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第1章
24話 戦闘開始
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24話
森にたどり着くと辺りの木は倒されていて視界が広かった。五十嵐と一緒に前のグループにいた一人の兵士が声を上げた。
「これよりトロールの大討伐を行う。チームを組んでもらって五十嵐さんを後方に置いてみんなに前進してもらう。危険を感じたら後方に戻り五十嵐さんに援護を求めろ」
「「「おぉーー」」」
五十嵐の周りには3人くらいの冒険者が残り、俺達他の冒険者は前進することになった。他のチームとは20メートルくらい距離をとりながら扇状に広がった。
「予定通り兵士の自分が前衛で戦ってタリアちゃんが防御魔法で自分をサポートライラは後方から支援で鏡さんはもしも場合に備えて待機していてくださいっす」
サーシェル達には俺の固有職はテレポート系の魔法だと言っておいた。説明しても理解できるか分からなかったからだ。そのため俺は万が一に備えてテレポートする役割になった。タリアに関しては固有職が防御系のためサーシェルの支援をすることになった。
「タリアちゃんは、私の後ろについていてね」
「はい!」
「かがっちは、見つからないように隠れといてね」
(かがっち.........)
「了解です」
だんだんとトロールの形跡が新しくなってきた。遠くから爆発音もしてきた。どうやら一部のチームはすでにトロールと戦っているらしい。
「もう、自分達もいつ遭遇してもおかしくないっすね。気を引き締めるっす」
(俺も距離を取り隠れよう)
鏡が隠れようとしたその時だった。地面からトロール2体が這い出てきた。
「なんでトロールが地面から!?」
「やばいかも知れないっす。固有職を持ったトロールがいるかも知れないっす」
「モンスターも職を持てるんですか?」
「稀にいるのよね。だいぶ厄介な相手になりそうね。まずは、この2体を倒さないと」
近くにいたチームも地面から出てきたトロールに驚ろきながらも必死に戦っていた。
「タリアちゃん!防御をよろしくっす」
「はい!<風来壁>!」
サーシェルの周りに風のシールドができた。サーシェルは1体のトロールに向かって剣を振り上げてトロールを切りつけた。
「やっぱり全然効いてないっす。これならどうっすか<火刀>!」
サーシェルの持っていた剣の周りに炎が巻き付いた。サーシェルは、炎が巻き付いた剣でトロールの片足に向かって切りつけた。
ゴァァ
トロールは、一瞬怯んだが右手を握りしめてサーシェルを殴り飛ばした。
「ガハッ」
殴り飛ばされてたサーシェルは、木にぶつかり血ヘドを吐いた。もし、タリアの防御魔法が付与されていなかったら死んでいただろう。
「サーシェル!大丈夫!」
もう一体のトロールを相手していたライラが心配した声で叫んだ。サーシェルの元に駆け寄った俺はライラに返答した。
「大丈夫ですまだ生きています。サーシェルさんは一回安全なところにテレポートさせます」
「まだっす.....まだ戦えるっす」
「この状態じゃ無理です」
「そうよ。かがっちの言う通りに安全なところに行きなさい」
「でも、そしたら...ライラが...トロール2体を相手..することになるっ..す」
「私ならだいっ」
話に夢中になりすぎたライラはサーシェルが相手していたトロールに捕まってしまった。
「いや!離して!」
ライラを見てタリアが声を上げた。
「ライラさん!」
トロールは、口を開けてライラを食べようとした。
「やだ!怖いよ。サーシェルーー!」
近くにいたサーシェルが声を張り上げる。
「ライラーー!」
タリアは、決意した目でこちらを見た。
「鏡さん!使っていいですよね!」
「勿論だ!頼むぞタリア!」
タリアは手を前に突き出すと自分の影から4本の剣が飛び出した。そして、タリアを囲うように剣が浮遊した。
続く
森にたどり着くと辺りの木は倒されていて視界が広かった。五十嵐と一緒に前のグループにいた一人の兵士が声を上げた。
「これよりトロールの大討伐を行う。チームを組んでもらって五十嵐さんを後方に置いてみんなに前進してもらう。危険を感じたら後方に戻り五十嵐さんに援護を求めろ」
「「「おぉーー」」」
五十嵐の周りには3人くらいの冒険者が残り、俺達他の冒険者は前進することになった。他のチームとは20メートルくらい距離をとりながら扇状に広がった。
「予定通り兵士の自分が前衛で戦ってタリアちゃんが防御魔法で自分をサポートライラは後方から支援で鏡さんはもしも場合に備えて待機していてくださいっす」
サーシェル達には俺の固有職はテレポート系の魔法だと言っておいた。説明しても理解できるか分からなかったからだ。そのため俺は万が一に備えてテレポートする役割になった。タリアに関しては固有職が防御系のためサーシェルの支援をすることになった。
「タリアちゃんは、私の後ろについていてね」
「はい!」
「かがっちは、見つからないように隠れといてね」
(かがっち.........)
「了解です」
だんだんとトロールの形跡が新しくなってきた。遠くから爆発音もしてきた。どうやら一部のチームはすでにトロールと戦っているらしい。
「もう、自分達もいつ遭遇してもおかしくないっすね。気を引き締めるっす」
(俺も距離を取り隠れよう)
鏡が隠れようとしたその時だった。地面からトロール2体が這い出てきた。
「なんでトロールが地面から!?」
「やばいかも知れないっす。固有職を持ったトロールがいるかも知れないっす」
「モンスターも職を持てるんですか?」
「稀にいるのよね。だいぶ厄介な相手になりそうね。まずは、この2体を倒さないと」
近くにいたチームも地面から出てきたトロールに驚ろきながらも必死に戦っていた。
「タリアちゃん!防御をよろしくっす」
「はい!<風来壁>!」
サーシェルの周りに風のシールドができた。サーシェルは1体のトロールに向かって剣を振り上げてトロールを切りつけた。
「やっぱり全然効いてないっす。これならどうっすか<火刀>!」
サーシェルの持っていた剣の周りに炎が巻き付いた。サーシェルは、炎が巻き付いた剣でトロールの片足に向かって切りつけた。
ゴァァ
トロールは、一瞬怯んだが右手を握りしめてサーシェルを殴り飛ばした。
「ガハッ」
殴り飛ばされてたサーシェルは、木にぶつかり血ヘドを吐いた。もし、タリアの防御魔法が付与されていなかったら死んでいただろう。
「サーシェル!大丈夫!」
もう一体のトロールを相手していたライラが心配した声で叫んだ。サーシェルの元に駆け寄った俺はライラに返答した。
「大丈夫ですまだ生きています。サーシェルさんは一回安全なところにテレポートさせます」
「まだっす.....まだ戦えるっす」
「この状態じゃ無理です」
「そうよ。かがっちの言う通りに安全なところに行きなさい」
「でも、そしたら...ライラが...トロール2体を相手..することになるっ..す」
「私ならだいっ」
話に夢中になりすぎたライラはサーシェルが相手していたトロールに捕まってしまった。
「いや!離して!」
ライラを見てタリアが声を上げた。
「ライラさん!」
トロールは、口を開けてライラを食べようとした。
「やだ!怖いよ。サーシェルーー!」
近くにいたサーシェルが声を張り上げる。
「ライラーー!」
タリアは、決意した目でこちらを見た。
「鏡さん!使っていいですよね!」
「勿論だ!頼むぞタリア!」
タリアは手を前に突き出すと自分の影から4本の剣が飛び出した。そして、タリアを囲うように剣が浮遊した。
続く
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