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ナスタティーは人々に幸せと喜びをお届けするという理念に基づき販売されております
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いつの間にかすっかりマルナは馴染んでいて、途中から行列の管理をしてくれていた。
マルナさんの調整のおかげで、閉店時間ぴったりにお客を全部さばき切ることができた。
「ありがとうございます、えっと、レミノさん」
「マルナでいいですよ、もう人もいなくなりましたね」
「まさかずっといるとは思わなかったんだけどー」
ラーミュがじっと睨みつけるが、気にも留めずに背伸びをしてから口を開いた。
「今日の用事はそれだけではないので。実はもうすこし大きな場所を確保できそうなんです」
場所って、やっぱりお店の事かな。確かにここは少し狭いのが目につく。
にしても場所の確保って、マルナさんって不動産屋か何かなのかな。
「そこで配達サービスを始めて一気に事業を拡大しようと思うんですがどうでしょう」
やだ、なんか話が現実臭い。どうせなら俺モンスターとかと戦いたい。
いやいや昨日は丸腰だったし、装備とか集まってたら外に出て挑んでたぞ?
「んー、これから人手を集めていけばやれると思うけどナスタティーだけでやっていけるかな」
「新しい茶葉を作ればいいじゃないですか」
中々無茶を言うなぁ、俺は心からそう思った。
「そうだね、じゃあ作るかなぁ」
えっ、そんな軽くできるの?
「……ってそんなポンポン生み出せるもんじゃないよ!」
ですよね、そうですよね、そんな簡単にできるもんじゃないですよね。
「一応やってはみるけど、失敗したらその時はその時だから」
「もしその時が来て、お金を稼げなくなったらどうしましょうか」
「ナスタティーで入ってくるからそれはあり得ない!」
「あっ、名前はシフォンティーとかどうでしょう、きっと売れますよ」
唐突になんでしょうこの子は。
「どっかの金髪青目の女の子にしか売れないと思うよ」
「そんなお茶を作って売ったら承知しませんよ」
えっと、とりあえずお家に帰ってからゆっくりお話聞きたい。
これを口に出して言えたらいいんだけど、この二人の会話に割って入る勇気が出ないです。
「裕也くんはどう思う? 新しいお茶!」
「ぶぇっ、あどぉ、えっと、とりえずお家帰りません?」
不意打ちキラーパスにまともな対応を取れず、今考えてる事がぽろぽろ口から零れていった。
「ダメです。ノッコが来るまで待ちます」
即断られた、俺の知らないところで誰かと待ち合わせの約束をしていたようだ。
「えっ、ノッコちゃん来るの?」
「はい。折角の機会ですし久しぶりに裕也さん含めて皆お顔を合わそうと思いまして」
「じゃあ、ネスディールとリコッチも?」
「来ますよ。ネスディールさんは結構無理して空けるようなので皆来てくれないと困ります」
知らない名前が一気に三つ出てきた。
「ネスディールは休んじゃダメなんじゃないの?」
「早めにあがろうとしてるみたいです、もし通らなかったら失踪したフリをするとか」
「そこまでしなくてもいいんじゃ……」
「ああ見えて彼女が一番友情に飢えているんですよ」
学校でもあったなぁ、知らない友達の話されて何も言えなくなるやつ。
でも聞くところネスディールっていう人は女の子で結構大事な仕事してるらしいって情報をゲットした。
「でもなんでいきなり——」
「あっ、一番乗りっ、二番乗り?」
「一番乗りですよ、ノッコさん」
走って現れ、ラーミュちゃんの言葉を遮ったのは少し腰の引けている女の子、この子がノッコというらしい。
まず目に留まるのはボサボサした髪の毛、髪全体に寝癖がついてるように見えてしまう。そしてスタイルが良い。ラーミュ、マルナと違って体のラインがくっきり出ている、身長も彼女らよりも大きい。俺と同じくらいかな。あと格好がエロい! 黒いチョッキのような物一枚着てるだけでさらしが丸見えだし! 白いスカートは膝と同じ丈であった。
「あっ、この人が転生の人……?」
俺の顔を見てノッコさんが後ずさりをする、なんでそんなに怯えているんですか。大丈夫、俺は無害ですよ!
