上 下
26 / 129
疾風の天使

第25話 疾風の天使アーローとの戦い

しおりを挟む
「……それでトッキーとやら、あなたは聖女の側で、私の敵ってことで良いのかしら?」

 謎の名乗りの内容については触れないことを決めたらしいアーローは、改めて答えて貰ってない質問内容を丁寧に聞き直してくれた。
 
 馬鹿にしたりせずに言い換えてくれるなんて、もしかしたら親切なやつなのかもな。出会い方が違ったら云々……。
 とかどうでも良いことをつらつら考えても仕方ない。あんまり思考が脱線すると、また質問内容を忘れてしまう。答えはもちろん、

「敵だ」

 時夫は宣言しながら、空間収納から杖を取り出し構えた。
 アーローは満足げに大きな口の端を釣り上げて微笑み、金色の瞳を細くした。

「切り刻んで死体を空からバラ撒いてあげましょう。弱さは罪なのです」

 アーローはくるりと体を回転させながら、高度を上げ強く大きく翼をバサリと広げた。
 翼から飛び出した何十という羽がアーローの周囲の空間に展開した。
 その羽の周辺は空間ごと澱んで暗くなっている。
 齋藤さんが叫ぶ。

「気をつけてください!瘴気です!」

 その声に反応したかの様に、一斉に羽が地上に発射された。

「『ウォーターウォール』!」

 齋藤さんが叫んだ。
 その名のとおり水の壁が齋藤さんたちの目の前に現れて殆どの瘴気の羽から身を守った。
 ……あ、さっき出して水浸しにした水をついでに活用してくれてる。嬉しい。
 時夫の方はルミィが風の壁を周囲360度展開してくれて防いでくれた。

「お返しです!」

 ルミィが風で巻き取った羽をアーローの方に飛ばすが、残念ながら同じ風使い。同じ様に防がれてしまった。

「ダメだ。多分遠距離攻撃は基本的に効かない。
 ……雷魔法なら効いたかも知れないけど、王子は使えなくなってるんだもんな。残念だ」

 後半は小さめの声で言った。しかし、ルミィにはバッチリ聞こえていた様だった。

「王子弱体化はトキオのせいじゃないですか!
 ……でも、王子は元々そんなに電気は距離飛ばせ無かったはずです。
 雷落としたりする魔法も存在はしますが、王子のような凡才には無理無理ですね」

 ルミィはトキオを注意するかと思いきや、王子をこき下ろす。良い性格している。さすが我が相棒。

「何にしても接近戦か。よし!サポートよろしく!」

『ウサギの足』

 杖の補助で高く高く上がる。そしてルミィが風で補助しながら、なおもこちらを狙う羽から身を守ってくれる。

『空間収納』

 時夫はこの魔法の距離限界を調べてみたところ、普通は1メートルくらいで、どうにも他の人よりも魔法に長けているらしいルミィですら3メートル圏内の様だったが、時夫は違う。
 この女神より与えられた生活魔法の頂点は、現時点で20メートル先に物を自由に出し入れ出来るのだ!

「へ?は……はっくしょ、はっくしょん!」

「ふはははははは!!!効いてる効いてる!」

 アーローがくしゃみしてるのを見て、時夫は大喜び。大量の胡椒で苦め!!

「……こ、この!!」

 アーローが涙目で時夫を睨みつけた。

「え……ぶわっくしょん!!」

 風に乗せて胡椒をこちらに返してきた。なんと小癪な!!

