5 / 6
抜いて、入れる ※
しおりを挟む
彼女の眉間に深く皺が寄る。体を裂く痛みは、剣で斬られるものとはまた違うのだろう。だから俺には彼女の痛みがわからない。
それでも、止めるわけにはいかない。というか、止められない。
わずかに入り込んだ先端が、彼女の中の熱さに溶けそうだった。痛むことがわかっていながら、俺の大きさと形になじませつつ彼女の中へと押し進んでいく。ロッカはさすが騎士と言うべきか、苦痛の表情は浮かべても呻きは上げなかった。
すべてを収めて、俺はようやく詰めていた息を吐き出した。
ロッカの中は熱く、俺のモノを締め付けてくる。思わず快楽のため息を漏らした。俺のモノを飲み込めるほど秘所が濡れそぼっているのが、俺の愛撫に感じ、そして俺を受け入れてくるていると思うと堪らなくなる。
「ああ、やっと………一つになれた」
十年思い煩った。そのロッカに包まれていると思うだけで心が満たされていく。同時にもっと彼女を味わいたいとの思いも膨らんでくる。
「これで私はルースにすべてを知られたんだな」
慣らすためにしばらく動かずにいたら、ロッカがそう言ってきた。
「今度は私がルースを知る番だ」
「心配しなくても、ちゃんと教えてやる。それより体は大丈夫か? まだひどく痛むか?」
「痛みはもう慣れた。これくらいどうということはない。ただ物凄い違和感がある。中に……異物が入ってるのがわかる」
ロッカの返事に苦笑する。確かにロッカとは違うモノだが、はっきり異物と言われると若干凹む。
「これが俺だ。俺の形を覚えて、忘れないでくれ」
「大丈夫だ。ちゃんと色も形も記憶している」
「そういう意味じゃない。体で覚えてくれ」
「体で? どうやって?」
「動かすんだ」
「動く!? このまま剣の試合でもするのかっ」
「そういう動かし方じゃない」
口で教えるよりも、体で教えた方が早い。
俺はロッカに埋め込んでいた剛直をゆっくりと引き抜いた。体の奥深くを貫いていた圧迫感がなくなって、ロッカの肩から力が抜け安堵の吐息が漏れる。
「また入れるぞ」
「え?」
宣言通りゆっくりと腰を進めれば、俺の硬い剛直が彼女の柔らかく熱い中をかき分けて進む。ロッカは息を詰めて痛みに耐えている。そうして奥まで入れてからまた抜く。
「抜いて……入れる……抜く……入れる……」
新米騎士に剣での戦い方の基礎を教えるように、同じことをゆっくりとした動作で繰り返し行う。入れるときには痛みと緊張のせいか力が入るが、抜くときには力が若干抜ける。
「ルース、待て。何か、変だ」
抜き差しを繰り返す俺の腕にロッカの指が絡み付いた。
「体が……中が熱い」
熱い呼気を吐き出したロッカが悩まし気に頬を染めて呻く。
「俺を知りたいんだろう? だったら、そのまま俺を感じ続けろ。もっと、もっと教えてやる」
ロッカの手を取って指を絡め、ゆっくりと腰を動かしながら口づけた。舌を差し込めば即座に舌が絡み付いてくる。口内を舌で愛撫し、秘所を俺自身で優しく攻めた。
動くことで筋肉に熱が宿り、攻めることで内側に快楽の熱が灯る。ロッカの肌を汗が流れた。
そうしてゆっくりと抜き差しを繰り返していた時、ロッカの背中がピクリと震えて跳ねた。
「あっ!」
痛みではない声が上がり、苦痛とは違う表情が浮かぶ。
俺は抜いていた剛直を再び奥深くまで差し込んだ。ぐちゅっと音が鳴る。ロッカの蜜と俺の先走りが中で混じり合って淫猥な音色を奏でた。中を探るように埋め込んでいたモノを、今度は抜けるギリギリまで引き抜く。
「ああっ」
ロッカが背を反らした。胸が突き出されるような姿勢になって、その頂点にある蕾を口に含んだ。軽く歯を立てて甘噛みする。ロッカが快感に喘いで喉を反らした。
汗の浮いた喉に噛みつきたい衝動に駆られる。
そう考えた俺は、自分の理性がちぎれかけていることを悟る。
「ロッカ、悪い。限界だ」
彼女の体を思えばこのままゆっくりと抜き差しをするのがいいのだろう。けれど、俺の理性の限界が先に来た。
繋いでいた指を外してロッカの腰をつかむと、一気に奥深くへ差し込んだ。そのまま間を置かず素早く再び抜く。
