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第三章:身体と愛と涙味の……
(20)*
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――プロポーズ?
なんかびっくりして、目が覚めてきたぞ……。いや、これは、みっきー特有のジョークかな。俺が本気にして慌てるのを面白がってるんだ……。きっと、そう……。
だけど、みっきーを肩越しにチラッと振り返れば、これ以上ないくらいに真剣な眼差しに囚われて、目を逸らすことが出来なくなってしまった。
「あ、でも、俺……」
だから俺も、真剣に考えて応えないといけないと思ったんだ。
「……何?」
「もう、俺の息子、勃たないかも……」
あー? 俺、こんな時に何言ってんだ? って、言ってしまってから思ったけど。
……だけど、プ、プロポーズって、その先にあるのは結婚でしょ? 生活でしょ? だからこれは言っておかないとって、なんか頭の中に浮かんでしまったのを、そのまま口に出してしまったんだ。
「えーーー? なんで? 何の心配? 昨夜、あんなに元気だったじゃん」
「それは、なんか桜川先輩に薬を飲まされたから……あの前に、ゆり先輩に迫られたのに、勃たなかったから……」
「ぶーーーーーーーーーっ!」
みっきーは、俺から体を離して、文字通り腹を抱えて笑っている……。
「ちょっ、笑いすぎ! 真剣に悩んでいるのに!」
「ごめんごめん、じゃあ、今から試してみる?」
「え? 今からヤるって事? 俺、もう後ろ無理だよ?」
慌ててベッドの端へ逃げる俺。
「だから、そこは使わないから……ね?」
そう言いながらみっきーは、また俺の体を抱き寄せる。大きな手に顎を掬い上げられて、そのまま唇を塞がれた。
侵入してきた舌は、ゆっくりと優しく俺の咥内を愛撫する。
優しい刺激は、逆に快感で気持ちよくて、じわじわと腰にくる感じで。
そこに熱が灯るのに、時間はかからなかった。
「ほら、硬くなってきたじゃない」
みっきーはそう言いながら、イージーパンツの隙間から手を滑り込ませて、下着の中の俺のモノに指を絡ませる。
ゆっくりと上下するみっきーの手が気持ちよくて、身体の奥が疼きだしてくる。
——あぁ…そう言えば……。
ゆり先輩とはダメだったけど、その後、透さんの口で達った時の感覚を思い出して、下半身硬くしてたんだった!
なんだ……俺……、女の子は本当にもうダメなんだな……。なんて、今更ながら自覚してしまった。
「直、気持ちよさそう。もっと気持ちよくイかせてあげるから、その後ちょっと眠ろうね」
そう言いながら、みっきーの頭が俺の下半身へと移動して、ズボンも下着も下ろされて……柔らかい唇が、雫を滴らせ始めている蜜口に、優しく口づけた。
先端から温かい咥内へ迎え入れられて、感じる場所にみっきーの舌が絡み付き、淫らな水音を立て始める。
みっきーがくれる快感を身体は素直に受け入れた。すぐに絶頂へと駆け上っていく。
昇り詰めた熱をみっきーの咥内へ放った頃には、俺は気持ちよくて、ふわふわと意識が遠のいて眠りに落ちていった。
仄かに……煙草の匂いがしていた。
――あぁ、この匂い……嫌いじゃないかも……。
なんかびっくりして、目が覚めてきたぞ……。いや、これは、みっきー特有のジョークかな。俺が本気にして慌てるのを面白がってるんだ……。きっと、そう……。
だけど、みっきーを肩越しにチラッと振り返れば、これ以上ないくらいに真剣な眼差しに囚われて、目を逸らすことが出来なくなってしまった。
「あ、でも、俺……」
だから俺も、真剣に考えて応えないといけないと思ったんだ。
「……何?」
「もう、俺の息子、勃たないかも……」
あー? 俺、こんな時に何言ってんだ? って、言ってしまってから思ったけど。
……だけど、プ、プロポーズって、その先にあるのは結婚でしょ? 生活でしょ? だからこれは言っておかないとって、なんか頭の中に浮かんでしまったのを、そのまま口に出してしまったんだ。
「えーーー? なんで? 何の心配? 昨夜、あんなに元気だったじゃん」
「それは、なんか桜川先輩に薬を飲まされたから……あの前に、ゆり先輩に迫られたのに、勃たなかったから……」
「ぶーーーーーーーーーっ!」
みっきーは、俺から体を離して、文字通り腹を抱えて笑っている……。
「ちょっ、笑いすぎ! 真剣に悩んでいるのに!」
「ごめんごめん、じゃあ、今から試してみる?」
「え? 今からヤるって事? 俺、もう後ろ無理だよ?」
慌ててベッドの端へ逃げる俺。
「だから、そこは使わないから……ね?」
そう言いながらみっきーは、また俺の体を抱き寄せる。大きな手に顎を掬い上げられて、そのまま唇を塞がれた。
侵入してきた舌は、ゆっくりと優しく俺の咥内を愛撫する。
優しい刺激は、逆に快感で気持ちよくて、じわじわと腰にくる感じで。
そこに熱が灯るのに、時間はかからなかった。
「ほら、硬くなってきたじゃない」
みっきーはそう言いながら、イージーパンツの隙間から手を滑り込ませて、下着の中の俺のモノに指を絡ませる。
ゆっくりと上下するみっきーの手が気持ちよくて、身体の奥が疼きだしてくる。
——あぁ…そう言えば……。
ゆり先輩とはダメだったけど、その後、透さんの口で達った時の感覚を思い出して、下半身硬くしてたんだった!
なんだ……俺……、女の子は本当にもうダメなんだな……。なんて、今更ながら自覚してしまった。
「直、気持ちよさそう。もっと気持ちよくイかせてあげるから、その後ちょっと眠ろうね」
そう言いながら、みっきーの頭が俺の下半身へと移動して、ズボンも下着も下ろされて……柔らかい唇が、雫を滴らせ始めている蜜口に、優しく口づけた。
先端から温かい咥内へ迎え入れられて、感じる場所にみっきーの舌が絡み付き、淫らな水音を立て始める。
みっきーがくれる快感を身体は素直に受け入れた。すぐに絶頂へと駆け上っていく。
昇り詰めた熱をみっきーの咥内へ放った頃には、俺は気持ちよくて、ふわふわと意識が遠のいて眠りに落ちていった。
仄かに……煙草の匂いがしていた。
――あぁ、この匂い……嫌いじゃないかも……。
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