甘イキしながら生きてます

に。

はげしい夜です。

「んあっっ♡♡あっ♡♡」

机にうつ伏せにされ、後ろから激しくうちつけられた。
何度も、何度もイカされた夜。

結局、先パイはTシャツを脱いでくれなかった。



ふええ……となってしまって、あえぐ声も出せなくなると、先パイはようやくベッドに寝かせてくれた。








「今日は激しくしていいよな？」

と確認してくれた先パイ。

「うん」

と答えた、おれ。


甘くみてた。


わずかに怒っていると思っていた先パイは、ほんとうはだいぶお怒りだったようで。

それはえっちに露骨にあらわれていたんだ。







「ゆうと先パイ～、ごめんなさい～」

「だめ、まだ許さないよ」

「正直に話さなければよかったぁ～」
おれが泣きごとをいうと、ゆうと先パイはクスリと笑った。

「伊織、ドＭさんだから感じただろ？  わざとお仕置きされたかったんじゃないのか」

「うう～ちがうよ～ごめんなさい～」

「そう？  めちゃくちゃイッてるのに？」

「いじわるいわないでよ～」

やさしく髪を撫でてくれてるのに、口からはいじわるな発言。ゆうと先パイ、ドＳなんじゃないの？

「ほら～、不良が捨て猫拾うの見る感じだよぉ～ギャップがあって、余計気になっちゃったの。ごめんなさい～許して」

「ふーん？」

本当は、気になっちゃってるどころか、だいぶ好きになっちゃってる。

さすがにここまではいえないけど。

ゆうと先パイのことは格別に大好きだから、１番が入れ替わることはないし。

だまってていいよね。


「でも、ゆうと先パイのしっと、うれしい～♡」

よしよししてくれる手を、上からさすった。

「おれ、ゆうと先パイにならなにされてもいい～。でも顔は見たいな」

今度は、先パイの頬を撫でた。

「……じゃあ、腕縛っていい？」

「うん♡」

ロンＴを腕のところまで脱がされ、その上から荷づくり用のヒモで縛られた。

ゆうと先パイ、痕が残らないようにしてくれてる。こういうとこ、ほんとやさしい。

バンザイした姿で腕を縛られたおれは、それだけでドキドキした。

「お望み通り、顔は見せるけど。今日は激しくするからな？」

「うっ、が、がんばる～」

先パイも１回２回はイッたと思ったけど。ナカがタプタプした感じしないから、もしかしてまだイッてない？

自分が気持ちいいことばかり考えて、先パイがイッたかどうか確認してなかった～！

おれ、ゆるくないかな？

ゆるすぎてイケない、てことはないよね？

「せ、先パイ～一応確認したいんだけど、おれゆるくない？  先パイ気持ちいい？」

「なに？  ……お前、自分がすぐイッちゃうから不安になった？」

「うん」

「オレは早漏でも遅漏でもないごくごく普通のはやさだと思うけどな？  お前が早漏なんだろ」

「ひ、ひどい～っだってゆうと先パイの気持ちいいんだもん～」

「ははっ」

そういって、先パイはいきなり奥まで突いてきた。

「ふぅ゛あ゛っ！！」

「オレも気持ちいいよ？  奥までガンガン突いて、伊織をめちゃくちゃにしていいか？」

「あ゛っ♡先パ……ィ━━━♡♡」

「オレ激しくするの好きかも。伊織の声で、すげー感じる」

「あっあ゛っ♡♡」

「伊織はきれいなのに、こんなに乱れちゃうんだな」

ゆうと先パイだからだよおーっ♡♡
そういいたいのに、激しく揺さぶられて、あえぐことしかできない。

「ふぁあ゛っ━━━ぁあ♡♡」


ずちょずちょといやらしい音が響いて、おれはまた達しそうになる。だめ、また早漏っていわれちゃう～と思っても、身体は気持ちいいんだからしかたない。

おれは自分のおなかに精液をまた何度も吐き出し、体位を変えてなお突かれて、気を失いそうになった。
そうすると、「まだ起きてろ」とゆうと先パイに内ももをつままれる。





「はぁ゛っ！  はあ゛っ！」

叫びすぎて、のどがガラガラになってきた。



視界がぼやけて、ゆうと先パイの顔がわからなくなってきた。


そうして、ようやくゆうと先パイも絶頂をむかえ、

「イキそうっ」


といっておれの腰をギュウっとにぎりしめ、おれのナカにドクドクと精液を吐き出した。





おれは、その瞬間、しずかに目をとじた。