「トキオ……馬鹿です!!」

 ルミィがなんか言ってる。後でデコピン喰らわすぞ。
 地表におり立ち、もう一度『ウサギの足』でアーローに襲い掛かる。
 風でアーローは時夫を押し返そうとするが、ルミィが同じ風の魔法で中和してくれてるため、時夫はアーローに何とかまた接近する。

「ルミィ!何とかあいつに捕まりたい!」

「はい!」

 時夫の叫びに応えて、ルミィが風を強めて時夫をアーローの元へ届けてくれた。翼の先に手が届いた。

『滑り止め』

 魔力を力一杯注いだ。
 その結果、恐るべき摩擦力で僅かに掴めているだけなのに、見た目より遥かにしっかり掴めている。多分石鹸水でツルッツルにしていても滑らない自信がある。

「やめろ!離せ!!」

 アーローが嫌がり翼を強くはためかせる。それを空中に何個も出した『クッション』で身体が振り落とされない様に自分の周囲を囲んで耐えながら少しずつ翼の根元に近づいていく。

「くっ!この!落ちろ!!」

 時夫が翼を掴んでいるせいで、どんどん高度が落ちていく。
 風の魔法の補助で落下するのは免れているようだが、下には王子と聖女を守ろうと続々と兵士だか騎士だかっぽいのが集まっている。
 もう少し高度が下がれば、多くの魔法使いにとって射程範囲内になるだろう。
 流石に人目のある所で宣戦布告するなんて馬鹿なやつだ。
 既に杖を構えて大勢が手ぐすね引いて待ち構えてるぞ!

「すぐに攫って逃げる予定だったのに……!私はユミスと違って平和主義なのに!なんて愚かな人間ども!」

 アーローは悔しそうに言う。でも、死体をバラ撒くとか言ってなかったか?この自称平和主義者は。

 アーローが地面に降り立つ、その瞬間、王子が剣をアーロー……と時夫の方に向けて言い放つ。

「よし!撃てー!」

「え?」

「トキ……じゃ無くて、トッキー!!」

 ルミィが叫んだ。ちゃんと冷静に言い直しつつ叫んだ。
 王子たちを守るために集まった人達は、なんとアーローが地面に降り切るのを待たずに時夫ごと殺そうとしてきた。

 光と熱と水と植物の何かと尖った何かが一斉に時夫とアーローを襲う。
 土煙が上がり、そして視界が晴れてくる。
 アーローは死んでいなかった。しかし、ダメージはそれなりに大きい様だ。
 時夫は咄嗟に地面に伏せつつ、事前に貰った観客を守るための円盤を使って何とか無事だ。
 狙ったのが時夫ではなくあくまでアーローが攻撃対象だったから耐えられた。
 でも、ノーコントロールなやつが何人かいたっぽいので、危なかった。

「ふふん。私が引導を渡してやろう」

 水も滴る良い男こと何ちゃら王子が濡れた前髪を掻き上げながらアーローに近づいてきた。

「王子!危険です!」

「平気だよ。こいつは邪教徒だな。国民の安寧を脅かす脅威はこの私が成敗してくれ……うわあああああ!!」

 王子はアーローに掴み掛かられ、あっという間に空高く舞い上がっていく。

「もう!行きますよ!……トッキー!」

 ルミィの杖に乗って時夫たちはアーローを追う。

「あのバカ王子!邪教徒を倒す手柄欲しさに、安易に近づいて!も~本当にバカ!」

 ルミィが悪態をついている。
 王子とはやっぱり顔見知りなのかな。
 王子は気絶している様だ。グッタリとして動かない。
 
「追いつけそうか?」

 時夫を乗せたままだと厳しかろうと心配して声をかける。

「邪教徒とはそのうち戦うことになると思ってたんです!ふふふ……この世は金、金なんですよ!!」

 ルミィが最高にご機嫌に答えてくれた。
 収納から取り出したらしい、それは立派な緑色の魔石を取り出した。
 拳大の時夫でもわかる超一級品だ。
 神官って儲かるの?時夫は一応見習いだけど、本採用されたらそれくらい買える様になるの?

「行きますよ!!」

 ルミィはガンガンにぶっ飛ばした。
 途中で立派な木の生えた森の上空を通る。

「ルミィ……ちょっとお願いが……出来れば何だけど」

 思いつきをルミィに話す。

「そんなこと出来るんですか?」

「やってみる」

 俺は生活魔法のカリスマだ。

「な……!?人間がなぜ私に追いつけるの?」

 自称天使は驚愕に金色の目を見開いた。
 少し準備を途中でしたものの、速度はルミィの方が速い。金の力ってすげー!

