出逢えた幸せ

ずーちゃ

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第一章:聖夜と生クリーム味の……

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「透さんのも、凄く熱い…」

 入ってしまうと、痛みよりも圧迫感が半端ない。

 だけど、自分の体内に透さんを感じて繋がっている事が、なんだか嬉しくて自然と顔がほころぶ。

 なんだろう?この嬉しさは。

「直、その顔、凄くそそる」

 きつく抱きしめられて、また唇が重なって、 咥内で熱い息が混じり合う。

 唇を離しても、透さんの熱い吐息が顔に落ちてくる。

 薄っすらと汗ばんでいる透さんの身体からは色気が溢れていて、俺は堪らずに、透さんの肩から鎖骨の辺りにキスをした。

「……っ」

 少し苦しげな表情で眉根を寄せて、透さんの小さな声が漏れ聞こえた。

「直、もう動いていい?」

 耳元に唇を寄せて甘い声で囁かれると、それだけで体が熱くなっていく。

「うん」

 俺の返事を待ってから、透さんが律動を始めた。 最初は小さくゆっくりと、俺の中と透さんのを馴染ませるように。

 透さんの腰の動きに合わせて、声が零れる。

「ん、ん…… ッ、ん」

「痛い?」

「だいじょーぶ……」

 ゆっくりと透さんのモノが、きゅうきゅうにキツイ中から引き抜かれていくと思ったら、また一気に貫かれて。

「うぁ……! ああああっ!」

 ――奥が、突き上げられるっ。

 突き上げられて、肌が触れる度に、切ないような、甘い感情が込み上げる。

 最中に、そんな感情を抱いたのは初めてで……。

 だっていつもは、ただ快楽を求めるだけだから。

『愛』と言う言葉が 脳裏を過るけど……、今までセックスの時に、愛を感じた事なんてなかったから解らない。

「直……っ」

 余裕無さげに眉を寄せて切なそうな表情で、甘い声で俺の名前を囁く。

 透さんに、愛されてるような気分になるけど、それは錯覚に違いないと思い直す。

 ――だって、透さんは彼女と別れたばかりで……、 俺を好きになるなんて、有り得ない。

 だからこれは、お互いに快楽を貪り合う為だけの行為。

「ああっ! そこッ……ああ!」

 さっき指で探り当てられた場所を刺激されて、俺の思考なんて吹っ飛んでしまう。

「これ、気持ちいい?」

「あ……っ、んッ……ん……ッ! 気持ち……いいッ」

 俺の膝裏を抱え上げた形で、更に深く突いてくる。

「ああッ! とーるさんッ」

 意識が吹っ飛びそうになるのが怖くて、キスをしたくて腕を伸ばすと、透さんは繋がったまま俺の身体を引き上げた。

 向き合った姿勢で透さんの膝の上に乗る。

「あぁっ!」

 自分の体の重みで限界まで透さんを咥え込んで、最奥を突き上げられる。

 透さんの腰の動きに合わせて、俺も腰を動かしながらお互いの咥内を貪った。

 お互いに、ただ快楽だけを求めて。

 透さんの手が、俺のモノを包み込み、上下に動かして刺激する。

「あッ……! だめ……ッ、それッ……イきそッ……!」

 後ろと前を同時に攻められて、一気に水位が上がる。

「イッていいよ……、俺もイく……っ」

 透さんの腰と手の動きが更に加速して、俺は目の前が真っ白になっていく。

「ああッ!」

 絶頂感と共に腰がひくひくと震えて、胸に熱い飛沫が飛んだ。

 ほぼ同時に、俺の中で透さんのが大きく脈打って、最奥に熱が広がるのを感じていた。

 達した後も暫くはそのままの姿勢で、透さんがやさしく背中を抱きしめてくれていた。 
 
 静かな部屋には、二人の荒い息遣いだけが聞こえていてる。

 体内の熱い余韻と触れ合う肌が、暖かくて気持ちよくて、瞼が重くなる。

 ――もう少しだけ、このまま、こうしていたい。

 透さんに優しいキスを貰いながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。

 
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