速度を伴って攻めだした俺にロッカが叫びを上げた。苦痛の叫びの中に快楽のそれが混じっている。身をよじって逃げようとするが、逃がすわけがない。
猛然と腰を振り、獣のように彼女の中に己自身を叩きつける。
「ロッカ!」
足を抱え上げてさらに深く求めながら、愛おしい名前を呼ぶ。
「ル、ルース……」
彼女に名前を呼ばれるだけで一気に熱が高まる。快楽に溺れそうになる俺と、快感はあっても未だ苦痛に身をよじるロッカ。
少しでも同じように快楽を感じてほしくて、親指で花芽を探った。途端に中の締め付けがきつくなる。ロッカの腰が跳ね、嬌声が上がる。
「ルース、そこ、駄目だ!」
花芽への刺激による快楽で息が上がり、首を振って訴えてくる。それを無視して容赦なく彼女を求めて攻めた。
ロッカの身を案じていた思考が、快感に塗りつぶされていく。ただ自分の快楽のためだけに腰を打ち付ける。肉同士がぶつかり合う音が部屋に響き、それを彩るようにロッカの色混じり叫びが空気を震わせた。
上り詰めてくる感覚。息苦しく、自身を締め付ける熱さに呻いたとき、ロッカが叫んで身をこわばらせた。中が一気にぎゅっと締まり、快楽が弾ける。
数度腰を打ち付けて奥深くへと欲望を迸らせた。
それでも、止めるわけにはいかない。というか、止められない。
わずかに入り込んだ先端が、彼女の中の熱さに溶けそうだった。痛むことがわかっていながら、俺の大きさと形になじませつつ彼女の中へと押し進んでいく。ロッカはさすが騎士と言うべきか、苦痛の表情は浮かべても呻きは上げなかった。
すべてを収めて、俺はようやく詰めていた息を吐き出した。
ロッカの中は熱く、俺のモノを締め付けてくる。思わず快楽のため息を漏らした。俺のモノを飲み込めるほど秘所が濡れそぼっているのが、俺の愛撫に感じ、そして俺を受け入れてくるていると思うと堪らなくなる。
「ああ、やっと………一つになれた」
十年思い煩った。そのロッカに包まれていると思うだけで心が満たされていく。同時にもっと彼女を味わいたいとの思いも膨らんでくる。
「これで私はルースにすべてを知られたんだな」
慣らすためにしばらく動かずにいたら、ロッカがそう言ってきた。
「今度は私がルースを知る番だ」
「心配しなくても、ちゃんと教えてやる。それより体は大丈夫か? まだひどく痛むか?」
「痛みはもう慣れた。これくらいどうということはない。ただ物凄い違和感がある。中に……異物が入ってるのがわかる」
ロッカの返事に苦笑する。確かにロッカとは違うモノだが、はっきり異物と言われると若干凹む。
「これが俺だ。俺の形を覚えて、忘れないでくれ」
「大丈夫だ。ちゃんと色も形も記憶している」
「そういう意味じゃない。体で覚えてくれ」
「体で? どうやって?」
「動かすんだ」
「動く!? このまま剣の試合でもするのかっ」
「そういう動かし方じゃない」
口で教えるよりも、体で教えた方が早い。
俺はロッカに埋め込んでいた剛直をゆっくりと引き抜いた。体の奥深くを貫いていた圧迫感がなくなって、ロッカの肩から力が抜け安堵の吐息が漏れる。
「また入れるぞ」
「え?」
宣言通りゆっくりと腰を進めれば、俺の硬い剛直が彼女の柔らかく熱い中をかき分けて進む。ロッカは息を詰めて痛みに耐えている。そうして奥まで入れてからまた抜く。
「抜いて……入れる……抜く……入れる……」
新米騎士に剣での戦い方の基礎を教えるように、同じことをゆっくりとした動作で繰り返し行う。入れるときには痛みと緊張のせいか力が入るが、抜くときには力が若干抜ける。
「ルース、待て。何か、変だ」
抜き差しを繰り返す俺の腕にロッカの指が絡み付いた。
「体が……中が熱い」
熱い呼気を吐き出したロッカが悩まし気に頬を染めて呻く。
「俺を知りたいんだろう? だったら、そのまま俺を感じ続けろ。もっと、もっと教えてやる」
ロッカの手を取って指を絡め、ゆっくりと腰を動かしながら口づけた。舌を差し込めば即座に舌が絡み付いてくる。口内を舌で愛撫し、秘所を俺自身で優しく攻めた。
動くことで筋肉に熱が宿り、攻めることで内側に快楽の熱が灯る。ロッカの肌を汗が流れた。
そうしてゆっくりと抜き差しを繰り返していた時、ロッカの背中がピクリと震えて跳ねた。
「あっ!」
