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シルヴィの前世

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シルヴィが魔法の練習を開始して一年、最近シルヴィはメキメキと魔法の腕を成長させている。 それは100%俺のせいだ。教育指導ブースト (中)は効果を特大まで成長させた。そのせいもあり現時点で宮廷魔術師超えらしい。



そのシルヴィの魔法の腕は既に大貴族の耳に届いてしまったらしい。七歳にしてお見合い話が殺到している。

すべて断っているらしいが今日めんどくさい輩が来るらしい。



お見合いを断られたとベストラーナ伯爵とその子供べフィスが断った理由を聞いた際に俺の名前を聞いたらしく、そいつが決闘を挑んできたらしい。




そんな話を聞かされたのは俺とシルヴィが木陰でくつろいでいる時だった。



「なぁシルヴィ?」





ボーッとしているシルヴィに声をかける。俺が声をかけると、はっとして返事をする。





「なぁ~に?」



「そのベストワン伯爵だかなんだかはいつ来るんだ?」



「ベストラーナ伯爵ね、名前くらい覚えてあげなよ。今日の昼だってさ~」





ぶちゃけそのベルトワン公爵とかどうでもいいから覚える気がない、ってかもうすぐじゃん!昼寝しとくか!そう思って昼寝を始めた。



一時間寝たあたりだろうか?頭の方でごそごそする音が聞こえ目を開けるとシルヴィに膝枕をされていた、まぁいつも通りです。



「ん~へへへ~っもにゃもにゃ」



シルヴィも膝枕中に寝ていたようだ。シルヴィの寝言はまだ続く。





「うへへ、そんなところだめだよ~ユウヤ~神社はユウヤのおうちだからユウヤのほうが隠れるのうまいもん~」





!!半分寝ていた意識が覚醒する。なんでシルヴィが俺の前世の名前を知っている。その瞬間思い出した事があった。神にあった時、忠告されていた。。「貴方が生まれた村で出会った女の子には気をつけなさい。ただ警戒しろというわけではありません。仲良くしてあげてください」



そう言われていたはずだ。シルヴィのことか?・・・だが俺は俺のことをユウヤ~なんて呼ぶやつを知らない、そんな青春は過ごしてないぞ?シルヴィ・・・お前誰だ。



など考えたが今知ってるシルヴィはシルヴィだ。前世がどうあろうと関係ない。寝よ、俺の視界は再びゆっくりと暗転した。





「エルビス!エルビスってば!遅刻だよ!お~き~て~」



激しく揺さぶられ目を覚ます。



「なに!地震か!」



いや違うよ・・・と言う冷静なシルヴィの声を聞きシルヴィを見た。良かったいつものシルヴィだ。



「決闘の時間!」



シルヴィがそう言って思い出した。やばい決闘自体はどうでもいいけど貴族との約束忘れたとかやばい!

俺とシルヴィは走って村の広場に行く。観客を押し分け円の中に入ると案の定、貴族の息子は既にいた。





「あ、どうもどうも、こんにちは!はじめまして!エルビスと申します!」





貴族の息子はこちらを見るとつばを吐いてきた。汚いな!常識無いんか?





「遅いぞ!この僕を待たせるなんて何様だ!ペナルティとしてお前魔法禁止な。」





そう言い放った。別にいいけどいきなり来て、俺の知らないところで約束しといてそれはどうなんだ?常識ないんか?



あと後ろでシルヴィがすごい顔してるけど良いのか?こいつ、今のシルヴィは火魔法に関しては、余裕で俺を超えているんだけどな。後でシルヴィに丸焼きにされるのを楽しみにしておこう。





「あ、それど良いです。じゃあ始めましょうか。」



俺は木刀を構えた。おお、ぶちゃけ初めて剣持った。



『剣術 (小)獲得』





ええ~木刀持っただけで獲得したんですけど!このスキル獲得するために多大な時間かけた人達マジごめん!



べフィスがよろよろとこちらに来る。剣術なんてやったことがないからわからないがあれが正しい動きなのか?真似してみよう。



お互いによろよろした、そして、はたから見るとしょぼい戦いが始まった。







*****************************************

    エルビス(7歳)



レベル40

魔法特性 火、水、風、土、闇、光

スキル 

・苦痛完全無効、

・無詠唱

・スキル取得難易度低下

・スキル経験値増加

・スキル限界突破{ユニーク}

・鑑定

・魔術支配 (中)

・精神ダメージ完全無効

・超物理防御 (特大)

・破壊属性付与(特大)

・体力自動回復 (極大)

・超攻撃力上昇 (大)

・臓器操作

・剣術 (小)

・教育指導ブースト (特大)
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