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桜 はじめて開く
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卒業式の一週間前、俺は久しぶりに母さんと話をした。
2月の夜は芯から寒い。
特にフローリングの床はスリッパを履いていても沁み入るような寒さがあって、早くベッドに潜り込みたくなるような気温だった。
それでも、俺と母さんはそんな底冷えするキッチンに二人でいた。
母さんの前にはいつものウィスキーグラスではなく、俺の用意した出来立てのシナモン入りのホットミルクのマグが置かれている。
もちろん、俺の前にも。
いつもの俺の席だと、母さんの真隣に座るけど、今日は真正面の席に腰を下ろした俺を見て、母さんがチラッと笑う。
「……こうやって、清文に改められちゃうとちょっと怖いね」
緊張気味に顔を強張らす俺を見て小さく笑うと、両手でマグをもってゆっくりとミルクを飲む。
俺も、少し肩の力が抜きたくて、自分の前のマグを取った。
手の内がじんわりぬくもるのを感じながら、口の中で転がしていた言葉を声にする。
「……母さん、俺……4月から、この家を出ようと思ってる」
「…………」
母さんは何も言わずに、味わうようにゆっくりミルクを飲んでいる。
その様子をチラッと眺めて、俺は自分のマグに視線を落とした。
白い水面はほわほわと湯気を立てていて、まだ膜は張っていない。
「もしかしたら気づいてるかもしれないけど……俺、小さい時からずっとハジメさんの事が好きで、…………18になって、それで就職も決まったら、ちゃんと告白しようと思ってたんだ」
大して喋ってもいないのに、口の中がカラカラになっていくようで、俺は母さんと同じようにゆっくりミルクを一口飲んだ。
母さんは、何も言わない。
ただ視線は俺の方を向いていたけど、どこか遠くを見ているようだった。
「……それで、この前告白して……センセにもOK貰えて。……ゴメン、母さん。一人でこの家に置いてくみたいな形になって。俺、ホントは……」
「…………清文」
最初に考えていた言葉とは全然違う言葉がポロポロと気持ちのまま零れそうになった辺りで、母さんが明るい声で俺の名を呼んだ。
「……謝るべきなのは私だし、清文に悪い所は一つもないから。相手がハジメくんなのがちょっと、悔しいけど……小さい頃から一番近くにいたのはハジメくんだろうから、まあ仕方ないかな。……おめでとう、清文。あのヒトは手強かったんじゃない?」
母さんがイタズラっぽく笑う表情は、こうしてみると咲子によく似ている。
俺も良くセンセ達には母さん似だって言われるけれど、本当は父さんの要素の方が多いのかもしれない。
顔も姿もうろ覚えになってしまった、父さんに。
「…………手強いというか……うん、センセと俺だと、センセが気にするだろう点がいっぱいあって……。俺を親類でも子供でもなく、俺自身としてみてもらうのが一番大変だったかもしれないけど。……でも、ハジメさんは受け入れてくれたから」
うん、と頷いてまっすぐ母さんを見る俺に、そっか、と呟いて母さんが優しく笑う。
「もう少し経ったら清文にも伝えるつもりだったけど、……咲子が学校卒業したくらいで、家を手放すか、職場の寮として開放するか、そんなことを考えてたんだ。清文も咲子も、実家がなくなっちゃうのは寂しいと思うから、寮として使うのをメインに考えてるんだけど。……咲子にも相談してみて、問題ないようならそうする。……清文は、それで問題ない?」
さっきと逆に、今度は母さんが様子を伺うようにこちらを見ている。
「……俺は、母さんと咲子がいいなら大丈夫だよ。その方がきっと母さんも寂しくないだろうし……休みの日に母さんが一人ぼっちで寂しくウィスキー飲んでるの、小さい頃は結構辛かったから」
頭の中で、俺がついてなきゃ、と声がする。
本当は一人っきりでこの家に母さんを残すのは、ほんのり後ろめたさがあった。
心の中には小さい頃の俺がまだ住んでいて、俺の後ろめたさは大体その子が袖を引くせいだ。
俺がついててあげなくちゃ、というその子を優しく撫でて、母さんが寂しくないようになるなら、と続ける。
母さんは真顔でジッと俺の顔を眺めてから、仕方なさそうに笑う。
「……ホント、清文はいい子に育ったわ。咲子もね。私には出来なかったことだから……悔しいけどハジメくんには感謝してる。……卒業式、出てほしいのはハジメくんなんでしょう?」
「……ハジメさんにはたしかに出てほしいけど、母さんにも一緒に来てほしい。……仕事が忙しい日じゃなければだけど、……俺の学生生活はこれで最後だから」
最後の一回くらいは母さんにも見てほしい。
小さい俺が声に出せなかった言葉で、大きくなってからは考えにも浮かばなかった言葉だ。
それをゆっくり口にした俺に、母さんは嬉しそうに笑って頷いた。
卒業式当日、母さんとは学校で待ち合わせをすることにして、俺は朝早くからセンセの家にチャリで向かった。
一応、センセには自分で出来るって言われたけど、実際出来るのは知ってるけど、せっかくだからカッコいいセンセを見せびらかしたい。
朝一で押しかけたセンセの家のチャイムを押すと、はーい、とちょっと慌てたような声がして、急ぎ気味の足音がドタドタとして玄関が開いた。
顔だけサッパリしたセンセはまだパジャマ姿だけど、これから着替えを手伝うのは俺だから問題はない。
「ゴメン、キヨくん、こんな日なのにお世話させちゃって……、おはよ、もうご飯食べてきた?」
「おはようございます、いや、俺がやりたかっただけなんで……ハジメさんこそ、何か食べました? ……とりあえず、髭剃りくらいまでは終わってるみたいで良かったですけど」
「うん、一応ね……開始時間何時だっけ、間に合うかな……」
心配性のセンセに笑って、玄関からぐいぐい中に押し込むように入ると、そのまま手を引いて居間へと向かう。
「大丈夫ですよ、俺も逆算してたっぷり時間あるうちに来たんで。スーツは昨日用意したんで、髪やっちゃいましょう」
「ホント、別にキヨくんがやってくれなくても良かったんだよ。俺だって自分の髪の三つ編みくらいちゃんとできるし……」
未だにぼやくセンセを無理やりちゃぶ台の前に座らせて、俺は洗面にブラシを取りに行ってすぐ戻る。
「アレはちゃんと出来てるって言わないんですよ。……それに今日は母さんも来ますし、卒業式終わったら三人でメシ食う予定になってるんで。カッコよくなって貰います」
言った瞬間、ハジメさんが弾かれたように俺を振り返ろうとするのを、ぐいぐいと背中を押して元の姿勢に戻らせる。
「……え、キヨくん? エミさん来るのはもちろんだけど、その後の会食の予定は何? 俺聞いてないんだけど……」
やっぱり今日も絡まって鳥の巣状になっているセンセの髪を、手櫛でふわふわに解きながら、俺はにんまり笑う。
「……ええ、今言ったんで。安心してください、母さんの伝手で美味しいとこ予約してくれたらしいんで」
「……ううん、全然安心できない……。……どうしよう、俺、エミさんに一発張り手食らう覚悟くらいはしてるけど……。『キヨくんをお婿にください』って言わなきゃダメかな……」
「…………」
今ちょうど、鳥の巣を解き終ったばっかりなのに。
着替え以外にハジメさんの忘れ物チェックがあるから、ある程度早めにやっつけないといけないのに。
センセがそんなことをいうもんだから、俺はため息をついてちゃぶ台にブラシを置くと、センセの顎を捕まえて強引に振り向かせた。
「……え、なに、どう……」
「……今のは、ハジメさんが悪いです」
言うだけ言って、素早く唇を触れ合わせる。
大人のキスはまだ早いって卒業までは禁止されてるから、本当に触れるだけのやつ。
それでも、少し前までそれだって初めてで、ふにっと一瞬触れた唇にドキドキする。
触れた時と同じようにゆっくり離すと、センセの顔もほんのり赤かった。
もう一度、と思った俺の指を今度はハジメさんが握り込んで、そのままふいっと前を向く。
「ダメだよ、キヨくん。今日の集合ちょっと早いんでしょう、時間なくなっちゃう。……それに、俺だってエミさんにこれから会うのに顔見れなくなっちゃうよ」
「分かってますけど……センセ、今度こそ大人しくしててくださいね」
「……え、なんか、その言い方だと俺が悪いみたいなんだけど……」
「……ええ、センセが悪いんで」
そんなプロポーズみたいな、親へのあいさつみたいなことを言ったセンセが悪い。
「……なんか、ホントに最近リンちゃんに似てきちゃったよね、キヨくん……」
「それは有難いですけど。……ほら、口ちょっと閉じててください、髪引っ張るんで舌噛んじゃいますから」
センセのお爺さんの時代からあるだろう、古い時計をチラチラ見ながら支度を終えて、センセをいつものゆるふわ漢方医からピシッとしたスーツの優しそうな男性、まで整えた俺は先にハジメさんを家から出して、忘れ物がないか確認してから家のカギを閉めた。
バイトを辞めた時一旦返したカギを、4月からまた一緒に住むからって事で俺はもう一度渡して貰った。
つけたての真新しい銀色のキーホルダーと鍵を見て、ちょっとだけ浸っていたら、背後からあったかい声がする。
「キヨくん、行くよー。ホントに間に合わなくなっちゃう!」
「……あ、はい、今行きます」
慌てて自転車を取りに行って道へと出るその先で。
やさしい笑顔のハジメさんが待っている。
2月の夜は芯から寒い。
特にフローリングの床はスリッパを履いていても沁み入るような寒さがあって、早くベッドに潜り込みたくなるような気温だった。
それでも、俺と母さんはそんな底冷えするキッチンに二人でいた。
母さんの前にはいつものウィスキーグラスではなく、俺の用意した出来立てのシナモン入りのホットミルクのマグが置かれている。
もちろん、俺の前にも。
いつもの俺の席だと、母さんの真隣に座るけど、今日は真正面の席に腰を下ろした俺を見て、母さんがチラッと笑う。
「……こうやって、清文に改められちゃうとちょっと怖いね」
緊張気味に顔を強張らす俺を見て小さく笑うと、両手でマグをもってゆっくりとミルクを飲む。
俺も、少し肩の力が抜きたくて、自分の前のマグを取った。
手の内がじんわりぬくもるのを感じながら、口の中で転がしていた言葉を声にする。
「……母さん、俺……4月から、この家を出ようと思ってる」
「…………」
母さんは何も言わずに、味わうようにゆっくりミルクを飲んでいる。
その様子をチラッと眺めて、俺は自分のマグに視線を落とした。
白い水面はほわほわと湯気を立てていて、まだ膜は張っていない。
「もしかしたら気づいてるかもしれないけど……俺、小さい時からずっとハジメさんの事が好きで、…………18になって、それで就職も決まったら、ちゃんと告白しようと思ってたんだ」
大して喋ってもいないのに、口の中がカラカラになっていくようで、俺は母さんと同じようにゆっくりミルクを一口飲んだ。
母さんは、何も言わない。
ただ視線は俺の方を向いていたけど、どこか遠くを見ているようだった。
「……それで、この前告白して……センセにもOK貰えて。……ゴメン、母さん。一人でこの家に置いてくみたいな形になって。俺、ホントは……」
「…………清文」
最初に考えていた言葉とは全然違う言葉がポロポロと気持ちのまま零れそうになった辺りで、母さんが明るい声で俺の名を呼んだ。
「……謝るべきなのは私だし、清文に悪い所は一つもないから。相手がハジメくんなのがちょっと、悔しいけど……小さい頃から一番近くにいたのはハジメくんだろうから、まあ仕方ないかな。……おめでとう、清文。あのヒトは手強かったんじゃない?」
母さんがイタズラっぽく笑う表情は、こうしてみると咲子によく似ている。
俺も良くセンセ達には母さん似だって言われるけれど、本当は父さんの要素の方が多いのかもしれない。
顔も姿もうろ覚えになってしまった、父さんに。
「…………手強いというか……うん、センセと俺だと、センセが気にするだろう点がいっぱいあって……。俺を親類でも子供でもなく、俺自身としてみてもらうのが一番大変だったかもしれないけど。……でも、ハジメさんは受け入れてくれたから」
うん、と頷いてまっすぐ母さんを見る俺に、そっか、と呟いて母さんが優しく笑う。
「もう少し経ったら清文にも伝えるつもりだったけど、……咲子が学校卒業したくらいで、家を手放すか、職場の寮として開放するか、そんなことを考えてたんだ。清文も咲子も、実家がなくなっちゃうのは寂しいと思うから、寮として使うのをメインに考えてるんだけど。……咲子にも相談してみて、問題ないようならそうする。……清文は、それで問題ない?」
さっきと逆に、今度は母さんが様子を伺うようにこちらを見ている。
「……俺は、母さんと咲子がいいなら大丈夫だよ。その方がきっと母さんも寂しくないだろうし……休みの日に母さんが一人ぼっちで寂しくウィスキー飲んでるの、小さい頃は結構辛かったから」
頭の中で、俺がついてなきゃ、と声がする。
本当は一人っきりでこの家に母さんを残すのは、ほんのり後ろめたさがあった。
心の中には小さい頃の俺がまだ住んでいて、俺の後ろめたさは大体その子が袖を引くせいだ。
俺がついててあげなくちゃ、というその子を優しく撫でて、母さんが寂しくないようになるなら、と続ける。
母さんは真顔でジッと俺の顔を眺めてから、仕方なさそうに笑う。
「……ホント、清文はいい子に育ったわ。咲子もね。私には出来なかったことだから……悔しいけどハジメくんには感謝してる。……卒業式、出てほしいのはハジメくんなんでしょう?」
「……ハジメさんにはたしかに出てほしいけど、母さんにも一緒に来てほしい。……仕事が忙しい日じゃなければだけど、……俺の学生生活はこれで最後だから」
最後の一回くらいは母さんにも見てほしい。
小さい俺が声に出せなかった言葉で、大きくなってからは考えにも浮かばなかった言葉だ。
それをゆっくり口にした俺に、母さんは嬉しそうに笑って頷いた。
卒業式当日、母さんとは学校で待ち合わせをすることにして、俺は朝早くからセンセの家にチャリで向かった。
一応、センセには自分で出来るって言われたけど、実際出来るのは知ってるけど、せっかくだからカッコいいセンセを見せびらかしたい。
朝一で押しかけたセンセの家のチャイムを押すと、はーい、とちょっと慌てたような声がして、急ぎ気味の足音がドタドタとして玄関が開いた。
顔だけサッパリしたセンセはまだパジャマ姿だけど、これから着替えを手伝うのは俺だから問題はない。
「ゴメン、キヨくん、こんな日なのにお世話させちゃって……、おはよ、もうご飯食べてきた?」
「おはようございます、いや、俺がやりたかっただけなんで……ハジメさんこそ、何か食べました? ……とりあえず、髭剃りくらいまでは終わってるみたいで良かったですけど」
「うん、一応ね……開始時間何時だっけ、間に合うかな……」
心配性のセンセに笑って、玄関からぐいぐい中に押し込むように入ると、そのまま手を引いて居間へと向かう。
「大丈夫ですよ、俺も逆算してたっぷり時間あるうちに来たんで。スーツは昨日用意したんで、髪やっちゃいましょう」
「ホント、別にキヨくんがやってくれなくても良かったんだよ。俺だって自分の髪の三つ編みくらいちゃんとできるし……」
未だにぼやくセンセを無理やりちゃぶ台の前に座らせて、俺は洗面にブラシを取りに行ってすぐ戻る。
「アレはちゃんと出来てるって言わないんですよ。……それに今日は母さんも来ますし、卒業式終わったら三人でメシ食う予定になってるんで。カッコよくなって貰います」
言った瞬間、ハジメさんが弾かれたように俺を振り返ろうとするのを、ぐいぐいと背中を押して元の姿勢に戻らせる。
「……え、キヨくん? エミさん来るのはもちろんだけど、その後の会食の予定は何? 俺聞いてないんだけど……」
やっぱり今日も絡まって鳥の巣状になっているセンセの髪を、手櫛でふわふわに解きながら、俺はにんまり笑う。
「……ええ、今言ったんで。安心してください、母さんの伝手で美味しいとこ予約してくれたらしいんで」
「……ううん、全然安心できない……。……どうしよう、俺、エミさんに一発張り手食らう覚悟くらいはしてるけど……。『キヨくんをお婿にください』って言わなきゃダメかな……」
「…………」
今ちょうど、鳥の巣を解き終ったばっかりなのに。
着替え以外にハジメさんの忘れ物チェックがあるから、ある程度早めにやっつけないといけないのに。
センセがそんなことをいうもんだから、俺はため息をついてちゃぶ台にブラシを置くと、センセの顎を捕まえて強引に振り向かせた。
「……え、なに、どう……」
「……今のは、ハジメさんが悪いです」
言うだけ言って、素早く唇を触れ合わせる。
大人のキスはまだ早いって卒業までは禁止されてるから、本当に触れるだけのやつ。
それでも、少し前までそれだって初めてで、ふにっと一瞬触れた唇にドキドキする。
触れた時と同じようにゆっくり離すと、センセの顔もほんのり赤かった。
もう一度、と思った俺の指を今度はハジメさんが握り込んで、そのままふいっと前を向く。
「ダメだよ、キヨくん。今日の集合ちょっと早いんでしょう、時間なくなっちゃう。……それに、俺だってエミさんにこれから会うのに顔見れなくなっちゃうよ」
「分かってますけど……センセ、今度こそ大人しくしててくださいね」
「……え、なんか、その言い方だと俺が悪いみたいなんだけど……」
「……ええ、センセが悪いんで」
そんなプロポーズみたいな、親へのあいさつみたいなことを言ったセンセが悪い。
「……なんか、ホントに最近リンちゃんに似てきちゃったよね、キヨくん……」
「それは有難いですけど。……ほら、口ちょっと閉じててください、髪引っ張るんで舌噛んじゃいますから」
センセのお爺さんの時代からあるだろう、古い時計をチラチラ見ながら支度を終えて、センセをいつものゆるふわ漢方医からピシッとしたスーツの優しそうな男性、まで整えた俺は先にハジメさんを家から出して、忘れ物がないか確認してから家のカギを閉めた。
バイトを辞めた時一旦返したカギを、4月からまた一緒に住むからって事で俺はもう一度渡して貰った。
つけたての真新しい銀色のキーホルダーと鍵を見て、ちょっとだけ浸っていたら、背後からあったかい声がする。
「キヨくん、行くよー。ホントに間に合わなくなっちゃう!」
「……あ、はい、今行きます」
慌てて自転車を取りに行って道へと出るその先で。
やさしい笑顔のハジメさんが待っている。
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