出逢えた幸せ

ずーちゃ

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第三章:身体と愛と涙味の……

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「あはは、そんなに指締め付けたら動かせないだろ?」

「ん、ぁ……ッ、おにぃ……さッ……」

「お兄さんじゃないでしょ? みっきーでしょ?」

 クスッと小さい笑い声を漏らして、指で身体の中を弄りながら、背中に啄むようなキスをいくつも落としていく。

「んん、あ……ッ、みっ……き……ぃ?」

「そうそう、みっきーだよ」

 背後から聞こえてくる、愉しそうな声。

 お兄さん……じゃなくて、みっきーは、俺が背中が弱い事を発見したのが愉しくて仕方ないようだけど、俺は背中の快感がそのまま下半身に伝わって笑えないんだけど。

「ねえ、とおるさんとは、何回くらいしたの?」

「へ?」

「ここ、あんまり慣れてないようだけど?」

 言いながら、中の内壁を押し広げるように指を回転させる。

「ああ……ッ……そんな、慣れてなんか……ッ」

 透さんとは……年末に会った時は何度もしたけど……、それでもまだ入れられる時の圧迫感に息が詰まる。

「ふぅーん、それは、ちょっと嬉しいかも」

「え……?……あ……ッ !」

 身体を反転させ、仰向けになった俺の足を大きく開かせて、中を探る指が増やされる。

 気持ちの好いところを、わざと外して動く指に焦らされて、知らずにシーツを踵で蹴って藻掻いてしまう。

「直は、やらしーな」

 言われて、顔が熱くなった。

「可愛いから、イイとこ触ってあげるよ」

 その言葉が耳に届いた瞬間、そこを押し潰すように抉られて、身体が跳ねた。

「あ……ぁッ!」

 何度も何度も同じ場所を攻められて、痛いくらいに張り詰めた半身がドクンと水位を上げて、限界が近くなった。

 もう少しでイキそうで、思わず伸ばした俺の手を、みっきーに払い退けられてしまう。

 不満を目線で訴えるように、みっきーを見上げると、悪戯っぽい目つきで笑われる。

「ダメだよ、自分で触るなんてエロいな、直は」

 そう言って、羞恥で顔が熱くなっている俺を見下ろしながら、みっきーはニットとインナーのTシャツを脱ぐ。

 俺は、彼の上半身に釘付けになった。

 服を着ている時は、背格好が透さんに似ていると思っていたのに……。

 厚い胸板や、逞しい腕、綺麗に割れた腹筋は、まるで西洋の彫像のようで……。透さんも、程よく筋肉のついた、しなやかで美しい身体だったけど、この人はもっと逞しいと言うか……。

 今の状況も忘れて、暫しみっきーの身体に見惚れてしまっていた。

「そんなに見つめられたら、俺も感じちゃうよ」

 にやにやと冗談を言いながらベルトを外し、ボトムを一気に脱ぎ捨てて全裸になったみっきーに、俺は思わず息を呑んだ。

 ――なんか……、でかくねぇ?

 俺のだって、小さいわけじゃない……標準よりは上だと思ってるんだけど……。

 ――いや、今まで見た中で、一番デカい……AVで観たことのある外人のアレみたい……。

 それが、先端から透明の液を零しながら硬く反り返っている。

「ね? 直の中に入りたくて、ウズウズしているんだよ」

 その言葉と目の前の雄々しい昂ぶりに、身体の奥に不安だか期待だか、わけの分からない疼きを感じてしまう。

 熱い切っ先を後ろに押し付けられて、シーツを強く握りしめた。

「あっ…ッ !」

 入り口をこじ開けるように、ゆっくりと先端が挿ってくる。その大きな感触に身体が強張った。

「き、っついな……もう少し力を脱いてよ直」

「ん……、あぁッ!」

 みっきーの手が、逃げる俺の腰を掴んで引き戻した瞬間、ググッと奥へと入って、あまりの苦しさに息が詰まった。

「動くよ」

 俺の応えを待たずに、みっきーは律動を始める。

「ま、待っ……あっあっ」

 抗議する間もなく、いきなり一番感じるあの場所を先端で突き上げられて、強烈な刺激に下肢がぴくぴくと痙攣する。

 ぎゅっと瞑った瞼の裏に閃光が走った瞬間、俺の腹や胸辺りに熱い飛沫を感じた。

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