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プリン
序章
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「さあ、ご主人様、これでパーペチュアルチェックでございますよ。」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…。」
「これで私の30連勝でございますね。御主人様ともあろうお方がこの私にゲームで勝つこともできないなど屈辱の極みでございますね。」
「お前………。」
「どうされましたか?ご主人様。」
「何しに来やがったんだーーーーー!!!!?」
「ガラガラガラガラガラ!!」
エイトはチェス盤をちゃぶ台返しのようにひっくり返した。
「ご主人様、それは私への敗北に対する怒りですか?それとも…」
「お前が仕事をしない事への怒りに決まってるだろーがーーー!!!!!いつまでこんな事につきあわされるんだ俺は!!!」
「仕事ならちゃんとしております。あれですよね。ご主人様の大好物のプリンを食べた犯人を捜索してほしいんですよね?」
「そうだ!そのために俺はお前に依頼料50万円払ってるんだぞ!!それなのにお前はろくに仕事もせずにくつろいだり遊んだりしてばかりでなんの進展もないじゃないか!!」
「これは心外でございますご主人様。ではこちらの映像をご覧ください。」
そう言ってアユメはタブレット端末の画面を見せ動画を流した。
「………これは!!」
そこには辺りが暗く暗視カメラで色は分かりづらいがショートヘアの女の姿が斜め上方向から写されており冷蔵庫の前で辺りを見回している姿があった。
「こいつは…まさかメイド長のリサラ…!!まさかあいつがあんな事を!!」
リサラは冷蔵庫を開け中身を覗いた。
そして…
何も取り出さずにそのまま冷蔵庫を閉じた。
「は?何も取ってねーじゃねーか。」
「ご主人様、続きはここからでございます。」
動画にはまだ続きがあった。
続いて現れたのは…
黒髪ショートヘアのスウェットを着た女だった。
女は冷蔵庫を開けプリンを取り出しポケットからスプーンを取り出してそれを口に一気に流し込んだ。
そしてその女はそれを完食したあとカメラに向かってピースサインをした。
「おい、これ…」
「はい、私でございます。」
「………」
「………」
「何やってんだてめぇはーーーーー!!!」
「宮之内財閥の代表が毎晩欠かさず食べるプリンがどんなものなのか味わってみたかったのです。さすがは世界が誇る財閥とだけあってそこそこの味でした。まあ私はバカ舌なので何でも美味しく感じてしまうのですが。」
「こんなのてめぇが犯人に決まってるじゃねーか!!!バカかテメェは!!!」
「何をおっしゃっているのですかご主人様。犯人にプリンを食べられる前に私が先手を打ったのでございます。」
「はぁ?どういう事だ?」
「これで犯人は動揺するのです。プリンは毎日1つしか仕入れてませんから犯人は昨日食べる予定であったプリンを食べれなくなったわけです。それにこれでメイド長リサラさんは犯人ではないこともわかりました。」
「…確かに…あいつはプリンを食べなかった。監視カメラに気づいてる様子もなかった。もしかして俺がプリンを食べられてる事を気にかけて確認してくれたのか?」
「そうだと思われます。なので監視カメラはもう必要ないでしょう。」
「は?なんでだ?」
「監視カメラを昨晩あのあと回し続けて記録を見たんですけど誰も冷蔵庫を開けた様子がなかったのです。なので犯人には監視カメラの存在に気づかれているので別の方法で捜査しましょう。」
「何か案はあるのか?」
「いえ、しばらく犯人はカメラの存在を警戒すると思うのでカメラを外して1週間ぐらいは放置してみましょう。」
「本当にそれで大丈夫か…?これでしばらくプリンがなくなるようなことがあったら俺はもう禁断症状を起こすぞ…。」
その日の夜の冷蔵庫…
「………あったあった…私の夜のお楽しみ…えへへ♡」
「………」
「うーん…やっぱりこの味がたまらな…」
「そこまでです。」
「!?」
「やっぱりあなたが犯人でしたか、リサラさん。」
「どうして…!あなたは仕事のできないポンコツメイドのアユメ!」
「あなたは私がご主人様と長時間部屋に居ることに疑念を抱きご主人様の部屋に入った時に盗聴器を仕掛けたんです。それに気づいた私は全てあなたの警戒心を解くような発言を敢えて御主人様にしてあなたをここへ誘導しました。」
「な…」
「ポンコツメイドの私がどうしてご主人様のお部屋で長居していたのか、それはご主人様とチェスを30戦していたからです。ですがチェスを30戦する事は重要な事ではありません問題は仕事の出来ないメイドの私が御主人様と長時間一緒にいるという事です。」
「そんなの…!あなたが仕事ができないから御主人様に叱られて…」
「仕事が出来ない私を叱るのはご主人様の役目ではなく先輩メイドの役目です。」
「…っ!」
「あなたは昨日ご主人様と私が長時間一緒に居ることに疑問を抱き事前に監視カメラがある事を確認したんです。いえ、むしろ私がここにメイドとしての雇われると同時に目立つように監視カメラが置かれたことにあなたは不審に思いご主人様の部屋に盗聴器を仕掛けました。後は先程私が述べた通りです。そして証拠はあなた以外にあのカメラに他の方の映像が映らなかった事、そしてあなたが今手に持っているそのプリンが何よりもの証拠です。」
「…ふんっ!私以外にもプリンを食べていた人がいる可能性だってあるじゃない!」
「いえ、それはありません。私は例外として食べましたけど。」
「あんた…」
「まあいずれにしてもあなたがプリンを食べていた事に違いはありません。この事はご主人様に…」
「待って…!」
「…?」
「言わないで!お願いっ!私この事がバレたら…!」
「わかりました。」
「え?」
「その代わり、これからはそのプリンを毎晩食べずに私の部屋まで持ってきてください。」
「は?」
「そうすれば私はリスクを背負わず毎晩美味しいプリンを嗜む事が出来る訳ですから。」
アユメがライターと煙草を取り出す。
「カチッ………プハー………。」
「いやー、事件解決後の一服はうめーなぁ!」
1週間後………
「何やってんだオメーらはぁぁぁぁ!!!」
「やべ…『1週間放置しよう』っていうの忘れてそのまま詮索されたらバレたわ…。」
「ポリポリ」
アユメは頭を掻いている。
「申し訳ございませんでしたご主人様っっっ!!!」
リサラは深々と頭を下げる
「ちょっと…!ポンコツメイド…!あんたもちゃんと謝りなさい…!」
「いや、元はと言えば犯人はコイツなんで私悪くなくねーっすか?」
「$%〆€@♪%*€%〒€♪#*€〆゜$%ッッッ!!!!!」
「…さーせん…上手く聞き取れな…」
「ふざけるのも大概にしろって言ったんだよこのバカがッッッ!!!」
「…まあでもこれで今日からプリン食べれるじゃないですか。めでたしめでたしですよご主人様。」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…。」
「それでは、依頼料50万頂きますね。」
「まて、アユメ。」
「はい?なんすか?」
「カチッ………」
「フゥー………。」
「ここでは煙草を吸うな!!!それと、あのプリンの単価いくらだか知ってるか?」
「え?プリンの単価?いくらなんですか?」
「リサラ、教えてやれ。」
「ポンコツメイド…あのプリンの単価は…」
「プリンの…単価は…?」
「100万円になります。」
「………」
「50万円分の依頼料を差し引いて8回分のプリンで750万円分のツケ、働いて返せるんだろうな?」
「アアアアアアアアアアアアアアアッッッっっっっっっっっ!!!!!!!」
次回 第一話 時計
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…。」
「これで私の30連勝でございますね。御主人様ともあろうお方がこの私にゲームで勝つこともできないなど屈辱の極みでございますね。」
「お前………。」
「どうされましたか?ご主人様。」
「何しに来やがったんだーーーーー!!!!?」
「ガラガラガラガラガラ!!」
エイトはチェス盤をちゃぶ台返しのようにひっくり返した。
「ご主人様、それは私への敗北に対する怒りですか?それとも…」
「お前が仕事をしない事への怒りに決まってるだろーがーーー!!!!!いつまでこんな事につきあわされるんだ俺は!!!」
「仕事ならちゃんとしております。あれですよね。ご主人様の大好物のプリンを食べた犯人を捜索してほしいんですよね?」
「そうだ!そのために俺はお前に依頼料50万円払ってるんだぞ!!それなのにお前はろくに仕事もせずにくつろいだり遊んだりしてばかりでなんの進展もないじゃないか!!」
「これは心外でございますご主人様。ではこちらの映像をご覧ください。」
そう言ってアユメはタブレット端末の画面を見せ動画を流した。
「………これは!!」
そこには辺りが暗く暗視カメラで色は分かりづらいがショートヘアの女の姿が斜め上方向から写されており冷蔵庫の前で辺りを見回している姿があった。
「こいつは…まさかメイド長のリサラ…!!まさかあいつがあんな事を!!」
リサラは冷蔵庫を開け中身を覗いた。
そして…
何も取り出さずにそのまま冷蔵庫を閉じた。
「は?何も取ってねーじゃねーか。」
「ご主人様、続きはここからでございます。」
動画にはまだ続きがあった。
続いて現れたのは…
黒髪ショートヘアのスウェットを着た女だった。
女は冷蔵庫を開けプリンを取り出しポケットからスプーンを取り出してそれを口に一気に流し込んだ。
そしてその女はそれを完食したあとカメラに向かってピースサインをした。
「おい、これ…」
「はい、私でございます。」
「………」
「………」
「何やってんだてめぇはーーーーー!!!」
「宮之内財閥の代表が毎晩欠かさず食べるプリンがどんなものなのか味わってみたかったのです。さすがは世界が誇る財閥とだけあってそこそこの味でした。まあ私はバカ舌なので何でも美味しく感じてしまうのですが。」
「こんなのてめぇが犯人に決まってるじゃねーか!!!バカかテメェは!!!」
「何をおっしゃっているのですかご主人様。犯人にプリンを食べられる前に私が先手を打ったのでございます。」
「はぁ?どういう事だ?」
「これで犯人は動揺するのです。プリンは毎日1つしか仕入れてませんから犯人は昨日食べる予定であったプリンを食べれなくなったわけです。それにこれでメイド長リサラさんは犯人ではないこともわかりました。」
「…確かに…あいつはプリンを食べなかった。監視カメラに気づいてる様子もなかった。もしかして俺がプリンを食べられてる事を気にかけて確認してくれたのか?」
「そうだと思われます。なので監視カメラはもう必要ないでしょう。」
「は?なんでだ?」
「監視カメラを昨晩あのあと回し続けて記録を見たんですけど誰も冷蔵庫を開けた様子がなかったのです。なので犯人には監視カメラの存在に気づかれているので別の方法で捜査しましょう。」
「何か案はあるのか?」
「いえ、しばらく犯人はカメラの存在を警戒すると思うのでカメラを外して1週間ぐらいは放置してみましょう。」
「本当にそれで大丈夫か…?これでしばらくプリンがなくなるようなことがあったら俺はもう禁断症状を起こすぞ…。」
その日の夜の冷蔵庫…
「………あったあった…私の夜のお楽しみ…えへへ♡」
「………」
「うーん…やっぱりこの味がたまらな…」
「そこまでです。」
「!?」
「やっぱりあなたが犯人でしたか、リサラさん。」
「どうして…!あなたは仕事のできないポンコツメイドのアユメ!」
「あなたは私がご主人様と長時間部屋に居ることに疑念を抱きご主人様の部屋に入った時に盗聴器を仕掛けたんです。それに気づいた私は全てあなたの警戒心を解くような発言を敢えて御主人様にしてあなたをここへ誘導しました。」
「な…」
「ポンコツメイドの私がどうしてご主人様のお部屋で長居していたのか、それはご主人様とチェスを30戦していたからです。ですがチェスを30戦する事は重要な事ではありません問題は仕事の出来ないメイドの私が御主人様と長時間一緒にいるという事です。」
「そんなの…!あなたが仕事ができないから御主人様に叱られて…」
「仕事が出来ない私を叱るのはご主人様の役目ではなく先輩メイドの役目です。」
「…っ!」
「あなたは昨日ご主人様と私が長時間一緒に居ることに疑問を抱き事前に監視カメラがある事を確認したんです。いえ、むしろ私がここにメイドとしての雇われると同時に目立つように監視カメラが置かれたことにあなたは不審に思いご主人様の部屋に盗聴器を仕掛けました。後は先程私が述べた通りです。そして証拠はあなた以外にあのカメラに他の方の映像が映らなかった事、そしてあなたが今手に持っているそのプリンが何よりもの証拠です。」
「…ふんっ!私以外にもプリンを食べていた人がいる可能性だってあるじゃない!」
「いえ、それはありません。私は例外として食べましたけど。」
「あんた…」
「まあいずれにしてもあなたがプリンを食べていた事に違いはありません。この事はご主人様に…」
「待って…!」
「…?」
「言わないで!お願いっ!私この事がバレたら…!」
「わかりました。」
「え?」
「その代わり、これからはそのプリンを毎晩食べずに私の部屋まで持ってきてください。」
「は?」
「そうすれば私はリスクを背負わず毎晩美味しいプリンを嗜む事が出来る訳ですから。」
アユメがライターと煙草を取り出す。
「カチッ………プハー………。」
「いやー、事件解決後の一服はうめーなぁ!」
1週間後………
「何やってんだオメーらはぁぁぁぁ!!!」
「やべ…『1週間放置しよう』っていうの忘れてそのまま詮索されたらバレたわ…。」
「ポリポリ」
アユメは頭を掻いている。
「申し訳ございませんでしたご主人様っっっ!!!」
リサラは深々と頭を下げる
「ちょっと…!ポンコツメイド…!あんたもちゃんと謝りなさい…!」
「いや、元はと言えば犯人はコイツなんで私悪くなくねーっすか?」
「$%〆€@♪%*€%〒€♪#*€〆゜$%ッッッ!!!!!」
「…さーせん…上手く聞き取れな…」
「ふざけるのも大概にしろって言ったんだよこのバカがッッッ!!!」
「…まあでもこれで今日からプリン食べれるじゃないですか。めでたしめでたしですよご主人様。」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…。」
「それでは、依頼料50万頂きますね。」
「まて、アユメ。」
「はい?なんすか?」
「カチッ………」
「フゥー………。」
「ここでは煙草を吸うな!!!それと、あのプリンの単価いくらだか知ってるか?」
「え?プリンの単価?いくらなんですか?」
「リサラ、教えてやれ。」
「ポンコツメイド…あのプリンの単価は…」
「プリンの…単価は…?」
「100万円になります。」
「………」
「50万円分の依頼料を差し引いて8回分のプリンで750万円分のツケ、働いて返せるんだろうな?」
「アアアアアアアアアアアアアアアッッッっっっっっっっっ!!!!!!!」
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