あと俺の転生の事は知っているようだな、マルナさんが事前に伝えてくれてたのだろうか。
「かっ、上野裕也ですっ! よろしく!」
「あっ、ノッコ・ラトヴィーヌです。よろしく……ね」
彼女がおずおずと握手を求めてきた、ちょっと恥ずかしいな。それに応じると何故か彼女の体が震える。
「はぁぁっ、あっ、よろしくっ、お願いしますぅ。あっ、マルナさんこんにちはぁ」
「どうも」
甘い吐息を漏らして再度お返事をしている、なんでこういちいちエロいんでしょうか。我慢できなくなってマルナさんにお願いしてしまう日が本当に来ちゃったらどうするんですか。
「裕也さん、彼女の特性を教えてあげます」
「えっ、なんですかいきなり」
「全身で感じる事ができるんですよ、彼女」
「えっ」
「全身で絶頂できるんです」
マルナさん突然何をおっしゃってるんですか、仮にそうだとすると自分から握手を求めてきたノッコさんは一体——
「あはは、今日は感度やけに高めなんだねー」
ラーミュさんこれ見て笑ってるよ。
「あっ、はぃ。裕也さんが格好良くて、流石ラーミュちゃんの男ですねっ、んぅ」
あっ、これ痴女ってやつだ。絶対そうだ確信したラーミュちゃんの反応からして平常運転なんですねこれが。最後の一言聞きました? 実は俺たち付き合ってるんですか?
これ以上握ってると取り返しのつかない事になりそうなので手を離す。
「あっ……」
ノッコちゃんは寂しそうに手を伸ばそうとしたが、止めた。
すごい罪悪感がわいてくるんですけど。
「やっほー、おお例の転生者さんだ! わぁー格好いい! ラーミュちゃんグッジョブだよグッジョブ!」
そんな気まずい空気を掻き消すように元気な爆音が轟いた。
何だこの声量! 耳が壊れる!
「リコッタさん、抑えてくれませんか。貴女が頭悪いのは分かりますけどここまで悪いものでしたかね」
「ごめんなさい……」
マルナさんの声のトーンが低い、元気に飛び跳ねたりしてた金髪の子のテンションも一気に低くなって、しゅんとなった。
「っんー、リコッチ・ダルクディオール・ゼレンでっす! よろしく転生者さん!」
大きめだがさっきよりはだいぶ声を抑えていて、テンションも一気に戻った。
自分から両手を掴んできてそれを強く上下に揺らしてくる、痛い痛い!
彼女のポニーテールも同じくらい元気に暴れまわってる。
「あっ、俺上野裕也、よろしく……」
「裕也っていうんだ、よろしくね!」
そう言うとすぐに手を離してラーミュちゃんに抱きついていった。
「久しぶりー! 寂しくなかったー? リコッチは寂しかった! すっごく寂しかった!」
「あぅぅ、分かったから分かったから!」
結構苦しそうだ、どれだけ力入ってるんだろう。
「ノッコちゃーーん! お金貸してくれてありがとー! 次の報酬金出たら返すからねっ!」
次はノッコちゃんにも、お構いなしに抱きついていった、動きが素早すぎるですこの人。
「あぁっ、リコッチさんっ、返さなくて結構ですっ、こうしてもらっただけでっ、もっ、十分返してっ、あっ、あぁっ!」
ただ抱きついてるだけですよねアレ、俺から見ると丁度二人が重なってて——
「んくぅぅっっ!」
ノッコさんの体が大きく跳ねるのが見えた。この人ヤバい。
「あっ、ネスディール! また一段と格好良くなったんじゃない?」
突然ラーミュちゃんがお店の外まで出て行く。
何事かと思い外を見ると、そこにあったのは黒く光る鎧。
他の四人は普通の服——一人そう言えるか分からないが——を着ているのに一人だけ次元が違う、これは住んでいる世界が違う。
丸い黒の兜が脱げると、そこには顔立ちの整った白髪の女性がいた。
「こんにちはネスディールさん、その様子だと上手く抜け出せなくて止むを得ず、といったところでしょうか」
マルナさんの質問にネスディールさんは頷くだけだった。
「こちらが、異世界転生者の裕也さんです」
「ど、どうも上野裕也です」
ネスディールさんは俺の事をじっと見つめるだけで、口を開く様子は一切無かった。
俺の足が震えている、しかしこれは恐怖ではない、憧れに近いものだった。
この鎧がですねかっこいいんですよ、全体的に細くて身体のラインがくっきり浮び出てるような作り、角張ったところがなくて丸みを帯びていらっしゃる。
そして何より腰についているその鞘! これもまた細身で所々歪な形をしているのがたまらなく俺の心をくすぐる!
するといきなり、彼女の口が開く。
「ネスディール・アノン。よろしく」
それだけ言うと、再度兜を被る。結構可愛い声だった。
「照れ隠ししなくていいのに。それでは全員集まったことですし、とりあえず奥行きましょうか」
「そうだね、裕也くんこっちおいで」
「あっ、はい!」
マルナさんとラーミュちゃんが奥の扉へと向かうので机を越してそれについて行く。
「よーし行くぞノッコー!」
「あっ、ダメっ! そんなに押されるとっ、イっちゃうんですっ!」
「だから行こって言ってるじゃーん!」
ノッコちゃんとリコッチちゃんも後から机の横を抜けてこっちにやってくる。
ネスディールさんも無言のまま奥の扉へと進んでいく。
一気に賑やかになったように感じる、まさか突然こんなに人が来るとは思いもしなかった。
「あの、この五人って一体どういう集まりなんですか?」
マルナさんに訊くと、上を見て何かを考え始めた。
「そうですねー…… 言うなれば、マルナ・ファミリーでしょうか」
何ですかファミリーて。
マルナさんの調整のおかげで、閉店時間ぴったりにお客を全部さばき切ることができた。
「ありがとうございます、えっと、レミノさん」
「マルナでいいですよ、もう人もいなくなりましたね」
「まさかずっといるとは思わなかったんだけどー」
ラーミュがじっと睨みつけるが、気にも留めずに背伸びをしてから口を開いた。
「今日の用事はそれだけではないので。実はもうすこし大きな場所を確保できそうなんです」
場所って、やっぱりお店の事かな。確かにここは少し狭いのが目につく。
にしても場所の確保って、マルナさんって不動産屋か何かなのかな。
「そこで配達サービスを始めて一気に事業を拡大しようと思うんですがどうでしょう」
やだ、なんか話が現実臭い。どうせなら俺モンスターとかと戦いたい。
いやいや昨日は丸腰だったし、装備とか集まってたら外に出て挑んでたぞ?
「んー、これから人手を集めていけばやれると思うけどナスタティーだけでやっていけるかな」
「新しい茶葉を作ればいいじゃないですか」
中々無茶を言うなぁ、俺は心からそう思った。
「そうだね、じゃあ作るかなぁ」
えっ、そんな軽くできるの?
