53 / 97
第1章
52話 最下位
しおりを挟む
52話
タリア達と別れた後、鏡とナノは城の近くまで来ていた。
「悪魔達もさすがにまだ城の方までは来ていないか」
「兵士さん達もいないなの」
不自然だった。いくら城の方まで悪魔が来ていないにしても兵士が一人もいなかった。
「どういう事だ。城に警護も付けづに全ての兵士を前衛に送りこんだのか」
その時、何もない空間から一人の悪魔が現れた。
「こんなとこに二人だけだと危ないよ」
その悪魔は弱々しい声で話しかけてきた。今まで見た悪魔の中では小柄の悪魔だった。
「危ない?危なくさせている原因はお前達悪魔だろ」
「そうなの!」
その悪魔は悲しそうは顔をした。
「ひどいよ。僕はせっかく注意したのに」
そういうとその悪魔は上空から兵士の死体を山のように落とした。
「君達が悪いんだよ。警告したんだ僕は何も悪くないよ」
鏡はこの時久しぶりに命の危険を感じた。
「ナノ!友達にした悪魔を出せるか?」
「わかったなの!」
ナノの職は一回魔法陣に入った者は敵でも味方でも主人に逆らう事はできないなのでここで捕獲した悪魔達を出してもまた敵になる事はない。ナノは言われたとおり一人の悪魔を呼び出した。
「あーー、久しぶりの外の空気だ」
呼び出したのは序列3位のヴァッサゴだった。
「お願いなの。ナノ達を守って!」
「ちっ、主人には逆らえないか。相手は誰だ」
ヴァッサゴはその敵の悪魔を見た瞬間固まった。
「ふざけんじゃねー、早く俺を魔法陣に戻せ!」
「なんだヴァッサゴ?あの悪魔はお前より序列っていうやつは上なのか?」
「上じゃねーが例外がいんだよ。あいつは序列最下位のアンドロマリウス、悪魔を吸収する悪魔だ」
「ヴァッサゴくん僕達仲間じゃなかったのどうしてそっちにいるの?ひどいよ裏切るなんて」
「こっこれは違うんだいろいろとわけがあんだ」
「わけ?そんなのないよ。君がそこにいるだけでもう十分だ」
「待てよマリウス、俺何て吸収してもいい事なんてないぞ」
「いい事はあるよ。みんなで一つになれる」
アンドロマリウスはヴァッサゴを瞬間移動させて自分の目の前に持ってきた。ヴァッサゴは絶望した表情で言った
「マリウス、.....お前......どのくらい食った?」
「20位から上全部」
「ざっけんなー」
ヴァッサゴは最後の攻撃をした後アンドロマリウスの中に飲み込まれていった。
「みんなで一つだよ」
鏡とナノは今まであってきた敵の中で一番やばいやつだとこの時気付いた。
続く
タリア達と別れた後、鏡とナノは城の近くまで来ていた。
「悪魔達もさすがにまだ城の方までは来ていないか」
「兵士さん達もいないなの」
不自然だった。いくら城の方まで悪魔が来ていないにしても兵士が一人もいなかった。
「どういう事だ。城に警護も付けづに全ての兵士を前衛に送りこんだのか」
その時、何もない空間から一人の悪魔が現れた。
「こんなとこに二人だけだと危ないよ」
その悪魔は弱々しい声で話しかけてきた。今まで見た悪魔の中では小柄の悪魔だった。
「危ない?危なくさせている原因はお前達悪魔だろ」
「そうなの!」
その悪魔は悲しそうは顔をした。
「ひどいよ。僕はせっかく注意したのに」
そういうとその悪魔は上空から兵士の死体を山のように落とした。
「君達が悪いんだよ。警告したんだ僕は何も悪くないよ」
鏡はこの時久しぶりに命の危険を感じた。
「ナノ!友達にした悪魔を出せるか?」
「わかったなの!」
ナノの職は一回魔法陣に入った者は敵でも味方でも主人に逆らう事はできないなのでここで捕獲した悪魔達を出してもまた敵になる事はない。ナノは言われたとおり一人の悪魔を呼び出した。
「あーー、久しぶりの外の空気だ」
呼び出したのは序列3位のヴァッサゴだった。
「お願いなの。ナノ達を守って!」
「ちっ、主人には逆らえないか。相手は誰だ」
ヴァッサゴはその敵の悪魔を見た瞬間固まった。
「ふざけんじゃねー、早く俺を魔法陣に戻せ!」
「なんだヴァッサゴ?あの悪魔はお前より序列っていうやつは上なのか?」
「上じゃねーが例外がいんだよ。あいつは序列最下位のアンドロマリウス、悪魔を吸収する悪魔だ」
「ヴァッサゴくん僕達仲間じゃなかったのどうしてそっちにいるの?ひどいよ裏切るなんて」
「こっこれは違うんだいろいろとわけがあんだ」
「わけ?そんなのないよ。君がそこにいるだけでもう十分だ」
「待てよマリウス、俺何て吸収してもいい事なんてないぞ」
「いい事はあるよ。みんなで一つになれる」
アンドロマリウスはヴァッサゴを瞬間移動させて自分の目の前に持ってきた。ヴァッサゴは絶望した表情で言った
「マリウス、.....お前......どのくらい食った?」
「20位から上全部」
「ざっけんなー」
ヴァッサゴは最後の攻撃をした後アンドロマリウスの中に飲み込まれていった。
「みんなで一つだよ」
鏡とナノは今まであってきた敵の中で一番やばいやつだとこの時気付いた。
続く
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!
naturalsoft
ファンタジー
『※タイトル変更するかも知れません』
シオン・バーニングハート公爵令嬢は、婚約破棄され辺境へと追放される。
そして失意の中、悲壮感漂う雰囲気で馬車で向かって─
「うふふ、計画通りですわ♪」
いなかった。
これは悪役令嬢として目覚めた転生少女が無駄に能天気で、好きな絵を描いていたら周囲がとんでもない事になっていったファンタジー(コメディ)小説である!
最初は幼少期から始まります。婚約破棄は後からの話になります。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
竜焔の騎士
時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証……
これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語―――
田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。
会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ?
マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。
「フールに、選ばれたのでしょう?」
突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!?
この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー!
天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる