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待ちに待った合コン
しおりを挟むついにこの日がやって来た!
週末、日曜日。
休みの日は、いつも昼過ぎまで寝ている。
この日は、なかなか寝付くことができずに朝を迎えた。
夕方五時に駅前の居酒屋に同期の悟史と待ち合わせしていた。
その時間まであと9時間。
待ち遠しい時間だ。
まずこの寝ぼけた顔をどうにかしなくては。。。
顔を洗い歯を磨いて髭を剃り朝シャン。
朝シャンなんて高校生以来だ。と不敵に笑みを浮かべながら風呂場に入る。
風呂から上がりテレビを見ているといつの間にか寝てしまっていた。
慌てて起きると4時を回っていた。
急いで支度をして家を飛び出した。
「悪い!寝過ごした!」
「珍しいな、お前が寝坊か?」
悟史は、笑いながら1人でビールを飲んでいた。
「うたた寝してたら気付いたら4時だった」
「まぁ、5時ギリギリだし大丈夫だ!行こうか」
悟史は、そう言って席を立ち店を出た。
「近くにお洒落なBARがあるんだ。そこを予約したから」
と少しドヤ顔で俺に言った。
「BARかーなかなかいい店選んだな」
と返す俺。
BARの入口に背の高い女性と低い小柄な女性が立っていた。
「おっす!待った?」
と知り合いの女性に話かける悟史。
「んーん、今着いたとこ。」
と返す女性。どうやらこちらの背の高い女性が悟史の知り合いらしい。
「よかった。なら店入るか!」
と女性をリードして店に案内する悟史。
相変わらず慣れている。ちょっと羨ましいく嫉妬をする俺。
「いらっしゃいませ」
男性の店員が声をかけて来た
「予約していた山田です。」
悟史の苗字は山田だ。
「案内致します」
「こちらの席を準備して居りますのでどうぞ」
店員に連れられ4人は席に向かう。
その時小柄な女性と目が合う。
「どうも。」
堅苦しい挨拶をした。
すると小柄な女性は、笑顔で
「初めまして」
と返して来た。
その笑顔に思わずドキッとしてしまう俺。
席に着いて自己紹介が始まった。
「俺は、山田悟史22歳独身彼女募集中の可愛い男の子です」
と少し笑いを入れながら悟史が自己紹介した。次は俺だ。
「村田裕之22歳です」
また捻りのない自己紹介。
背の高い女性が
「森田優子21歳。バストはEカップ好きなタイプは肉食男子です。」
となぜかさりげなく胸のアピールをしてきた。次は小柄な笑顔の素敵な女性だ。
「田中明日香21歳です。今日はよろしくお願いします。」
と笑顔で自己紹介した。
その笑顔がやはり可愛いかった。
「とりあえず、乾杯するか」
と悟史が仕切る。
頼りになる男だ。
「かんぱーい」
乾杯してお酒を飲む。
俺と悟史は、お酒があまり強いほうじゃない。悟史は、いきなりビールを一気に飲みほして
「おかわり」
と店員に言った。俺も負けまいと一気に飲みほして
「俺も」
とおかわりをした。
「すごーい!お酒強いんだー!カッコイイ!」
と2人の女性が興奮して言った。
弱いくせに2人とも
「まぁね」
と強がる。
それから色々と会話をした好きな芸能人、趣味、仕事、元カレ、元カノ、好きな食べ物など時間も立ち4人ともお酒が進む。
ある程度酔っ払って来たところで、悟史が
「よし、お互い好きなタイプの人をせーので指差そうぜ!」
合コンでよくあることだ。
「恥ずかしいじゃん」
と返す優子。
「確かに、みんなに見られるのは気まずいな。」
と俺も参戦。
「じゃあ、俺だけ顔を上げてるからあとの3人は下向いて指を差すってのは?」
「まぁ、それなら。。。」
と全員一致で決まった。
「よし、行くよ。せーの!」
俺は、もちろん笑顔の可愛い明日香に指を差した。
「にひひっ。」
不気味に笑う悟史。
「オッケー。顔上げていいょ。」
悟史が言った。
どうなったんだろう。俺は、誰かに挿されたのか。気になるな。
「お互い2対2に別れた」
え?マジか!明日香は俺を差していたのだ。
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