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第2章 冒険者達
パンテのアンスス
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「う……ここは?」
「目が覚めたか……ダンジョンの中じゃ」
目を開けた俺の視界に入ったのはむさくるしいおっさん。アスタロウだ。そうだ、思い出した。俺はダンジョンの中で頭を打って意識を失ってたんだ。
「イルウは?」
「わからん。あの時壁穴からは抜けたようじゃが、そのままどこかへ逃げてしまったわい」
くっそう、あの恩知らずめ。お礼の一言もなく姿を消すとは。しかしまあ、元々敵対してる組織の者同士なんだし仕方ないと言えば仕方ないか。
そういやそれはそれとしてエクスカリバーは抜けたんだろうか。まあ仮に抜けたとしても俺が気を失ってる間に回収されてるだろうから気に病んでも仕方ないか。
それよりは当初の目的、このダンジョンを攻略して領主エルシラの人格豹変の原因を突き止める事なんだけど……そっちよりも少し気になることがある。
「アスタロウ、その隣の女の人は?」
「冒険者じゃ」
そう、心配そうに俺の顔を覗き込んでいるアスタロウの隣に長身の女性がいる。なんか、どこかで見たことがあるような気がするが、どこだったかな。冒険者……ギルドで見たのか?
「御紹介に預かり感謝する」
「別に紹介はしとらんが……」
「私の名はパンテのアンスス。アーガスの冒険者ギルドに所属するハリネズミ級冒険者だ」
「はあ、ども。ケンジっす」
ああ、思い出したぞ。俺と受付のミンティアさんが話してた時にうるさくしたら睨んでた女冒険者だ。なんでこんなとこにいるんだ?
「…………」
ん? なんだ? 三人の間に沈黙の時が流れる。なんか用事があるからここにいるんじゃないのか? なんか喋れよ。
「反応薄くない? ハリネズミ級だよ?」
「はぁ」
そんなこと言われてもな。ハリネズミ級ってどのくらいの位置なんだっけ。とはいえ、実力のほどはよく分からんが綺麗なお姉さんだ。薄いブラウンの髪にマントを羽織って、筋肉質ではあるが、女性らしくメリハリのある体……っていうか、なんだこれ、ビキニアーマーってやつか? 露出度がえらい高い。なんか何もしてないのにすげえ汗かいてるし、熱がりなのかな? 冒険者としてこれはどうなんだ? 戦闘時の防御力とかいう以前にムシとかヘビとかに噛まれるかもしれんし、野外での活動に向かないだろう。たいした冒険者じゃなさそうだな。どうせこいつもドクダミとか採って暮らしてるんだろう。
「まあいいや、どうやらケンジくん同じ依頼者から仕事を受けてるみたいだから気になってね。もしよかったら協力しない?」
「え? 同じ依頼者って、領主の夫人の?」
「そう! 夫人? うん、夫人の……あの……」
「伯爵夫人の、ビン……」
「そう。ビン……」
「ビンゴさんからの依頼で?」
「そう!! ビンゴさんからの依頼!!」
絶対そんな名前じゃなかったと思うぞ。こいつ怪しいな。
「で、ビンゴさんからの依頼が……ええと、大丈夫、ちゃんと書き起こししてもらったから」
だからビンゴさんじゃねえって言ってんだろうが。それ今俺が適当に考えた名前だぞ。それと、なんかポーチの中をゴソゴソ探してるけど、この女まさか依頼の内容ちゃんと覚えてないのか、大丈夫かよ。
「う~ん……」
ポーチから取り出した紙を広げて無言でそれを眺めるアンスス。そんな難しい内容なのか?
「まあ、こんな内容なんだよ」
結局何も言わずにこちらに紙を見せてきた。いまいち行動がよく分からんな。正直見せられても俺にはこの世界の文字の読み書きができないから分からんが。
「ふむ、確かにフェンネ夫人からの依頼のようじゃの」
「フェンネ? 誰だそれは。私は伯爵夫人のビンゴさんから依頼を受けたはずだが」
だからビンゴは俺が適当に今考えた名前だっつってんだろうが。フェンネで合ってるよ多分。
「しかしこの内容、かなり込み入った内容のようじゃが、儂らに見せて良かったのか?」
「え?」
言われてみればそうだな。これがギルドの掲示板に貼られてたものなのか、それとも個人宛ての直の依頼なのかは分からないけど、こういうのって他人に見せていいもんなのか?
「だって……私が持ってても読めないし……」
なんとなくそんな気はしてたが、こいつやっぱり字が読めないのか。相当アホだぞ。こんなのと関わって大丈夫だろうか。
「で、アスタロウ、結局依頼書にはなんて書いてあるんだ? 俺達の依頼の方は『真実を明らかにしてほしい』とかいう曖昧なもんだったけど」
「なんだケンジくん字が読めないのか! アスタロウ殿、読んでくれたまえ。ケンジくんに内容を教えてやってくれないか」
なんなんこいつ急にマウント取り出したぞ。字が読めないのはお前も同じだろうが。っていうか依頼の内容くらいはちゃんと覚えとけよ。伯爵夫人もこいつのアホさ加減を知っててメモを渡したんだろうけど、まさか文字が読めないとは思ってなかったんだな。
っていうか文字が読めないんならメモを受け取った時にそう言えよ。絵で説明してあるとでも思ったのか。
「ふむ、内容はダンジョン内にいるであろう伯爵の救助、そして屋敷にいる現伯爵の殺害じゃ」
「え?」
マジか。穏便じゃねえな。伯爵夫人はもう今の伯爵が偽物で、本物はダンジョンに囚われてるって決め打ちしてるってことか。
ちらりとアンススの方を見ると、彼女も混乱してるようだった。
「伯爵を救助して……伯爵を殺す? それはいったいどういう……助けるのか殺すのか、いったいどっち……?」
おいおいマジか。こいつ全然理解できてねえぞ。こんな状態でよくダンジョンに送り出したな。……まあ、だからこそメモを持たせんだろうけど。
というか向こうから「協力しないか」とか言って来たけどこいつは協力しないとヤバいだろ。こんなはじめてのおつかいみたいな状態の女をダンジョンで一人行動させるなんて危険すぎるし、最悪俺達の邪魔になる。
「アスタロウ」
「ちょっといいか」
彼女との同行を提案しようとアスタロウの名を呼んだが、同時にアスタロウは俺を呼び寄せた。
アンススに聞かれたら何かまずい事でもあるのか、彼女と距離を取って小声で俺に話しかけてきた。
「ギルドで話をしてた時『ある時ガチのバカがギルドに来て大混乱を巻き起こした』とか、そんな話をしてたじゃろう」
ああ、なんかそんな話をガロンから聞いたな。「バカでもなれる冒険者」が冒険者ギルドのキャッチフレーズだったけど、ガチのバカが来てから「冒険者にも足きりが必要」になったとか、そんな話だったな。
「その『ガチのバカ』が、あの女じゃ」
「なんだと」
そんな最近の話だったのかそれ。
「依頼内容を忘れる。ターゲットを間違える。ダンジョンの破壊。ギルドの備品破損。それら全てを悪意なくやってのける女が、あそこにいる“歩く災害”アンススじゃ」
なんでそんな奴が冒険者続けてられるんだよ。しかも伯爵夫人から仕事依頼されて……
「しかし、冒険者としての実力は超一流。現在、アーガスどころかこの国で唯一のハリネズミ級、間違いなく冒険者の最高峰の一つじゃ」
マジか。ハリネズミ級って一番上のランクだっけ?
