗けのようである。
「で、では、これにて。」
「う、うむ。」
そんなやり取りをして列を離れた。
そして、時間が過ぎていき、挨拶の列が無くなる。
アイリスがアークを見て微笑んでいる。女神の様な悪魔の笑顔だ。
「何ですって?」
……………
「アイリス様、どうかしましたか?」
アークが近づいていきそんなことを聞く。
「いえ、今何か失礼なことを言われた気がしたので。
まあ、気のせいですわね。
では、踊りましょうか♪」
そして、アイリスと踊り始めると周りが踊りをやめていなくなっていく。
それにしても曲が長い気がする。
♪♪~♪~♪♪♪~
やっぱり、長い
「演奏家達に1番長い曲をお願いしておきました。」
「え?そんなことを?
これは、フィアーナとルーセリアが怒りそうだなぁ。」
「もう、怒ってますわね。」
「え?」
そう言われたのでフィアーナとルーセリアの方を見ると頬っぺたを膨らませて腰に手を当て怒ったポーズをしている。
うん、駄目だこりゃ。
そして、ようやく曲が終わり、踊りも終わる。
フィアーナとルーセリアが近寄ってきて、アイリスに文句を言い始めた。
「「ちょっとアイリス!1番長い曲で踊るなんてずるいわ!」」
「あら?それでも、1曲は1曲よ?何か問題でも?」
「「ぐぬぬぬ!」」
勝ち誇った顔のアイリスと悔しそうな顔のフィアーナとルーセリア。
貴女達、仲良いんだよね?
「まあ、良いわ。私はここに来る間アークにエスコートして貰ったから。それに帰りもエスコートして貰えるので。」
「「な、なんですって!!?」」
今度はルーセリアが勝ち誇った顔でアイリスとフィアーナが悔しそうな顔をしている。
だから、貴女達、仲良いんだよね?
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ヤバイ!この後どうしよう?
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投稿出来なくなるかもしれません。
ちょっとネタを考えてますので、
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