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書庫での出会い

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女神湯の方を掃除するにあたり絶対に起きてはならないことそれは、女神が掃除中に温泉に入ってくることだ。でもこの流れ間違いなく入ってくるよなぁ、なんてことを考えながら掃除をしたが結局何も起きなかった。なんだよ心配して損した。



やることも終わり修行の時間だ。あの女神を引っ張りだそう。アスタルテをライラと一緒に探す探していると紙の香りが漂ってきた。どうやら書庫があるらしい。



「なぁ、ちょっと寄ってもいいかな?」



実は本が大好きなのだ。本を読むのに集中しすぎて一週間のまず食わずとか普通にあったしな.......

あれ?もしかして俺の死因って栄養失調だったりするのかな?



「ねぇってば!」



ライラの呼び声で、考え事を中断する。



「やっと反応した、なんで無視すんの?」



考え事に集中しすぎて無視をする形になり怒らせてしまったようだ。ライラが全力で俺の頬を引っ張る。



「ほめんふぁさい。かんふぁえごふぉをひてまふぃた」



「全くもう!無視しないでよ!書庫に寄るんでしょ!早くいこ」



「それふぁいいけどほっへたひっはるのひゃめへふだふぁい」



満足したのかようやく頬を引っ張るのをやめてくれた。めちゃくちゃ痛い



今から行く異世界についてしっかりとした情報を仕入れたい。あのダメ神はまともな回答をくれない気がするしな。俺たちは扉が半開きになっている書庫に入った。



「誰!」



かなり警戒した声がする。入っちゃダメだったかな?

声が聞こえた方向を見ると緑色の髪の毛をした女神がいた。それにしてもでかい、日本にあるへいきんてきな図書館の100倍はあるだろう。





「ここは本の神ともいわれる私、リンナの守護する神聖な書庫だよ!こそこそ侵入してきて何の用?」



「すみません、僕は本が大好きでして、本の紙の香りがして気になって来てしまいました。」



「え!!君本が好きなの?何の本?君、転生予定の人間だよね!ねぇねぇねぇねぇ君のいた世界の本の話聞かせてほしいな」



急にものすごい食いつき方をする。俺の腕に思いっきりしがみつき話を聞かせてと俺を揺さぶる。



「条件がある、それを飲むなら俺の知ってる話ならいくらでもする」



「わかった。少し待って、本来はいけないんだけど仕方ないよね」





そう言うとリンナは本の陰に隠れた、何か準備をしているようだ。



「ねぇ、今更だけど魔法なら私が教えられると思うんだけど、教えよっか?」



ぶっちゃけライラに魔法を教わるという手段はとっくの前に気づいていた。だが俺はライラのことを守るべき対象と認識しているしそんなライラから何かを教わるのは抵抗がある。それに神術の一端だけでも知ることができればこれからのためになると考えている。



「いや、今は遠慮するよ。ライラも魔法を覚えたばかりで人に教えられるレベルじゃないだろ?」



魔法マスタリーを習得している時点で教えられるレベルなのだろうがそれを無視してやんわり断った。俺とライラの話を遮るかのようにタイミングよく声が聞こえた



「おまたせ」



準備とやらが終わったのだろうリンナが来る気配がする。



「えっ.......」



ライラが驚きの声を上げる。それも当たり前だ。なぜならリンナは全裸でこちらに来たからだ。



「おまたせ、早く済ませよ?」



そんな訳のわからない痴女を見て俺は思わず本気で頭をはたいてしまった。



バシーンという重めの音が部屋に響き渡った
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