「うおーーー!!!!行くぜ!!!!」

 時夫は今一度アーローに飛び乗った。

「くっ!落ちろ!」

「『空間収納』」

「……ガッ!」

 アーローの首が仰け反り、速度と高度を一気に落とし、ついに地面に落ちた。
 少し離れた地面に切り口の新しい太い木が大きな音を立てて転がる。
先ほどルミィの風の刃で切り倒して時夫が収納していた木だ。
 アーローの目の前に出したので、アーローは全力で顔面から突っ込んでしまったのだ。
 速度が速い分痛かろう。
 そう、『空間収納』は生活魔法、賢い主夫の基本のきだ。
 そして、

「なっ!?翼が!どうなっている!?」

 アーローがジタバタともがく。
 投げ出された王子は『クッション』で無事だ。時夫はアーローの翼がクッションの役割をしてくれたので大丈夫だった。
 そのついでに、新しい魔法が生き物にも使えないか確かめてみたのだ。

 今、アーローの左右の翼は『接着』でガッチリくっついている。
 世界最強の生活魔法の『接着』だ。くっ付いている部分の羽が全部抜けるくらいの覚悟でないと剥がせないだろう。
 もちろん『剥離』を時夫が使ってあげればすぐにでも自由だけどな!
 そして、『接着』を使ったのは翼だけでは無い。
 服も左右の袖をくっつけてみた。簡単な拘束衣の様になっている。もちろん全力で服でも破けば自由の身なんだが……。

 ルミィが空からふわりと降りたった。
 魔力を戦闘に回すために変身を解き、その美しい金色の髪を風にたなびかせ、冷え冷えとした青灰色の瞳をアーローに向けている。

「アーロー、邪神はあなたたちを使って何をするつもりなんですか?」

 アーローは厳しい口調で問いかけるルミィを睨んだ。

「あの方を邪神などと呼ぶな!唯一神の目的なんて決まっている!
 アルマに奪われた神としての力を取り戻し、再びこの世界唯一の神となる事だ!」

「そうですか。『ウィンドスラッシュ』」

 ルミィの持つ大きな緑の石が砕け、アーローの首が飛んだ。
 身体がゆっくりと倒れ、首と身体それぞれが黒い液体に変化していく。

「う……うう……」

 何ちゃら王子が意識を取り戻しかけている。
 ルミィはそっとフードを被り直した。
 変装用のメガネを掛け直している。

「俺は大丈夫かな……至近距離で顔見られない方が良いのかな?」

 一応王子は時夫の顔を知っているはず。

「不安なら女の子モードを使ってみては?」

 そう言えば、そんなモードもあったな。

「こ、ここは……?」

 王子がキョロキョロと周りを見まわす。

「そうだ、鳥の化け物……私は……君、もしかして君が助けてくれたのか!?」

 ガバッと起き上がると、時夫の手を取った。

「え、あの、そ、そうでーす」

 女言葉使おうと思ったが、咄嗟に出てこなかったので、変な返事になってしまった。

 ルミィを振り向くと、いつの間にかいなかった。
 王子の背後、少し離れたところに杖に腰掛けた影が見えたので上空に避難した様だ。

「恩人の顔を見せてくれ!」

「え、いや……その」

 断ろうとしたのに、フードを無理やり下ろされた。コイツ本当に自分勝手だ。

「……綺麗な髪だ……瞳も……」

 キラッキラの青い瞳で至近距離で見つめてくる。それにいつの間にか、また手を握ってやがる。気持ち悪!
 一歩後退すると、一歩近づいてくる。振り解きたい!

「私の命の恩人の名前を聞かせてはくれまいか?」

 言い方気持ち悪い!

「あの……手を離して……」

「君の名前を教えて貰えたら考えよう」

 考えるだけかよ!

「……ゾフィーラです」

 ごめんなゾフィーラ婆さん。名前借りるわ。

「普段は何をしてるの?」

「……神に使えています」

 見習い神官だからね!

