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第1章
23話 チーム
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23話
翌日、俺達は町の中心にあるギルドの前に集まっていた。周りを見ると50人くらいの冒険者や力自慢が集まっていた。1頭倒すだけで70万G貰えるのだ冒険者以外の人も少なからず混じっていた。少し待っているとギルドの門が開いて受付嬢らしき人が出てきた。
「皆さん、集まっていただきありがとうございます。現在、ここから3キロ離れた森に40頭のトロールが確認されています。けして一人で倒そうとは思わずチームを組んで挑んでください」
想像していたより数が多かった。ここに集まっている50人くらいでは全滅して終わりだろう。しかし、ある人物がいるおかげでみんなに活気がでているのだろう。
「受付の姉さん!あの人はいるんだろ」
「いなかったら、流石にこの人数じゃ無理があるぜ」
「もちろんいらしてます。五十嵐様前においでください」
ギルドの門の奥から見慣れた顔が出てきた。
「俺ならいるぞ!危なかったら助けてやるから安心しろ」
「「おぉーーー」」
五十嵐は自身満々に答えた。俺は、五十嵐に気づかれないように人の影に隠れた。一通りクエストの説明が終わると五十嵐が先頭になってすぐに森に出発した。
「五十嵐さんって人凄かったですね。でも五十嵐って言う名前って.......もしかして鏡さん知り合い何だったりします?」
「まぁ、知らなくはないな。出来れば会いたくなかったんだけどな」
タリアは、何か事情があるんだと思いこれ以上は聞いてこなかった。俺達は、最後尾を歩いていたのでまだ五十嵐には存在を気付かれていない。
タリアと話していると横から声が聞こえた。
「お前ら、やっぱ参加したのか!」
昨日、料理屋で会った大柄の男が話しかけてきた。
「えぇ、ちょうどお金に困っていたもので」
「そうか、そうか、だが無理だけはするなよお前達あんまり強そうな見た目してないんだし」
「...はい」
そう言うと男は前の集団に入るため早足で去っていった。20分くらい歩くと森が見えてきた。周りの冒険者の目もだんだん鋭くなってきた。するとまた横から話しかけてくる人物達がいた。
「あの、もしよかったらパーティ組みませんか?自分達駆け出しでなかなか組んでもらえないんです」
若い男女のペアだった。人数は少ないより多い方がいいので組むことにした。
「構いませんよ。けど、自分達もまだ駆け出しなのでそんなに大きな活躍はできませんよ」
「問題ないです。人数は少ないより多い方がいいんで!」
彼も同じ意見だった。
「俺は、サーシェルって言います。こっちは..」
「ライラです。これからよろしくお願いしますね」
「俺は、カガミです。こっちは、タリアって言います」
「よろしくお願いします」
その後、ステータスカードで各自の強さを確認した。
サーシェル サラヤ
レベル 11
属性 火
固有職 火炎の兵士
ライラ ヤクマ
レベル 10
属性 水
固有職 泡の魔法使い
俺達のステータスカードを渡すとサーシェル達は不安そうな顔になった。
「俺達より駆け出しだったんっすね。安心してください危なかったら守ってみせますんで」
「そうね、私達の方が先輩なんだから気にせず頼ってね」
「「ありがとうございます」」
その後、向こうに着いた時の流れを話し合って向こうでの動きを決めた。
決めた頃には、森にたどり着いていた。
続く
翌日、俺達は町の中心にあるギルドの前に集まっていた。周りを見ると50人くらいの冒険者や力自慢が集まっていた。1頭倒すだけで70万G貰えるのだ冒険者以外の人も少なからず混じっていた。少し待っているとギルドの門が開いて受付嬢らしき人が出てきた。
「皆さん、集まっていただきありがとうございます。現在、ここから3キロ離れた森に40頭のトロールが確認されています。けして一人で倒そうとは思わずチームを組んで挑んでください」
想像していたより数が多かった。ここに集まっている50人くらいでは全滅して終わりだろう。しかし、ある人物がいるおかげでみんなに活気がでているのだろう。
「受付の姉さん!あの人はいるんだろ」
「いなかったら、流石にこの人数じゃ無理があるぜ」
「もちろんいらしてます。五十嵐様前においでください」
ギルドの門の奥から見慣れた顔が出てきた。
「俺ならいるぞ!危なかったら助けてやるから安心しろ」
「「おぉーーー」」
五十嵐は自身満々に答えた。俺は、五十嵐に気づかれないように人の影に隠れた。一通りクエストの説明が終わると五十嵐が先頭になってすぐに森に出発した。
「五十嵐さんって人凄かったですね。でも五十嵐って言う名前って.......もしかして鏡さん知り合い何だったりします?」
「まぁ、知らなくはないな。出来れば会いたくなかったんだけどな」
タリアは、何か事情があるんだと思いこれ以上は聞いてこなかった。俺達は、最後尾を歩いていたのでまだ五十嵐には存在を気付かれていない。
タリアと話していると横から声が聞こえた。
「お前ら、やっぱ参加したのか!」
昨日、料理屋で会った大柄の男が話しかけてきた。
「えぇ、ちょうどお金に困っていたもので」
「そうか、そうか、だが無理だけはするなよお前達あんまり強そうな見た目してないんだし」
「...はい」
そう言うと男は前の集団に入るため早足で去っていった。20分くらい歩くと森が見えてきた。周りの冒険者の目もだんだん鋭くなってきた。するとまた横から話しかけてくる人物達がいた。
「あの、もしよかったらパーティ組みませんか?自分達駆け出しでなかなか組んでもらえないんです」
若い男女のペアだった。人数は少ないより多い方がいいので組むことにした。
「構いませんよ。けど、自分達もまだ駆け出しなのでそんなに大きな活躍はできませんよ」
「問題ないです。人数は少ないより多い方がいいんで!」
彼も同じ意見だった。
「俺は、サーシェルって言います。こっちは..」
「ライラです。これからよろしくお願いしますね」
「俺は、カガミです。こっちは、タリアって言います」
「よろしくお願いします」
その後、ステータスカードで各自の強さを確認した。
サーシェル サラヤ
レベル 11
属性 火
固有職 火炎の兵士
ライラ ヤクマ
レベル 10
属性 水
固有職 泡の魔法使い
俺達のステータスカードを渡すとサーシェル達は不安そうな顔になった。
「俺達より駆け出しだったんっすね。安心してください危なかったら守ってみせますんで」
「そうね、私達の方が先輩なんだから気にせず頼ってね」
「「ありがとうございます」」
その後、向こうに着いた時の流れを話し合って向こうでの動きを決めた。
決めた頃には、森にたどり着いていた。
続く
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