「……ってそんなポンポン生み出せるもんじゃないよ!」
ですよね、そうですよね、そんな簡単にできるもんじゃないですよね。
「一応やってはみるけど、失敗したらその時はその時だから」
「もしその時が来て、お金を稼げなくなったらどうしましょうか」
「ナスタティーで入ってくるからそれはあり得ない!」
「あっ、名前はシフォンティーとかどうでしょう、きっと売れますよ」
唐突になんでしょうこの子は。
「どっかの金髪青目の女の子にしか売れないと思うよ」
「そんなお茶を作って売ったら承知しませんよ」
えっと、とりあえずお家に帰ってからゆっくりお話聞きたい。
これを口に出して言えたらいいんだけど、この二人の会話に割って入る勇気が出ないです。
「裕也くんはどう思う? 新しいお茶!」
「ぶぇっ、あどぉ、えっと、とりえずお家帰りません?」
不意打ちキラーパスにまともな対応を取れず、今考えてる事がぽろぽろ口から零れていった。
「ダメです。ノッコが来るまで待ちます」
即断られた、俺の知らないところで誰かと待ち合わせの約束をしていたようだ。
「えっ、ノッコちゃん来るの?」
「はい。折角の機会ですし久しぶりに裕也さん含めて皆お顔を合わそうと思いまして」
「じゃあ、ネスディールとリコッチも?」
「来ますよ。ネスディールさんは結構無理して空けるようなので皆来てくれないと困ります」
知らない名前が一気に三つ出てきた。
「ネスディールは休んじゃダメなんじゃないの?」
「早めにあがろうとしてるみたいです、もし通らなかったら失踪したフリをするとか」
「そこまでしなくてもいいんじゃ……」
「ああ見えて彼女が一番友情に飢えているんですよ」
学校でもあったなぁ、知らない友達の話されて何も言えなくなるやつ。
でも聞くところネスディールっていう人は女の子で結構大事な仕事してるらしいって情報をゲットした。
「でもなんでいきなり——」
「あっ、一番乗りっ、二番乗り?」
「一番乗りですよ、ノッコさん」
走って現れ、ラーミュちゃんの言葉を遮ったのは少し腰の引けている女の子、この子がノッコというらしい。
まず目に留まるのはボサボサした髪の毛、髪全体に寝癖がついてるように見えてしまう。そしてスタイルが良い。ラーミュ、マルナと違って体のラインがくっきり出ている、身長も彼女らよりも大きい。俺と同じくらいかな。あと格好がエロい! 黒いチョッキのような物一枚着てるだけでさらしが丸見えだし! 白いスカートは膝と同じ丈であった。
「あっ、この人が転生の人……?」
俺の顔を見てノッコさんが後ずさりをする、なんでそんなに怯えているんですか。大丈夫、俺は無害ですよ!
あと俺の転生の事は知っているようだな、マルナさんが事前に伝えてくれてたのだろうか。
「かっ、上野裕也ですっ! よろしく!」
「あっ、ノッコ・ラトヴィーヌです。よろしく……ね」
彼女がおずおずと握手を求めてきた、ちょっと恥ずかしいな。それに応じると何故か彼女の体が震える。
「はぁぁっ、あっ、よろしくっ、お願いしますぅ。あっ、マルナさんこんにちはぁ」
「どうも」
甘い吐息を漏らして再度お返事をしている、なんでこういちいちエロいんでしょうか。我慢できなくなってマルナさんにお願いしてしまう日が本当に来ちゃったらどうするんですか。
「裕也さん、彼女の特性を教えてあげます」
「えっ、なんですかいきなり」
「全身で感じる事ができるんですよ、彼女」
「えっ」
「全身で絶頂できるんです」
マルナさん突然何をおっしゃってるんですか、仮にそうだとすると自分から握手を求めてきたノッコさんは一体——
「あはは、今日は感度やけに高めなんだねー」
ラーミュさんこれ見て笑ってるよ。
「あっ、はぃ。裕也さんが格好良くて、流石ラーミュちゃんの男ですねっ、んぅ」
あっ、これ痴女ってやつだ。絶対そうだ確信したラーミュちゃんの反応からして平常運転なんですねこれが。最後の一言聞きました? 実は俺たち付き合ってるんですか?
これ以上握ってると取り返しのつかない事になりそうなので手を離す。
「あっ……」
ノッコちゃんは寂しそうに手を伸ばそうとしたが、止めた。
すごい罪悪感がわいてくるんですけど。
「やっほー、おお例の転生者さんだ! わぁー格好いい! ラーミュちゃんグッジョブだよグッジョブ!」
そんな気まずい空気を掻き消すように元気な爆音が轟いた。
何だこの声量! 耳が壊れる!
