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第三章:身体と愛と涙味の……
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啓太からのメールは、
『おまえーー! いったいドコ行ったんだよー!?』
飲み会が終わった後、啓太は二次会に行ったんだろうな。
メールの受信時間を見ると、俺が二次会に行ってない事に、随分長い間気が付かなかったようだ。
そして、透さんからのメールの内容は、
一件目は、『今日、飲み会って言ってたよね? もし良ければ終わったら迎えに行くよ』
「……っ……」
二件目……『遅くなりそうかな。今夜は遅くても起きてるから、取り敢えず連絡して下さい』
何だか、心の奥がチクッと痛んだ。
待っていてくれたのかな、心配させたのかなって気持ちと……それから、昨夜の事を思い起こして後ろめたくて……。
今はとてもじゃないけど、透さんに逢う事も、電話で話す事さえも出来ないと思った。
――でも、メールの返事はしないと……。
『返事、遅くなってすみません。昨夜はちょっと呑みすぎて潰れちゃって、友達の家に泊めてもらいました』
送信ボタンを押して、ほーっと長い溜め息を吐いた。
「どうしたの? 溜め息なんて吐いちゃって」
気がつけば、真っ裸のみっきーがすぐ傍に立っていて、濡れた髪をタオルでガシガシと拭きながら俺を見下ろしている。
「ちょっ、早く何か着てくださいよっ」
いくら男同士でも、目のやり場に困ってしまう。
「直だって、まだ何も着てないじゃん。」
そう応えながら、みっきーは俺の隣に座って、当たり前のように肩を抱き寄せる。
「んで? 透さんのメール、何だったの?」
言い当てられてドキッと心臓が鳴る。……透さんからのメールだなんて、俺、ひとことも言わなかったのに。
「……え、いや、大した内容じゃないですから」
「ふーん、そっか。じゃ、そろそろ着替えて出ようか。動ける?」
「はい、大丈夫です」
みっきーが、それ以上追求してこない事に、内心ホッとしていた。
メールの内容が頭を過って、優しさが滲み出ていた文面に泣きそうになっていたから。
――また……逢ってもいいんだろうか……透さんに……。
心に引っかかっているのは、昨夜の自分の行動と、どうしても脳裏にチラついてしまう彼女と歩いていた透さんの姿。
どうしようもなく胸の痛みが広がるのを感じながら、重い腰を上げて散らばった服を拾い集めた。
それにしても怠い……。
シャツのボタンを一つとめるのも億劫だ。それでも、ノロノロとした動作で服を着ていく。
やっと全ての服を着終えたところで、はぁーっと溜め息をひとつ零して、またベッドに座り込んだ。
みっきーが髪を乾かしているドライヤーの音が、すごく遠い所から聞こえてきているような気がする。
少しでも気を抜けば、そのままベッドに寝転んで眠ってしまいそうだった。
その時、携帯のメールの着信音が響いた。
――透さんの……。
『二日酔い大丈夫? また連絡するね』
短いけど、心配してくれているメールの内容に、
……ズキンッ
やっぱり、胸が酷く痛むのを感じた。
『おまえーー! いったいドコ行ったんだよー!?』
飲み会が終わった後、啓太は二次会に行ったんだろうな。
メールの受信時間を見ると、俺が二次会に行ってない事に、随分長い間気が付かなかったようだ。
そして、透さんからのメールの内容は、
一件目は、『今日、飲み会って言ってたよね? もし良ければ終わったら迎えに行くよ』
「……っ……」
二件目……『遅くなりそうかな。今夜は遅くても起きてるから、取り敢えず連絡して下さい』
何だか、心の奥がチクッと痛んだ。
待っていてくれたのかな、心配させたのかなって気持ちと……それから、昨夜の事を思い起こして後ろめたくて……。
今はとてもじゃないけど、透さんに逢う事も、電話で話す事さえも出来ないと思った。
――でも、メールの返事はしないと……。
『返事、遅くなってすみません。昨夜はちょっと呑みすぎて潰れちゃって、友達の家に泊めてもらいました』
送信ボタンを押して、ほーっと長い溜め息を吐いた。
「どうしたの? 溜め息なんて吐いちゃって」
気がつけば、真っ裸のみっきーがすぐ傍に立っていて、濡れた髪をタオルでガシガシと拭きながら俺を見下ろしている。
「ちょっ、早く何か着てくださいよっ」
いくら男同士でも、目のやり場に困ってしまう。
「直だって、まだ何も着てないじゃん。」
そう応えながら、みっきーは俺の隣に座って、当たり前のように肩を抱き寄せる。
「んで? 透さんのメール、何だったの?」
言い当てられてドキッと心臓が鳴る。……透さんからのメールだなんて、俺、ひとことも言わなかったのに。
「……え、いや、大した内容じゃないですから」
「ふーん、そっか。じゃ、そろそろ着替えて出ようか。動ける?」
「はい、大丈夫です」
みっきーが、それ以上追求してこない事に、内心ホッとしていた。
メールの内容が頭を過って、優しさが滲み出ていた文面に泣きそうになっていたから。
――また……逢ってもいいんだろうか……透さんに……。
心に引っかかっているのは、昨夜の自分の行動と、どうしても脳裏にチラついてしまう彼女と歩いていた透さんの姿。
どうしようもなく胸の痛みが広がるのを感じながら、重い腰を上げて散らばった服を拾い集めた。
それにしても怠い……。
シャツのボタンを一つとめるのも億劫だ。それでも、ノロノロとした動作で服を着ていく。
やっと全ての服を着終えたところで、はぁーっと溜め息をひとつ零して、またベッドに座り込んだ。
みっきーが髪を乾かしているドライヤーの音が、すごく遠い所から聞こえてきているような気がする。
少しでも気を抜けば、そのままベッドに寝転んで眠ってしまいそうだった。
その時、携帯のメールの着信音が響いた。
――透さんの……。
『二日酔い大丈夫? また連絡するね』
短いけど、心配してくれているメールの内容に、
……ズキンッ
やっぱり、胸が酷く痛むのを感じた。
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