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恋愛編
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私が発した大きな声に驚き固まる殿下
だが私は彼以上に驚いていた
お、驚いたわ…
私、こんなに大きな声が出せるのね…
「…」
「…」
二人の間に沈黙が流れる
…あ、そんなこと考えてる場合では無かったわ
自分で作ってしまった空気なのだから何とかしなければ…
そう思い、気まずい気持ちを抑えてなんとか口を開いた
「……申し訳ありません…
大きな声を…」
なんとか謝罪を絞り出すと、殿下ははっとしてこくりと頷く
「あ、あぁ…構わん
…どうした?」
たずねつつ、椅子をもとの位置に戻して座り直す
私はその様子に立ち去るのを阻止できたことを察して一先ずほっとした
そして今度は誤解をされないようにと、ゆっくり考えながら言葉を選ぶ
「ぁ…あの、殿下は何か誤解しておられるようです」
「…誤解?」
「はい
私は決して殿下に声をかけていただくのが、嫌なわけでも、迷惑なわけでもございません」
そう告げると、殿下の目がわずかに見開かれる
「…本当か?」
「はい、そのようなことは誓ってございません」
力強く頷いて見せると、殿下はほっとしたように息を吐き出した
だが、すぐに首をかしげる
「…ではなぜ俺のことを避けていたんだ?」
「…それは…」
はっきりと聞かれて言葉につまる
一瞬誤魔化そうかと悩んだが、ここで答えられずにまた誤解されてしまえば、あんな大声を出した意味がない
私はグッと決意して、ゆっくりと言葉を続けた
「そ、それは…
…て、照れてしまって…」
「照れる…?」
何を言っているのかわからないと言うように再び首をかしげる殿下
私はきゅっと目をつぶると、思いきって口を開いた
「さ、最近、殿下のことが、とても格好よく見えてしまって…!
ちゃんとお顔を見ると、照れて自分で自分の様子がおかしくなっているのがわかるので…!
で、ですので少し距離をおいて落ち着こうと思っていたんです…!」
叫ぶように言いきる
言った…
言ったわ…
…どう思われたかしら…?
「…」
「…」
沈黙に耐えかねてそっと目を明け殿下を伺う
向かいに座る彼は顔を真っ赤にして口をあけていた
だが私は彼以上に驚いていた
お、驚いたわ…
私、こんなに大きな声が出せるのね…
「…」
「…」
二人の間に沈黙が流れる
…あ、そんなこと考えてる場合では無かったわ
自分で作ってしまった空気なのだから何とかしなければ…
そう思い、気まずい気持ちを抑えてなんとか口を開いた
「……申し訳ありません…
大きな声を…」
なんとか謝罪を絞り出すと、殿下ははっとしてこくりと頷く
「あ、あぁ…構わん
…どうした?」
たずねつつ、椅子をもとの位置に戻して座り直す
私はその様子に立ち去るのを阻止できたことを察して一先ずほっとした
そして今度は誤解をされないようにと、ゆっくり考えながら言葉を選ぶ
「ぁ…あの、殿下は何か誤解しておられるようです」
「…誤解?」
「はい
私は決して殿下に声をかけていただくのが、嫌なわけでも、迷惑なわけでもございません」
そう告げると、殿下の目がわずかに見開かれる
「…本当か?」
「はい、そのようなことは誓ってございません」
力強く頷いて見せると、殿下はほっとしたように息を吐き出した
だが、すぐに首をかしげる
「…ではなぜ俺のことを避けていたんだ?」
「…それは…」
はっきりと聞かれて言葉につまる
一瞬誤魔化そうかと悩んだが、ここで答えられずにまた誤解されてしまえば、あんな大声を出した意味がない
私はグッと決意して、ゆっくりと言葉を続けた
「そ、それは…
…て、照れてしまって…」
「照れる…?」
何を言っているのかわからないと言うように再び首をかしげる殿下
私はきゅっと目をつぶると、思いきって口を開いた
「さ、最近、殿下のことが、とても格好よく見えてしまって…!
ちゃんとお顔を見ると、照れて自分で自分の様子がおかしくなっているのがわかるので…!
で、ですので少し距離をおいて落ち着こうと思っていたんです…!」
叫ぶように言いきる
言った…
言ったわ…
…どう思われたかしら…?
「…」
「…」
沈黙に耐えかねてそっと目を明け殿下を伺う
向かいに座る彼は顔を真っ赤にして口をあけていた
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