「今度お礼に……「殿下!ご無事でしたか!!」」

 手が緩んだ隙に時夫は王子から距離を取った。
 空を飛んできた兵士やら騎士やらが王子を囲む。

 今のうちに変身を解いた。黒髪に戻る。

「あれ?……ゾフィーラ?ゾフィーラは?」
「これが邪教徒の死骸ですね。もう消えかけてますが討伐の証拠を取っておきましょう。しかし、これを倒すなんてさすが王子……」
「いや、私は……それより赤毛の女の子は見なかったか?」
「女なんてどうでも良いでしょう。擦り傷がありますから医師に診てもらいますよ」

 ルミィが空からそっと迎えにきてくれた。他の人たちに紛れて時夫たちも帰還した。

 次の日の新聞を見ると、アーローの討伐は王子の手柄になっていた。
 それに、観客をアーローから守ったのは何故か聖女サリトゥと騎士団長の息子という事に。
 口止め料なのか、お金は冒険者ギルドを通してたくさん貰えたが……。
 ルミィは結構怒っていた。巨大な魔石まで使って倒したのが、手柄を取られたのだ。

「ほら、良いから次の依頼を選ぶぞ。……げっ!!」

「トキオ、どうしました……ぷぷ」

 時夫はその依頼書をみて顔を思いっきり顰め、ルミィは吹き出した。

『人探しの依頼――赤毛に赤茶色の瞳の少女ゾフィーラ』

 ルミィがニヤニヤしながら嘯く。

「依頼受けちゃおっかなー……いったあ!」

 時夫のデコピンが久々に炸裂した。
 
 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

鬼神の刃──かつて世を震撼させた殺人鬼は、スキルが全ての世界で『無能者』へと転生させられるが、前世の記憶を使ってスキル無しで無双する──

ノリオ
ファンタジー
かつて、刀技だけで世界を破滅寸前まで追い込んだ、史上最悪にして最強の殺人鬼がいた。 魔法も特異体質も数多く存在したその世界で、彼は刀1つで数多の強敵たちと渡り合い、何百何千…………何万何十万と屍の山を築いてきた。 その凶悪で残虐な所業は、正に『鬼』。 その超絶で無双の強さは、正に『神』。 だからこそ、後に人々は彼を『鬼神』と呼び、恐怖に支配されながら生きてきた。 しかし、 そんな彼でも、当時の英雄と呼ばれる人間たちに殺され、この世を去ることになる。 ………………コレは、そんな男が、前世の記憶を持ったまま、異世界へと転生した物語。 当初は『無能者』として不遇な毎日を送るも、死に間際に前世の記憶を思い出した男が、神と世界に向けて、革命と戦乱を巻き起こす復讐譚────。 いずれ男が『魔王』として魔物たちの王に君臨する────『人類殲滅記』である。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

落ちこぼれ盾職人は異世界のゲームチェンジャーとなる ~エルフ♀と同居しました。安定収入も得たのでスローライフを満喫します~

テツみン
ファンタジー
アスタリア大陸では地球から一万人以上の若者が召喚され、召喚人(しょうかんびと)と呼ばれている。 彼らは冒険者や生産者となり、魔族や魔物と戦っていたのだ。 日本からの召喚人で、生産系志望だった虹川ヒロトは女神に勧められるがまま盾職人のスキルを授かった。 しかし、盾を売っても原価割れで、生活はどんどん苦しくなる。 そのうえ、同じ召喚人からも「出遅れ組」、「底辺職人」、「貧乏人」とバカにされる日々。 そんなとき、行き倒れになっていたエルフの女の子、アリシアを助け、自分の工房に泊めてあげる。 彼女は魔法研究所をクビにされ、住み場所もおカネもなかったのだ。 そして、彼女との会話からヒロトはあるアイデアを思いつくと―― これは、落ちこぼれ召喚人のふたりが協力し合い、異世界の成功者となっていく――そんな物語である。

かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる

竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。 ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする. モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする. その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.

処理中です...