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契約をしましょう
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「フェリシアお嬢様、殿下方がいらっしゃいました」
侍女のジェシカが私を呼びに来ました。
お父様がお断りをしてからも、やはり殿下方はやって来ます。
私のどこがそんなに気に入ったのだろうか…?
「お待たせしました…」
「フェリシア。 元気そうだな」
「今日もお綺麗ですよ、フェリシア嬢」
「…………一応お聞きしますが…今日はどの様なご用件で……?」
「「勿論。婚約の申し込みに!!」」
「はぁぁ…そうですか………」
一体何度目なのかしら…このやり取り。
「……謹んで、お断り致します」
「まだダメか…」
「フェリシア嬢は…そんなに僕達の事が嫌いなの?」
(王族に向かって、嫌いなんて言える訳無いじゃないの!)
「嫌いではありません…」
(そうだわ! 2人の申し込みを逆手に取ったら……)
「お2人の内どちらかなんて選べませんわ…」
「……分かった。 今日は帰るよ…」
「…分かりました。 僕も帰ります」
あら……素直に帰るのね…!?
もっと早くこう言えば良かったわ…
1週間後……
「お呼びでしょうか、お父様」
私はお父様に呼ばれて執務室へやって来ました。
「フェリシア。……陛下から、お前が殿下方の婚約者に決まったと…」
「…………はい!?」
え? なにそれ…殿下方…?
「意味が分かりません……」
「2人の婚約者になったと言う事だ…」
「どうしてそんな事に…」
「殿下方は陛下にこう言ったそうだ…」
《父上。フェリシアがどっちも選べないなら、選ばなければ良いのです》
《ヴェル兄様が王位を継ぐ時、僕は王弟としてフェリシア嬢と共に兄様を支えたいと思います》
《フェリシアを俺達2人の婚約者に!》
《フェリシア嬢を僕達2人の婚約者に!》
「何て事を……」
『フェリシア。話は聞いていた…そちらへ行ってもいいか?』
「お父様、ゲイルがここへ来てもいいかと…」
「ああ、構わない」
(ゲイル。お父様が来てもいいと)
『分かった』
コンコンコン
「失礼する」
「ゲイル君、話は…」
「聞こえていた。フェリシア、あの事を親御殿に話した方がいい」
「倒れた理由か…?」
「でもゲイル……あれは…」
「話しておかないと、親御殿もお前を守れないぞ?」
「フェリシア…話してくれないか?」
「…………分かりました」
私はお父様に全てを話しました…
「そうか……俄かには信じ難い事だが…」
「こうやってお父様に話す事も、ゲームからは外れた行為ですので…この先どうなるかは…」
「俺が思うに……親御殿、国王に話してはどうか?」
「何故かな?」
「ここはゲームの世界ではない、現実だ。 たかが成人したばかりの王子に、高位貴族の令嬢を処刑する権限など無い」
「それは…確かにそうだ…」
「考えてもみろ…第1王子の婚約者である公爵令嬢が、男爵令嬢を虐めたとしても…断罪すら有り得ない」
「いえ…だから、王子が好いている男爵令嬢を虐めたから、未来の王妃を虐めたと断罪を…」
「フェリシア。そこだよ」
「…?」
「もし、本当に虐めたとして…その時点での未来の王妃は誰だ?」
「………私…」
「そうだ。 第1王子が婚約破棄するまではお前が未来の王妃なんだ。
それに、お前を断罪しても男爵令嬢に王妃が務まる訳が無い。
はっきり言って、婚約者が居るのに他の女に現を抜かす不貞王子に、何も言う権利など無いぞ」
「ゲイル君の言う通りだな……フェリシア、陛下に話そう…」
「信じて貰えるでしょうか…?」
「…………ならば、契約書を書くのはどうだ?」
「契約書?」
「ああ。 お前が学園を卒業するまで、実際は婚約者候補である事。表向きだけの婚約者で居る事」
「そんな事出来ますの?」
「こちらは2人の婚約者という、前代未聞の申し入れを呑むんだ。陛下にだけお前の事情を話して、卒業までこの契約をして貰うのさ」
「どうして陛下だけなのですか?」
「殿下方がこれを知ったら、卒業まで浮気し放題じゃないか…」
「それは……いやですね…」
「だろう?」
「では、付け足して下さい。 私の卒業まで殿下方の気持ちが変わらなければ、正式な婚約者になります…と」
これなら、もしもの時は何とかなるわね…断罪は第1王子の卒業時と第2王子の卒業時、どちらで起こるか分からないから…
3日後……
「フェリシア。ゲイル君と執務室に来なさい」
「はい」
お父様が帰って来るなり、私の部屋まで呼びに来ました。
「お前の件だが、陛下が契約を承諾した」
「本当ですか!」
「ああ、ただ…他の令嬢達に婚約者が出来ないと困るのでな…お前を2人の婚約者だと公表はすると…」
「それは…仕方ないでしょう…」
(クリスティアナも婚約したい相手が居るみたいだしね…)
「それで…お父様。交渉の結果…契約の内容は…」
「これだ」
《ひとつ:事実上婚約者候補であり、フェリシア・カストリア公爵令嬢の学園卒業時にて第1王子、第2王子の正式な婚約者とする》
《ひとつ:フェリシア・カストリア公爵令嬢の学園卒業時迄に、第1王子、第2王子の気持ちが変った時点で、それぞれの婚約話自体を無かったものとする》
《ひとつ:この契約はフェザクール王国ギャルザスタン・フェザクール国王と、マクシム・カストリア公爵、フェリシア・カストリア公爵令嬢の3名で交わされた物であり、他者への口外を禁ず》
良かった…これで卒業パーティーの婚約破棄は確実に無くなったわ…
侍女のジェシカが私を呼びに来ました。
お父様がお断りをしてからも、やはり殿下方はやって来ます。
私のどこがそんなに気に入ったのだろうか…?
「お待たせしました…」
「フェリシア。 元気そうだな」
「今日もお綺麗ですよ、フェリシア嬢」
「…………一応お聞きしますが…今日はどの様なご用件で……?」
「「勿論。婚約の申し込みに!!」」
「はぁぁ…そうですか………」
一体何度目なのかしら…このやり取り。
「……謹んで、お断り致します」
「まだダメか…」
「フェリシア嬢は…そんなに僕達の事が嫌いなの?」
(王族に向かって、嫌いなんて言える訳無いじゃないの!)
「嫌いではありません…」
(そうだわ! 2人の申し込みを逆手に取ったら……)
「お2人の内どちらかなんて選べませんわ…」
「……分かった。 今日は帰るよ…」
「…分かりました。 僕も帰ります」
あら……素直に帰るのね…!?
もっと早くこう言えば良かったわ…
1週間後……
「お呼びでしょうか、お父様」
私はお父様に呼ばれて執務室へやって来ました。
「フェリシア。……陛下から、お前が殿下方の婚約者に決まったと…」
「…………はい!?」
え? なにそれ…殿下方…?
「意味が分かりません……」
「2人の婚約者になったと言う事だ…」
「どうしてそんな事に…」
「殿下方は陛下にこう言ったそうだ…」
《父上。フェリシアがどっちも選べないなら、選ばなければ良いのです》
《ヴェル兄様が王位を継ぐ時、僕は王弟としてフェリシア嬢と共に兄様を支えたいと思います》
《フェリシアを俺達2人の婚約者に!》
《フェリシア嬢を僕達2人の婚約者に!》
「何て事を……」
『フェリシア。話は聞いていた…そちらへ行ってもいいか?』
「お父様、ゲイルがここへ来てもいいかと…」
「ああ、構わない」
(ゲイル。お父様が来てもいいと)
『分かった』
コンコンコン
「失礼する」
「ゲイル君、話は…」
「聞こえていた。フェリシア、あの事を親御殿に話した方がいい」
「倒れた理由か…?」
「でもゲイル……あれは…」
「話しておかないと、親御殿もお前を守れないぞ?」
「フェリシア…話してくれないか?」
「…………分かりました」
私はお父様に全てを話しました…
「そうか……俄かには信じ難い事だが…」
「こうやってお父様に話す事も、ゲームからは外れた行為ですので…この先どうなるかは…」
「俺が思うに……親御殿、国王に話してはどうか?」
「何故かな?」
「ここはゲームの世界ではない、現実だ。 たかが成人したばかりの王子に、高位貴族の令嬢を処刑する権限など無い」
「それは…確かにそうだ…」
「考えてもみろ…第1王子の婚約者である公爵令嬢が、男爵令嬢を虐めたとしても…断罪すら有り得ない」
「いえ…だから、王子が好いている男爵令嬢を虐めたから、未来の王妃を虐めたと断罪を…」
「フェリシア。そこだよ」
「…?」
「もし、本当に虐めたとして…その時点での未来の王妃は誰だ?」
「………私…」
「そうだ。 第1王子が婚約破棄するまではお前が未来の王妃なんだ。
それに、お前を断罪しても男爵令嬢に王妃が務まる訳が無い。
はっきり言って、婚約者が居るのに他の女に現を抜かす不貞王子に、何も言う権利など無いぞ」
「ゲイル君の言う通りだな……フェリシア、陛下に話そう…」
「信じて貰えるでしょうか…?」
「…………ならば、契約書を書くのはどうだ?」
「契約書?」
「ああ。 お前が学園を卒業するまで、実際は婚約者候補である事。表向きだけの婚約者で居る事」
「そんな事出来ますの?」
「こちらは2人の婚約者という、前代未聞の申し入れを呑むんだ。陛下にだけお前の事情を話して、卒業までこの契約をして貰うのさ」
「どうして陛下だけなのですか?」
「殿下方がこれを知ったら、卒業まで浮気し放題じゃないか…」
「それは……いやですね…」
「だろう?」
「では、付け足して下さい。 私の卒業まで殿下方の気持ちが変わらなければ、正式な婚約者になります…と」
これなら、もしもの時は何とかなるわね…断罪は第1王子の卒業時と第2王子の卒業時、どちらで起こるか分からないから…
3日後……
「フェリシア。ゲイル君と執務室に来なさい」
「はい」
お父様が帰って来るなり、私の部屋まで呼びに来ました。
「お前の件だが、陛下が契約を承諾した」
「本当ですか!」
「ああ、ただ…他の令嬢達に婚約者が出来ないと困るのでな…お前を2人の婚約者だと公表はすると…」
「それは…仕方ないでしょう…」
(クリスティアナも婚約したい相手が居るみたいだしね…)
「それで…お父様。交渉の結果…契約の内容は…」
「これだ」
《ひとつ:事実上婚約者候補であり、フェリシア・カストリア公爵令嬢の学園卒業時にて第1王子、第2王子の正式な婚約者とする》
《ひとつ:フェリシア・カストリア公爵令嬢の学園卒業時迄に、第1王子、第2王子の気持ちが変った時点で、それぞれの婚約話自体を無かったものとする》
《ひとつ:この契約はフェザクール王国ギャルザスタン・フェザクール国王と、マクシム・カストリア公爵、フェリシア・カストリア公爵令嬢の3名で交わされた物であり、他者への口外を禁ず》
良かった…これで卒業パーティーの婚約破棄は確実に無くなったわ…
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