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戦闘中に服が破れるのは普通

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正直こいつの攻撃なんて効かない。効かないアピールをしておこう。すると肩になよっとした斬撃が当たる。



「当たったぞ!俺の勝ちだ!ハハハ、シルヴィには俺のものだ!」



こいつ何言ってるんだ?当たってやっただけだぞ?



「おいおい何言ってるんだ?そういうルールがあるなら先に言えよ。ルール設定がないなら気絶させるまでが普通だ!あとシルヴィを物扱いするな。殺すぞ!」



そう脅すとベフィスはびくりと震えた。もう怒ったぞ!こっちにも考えがある。





「ルール設定をしてなかったな!今から決めよう。俺はお前の攻撃なんて痛くもかゆくもない、故に今からこの場で寝る!俺を反撃させたらお前の勝ちだ。お前の敗北条件はお前の敗北宣言だけでいい。」





「僕を馬鹿にしてるのか!ふっ、まあいいお前がその気ならそれでいいあとで泣くのはお前だ!」





ベフィスのセリフを聞きながら俺は寝ることにした。俺には超物理防御 (特大)と苦痛完全無効がある問題ない。じゃあお休み!俺の視界はゆっくりと暗転した。2時間くらいして目が覚めた。周りがうるさい。なんだ?





すると衝撃的な光景が目に映る。べフィスはずっと俺を殴っていたのだろう。手から血が出ている。シルヴィを見ると手で目を覆いチラチラこちらを見ている。なんだ?



って服が、服が!無い!おいおいあいつ俺の事殴りすぎて服ボロボロに破れてるじゃん!ベフィスも諦めろよ!いつまで殴ってんだよ!それより服!





「シルヴィ服持ってきてくれない?」





シルヴィに聞こえる大きな声でそう言った。シルヴィが頷いて、俺の家の方向へ走っていった。しばらく痛くもない攻撃を食らっているとシルヴィが走ってきた。



「エルビス!服持ってきたよ!」



「ありがと!助かった。」





ギリギリ大事な部分は隠れてたけど、ほぼ全裸で恥ずかしいな。そう思いながら服を着るために立ち上がると大事な部分を隠していた布がずり落ちた。



ああ!急いでズボンを履く。だあがもう遅かった。シルヴィは顔を真っ赤にして「あー」と叫びながらどこかへ行ってしまった。ごめんね?



俺はきりっとした目でベフィスに言う。



「お前のせいだぞ!もういい加減に諦めろよ!いつまでやってんだよ!」





そう言うと怒ったようにベフィスが言う。



「ざけるな!とっくの前に降参したわ!お前が爆睡してるから殴るしかなかったんだ!見ろよ!この手血まみれだ。お前のせいだぞ。」





そうか降参していたのか、悪いことしたな。



「手、貸せ治す。」



そう言って回復効果のある水をベフィスにかけた。あっという間に回復した両手を見て唖然としている。





「お前聖者か?こんな!骨折してたのに一瞬で・・・くっ俺の負けだ!帰る」



何か知らないがリタイヤしたのでシルヴィを追いかける。





「シルヴィ!ほんとごめ~ん変なもの見せてごめん」





そう言いながら辺りを探したがいない、シルヴィの家に行ってみよう!



シルヴィの家に行くと、どストライクお姉さんがいた。



「あ、この間告白してきた・・・」



黒歴史なので言葉を遮り話す。





「シルヴィ家にいますか?」



「いるわよ?なんか『わーー』って叫んで寝室に入ったまま出てこないから心配してたんだけど何か知ってる?」



「あの、今さっきまで決闘しててそれで僕の服が・・・」



そう言うとシルヴィの姉は納得した顔をする。





「シルヴィはピュアだからねぇ、これからも仲良くしてあげて?家には上がっていいから」



「はいありがとうございます。」



俺はシルヴィの部屋まで走る。シルヴィの部屋の前に来るとノックした。



「シルヴィ変のなモノ見せてごめん、あのな」





最後まで言う前にガチャリとドアが開いた。中から茹でだこになったシルヴィが出てきた。



「えとえと、ごちそうさまでした!」



訳の分からない事を言ったシルヴィに対して俺は言う。



「勝ったぞ!決闘は俺の勝ちだ!」



というと。うん知ってた。とあっさりした返答を返された。頑張ったのに!

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