180 / 351
Extra2:Moonlight scandal
(4)*
しおりを挟む
「ありがとう透さん」
言いながらも、まだキスを止めない俺の頬を、透さんの両手が優しく包み込む。
「直くんにとっては、10代最後の夏だもんね。本当は旅行とか行きたかったけど……、ごめんね」
「そんなの! 気にしないで。俺は透さんと一緒にいられるだけで幸せだし!」
言った途端、顔を引き寄せられて唇が重なった。
後頭部を透さんの手で押さえられて、俺の方が上になってるのに、透さんに下から激しくキスを仕掛けられる。
「……ん、……ッん、……」
重なり合った唇の隙間から甘い吐息を漏らす頃には、俺は身体の力が抜けていて、透さんに難なく反転させられて組み敷かれてしまう。
「直くん、好きだよ」
キスの合間に囁く甘い言葉。
「俺も……好き、透さんが好き」
透さんが俺を想うよりも、絶対俺の方が透さんの事をいっぱい好き。
――好き過ぎて、おかしくなりそう……。
その言葉を紡ぐことはできずに、快楽の波に飲み込まれて嬌声をあげる。
唇で、舌で、指で、透さんに触れられる肌は、どこも敏感になってしまって、与えられる快楽をただ素直に受け止めて、感じるままに身体を震わせた。
透さんは、腹に付く程反り返っている俺の半身に唇を寄せて、チュッとキスをくれてから、咥内へ呑み込んでいく。
熱い粘膜に覆われて、ゆっくりと舌を使いながら上下に動かされると、気持ち良すぎてすぐにでも達してしまいそうになる。
「ん、……ァ……とぉるさ……」
閉じていた瞼を開き、透さんの頭に手を伸ばせば、しっとりとした前髪の隙間から覗く漆黒の瞳と目が合った。
透さんは、俺を見詰め返しながら口角を上げると、更に激しく俺のを口で愛撫しながら、手は薄いフィルムを開けようとしていた。
「……とおるさん、それ、着けなくていいよ……」
透さんを直接、感じたいから……。
そう思うのに、透さんは、微笑みながら首を横に振る。
「じゃ、俺が着けてあげる」
そう言って俺は、透さんの手からフィルムを奪った。
「……直くん……」
ちょっと苦笑したような声が頭の上から聞こえてきたけど、俺は手を止めずにフィルムを開けた。
そして取り出したゴムを透さんのに被せながら、そのまま口に含んでいく。
喉の奥に当たるくらいまで呑み込んで、舌を絡ませながら顔を上下させた。
「――なお……っ」
透さんの甘い吐息が俺の髪の毛にかかって、感じてくれているのが分かると嬉しくなる。
去年までは、俺が女の子にさせていたこの行為。
透さんに出逢うまでは、こんな事を自分が男相手にやるなんて、思ってもいなかった。
夢中で透さんのを愛撫していると、不意に頭を掴まれて後ろへ引き離される。
「……っは」
ずるっと咥内から引き抜かれて吐息を漏らした唇に、熱く濡れた切っ先が触れている。
そのまま見上げれば少し余裕のなくなってきた表情の透さんと視線が絡んだ。
「……とおるさ……ん……、」
言いながらも、まだキスを止めない俺の頬を、透さんの両手が優しく包み込む。
「直くんにとっては、10代最後の夏だもんね。本当は旅行とか行きたかったけど……、ごめんね」
「そんなの! 気にしないで。俺は透さんと一緒にいられるだけで幸せだし!」
言った途端、顔を引き寄せられて唇が重なった。
後頭部を透さんの手で押さえられて、俺の方が上になってるのに、透さんに下から激しくキスを仕掛けられる。
「……ん、……ッん、……」
重なり合った唇の隙間から甘い吐息を漏らす頃には、俺は身体の力が抜けていて、透さんに難なく反転させられて組み敷かれてしまう。
「直くん、好きだよ」
キスの合間に囁く甘い言葉。
「俺も……好き、透さんが好き」
透さんが俺を想うよりも、絶対俺の方が透さんの事をいっぱい好き。
――好き過ぎて、おかしくなりそう……。
その言葉を紡ぐことはできずに、快楽の波に飲み込まれて嬌声をあげる。
唇で、舌で、指で、透さんに触れられる肌は、どこも敏感になってしまって、与えられる快楽をただ素直に受け止めて、感じるままに身体を震わせた。
透さんは、腹に付く程反り返っている俺の半身に唇を寄せて、チュッとキスをくれてから、咥内へ呑み込んでいく。
熱い粘膜に覆われて、ゆっくりと舌を使いながら上下に動かされると、気持ち良すぎてすぐにでも達してしまいそうになる。
「ん、……ァ……とぉるさ……」
閉じていた瞼を開き、透さんの頭に手を伸ばせば、しっとりとした前髪の隙間から覗く漆黒の瞳と目が合った。
透さんは、俺を見詰め返しながら口角を上げると、更に激しく俺のを口で愛撫しながら、手は薄いフィルムを開けようとしていた。
「……とおるさん、それ、着けなくていいよ……」
透さんを直接、感じたいから……。
そう思うのに、透さんは、微笑みながら首を横に振る。
「じゃ、俺が着けてあげる」
そう言って俺は、透さんの手からフィルムを奪った。
「……直くん……」
ちょっと苦笑したような声が頭の上から聞こえてきたけど、俺は手を止めずにフィルムを開けた。
そして取り出したゴムを透さんのに被せながら、そのまま口に含んでいく。
喉の奥に当たるくらいまで呑み込んで、舌を絡ませながら顔を上下させた。
「――なお……っ」
透さんの甘い吐息が俺の髪の毛にかかって、感じてくれているのが分かると嬉しくなる。
去年までは、俺が女の子にさせていたこの行為。
透さんに出逢うまでは、こんな事を自分が男相手にやるなんて、思ってもいなかった。
夢中で透さんのを愛撫していると、不意に頭を掴まれて後ろへ引き離される。
「……っは」
ずるっと咥内から引き抜かれて吐息を漏らした唇に、熱く濡れた切っ先が触れている。
そのまま見上げれば少し余裕のなくなってきた表情の透さんと視線が絡んだ。
「……とおるさ……ん……、」
0
お気に入りに追加
463
あなたにおすすめの小説
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…
ぽぽ
BL
"気持ち悪いから近づかないでください"
好きな相手からそんなことを言われた
あんなに嫌われていたはずなのに…
平凡大学生の千秋先輩が非凡なイケメン大学生臣と恋する話
美形×平凡の2人の日常です。
※R18場面がある場合は※つけます
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる