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第1章
12話 村
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12話
魔法陣から出るとそこは、自分がモンスターに襲われた場所だった。目の前は空間が歪んでいる。俺が一歩のところで辿りつけなかった場所だ。まわりにはモンスターの気配はない、俺は沙知を探しに行くために歪んでいる空間に入った。すると、上に吸い込まれるように体が引き込まれた。洗濯機の中に入っているみたいに振り回されていると俺は意識を失った。
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どのくらいたったのだろう目を開けてみると森林が広がっていた。まわりからはモンスターの鳴き声が聞こえる。俺はすぐさま荷物を漁りamaz○○で買ったばかりのクロスボウを取り出した。向こうの世界で少し練習したから使い方は分かる。少し待っていると物陰からギルウルフが出てきた。
バシュッ
狙いを定め的確にギルウルフの心臓を貫いた。即死だった、自分が思っていた以上にクロスボウの威力が強かった。だがクロスボウというものは一発一発リロードしなくてはならないのだ、
(群れで来られたらリロードが間に合わないな)
その後色々と解決策を考えたが良い案は浮かばなかった。
日も落ちてきたので持ってきたテントを張ることにした。その晩、右手の魔法陣で色々と試してみることにした。
~翌朝~
一晩やっていたらあることに気づいた。この魔法陣は右手の力の入れ方次第で大きさが変わることと空中や物にも手をつけたように触れればどこにでもどんな大きさでも魔法陣を出すことができるのだ。そこであることを思いついた。クロスボウの矢の先端に小さな魔法陣をつけるということだ。早速試しにやってみようとした時
ザッ
木の裏から足音が聞こえた。
「誰かいるのか」
俺が話かけるとよろよろと木の陰から女の子が出てきた。15歳くらいだろうか自分より少し年下の子だ。
「助けて下さい....村が...盗賊に...襲われて」
よくみると彼女は傷だらけだった。裸足で逃げてきたのだろう、足はボロボロだった。
「ちょっと待ってろ、手当してから話を聞くから」
「お願いします。私の傷はどうでもいいんです。村の皆を助けて下さい」
彼女は必死だった。だが、俺が行ったところでその盗賊は倒せるのだろうか、悩んでいると彼女は涙を流し始めた。
「分かった、俺がどこまでできるか分からないが助けてやる」
目の前で悲しんでいる人がいれば助けたくなるものだ。その後、彼女には簡単な応急処置をして村の場所まで連れて行ってもらった。応急処置と言っても向こうから持ってきた絆創膏だったり消毒液を使った程度だ、その時、彼女は見たことのないものに不思議そうな顔で見ていた。
村につくと5.6人の盗賊が魔法を使い暴れまわっていた。村の人達は一箇所に集められて家を壊されるのを見させられていた。しばらく様子をみていると弓を持った盗賊の一人がこちらに気づいてやってきた。
「まだ、残ってやがったか」
弓を構えるとこちらに向けてきた。俺も持っていたクロスボウを盗賊に向けた。
「ははは、なんだそれ。矢みたいのがついてるけど弓か(笑)俺と早打ちの対決をしようってのかよ」
盗賊は、やけに強きだった。どうやら弓には相当な自信があるらしい。盗賊は矢を構えると弓の弦を引っ張った。その時
バシュッ
俺はクロスボウのトリガーを引いた。弓とは桁違いのスピードで矢が発射された。
「ぎゃー」
矢は盗賊の弓を持っていた手に命中した。深く入り込んで致命傷を与えた。この傷では彼はもう弓を打つことはできないだろう。
「何なんだよ、その弓」
「弓じゃねーよ、クロスボウだ。矢は数が限られてるから回収するな」
「やめろ!まさか俺の手から抜く気じゃないだろうな」
「抜かなきゃ回収できないだろう」
グチャッ
「がっぁぁぁぁ」
盗賊はあまりの痛さに気絶した。ちょっと悪い気もしたが村の人を襲ったんだその仕返しだ。それを近くで見てた傷だらけの女の子は目を輝かせながら
「すごいです!あなたに出会えてほんとに良かったです。」
さっきとは、表情がいっぺんしていた。もしかしたら、俺が負けることも想定していたのだろう。そんな絶望的状況から光が見えたのだ。喜ぶのも当然だろう。
そして、盗賊は残り5人だ。
続く
魔法陣から出るとそこは、自分がモンスターに襲われた場所だった。目の前は空間が歪んでいる。俺が一歩のところで辿りつけなかった場所だ。まわりにはモンスターの気配はない、俺は沙知を探しに行くために歪んでいる空間に入った。すると、上に吸い込まれるように体が引き込まれた。洗濯機の中に入っているみたいに振り回されていると俺は意識を失った。
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どのくらいたったのだろう目を開けてみると森林が広がっていた。まわりからはモンスターの鳴き声が聞こえる。俺はすぐさま荷物を漁りamaz○○で買ったばかりのクロスボウを取り出した。向こうの世界で少し練習したから使い方は分かる。少し待っていると物陰からギルウルフが出てきた。
バシュッ
狙いを定め的確にギルウルフの心臓を貫いた。即死だった、自分が思っていた以上にクロスボウの威力が強かった。だがクロスボウというものは一発一発リロードしなくてはならないのだ、
(群れで来られたらリロードが間に合わないな)
その後色々と解決策を考えたが良い案は浮かばなかった。
日も落ちてきたので持ってきたテントを張ることにした。その晩、右手の魔法陣で色々と試してみることにした。
~翌朝~
一晩やっていたらあることに気づいた。この魔法陣は右手の力の入れ方次第で大きさが変わることと空中や物にも手をつけたように触れればどこにでもどんな大きさでも魔法陣を出すことができるのだ。そこであることを思いついた。クロスボウの矢の先端に小さな魔法陣をつけるということだ。早速試しにやってみようとした時
ザッ
木の裏から足音が聞こえた。
「誰かいるのか」
俺が話かけるとよろよろと木の陰から女の子が出てきた。15歳くらいだろうか自分より少し年下の子だ。
「助けて下さい....村が...盗賊に...襲われて」
よくみると彼女は傷だらけだった。裸足で逃げてきたのだろう、足はボロボロだった。
「ちょっと待ってろ、手当してから話を聞くから」
「お願いします。私の傷はどうでもいいんです。村の皆を助けて下さい」
彼女は必死だった。だが、俺が行ったところでその盗賊は倒せるのだろうか、悩んでいると彼女は涙を流し始めた。
「分かった、俺がどこまでできるか分からないが助けてやる」
目の前で悲しんでいる人がいれば助けたくなるものだ。その後、彼女には簡単な応急処置をして村の場所まで連れて行ってもらった。応急処置と言っても向こうから持ってきた絆創膏だったり消毒液を使った程度だ、その時、彼女は見たことのないものに不思議そうな顔で見ていた。
村につくと5.6人の盗賊が魔法を使い暴れまわっていた。村の人達は一箇所に集められて家を壊されるのを見させられていた。しばらく様子をみていると弓を持った盗賊の一人がこちらに気づいてやってきた。
「まだ、残ってやがったか」
弓を構えるとこちらに向けてきた。俺も持っていたクロスボウを盗賊に向けた。
「ははは、なんだそれ。矢みたいのがついてるけど弓か(笑)俺と早打ちの対決をしようってのかよ」
盗賊は、やけに強きだった。どうやら弓には相当な自信があるらしい。盗賊は矢を構えると弓の弦を引っ張った。その時
バシュッ
俺はクロスボウのトリガーを引いた。弓とは桁違いのスピードで矢が発射された。
「ぎゃー」
矢は盗賊の弓を持っていた手に命中した。深く入り込んで致命傷を与えた。この傷では彼はもう弓を打つことはできないだろう。
「何なんだよ、その弓」
「弓じゃねーよ、クロスボウだ。矢は数が限られてるから回収するな」
「やめろ!まさか俺の手から抜く気じゃないだろうな」
「抜かなきゃ回収できないだろう」
グチャッ
「がっぁぁぁぁ」
盗賊はあまりの痛さに気絶した。ちょっと悪い気もしたが村の人を襲ったんだその仕返しだ。それを近くで見てた傷だらけの女の子は目を輝かせながら
「すごいです!あなたに出会えてほんとに良かったです。」
さっきとは、表情がいっぺんしていた。もしかしたら、俺が負けることも想定していたのだろう。そんな絶望的状況から光が見えたのだ。喜ぶのも当然だろう。
そして、盗賊は残り5人だ。
続く
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