42 / 97
第1章
42話 いざ王国へ
しおりを挟む
42話
俺とタリアとナノは村で天女として称えられていた桜田に出会った。
「何があったんだよ桜田」
俺が桜田に話しかけると村人達が俺に視線を向けた。
「天女様は桜田様とおっしゃるのですね。有難や、有難や」
「なぁ、爺さんこいつが何かしたのか?」
「この方は村を救ってくださったのだ」
話しをまとめるとこの村の近くに最近強悪なモンスターが住み着いてしまい夜も寝られなかったらしい。その時、桜田がこの村に来てそのモンスターを倒したそうだ。そして今そのモンスターを調理して宴会をしてるのだそうだ。
「お料理いっぱいなのー」
「どうぞ、どうぞ、天女様の知り合いでしたらあなた方も食べてくだされ」
「やったーなの」
「すいません、ありがとうございます」
お腹が空いていた俺たちは遠慮なく食べ始めた。
「桜田はもう食べないのか?」
「うん、私はもう食べ過ぎてもう入らない」
桜田が少食だということは前々から知っている。学校の昼飯の時はスムージーを飲んだり食べてもフルーツばかり食べていた。そう考えると彼女はこの世界で一番相性の悪い固有職を持っているのかもしれない。
タジールから聞いた情報によると彼女の職は捕食の支配者というもので能力を持った生物の一部を摂取することによってその生物の能力が使えるようになるらしい。つまり、コピー能力というわけだ。
「一夜くんは仲間がいて楽しそうだね」
「まぁ、楽しいことばかりじゃないけどな」
「なんか一夜くん前より明るくなったよね」
「そうか?」
「うん、あっちの世界の時は話しかけづらそうな感じだったけど今は普通の友達って感じ」
俺と桜田が話しているとナノが俺の膝の上に乗って寝始めた。無理もないだろ今日一日だけでもいろんなことがあり過ぎた。
「...........一夜くん、そんなちっちゃい子いくら可愛いからって誘拐したんじゃ.....」
「普通の友達だから信じてくれ、断じて誘拐してきたわけじゃない」
その後、夜になり俺たちは村に泊めてもらうことになった。
翌日
「おはようございます。やっぱり、村で寝ると自分の村を思い出しますね」
「おはなのー」
目が覚めた俺たちは荷造りをして村を出る準備をした。同時期に桜田も荷造りをしていた。
「桜田はこれからどこに行くんだ?」
「私は、タリーエ王国に戻ってこの村の被害を報告しに行くよ」
「王国!?でもここから何キロもあるだろ!?」
「私、一応高速で飛べるからここから1日半もあれば王国に着くんだよね。元々、王国からこの国の警備ということで飛び回っていたんだけどね」
この桜田の返答に俺はあることを思い出した。
「桜田、俺たちも付いて行くから案内してもらえるか?」
「えっ!無理だよ。私自身は飛べるけど人を運ぶなんて無理だよ」
「そのことなら問題ない。こっちには最強の飛行生物がいるからな」
続く
俺とタリアとナノは村で天女として称えられていた桜田に出会った。
「何があったんだよ桜田」
俺が桜田に話しかけると村人達が俺に視線を向けた。
「天女様は桜田様とおっしゃるのですね。有難や、有難や」
「なぁ、爺さんこいつが何かしたのか?」
「この方は村を救ってくださったのだ」
話しをまとめるとこの村の近くに最近強悪なモンスターが住み着いてしまい夜も寝られなかったらしい。その時、桜田がこの村に来てそのモンスターを倒したそうだ。そして今そのモンスターを調理して宴会をしてるのだそうだ。
「お料理いっぱいなのー」
「どうぞ、どうぞ、天女様の知り合いでしたらあなた方も食べてくだされ」
「やったーなの」
「すいません、ありがとうございます」
お腹が空いていた俺たちは遠慮なく食べ始めた。
「桜田はもう食べないのか?」
「うん、私はもう食べ過ぎてもう入らない」
桜田が少食だということは前々から知っている。学校の昼飯の時はスムージーを飲んだり食べてもフルーツばかり食べていた。そう考えると彼女はこの世界で一番相性の悪い固有職を持っているのかもしれない。
タジールから聞いた情報によると彼女の職は捕食の支配者というもので能力を持った生物の一部を摂取することによってその生物の能力が使えるようになるらしい。つまり、コピー能力というわけだ。
「一夜くんは仲間がいて楽しそうだね」
「まぁ、楽しいことばかりじゃないけどな」
「なんか一夜くん前より明るくなったよね」
「そうか?」
「うん、あっちの世界の時は話しかけづらそうな感じだったけど今は普通の友達って感じ」
俺と桜田が話しているとナノが俺の膝の上に乗って寝始めた。無理もないだろ今日一日だけでもいろんなことがあり過ぎた。
「...........一夜くん、そんなちっちゃい子いくら可愛いからって誘拐したんじゃ.....」
「普通の友達だから信じてくれ、断じて誘拐してきたわけじゃない」
その後、夜になり俺たちは村に泊めてもらうことになった。
翌日
「おはようございます。やっぱり、村で寝ると自分の村を思い出しますね」
「おはなのー」
目が覚めた俺たちは荷造りをして村を出る準備をした。同時期に桜田も荷造りをしていた。
「桜田はこれからどこに行くんだ?」
「私は、タリーエ王国に戻ってこの村の被害を報告しに行くよ」
「王国!?でもここから何キロもあるだろ!?」
「私、一応高速で飛べるからここから1日半もあれば王国に着くんだよね。元々、王国からこの国の警備ということで飛び回っていたんだけどね」
この桜田の返答に俺はあることを思い出した。
「桜田、俺たちも付いて行くから案内してもらえるか?」
「えっ!無理だよ。私自身は飛べるけど人を運ぶなんて無理だよ」
「そのことなら問題ない。こっちには最強の飛行生物がいるからな」
続く
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる