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第1章
76話 奥へ
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76話
ダンジョンに入って1時間が経つだろうか今のところ順調だ。
何故かモンスターの数が異様に少ない。 他の冒険者がここら一体のモンスターを倒してくれたのだろうか。
俺は足のペースを速くしてさらにダンジョン深くまでいく。しかし、モンスターの数は次第に増えてきていた。
その度に俺は魔法陣を展開させて中に入りモンスターを回避していた。
まだ行ける
まだ行ける
まだ行けると
何時間経っただろうか。ずんぶんと奥まで来た。
と、考えている間にもモンスターからの襲撃があり魔法陣の中に入った。
「はぁはぁ」
少しこの女神の空間で休んでいくとしよう。ふと、顔を上げるとロリ女神と目があった。
「そういえばお主の能力はその力しかないんじゃったな」
「?どうしたんだ、いきなり。俺のこと手伝ってくれるのか?」
「それは出来んの。しかし、お主に力を与えることはできるぞ」
「この、力以外にってことか?」
「そうじゃ、その力は元ワシのじゃ。言ってしまえばあの世界の魔法ではない。
ということは」
「俺に本来の職をくれるってことか?」
「そういうことじゃ。これでお主も戦いやすかろう。迷惑をかけたお詫びじゃ、神器でもチート職でもなんでも言うがよい」
「本来ならここで躊躇するのが正解なんだろうな。けど、俺はここでしっかり答えるぞ。
お前が持ってる神器、職、魔法の中で最高レベルの中の1番をくれ」
「...お主、遠慮という気持ちはないのか。まぁ、ワシが言ったことだしいいのじゃが。
しかし、1番か。難しいの.........あっいやあれはだめじゃ」
「心当たりがあったようだな」
「あるにはあるがあれは駄目じゃ。世界が滅んでしまう」
「どういうものなんだ?」
「...説明するくらいなら良いか。その力は辺りのエネルギーを全て食らって無限に広がるのじゃ」
「無限にって世界を飲み込むのか?」
「そうじゃ、持ち主の発動する魔法によって変わるのじゃ。
炎の魔法を使うとするじゃろその炎にこの力を組み合わせると炎は辺りのエネルギーを力とし無限に広がって世界が滅ぶという訳じゃ」
「使いづらいな」
「だから駄目じゃと言ったろ」
「また、今度にするよ。ゆっくりどの力を使うか考えてからまたもらいにくるよ」
「そうか、お主が慎重になって良かったのじゃ」
「じゃあ、俺は戻.........」
意識が遠のく。ここが安全圏だと思ったのか強烈な睡魔に襲われzzzzzzz
「おい、ここで寝られては困るのじゃが......まぁ、無理もないの5時間近く走り回っておったんじゃ。今回だけ特別じゃぞ」
続く
ダンジョンに入って1時間が経つだろうか今のところ順調だ。
何故かモンスターの数が異様に少ない。 他の冒険者がここら一体のモンスターを倒してくれたのだろうか。
俺は足のペースを速くしてさらにダンジョン深くまでいく。しかし、モンスターの数は次第に増えてきていた。
その度に俺は魔法陣を展開させて中に入りモンスターを回避していた。
まだ行ける
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まだ行けると
何時間経っただろうか。ずんぶんと奥まで来た。
と、考えている間にもモンスターからの襲撃があり魔法陣の中に入った。
「はぁはぁ」
少しこの女神の空間で休んでいくとしよう。ふと、顔を上げるとロリ女神と目があった。
「そういえばお主の能力はその力しかないんじゃったな」
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「それは出来んの。しかし、お主に力を与えることはできるぞ」
「この、力以外にってことか?」
「そうじゃ、その力は元ワシのじゃ。言ってしまえばあの世界の魔法ではない。
ということは」
「俺に本来の職をくれるってことか?」
「そういうことじゃ。これでお主も戦いやすかろう。迷惑をかけたお詫びじゃ、神器でもチート職でもなんでも言うがよい」
「本来ならここで躊躇するのが正解なんだろうな。けど、俺はここでしっかり答えるぞ。
お前が持ってる神器、職、魔法の中で最高レベルの中の1番をくれ」
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しかし、1番か。難しいの.........あっいやあれはだめじゃ」
「心当たりがあったようだな」
「あるにはあるがあれは駄目じゃ。世界が滅んでしまう」
「どういうものなんだ?」
「...説明するくらいなら良いか。その力は辺りのエネルギーを全て食らって無限に広がるのじゃ」
「無限にって世界を飲み込むのか?」
「そうじゃ、持ち主の発動する魔法によって変わるのじゃ。
炎の魔法を使うとするじゃろその炎にこの力を組み合わせると炎は辺りのエネルギーを力とし無限に広がって世界が滅ぶという訳じゃ」
「使いづらいな」
「だから駄目じゃと言ったろ」
「また、今度にするよ。ゆっくりどの力を使うか考えてからまたもらいにくるよ」
「そうか、お主が慎重になって良かったのじゃ」
「じゃあ、俺は戻.........」
意識が遠のく。ここが安全圏だと思ったのか強烈な睡魔に襲われzzzzzzz
「おい、ここで寝られては困るのじゃが......まぁ、無理もないの5時間近く走り回っておったんじゃ。今回だけ特別じゃぞ」
続く
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