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5・④再び
※退院したばっかりですよっ【5・④再び 最終話】
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結局、栄養状態も悪かったようで、2週間ほど入院した。
費用はケントさんが支払ってくれ、(その後馬場園さんに請求するのか? 詳細は不明。大人に任せろと、ケントさんに言われた。)一度ケントさんのおうちに外泊することになった。
「はあ、さすがに体力落ちたな。ケントさん、あとで散歩しましょうよ。ここら辺、緑が多くて気持ち良さそう」
久しぶりに病院の外に出ると、それだけで疲れた。小さな段差や障害物、音や風、ちょっとしたことに体力を奪われ、病院内がいかに病人に優しい造りだったのか実感した。
マンションのエレベーター内でケントさんを散歩に誘うと、ケントさんは
「えー、部屋で3日間いちゃこりゃする」
「なっ、何ですか、いちゃこりゃって!!」
「セックス」
わざと、低音を響かせてケントさんはささやいた。
この人はもーと思いながらも、素直に嬉しかった。
「ま、待って、ぇあっ」
ケントさんは後ろからしがみつき、強い力でオレの首筋に噛みついた。
「あ゛ッ」
「やっぱダメだ、もうがまんできない」
「ちょっケントさっんッ」
「黙って」
「んっ!!」
玄関で靴を脱ぐ前に押し倒され、両手首を強く握られた。唇を舐められ、舌先を絡ませ、吸い付き、ケントさんの妖艶な唾液が咥内に流れ込み、オレの喉を通った。ゴクン、と喉がなると、ケントさんは目を合わせ、
「えっろ……」
と笑った。
靴を脱がされた俺は、抱きかかえられてソファまで連れていかれた。L字型のソファの角に3つほど置かれたクッションに、そっと背中から下ろされた。ケントさんの首に絡ませた腕を、離すのが惜しくて、ケントさんを潤んだ瞳で見つめた。
「あまねもヤる気になってるじゃん」
「……ケントさんのこと、好きなんです」
「オレも」
ケントさんの舌を迎え入れた咥内に、クチュクチュと卑猥な音が鳴り響く。
顔の向きを変え、舌の絡め方を変え、グチュリ、グチュリと繋がった咥内は熱を帯びて身体中をとろけさせた。
クチュ、
クチュ、
クチュ、
っは、はぁ━━っ
酸素不足になり、以前より早く息が上がる。
力が抜け、絡ませた腕を下ろした。クッションに乗せた指先が、かすかに震える。
「はぁ、はぁ」
ケントさんの唇が離れると、少し顔をそむけ荒く呼吸をした。
ケントさんは親指で優しく頬をさすり、目元をさすり、耳にキスを落とした。
「疲れたな、なにか飲むか?」
「ご、ごめんなさい……」
はぁ、はぁ、と息を吐き、ぼやけた視界を調整しようとまぶたを閉じると、重くて開けれなくなった。
はぁ、はぁ、はぁ……
「……ああ、悪いな。荷物だけ今度渡す……」
ケントさんが、電話をかけていた。ぼんやりと、ソファからケントさんの後ろ姿を眺める。
暖かくて、肌触りの良い毛布がかけられていた。
「……ケントさん、すみません……寝ちゃいました」
「起きたか。お茶飲む?」
「飲みます……」
コップを口元に近付け、ゆっくりと傾けてくれた。
コクン、コクン、
少し口の端からこぼれた滴を、ケントさんが指先でぬぐってくれた。
「あまね、年末はどうするつもりだ?」
「年末ですか……去年は寮にいましたね……」
サッカー部の堂本コーチが、年末年始ずっと当直していたのを思い出す。今年もだろうか。
気が重くなった。
「直哉と実家に帰る予定だったんだがキャンセルしたから、ここで過ごさないか?」
「え」
嬉しい。
「いいんですか?」
嬉しい。
「体力戻ってないから、寮で過ごすのも大変だろ。今年、学校もあと数日じゃないか? 終わったら来いよ」
嬉しい。
ケントさんはフッと笑って、
「めちゃくちゃシッポ振ってるの見える。お前仔犬だなぁ」
「あっえっ? そんな感じでした?」
「そんな感じ。一生懸命、ご主人様の足元で、シッポ振って見上げてる雰囲気」
「うう……恥ずかしい」
「なんかアナルプラグで、シッポついてるやつあるみたいだな。買ってみるか」
「なっ━━━!! や、やめて」
な、なに言ってるんだ?! この人は!!
「色々グッズ買ってさあ、遅れた誕生日祝い、いやらしく奉仕してくれよ」
「や、やだッ」
恥ずかしくなり、真っ赤になりながらケントさんの頭にクッションを投げる。
「お、元気になったか? 今からしてもいい?」
「だ、だめです」
「なんでだよ、さっきエロい目つきで誘ってきてだろ」
そう言ってケントさんは毛布をはがし、ズボンと下着を脱がした。
ローションを垂らし、後孔をほぐしていく。
「━━やッ、ケントさん、やめてッ」
「久しぶりだからゆっくり拡げてやるよ」
クチュ、クチュ、
グチュ、グチュ、
1本から2本、徐々に拡げられていく。
「指でこするメスイキ好きだろうけど、今日はオレの入れていい?」
「あっ━━━あっ♡」
「ケントさんの入れてください、て言って」
「あ、やだっ━━━あ゛あ゛ッ」
肉壁をかき回し、果てる寸前まで刺激する。
「ほら、言えよ」
「あ゛━━━ケ、ケントさんのッほしぃ━━━」
ケントさんは、陰茎をゆっくりと後孔にあてがう。
ひと月ぶりのセックスで緊張したが、ケントさんは少しずつ挿入してくれた。
「あっ━━━あっ!!」
緩やかなストロークで、奥を優しく突いていく。グチュグチュといやらしく犯される音がリビングに広がり、快感と同時に羞恥で悶える。
「あッ、あッ、あッ」
「今日は優しくしてやるよ」
と言いつつ、ケントさんは俺をうつ伏せにして、さらに深く突いていった。
「あ゛あ゛━━━っお゛、奥にあたるぅ゛」
「尻だけ上げておねだり上手だなぁ、あまね」
「あ゛っやッ━━」
「退院したばっかで、もうこんなにいやらしく咥えこむんだな、お前は」
「あ゛ぅッ」
「年末年始には、もっとたくさんいやらしいことするよな?」
「や゛だッ」
「嬉しいだろ?アナルがキュンキュンひくついてる。楽しみだなぁ。バイブ買って、雑踏の中散歩して、ギュルギュル動かすのもいいな」
「やっ━━ケントさッ!!」
「それとも公開セックスするか? みんながいる前で、あまねがかわいくイクのを見てもらうか」
「あ゛あ゛━━━ッ」
俺は、ドクドクと濃い精液を放出した。
「はぁーはぁーッ」
「言葉でイッちゃったな」
「はぁー、はぁー、ケントさんのばかぁー」
くにゃりと倒れ込み、へばっていると、ケントさんはまた仰向けに戻してグニュグニュと突いた。
「あ゛あ゛っ」
「うっ゛」
ケントさんも俺の中で果てたようだった。
「明日からは自制するわ」
と、ケントさんは俺の身体をタオルで拭きながら言った。
俺は、絶対ウソだ……と、心の中でつぶやいた……
費用はケントさんが支払ってくれ、(その後馬場園さんに請求するのか? 詳細は不明。大人に任せろと、ケントさんに言われた。)一度ケントさんのおうちに外泊することになった。
「はあ、さすがに体力落ちたな。ケントさん、あとで散歩しましょうよ。ここら辺、緑が多くて気持ち良さそう」
久しぶりに病院の外に出ると、それだけで疲れた。小さな段差や障害物、音や風、ちょっとしたことに体力を奪われ、病院内がいかに病人に優しい造りだったのか実感した。
マンションのエレベーター内でケントさんを散歩に誘うと、ケントさんは
「えー、部屋で3日間いちゃこりゃする」
「なっ、何ですか、いちゃこりゃって!!」
「セックス」
わざと、低音を響かせてケントさんはささやいた。
この人はもーと思いながらも、素直に嬉しかった。
「ま、待って、ぇあっ」
ケントさんは後ろからしがみつき、強い力でオレの首筋に噛みついた。
「あ゛ッ」
「やっぱダメだ、もうがまんできない」
「ちょっケントさっんッ」
「黙って」
「んっ!!」
玄関で靴を脱ぐ前に押し倒され、両手首を強く握られた。唇を舐められ、舌先を絡ませ、吸い付き、ケントさんの妖艶な唾液が咥内に流れ込み、オレの喉を通った。ゴクン、と喉がなると、ケントさんは目を合わせ、
「えっろ……」
と笑った。
靴を脱がされた俺は、抱きかかえられてソファまで連れていかれた。L字型のソファの角に3つほど置かれたクッションに、そっと背中から下ろされた。ケントさんの首に絡ませた腕を、離すのが惜しくて、ケントさんを潤んだ瞳で見つめた。
「あまねもヤる気になってるじゃん」
「……ケントさんのこと、好きなんです」
「オレも」
ケントさんの舌を迎え入れた咥内に、クチュクチュと卑猥な音が鳴り響く。
顔の向きを変え、舌の絡め方を変え、グチュリ、グチュリと繋がった咥内は熱を帯びて身体中をとろけさせた。
クチュ、
クチュ、
クチュ、
っは、はぁ━━っ
酸素不足になり、以前より早く息が上がる。
力が抜け、絡ませた腕を下ろした。クッションに乗せた指先が、かすかに震える。
「はぁ、はぁ」
ケントさんの唇が離れると、少し顔をそむけ荒く呼吸をした。
ケントさんは親指で優しく頬をさすり、目元をさすり、耳にキスを落とした。
「疲れたな、なにか飲むか?」
「ご、ごめんなさい……」
はぁ、はぁ、と息を吐き、ぼやけた視界を調整しようとまぶたを閉じると、重くて開けれなくなった。
はぁ、はぁ、はぁ……
「……ああ、悪いな。荷物だけ今度渡す……」
ケントさんが、電話をかけていた。ぼんやりと、ソファからケントさんの後ろ姿を眺める。
暖かくて、肌触りの良い毛布がかけられていた。
「……ケントさん、すみません……寝ちゃいました」
「起きたか。お茶飲む?」
「飲みます……」
コップを口元に近付け、ゆっくりと傾けてくれた。
コクン、コクン、
少し口の端からこぼれた滴を、ケントさんが指先でぬぐってくれた。
「あまね、年末はどうするつもりだ?」
「年末ですか……去年は寮にいましたね……」
サッカー部の堂本コーチが、年末年始ずっと当直していたのを思い出す。今年もだろうか。
気が重くなった。
「直哉と実家に帰る予定だったんだがキャンセルしたから、ここで過ごさないか?」
「え」
嬉しい。
「いいんですか?」
嬉しい。
「体力戻ってないから、寮で過ごすのも大変だろ。今年、学校もあと数日じゃないか? 終わったら来いよ」
嬉しい。
ケントさんはフッと笑って、
「めちゃくちゃシッポ振ってるの見える。お前仔犬だなぁ」
「あっえっ? そんな感じでした?」
「そんな感じ。一生懸命、ご主人様の足元で、シッポ振って見上げてる雰囲気」
「うう……恥ずかしい」
「なんかアナルプラグで、シッポついてるやつあるみたいだな。買ってみるか」
「なっ━━━!! や、やめて」
な、なに言ってるんだ?! この人は!!
「色々グッズ買ってさあ、遅れた誕生日祝い、いやらしく奉仕してくれよ」
「や、やだッ」
恥ずかしくなり、真っ赤になりながらケントさんの頭にクッションを投げる。
「お、元気になったか? 今からしてもいい?」
「だ、だめです」
「なんでだよ、さっきエロい目つきで誘ってきてだろ」
そう言ってケントさんは毛布をはがし、ズボンと下着を脱がした。
ローションを垂らし、後孔をほぐしていく。
「━━やッ、ケントさん、やめてッ」
「久しぶりだからゆっくり拡げてやるよ」
クチュ、クチュ、
グチュ、グチュ、
1本から2本、徐々に拡げられていく。
「指でこするメスイキ好きだろうけど、今日はオレの入れていい?」
「あっ━━━あっ♡」
「ケントさんの入れてください、て言って」
「あ、やだっ━━━あ゛あ゛ッ」
肉壁をかき回し、果てる寸前まで刺激する。
「ほら、言えよ」
「あ゛━━━ケ、ケントさんのッほしぃ━━━」
ケントさんは、陰茎をゆっくりと後孔にあてがう。
ひと月ぶりのセックスで緊張したが、ケントさんは少しずつ挿入してくれた。
「あっ━━━あっ!!」
緩やかなストロークで、奥を優しく突いていく。グチュグチュといやらしく犯される音がリビングに広がり、快感と同時に羞恥で悶える。
「あッ、あッ、あッ」
「今日は優しくしてやるよ」
と言いつつ、ケントさんは俺をうつ伏せにして、さらに深く突いていった。
「あ゛あ゛━━━っお゛、奥にあたるぅ゛」
「尻だけ上げておねだり上手だなぁ、あまね」
「あ゛っやッ━━」
「退院したばっかで、もうこんなにいやらしく咥えこむんだな、お前は」
「あ゛ぅッ」
「年末年始には、もっとたくさんいやらしいことするよな?」
「や゛だッ」
「嬉しいだろ?アナルがキュンキュンひくついてる。楽しみだなぁ。バイブ買って、雑踏の中散歩して、ギュルギュル動かすのもいいな」
「やっ━━ケントさッ!!」
「それとも公開セックスするか? みんながいる前で、あまねがかわいくイクのを見てもらうか」
「あ゛あ゛━━━ッ」
俺は、ドクドクと濃い精液を放出した。
「はぁーはぁーッ」
「言葉でイッちゃったな」
「はぁー、はぁー、ケントさんのばかぁー」
くにゃりと倒れ込み、へばっていると、ケントさんはまた仰向けに戻してグニュグニュと突いた。
「あ゛あ゛っ」
「うっ゛」
ケントさんも俺の中で果てたようだった。
「明日からは自制するわ」
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