「したがって『誰が』『どういう内容の』依頼を彼女にしたのか、今となってはもう誰にも分からん。確かめる方法もない。あのメモも信用できん。儂らが、あの女の手綱を握らねばならん」
余計な仕事が一つ増えたやんけ。
「目が覚めたか……ダンジョンの中じゃ」
目を開けた俺の視界に入ったのはむさくるしいおっさん。アスタロウだ。そうだ、思い出した。俺はダンジョンの中で頭を打って意識を失ってたんだ。
「イルウは?」
「わからん。あの時壁穴からは抜けたようじゃが、そのままどこかへ逃げてしまったわい」
くっそう、あの恩知らずめ。お礼の一言もなく姿を消すとは。しかしまあ、元々敵対してる組織の者同士なんだし仕方ないと言えば仕方ないか。
そういやそれはそれとしてエクスカリバーは抜けたんだろうか。まあ仮に抜けたとしても俺が気を失ってる間に回収されてるだろうから気に病んでも仕方ないか。
それよりは当初の目的、このダンジョンを攻略して領主エルシラの人格豹変の原因を突き止める事なんだけど……そっちよりも少し気になることがある。
「アスタロウ、その隣の女の人は?」
「冒険者じゃ」
そう、心配そうに俺の顔を覗き込んでいるアスタロウの隣に長身の女性がいる。なんか、どこかで見たことがあるような気がするが、どこだったかな。冒険者……ギルドで見たのか?
「御紹介に預かり感謝する」
「別に紹介はしとらんが……」
「私の名はパンテのアンスス。アーガスの冒険者ギルドに所属するハリネズミ級冒険者だ」
「はあ、ども。ケンジっす」
ああ、思い出したぞ。俺と受付のミンティアさんが話してた時にうるさくしたら睨んでた女冒険者だ。なんでこんなとこにいるんだ?
「…………」
ん? なんだ? 三人の間に沈黙の時が流れる。なんか用事があるからここにいるんじゃないのか? なんか喋れよ。
「反応薄くない? ハリネズミ級だよ?」
「はぁ」
そんなこと言われてもな。ハリネズミ級ってどのくらいの位置なんだっけ。とはいえ、実力のほどはよく分からんが綺麗なお姉さんだ。薄いブラウンの髪にマントを羽織って、筋肉質ではあるが、女性らしくメリハリのある体……っていうか、なんだこれ、ビキニアーマーってやつか? 露出度がえらい高い。なんか何もしてないのにすげえ汗かいてるし、熱がりなのかな? 冒険者としてこれはどうなんだ? 戦闘時の防御力とかいう以前にムシとかヘビとかに噛まれるかもしれんし、野外での活動に向かないだろう。たいした冒険者じゃなさそうだな。どうせこいつもドクダミとか採って暮らしてるんだろう。
「まあいいや、どうやらケンジくん同じ依頼者から仕事を受けてるみたいだから気になってね。もしよかったら協力しない?」
「え? 同じ依頼者って、領主の夫人の?」
「そう! 夫人? うん、夫人の……あの……」
「伯爵夫人の、ビン……」
「そう。ビン……」
「ビンゴさんからの依頼で?」
「そう!! ビンゴさんからの依頼!!」
絶対そんな名前じゃなかったと思うぞ。こいつ怪しいな。
「で、ビンゴさんからの依頼が……ええと、大丈夫、ちゃんと書き起こししてもらったから」
だからビンゴさんじゃねえって言ってんだろうが。それ今俺が適当に考えた名前だぞ。それと、なんかポーチの中をゴソゴソ探してるけど、この女まさか依頼の内容ちゃんと覚えてないのか、大丈夫かよ。
「う~ん……」
ポーチから取り出した紙を広げて無言でそれを眺めるアンスス。そんな難しい内容なのか?
「まあ、こんな内容なんだよ」
結局何も言わずにこちらに紙を見せてきた。いまいち行動がよく分からんな。正直見せられても俺にはこの世界の文字の読み書きができないから分からんが。
「ふむ、確かにフェンネ夫人からの依頼のようじゃの」
「フェンネ? 誰だそれは。私は伯爵夫人のビンゴさんから依頼を受けたはずだが」
だからビンゴは俺が適当に今考えた名前だっつってんだろうが。フェンネで合ってるよ多分。
「しかしこの内容、かなり込み入った内容のようじゃが、儂らに見せて良かったのか?」
「え?」
言われてみればそうだな。これがギルドの掲示板に貼られてたものなのか、それとも個人宛ての直の依頼なのかは分からないけど、こういうのって他人に見せていいもんなのか?