「リコッタさん、抑えてくれませんか。貴女が頭悪いのは分かりますけどここまで悪いものでしたかね」
「ごめんなさい……」
マルナさんの声のトーンが低い、元気に飛び跳ねたりしてた金髪の子のテンションも一気に低くなって、しゅんとなった。
「っんー、リコッチ・ダルクディオール・ゼレンでっす! よろしく転生者さん!」
大きめだがさっきよりはだいぶ声を抑えていて、テンションも一気に戻った。
自分から両手を掴んできてそれを強く上下に揺らしてくる、痛い痛い!
彼女のポニーテールも同じくらい元気に暴れまわってる。
「あっ、俺上野裕也、よろしく……」
「裕也っていうんだ、よろしくね!」
そう言うとすぐに手を離してラーミュちゃんに抱きついていった。
「久しぶりー! 寂しくなかったー? リコッチは寂しかった! すっごく寂しかった!」
「あぅぅ、分かったから分かったから!」
結構苦しそうだ、どれだけ力入ってるんだろう。
「ノッコちゃーーん! お金貸してくれてありがとー! 次の報酬金出たら返すからねっ!」
次はノッコちゃんにも、お構いなしに抱きついていった、動きが素早すぎるですこの人。
「あぁっ、リコッチさんっ、返さなくて結構ですっ、こうしてもらっただけでっ、もっ、十分返してっ、あっ、あぁっ!」
ただ抱きついてるだけですよねアレ、俺から見ると丁度二人が重なってて——
「んくぅぅっっ!」
ノッコさんの体が大きく跳ねるのが見えた。この人ヤバい。
「あっ、ネスディール! また一段と格好良くなったんじゃない?」
突然ラーミュちゃんがお店の外まで出て行く。
何事かと思い外を見ると、そこにあったのは黒く光る鎧。
他の四人は普通の服——一人そう言えるか分からないが——を着ているのに一人だけ次元が違う、これは住んでいる世界が違う。
丸い黒の兜が脱げると、そこには顔立ちの整った白髪の女性がいた。
「こんにちはネスディールさん、その様子だと上手く抜け出せなくて止むを得ず、といったところでしょうか」
マルナさんの質問にネスディールさんは頷くだけだった。
「こちらが、異世界転生者の裕也さんです」
「ど、どうも上野裕也です」
ネスディールさんは俺の事をじっと見つめるだけで、口を開く様子は一切無かった。
俺の足が震えている、しかしこれは恐怖ではない、憧れに近いものだった。
この鎧がですねかっこいいんですよ、全体的に細くて身体のラインがくっきり浮び出てるような作り、角張ったところがなくて丸みを帯びていらっしゃる。
そして何より腰についているその鞘! これもまた細身で所々歪な形をしているのがたまらなく俺の心をくすぐる!
するといきなり、彼女の口が開く。
「ネスディール・アノン。よろしく」
それだけ言うと、再度兜を被る。結構可愛い声だった。
「照れ隠ししなくていいのに。それでは全員集まったことですし、とりあえず奥行きましょうか」
「そうだね、裕也くんこっちおいで」
「あっ、はい!」
マルナさんとラーミュちゃんが奥の扉へと向かうので机を越してそれについて行く。
「よーし行くぞノッコー!」
「あっ、ダメっ! そんなに押されるとっ、イっちゃうんですっ!」
「だから行こって言ってるじゃーん!」
ノッコちゃんとリコッチちゃんも後から机の横を抜けてこっちにやってくる。
ネスディールさんも無言のまま奥の扉へと進んでいく。
一気に賑やかになったように感じる、まさか突然こんなに人が来るとは思いもしなかった。
「あの、この五人って一体どういう集まりなんですか?」
マルナさんに訊くと、上を見て何かを考え始めた。
「そうですねー…… 言うなれば、マルナ・ファミリーでしょうか」
何ですかファミリーて。
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