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1章
蓮扉の猛烈アタック
しおりを挟む勇気が旅立たつ
蓮扉と勇気は殴り合いの大喧嘩をした。
勇気「愛菜、頼むな」
「あいつさぁ、陽気に見えるけど結構心ガラスなんだよ」
蓮扉「本当にお前愛菜すきじゃねーの」
勇気「どーだろうなぁ」
蓮扉「カッコつけんなよ」
勇気「俺が好きじゃないって言ったらお前取る気か」
蓮扉「俺はお前と違って愛菜を1人にはしないからな」
勇気は蓮扉に殴りかかった。
蓮扉も勇気に殴りかかった。無言の殴り合いには
男同士の絆もあった。
蓮扉「いつまでも、自分の女ぶるなよ」
勇気「お前やっぱり本気なのかよ」
蓮扉「おう」
勇気「悔しいけど、お前といる時の愛菜、素直なんだよな」
「まぁ、愛菜がお前なんかに振り向くかは別の話だけどな。あはは」
2人の顔は傷だらけだったが
きっと2人にしかわからない絆がふかまった。
蓮扉「ふっ、まあな」
「お前明日最後学校こいよ」
「一緒に愛菜朝迎えに行こうぜ」
勇気「ふっ。」「そうだな」
次の日
朝の6時愛菜のケータイが鳴った。
愛菜「ふぁ~。なに~。何時だとおもってんの…」
蓮扉「おはよ」
「窓見ろよ!」
愛菜「なんなのよ、本当にっ!迷惑なんですけどーぉーーーっつつつて勇気!!!!」
「え!?勇気!制服きてる!学校いくのー!!!」
蓮扉「とりあえず中に入らせてもらうわさみぃ~」
お母さんは蓮扉と勇気の顔をみてびっくりする
「なんなのあんたたちー。どこで喧嘩してきたのー!!」
愛菜は階段を駆け降りる
「……えぇっ」
「どうしたの!?」
勇気と蓮扉は顔を見合わせて笑った
勇気「愛菜の母ちゃん、ありがとうございました。」
「また、帰ってきたら遊びにきます」
勇気はやっぱり少し大人びたような気がした
こうして勇気は関東へ旅立った。
空港で見た後ろ姿には、不安と寂しさと逞しさがあった。
それから
地元へ戻ってくることは一度もなかった。
中学2年が終わり
愛菜と蓮扉は、恋人未満、友達以上そんな関係になっていた
唯は新しい2つ上の先輩と付き合っていた。
蓮扉や勇気たちの他校だった先輩で
かなりの不良のグループだった。
唯の付き添いで唯の彼氏の家に行った時
二つ上の 「大翔」に出会う。
唯「前の恋愛を忘れるには次にいくのもいいよ」
愛菜と大翔は軽い気持ちで付き合うことになった。
春休みになると、愛菜の部屋はたまり場になっていた
唯と唯の彼氏は夜帰った。
「じゃ、俺ら帰るわ」
タバコ臭い部屋にファブリーズを巻く愛菜
愛菜はこの空間が嫌だった。
大翔はストロング感を3-4本飲んで酔っ払っていた。
「そろそろ寝たら?」
するとインターフォンがなった。
…こんな時間に誰だろう?
愛菜のおねぇちゃんが部屋にくる
「ちょっと、愛菜、蓮扉来てるけど」
愛菜「はいぃぃ~??」
大翔「どうゆうこと?」
蓮扉「うぃーす、あ、大翔さんいたんすね」
蓮扉は慣れたように部屋に上がってきて座り込んだ。
蓮扉「腹減ったんで、愛菜の母さんに連絡したら
ご飯だしてくれるみたいで、邪魔したっすね」
「先輩今日泊まるんすか?」
大翔「泊まるけどお前は帰れよ」
変な空気が流れた
蓮扉は勇気がいなくなってから
家に夜突然きたり、朝学校行く前にきたりして
愛菜の家族と仲良くなってた
お母さんは蓮扉のことを
息子の様に可愛がっていた。
蓮扉の家庭は複雑で蓮扉の居場所は
愛菜の実家になってた。
蓮扉「じゃあ、おれ居間にいるわ。」
そう言って部屋のドアを開けたまま
下に降りて行った。
下からは蓮扉とママの話し声が聞こえる
大翔「いっつもこんな感じ?」
愛菜「そうなの。うち結構人勝手にくるの」
「おねぇちゃんの友達もくるし愛菜の友達もみんな」
大翔「ふーん。」
大翔はそのまま愛菜のベットに寝た。
蓮扉がご飯を食べて愛菜の部屋にきた
蓮扉「俺も泊まってくかな~」
愛菜「は?帰れよ」
蓮扉「DVD持ってきたから見ようぜ?」
蓮扉「お前どこに寝るん?」
「大翔さんのとなり?」
愛菜「ん~。愛菜は床で寝ようかな」
蓮扉「おれ、こいつ嫌いだわ」
「なんで付き合ってんの?」
蓮扉は大翔の寝てる姿を眺めながら
ぼそっといった
愛菜「ちょっと聞こえたらどーすんのよ」
「っていうかもう帰って!」
蓮扉はDVDをつけて
帰ろうとしない地獄の空間が流れた。
愛菜はDVDを見ている間に
床で寝落ちしてしまった。
大翔「どーゆーことだよ」
大翔の声で目が覚めると、大翔はベットに
座ってタバコを吸っていた。
愛菜「どうしたのおは…」
ん?腕…???
隣には蓮扉が愛菜に抱きついて寝ていた。
愛菜「え!?ちょっと待ってどうゆうこと?」
大翔「どーせそうだろうと思ったよ」
「蓮扉と付き合ってんだろ?」
本格的な修羅場だった。
蓮扉が愛菜の横で勝手に寝てた。
しかも抱きついて。
蓮扉が話し声で起きた。
「あぁ、体いてぇ~」
大翔「蓮扉テメェ。」
大翔は蓮扉に殴りかかろうとした
蓮扉はびくともせずに言った。
「なんすか?やるんすか?喧嘩すんならしますよ」
「愛菜には、だまってたすけど、先輩、愛菜のほかに女いますよね」
「愛菜は顔が可愛いからやれればいいって周りにいってんだろ」
そう言って蓮扉は一発大翔をぶん殴った。
愛菜は「ひぃっ」っと両手で、顔をかくし
黙っていた。
大翔は、蓮扉の一発の威力で舌打ちをして帰って行った。
愛菜「ねぇ!なんてことするの?」
「なんで愛菜の横で寝てんの?」
「もう、本当に信じらんない」
蓮扉「いや、寝るとこなかったし」
「寒かった。あはは」
愛菜「もう本当になんで付き合ってもないのに毎回家に勝手にくんのよ」
蓮扉「好きだから」
愛菜「……えっ?」
蓮扉「俺と付き合って欲しい」
愛菜「やめてよ無理だよ!唯の彼氏だったし」
蓮扉「いいよ。俺付き合ってくれるまでくるから♪」
「もしかしたら俺のこと好きになるかもよ」
愛菜「なるわけねーだろカス」
蓮扉はそれからお構いなしに愛菜にはちょっかいをかけた
授業中も廊下から愛菜を観察しては
先生に怒られてた。
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