「だって……私が持ってても読めないし……」
なんとなくそんな気はしてたが、こいつやっぱり字が読めないのか。相当アホだぞ。こんなのと関わって大丈夫だろうか。
「で、アスタロウ、結局依頼書にはなんて書いてあるんだ? 俺達の依頼の方は『真実を明らかにしてほしい』とかいう曖昧なもんだったけど」
「なんだケンジくん字が読めないのか! アスタロウ殿、読んでくれたまえ。ケンジくんに内容を教えてやってくれないか」
なんなんこいつ急にマウント取り出したぞ。字が読めないのはお前も同じだろうが。っていうか依頼の内容くらいはちゃんと覚えとけよ。伯爵夫人もこいつのアホさ加減を知っててメモを渡したんだろうけど、まさか文字が読めないとは思ってなかったんだな。
っていうか文字が読めないんならメモを受け取った時にそう言えよ。絵で説明してあるとでも思ったのか。
「ふむ、内容はダンジョン内にいるであろう伯爵の救助、そして屋敷にいる現伯爵の殺害じゃ」
「え?」
マジか。穏便じゃねえな。伯爵夫人はもう今の伯爵が偽物で、本物はダンジョンに囚われてるって決め打ちしてるってことか。
ちらりとアンススの方を見ると、彼女も混乱してるようだった。
「伯爵を救助して……伯爵を殺す? それはいったいどういう……助けるのか殺すのか、いったいどっち……?」
おいおいマジか。こいつ全然理解できてねえぞ。こんな状態でよくダンジョンに送り出したな。……まあ、だからこそメモを持たせんだろうけど。
というか向こうから「協力しないか」とか言って来たけどこいつは協力しないとヤバいだろ。こんなはじめてのおつかいみたいな状態の女をダンジョンで一人行動させるなんて危険すぎるし、最悪俺達の邪魔になる。
「アスタロウ」
「ちょっといいか」
彼女との同行を提案しようとアスタロウの名を呼んだが、同時にアスタロウは俺を呼び寄せた。
アンススに聞かれたら何かまずい事でもあるのか、彼女と距離を取って小声で俺に話しかけてきた。
「ギルドで話をしてた時『ある時ガチのバカがギルドに来て大混乱を巻き起こした』とか、そんな話をしてたじゃろう」
ああ、なんかそんな話をガロンから聞いたな。「バカでもなれる冒険者」が冒険者ギルドのキャッチフレーズだったけど、ガチのバカが来てから「冒険者にも足きりが必要」になったとか、そんな話だったな。
「その『ガチのバカ』が、あの女じゃ」
「なんだと」
そんな最近の話だったのかそれ。
「依頼内容を忘れる。ターゲットを間違える。ダンジョンの破壊。ギルドの備品破損。それら全てを悪意なくやってのける女が、あそこにいる“歩く災害”アンススじゃ」
なんでそんな奴が冒険者続けてられるんだよ。しかも伯爵夫人から仕事依頼されて……
「しかし、冒険者としての実力は超一流。現在、アーガスどころかこの国で唯一のハリネズミ級、間違いなく冒険者の最高峰の一つじゃ」
マジか。ハリネズミ級って一番上のランクだっけ?
「したがって『誰が』『どういう内容の』依頼を彼女にしたのか、今となってはもう誰にも分からん。確かめる方法もない。あのメモも信用できん。儂らが、あの女の手綱を握らねばならん」
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⭐︎第16回ファンタジー小説大賞にて奨励賞受賞を頂きました!読んで投票して下さった読者様、並びに選考してくださったスタッフ様に御礼申し上げますm(_ _)m今後とも宜しくお願い致します。
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