痛みではない声が上がり、苦痛とは違う表情が浮かぶ。
俺は抜いていた剛直を再び奥深くまで差し込んだ。ぐちゅっと音が鳴る。ロッカの蜜と俺の先走りが中で混じり合って淫猥な音色を奏でた。中を探るように埋め込んでいたモノを、今度は抜けるギリギリまで引き抜く。
「ああっ」
ロッカが背を反らした。胸が突き出されるような姿勢になって、その頂点にある蕾を口に含んだ。軽く歯を立てて甘噛みする。ロッカが快感に喘いで喉を反らした。
汗の浮いた喉に噛みつきたい衝動に駆られる。
そう考えた俺は、自分の理性がちぎれかけていることを悟る。
「ロッカ、悪い。限界だ」
彼女の体を思えばこのままゆっくりと抜き差しをするのがいいのだろう。けれど、俺の理性の限界が先に来た。
繋いでいた指を外してロッカの腰をつかむと、一気に奥深くへ差し込んだ。そのまま間を置かず素早く再び抜く。
速度を伴って攻めだした俺にロッカが叫びを上げた。苦痛の叫びの中に快楽のそれが混じっている。身をよじって逃げようとするが、逃がすわけがない。
猛然と腰を振り、獣のように彼女の中に己自身を叩きつける。
「ロッカ!」
足を抱え上げてさらに深く求めながら、愛おしい名前を呼ぶ。
「ル、ルース……」
彼女に名前を呼ばれるだけで一気に熱が高まる。快楽に溺れそうになる俺と、快感はあっても未だ苦痛に身をよじるロッカ。
少しでも同じように快楽を感じてほしくて、親指で花芽を探った。途端に中の締め付けがきつくなる。ロッカの腰が跳ね、嬌声が上がる。
「ルース、そこ、駄目だ!」
花芽への刺激による快楽で息が上がり、首を振って訴えてくる。それを無視して容赦なく彼女を求めて攻めた。
ロッカの身を案じていた思考が、快感に塗りつぶされていく。ただ自分の快楽のためだけに腰を打ち付ける。肉同士がぶつかり合う音が部屋に響き、それを彩るようにロッカの色混じり叫びが空気を震わせた。
上り詰めてくる感覚。息苦しく、自身を締め付ける熱さに呻いたとき、ロッカが叫んで身をこわばらせた。中が一気にぎゅっと締まり、快楽が弾ける。
数度腰を打ち付けて奥深くへと欲望を迸らせた。
0
お気に入りに追加
126
あなたにおすすめの小説
男と女の初夜
緑谷めい
恋愛
キクナー王国との戦にあっさり敗れたコヅクーエ王国。
終戦条約の約款により、コヅクーエ王国の王女クリスティーヌは、"高圧的で粗暴"という評判のキクナー王国の国王フェリクスに嫁ぐこととなった。
しかし、クリスティーヌもまた”傲慢で我が儘”と噂される王女であった――
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
腹黒王子は、食べ頃を待っている
月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。
離縁を申し出たら溺愛されるようになりました!? ~将軍閣下は年下妻にご執心~
姫 沙羅(き さら)
恋愛
タイトル通りのお話です。
少しだけじれじれ・切ない系は入りますが、全11話ですのですぐに甘くなります。(+番外編)
えっち率は高め。
他サイト様にも公開しております。
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
悪役令嬢は国王陛下のモノ~蜜愛の中で淫らに啼く私~
一ノ瀬 彩音
恋愛
侯爵家の一人娘として何不自由なく育ったアリスティアだったが、
十歳の時に母親を亡くしてからというもの父親からの執着心が強くなっていく。
ある日、父親の命令により王宮で開かれた夜会に出席した彼女は
その帰り道で馬車ごと崖下に転落してしまう。
幸いにも怪我一つ負わずに助かったものの、
目を覚ました彼女が見たものは見知らぬ天井と心配そうな表情を浮かべる男性の姿だった。
彼はこの国の国王陛下であり、アリスティアの婚約者――つまりはこの国で最も強い権力を持つ人物だ。
訳も分からぬまま国王陛下の手によって半ば強引に結婚させられたアリスティアだが、
やがて彼に対して……?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる