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第1章
54話 反撃
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54話
鏡はマリウスに安直な質問をした。
「マリウスお前悪魔しか吸収できないのか?」
「そうだよ。本当はみんなと一緒になりたいんだけどできないんだ」
「そして吸収した悪魔の力を使えるというわけだな」
鏡はマリウスが色々な能力を使っているためこの結論に至った。
「そうなんだけど、君と話しをしていてもつまらないな。もう殺しちゃうね」
そう言うとマリウスは地面から岩を作りだし鏡に向かって投げつけた。鏡は最初からマリウスを警戒していたため紙一重で避けることができた。
「あぶねー、全力で避けてもぎりぎりなのかよ」
「まだまだ、避けなきゃ当たっちゃうよ」
マリウスは無数の岩を作りだし鏡に避ける場所をあたえないように投げた。鏡は避けることができない。避けるすべがないのだ。
「やばいな...」
鏡の周りに土煙が立ち込めた。その時、マリウスの方に向かって先ほどの何倍ものスピードで岩が返ってきた。マリウスは目の前に透明な壁を作りだし防いだ。
「危ないよ、もう少しで当たるとこだったじゃないか」
「今のを防ぐのか、さすが鏡が助けを呼ぶだけのことはあるぜ」
土煙が晴れた場所には五十嵐が立っていた。
「五十嵐!お前が来たのか」
「あぁ!?俺じゃ不安ってか?」
「だってお前攻撃できないじゃん」
「あぁ?舐めんな俺にはこのナイフがある........そうだ!前の場所に置いてきちまったんだ。てめーのせいだぞ鏡!」
「ナノ、なんで五十嵐なんか連れてきたんだ」
「勝手についてきたんだなの」
自分を無視して会話が続いていたためマリウスは少し怒り気味になっていた。
「僕を無視しないでよ」
今度は空を覆うように岩をだし鏡めがけて落とした。
「おい五十嵐、また防げるか?」
「あの量じゃ俺は助かるがお前は無理だな」
鏡は魔法陣をだす準備をした。その時落雷のようなスピードで鏡は誰かに担がれた。
「俺を呼んで正解だったな鏡」
担いだのは内田だった。横にはナーラも担がれ背中にはナノがくっついていた。
「最終兵器である私がきたからにはもう安心ですよ」
「お前さっき岩が空に現れた瞬間パニックになってただろ」
内田は攻撃範囲外に俺達を非難させてくれた。目の前には岩が山のように積まれているが五十嵐の周りだけはサークル状に岩が吹き飛んでいた。
「おい、悪魔この程度かよ」
五十嵐の反撃にまたもマリウスは透明な壁を作って防いでいた。
「面白いね君達」
内田は俺達を非難させるとすかさず五十嵐のもとに駆けつけた。内田はどうやらマリウスが普通の悪魔ではないことを察したようだった。
「鏡じゃもの足りなかっただろ、今度は俺が相手だ」
「いいや、俺だ」
マリウスの前に五十嵐と内田が並んだ。
続く
鏡はマリウスに安直な質問をした。
「マリウスお前悪魔しか吸収できないのか?」
「そうだよ。本当はみんなと一緒になりたいんだけどできないんだ」
「そして吸収した悪魔の力を使えるというわけだな」
鏡はマリウスが色々な能力を使っているためこの結論に至った。
「そうなんだけど、君と話しをしていてもつまらないな。もう殺しちゃうね」
そう言うとマリウスは地面から岩を作りだし鏡に向かって投げつけた。鏡は最初からマリウスを警戒していたため紙一重で避けることができた。
「あぶねー、全力で避けてもぎりぎりなのかよ」
「まだまだ、避けなきゃ当たっちゃうよ」
マリウスは無数の岩を作りだし鏡に避ける場所をあたえないように投げた。鏡は避けることができない。避けるすべがないのだ。
「やばいな...」
鏡の周りに土煙が立ち込めた。その時、マリウスの方に向かって先ほどの何倍ものスピードで岩が返ってきた。マリウスは目の前に透明な壁を作りだし防いだ。
「危ないよ、もう少しで当たるとこだったじゃないか」
「今のを防ぐのか、さすが鏡が助けを呼ぶだけのことはあるぜ」
土煙が晴れた場所には五十嵐が立っていた。
「五十嵐!お前が来たのか」
「あぁ!?俺じゃ不安ってか?」
「だってお前攻撃できないじゃん」
「あぁ?舐めんな俺にはこのナイフがある........そうだ!前の場所に置いてきちまったんだ。てめーのせいだぞ鏡!」
「ナノ、なんで五十嵐なんか連れてきたんだ」
「勝手についてきたんだなの」
自分を無視して会話が続いていたためマリウスは少し怒り気味になっていた。
「僕を無視しないでよ」
今度は空を覆うように岩をだし鏡めがけて落とした。
「おい五十嵐、また防げるか?」
「あの量じゃ俺は助かるがお前は無理だな」
鏡は魔法陣をだす準備をした。その時落雷のようなスピードで鏡は誰かに担がれた。
「俺を呼んで正解だったな鏡」
担いだのは内田だった。横にはナーラも担がれ背中にはナノがくっついていた。
「最終兵器である私がきたからにはもう安心ですよ」
「お前さっき岩が空に現れた瞬間パニックになってただろ」
内田は攻撃範囲外に俺達を非難させてくれた。目の前には岩が山のように積まれているが五十嵐の周りだけはサークル状に岩が吹き飛んでいた。
「おい、悪魔この程度かよ」
五十嵐の反撃にまたもマリウスは透明な壁を作って防いでいた。
「面白いね君達」
内田は俺達を非難させるとすかさず五十嵐のもとに駆けつけた。内田はどうやらマリウスが普通の悪魔ではないことを察したようだった。
「鏡じゃもの足りなかっただろ、今度は俺が相手だ」
「いいや、俺だ」
マリウスの前に五十嵐と内田が並んだ。
続く
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