甘イキしながら生きてます

ナツキ

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に。

お泊まりです。

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あまね先パイが気になる。


すっごい、すっごい気になる。


なんだろう。
ちょっとしたときに、思い出しちゃうんだ。



例えば、今。


だから怒られるの覚悟して、ゆうと先パイに告白する。

「ゆうと先パイ~。おれ、謝らなきゃいけないことある」

キッチンでなんかジュージュー焼いてくれてる先パイに、おれはダイニングテーブルのそばから声をかけた。



30日、夜。
おれは無事、補習の小テストに合格し、ゆうと先パイのおうちにお泊まりしている。

今、ゆうと先パイが夜ごはん作ってくれてるところ。

「うん、なに?」

「おれ、あまね先パイのことすごく気になっちゃってるんだ」

「2年のあまねくん?」

「うん。ほら、今回のテスト勉強ね、あまね先パイに教えてもらったんだ」

「あ、そうだったんだ?」

あの夜、おれはゆうと先パイにラインでいわなかった。

なんか、いえなかった。

あまね先パイって、どんな人かな~って考えてたら、なんだかすごくいい人な気がして。

だいぶ好きになってしまった。

だから、ゆうと先パイにいえなくなった。


「あまね先パイ、ビッチだってうわさ聞いてたの。でも、しゃべったら全然ちがったー」

「あまねくん、そんな噂あった?  あー、喜多嶋先輩のことかな」

「聞いたことあった?」

「いや、寮の同室の先輩が4月に退寮したって話。ビッチとは聞いてないけどな。すごく優秀な先輩で、実家遠いのに退寮して自宅通いしてるって聞いた」

「へえ、そうなんだ~」

「伊織は噂を信じず、あまねくんのことちゃんと見てくれたんだな。えらい」

うっ。

最初はうわさ信じかけてたけどぉ。

「そんな先パイじゃないよね?」

「ああ。悪意をもったやつが噂流したんだろうな。あまねくんも学年2位とか3位なはずだから」

「そうなんだ~」

「逆に、こういう噂はあるよ。あまねくん、わざと点数落としてるって」

「えっ?  わざと間違えるってこと?」

「例えば数学だったら、マイナス書き忘れたり、aて書くところをxって書いちゃったりとか、ケアレスミスな」

「あまね先パイちょっと抜けてそうじゃん~それはほんとうにミスなんじゃないの~」

「まあ、特待生なのに1位を獲れないから、誰かが噂したんだろ」

「へえ~」

「そんなあまねくんのこと、どうしてこのタイミングで話す気になった?  今オレといるのに?」

「ああ~ごめんなさい、先パイ~肉焼いてくれてるから、思い出しちゃったの~。あまね先パイ、寮で全っ然ごはん食べないんだよ?  前に、トンカツとかおれにくれたんだよ?!」

「食細い、って涼から聞いたことあるかも。無理やり食堂連れていくって」

「うん、たしかに、いつも2人で見かける~。揚げ物はほとんど食べてない。信じられないよね」

「伊織と正反対だなあ」

「うん。前に一ノ瀬先パイに、おれとあまね先パイが似てるっていわれて、どこがだよ~って思った。おれ肉大好きだし♡♡わー♡しょうが焼きだぁ~」

「味噌汁インスタントでごめんな?  あとサラダと塩からあげは買ってきた」

「うれしい~♡」

テーブルにどんどん並べられ、おれは目が輝いた。先パイと2人で夜ごはん食べれるなんて、幸せすぎる。

おれはデザートにアイスを買ってきた。

奮発して、ハーゲンダッツ。

お風呂上がりに食べるんだあ。


「伊織、」

「ん?」

コップにお茶をついでいた先パイは、おれを呼んだ。

手を引かれて、先パイのひざの上に乗せられた。

絡めあった指が、いつもより少し痛い。

「オレと、せっかく2人きりなのに、ずっとあまねくんのこと気になって考えてたんだ?  謝ることってそれ?」

「うう~ごめんなさい、先パイ」

「舌、出して」

いわれるがまま、おれはゆうと先パイの目の前で舌を出す。

先パイの舌先が、ちろっと触れる。

「んっ♡」

それから口の中に招かれて、はげしく吸われた。

おれはぷるぷるとふるえながら、先パイの肩をぎゅっとにぎる。ちんこがじんじんと反応して、おれが大好きな甘イキをしはじめそうだった。





でも、深いキスは急に終わった。

「ふあっ?」

「ごはん食べようか」

すとん、と平常モードに切り替わっちゃった先パイ。
おれ、えろモードのまま戻れませんけどっ。

「ほら、そこ座って。食べないのか?」

「~~~っ食べるけどっ!  先パイのいじわるぅ!!」

ゆうと先パイが、あからさまないじわるをした。
なななんてSなんだぁっ。

「そうだよ?  他の男のことずっと考えてた伊織に、お仕置き。ちんこおっ立てたまま食えよ?」

お、おれが悪いけどもっ。
ひどい~っっっ!

「い、いただきますぅ━━━っ!!」











━━━このあとのえっちは、すんごいはげしかったです。




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