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芹 すなわち栄う
34 ※先生視点
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夜中にふと妙な息苦しさで目が覚めた。
ついさっきまで見ていたのがとてもいい夢だったから、ゆっくり覚めていく意識に逆らって、もう一度目を瞑りたかったのに。
何となく体の右側から正面にかけてが重たるく温かい。
ボンヤリした視界と頭のまま、そっと腕を動かすと重みのある柔らかい肌に触れた。
……俺の胸に頬をくっつけるように乗り上げて、キヨくんが寝ている。
途端にドッと上がった心拍数を深呼吸を繰り返して押さえつつ、手さぐりに枕元からメガネを取って慎重にかけ直す。
もう明け方だったのか、カーテン越しの外は部屋の中よりは薄明るい。
すっかり覚めた頭でそっとキヨくんの表情を窺えば、彼はまだしっかり熟睡しているようだった。
「…………」
それにホッとして小さく息をつくと、また元通りに体の力を抜く。
……そうだった、昨日のクリスマス会の後、二人でここで雑魚寝したんだった。
そう言えば、彼は小さい頃もこうして俺の上に乗っかって寝るのが好きな子だった。
咲子ちゃんもキヨくんも、小さい頃は寝相が悪くて、冬場に布団をめくると大体ネコの子みたいに俺の体のどこかに引っ付いていて、朝に目が覚めても、小さな体を動かすのが申し訳なくて、なかなか起きれなかったのを思い出す。
だからかもしれない、俺が見ていた夢も、彼らがちっちゃくて元気一杯で、ここが温かい我が家だった頃の夢だったから。
こうしてキヨくんの寝顔を見ると、すっかり顔の輪郭もシッカリして、幼さが抜けてきたのがよく分かる。
起きているとエミさんの面影が強いけど、こうして眠る顔はきっと彼らのお父さんに似ているんだろう。
あどけなさの残る薄く開いた口元やその白い頬にそっと触れてみたい欲はあるけれど、心の底に押し潰す。
代わりにすっかり冷えている彼の髪をふんわりと手のひらで撫でて、ずり下がっていた布団で彼の背をそっと覆った。
恋を自覚していない頃ならば、キヨくんがくっついてきたのをこれ幸いと胸に抱きしめて寝れたろうけど。
今の俺にソレは罪悪感が勝ちすぎる。
だからもう一時間もしたら、キヨくんをそっと元の位置に寝かして、咲子ちゃんの所にプレゼントを置きにいこう。
それまでの間、少しだけ。
もう少しだけ、彼の体温を覚えていたい。
もしかしたら汚れた大人の俺にも、憐れんだ神様がくれた小さいプレゼントかもしれないから。
朝起きたのが早かったからか、すっかり朝になってもまだ眠気が残っている。
なんとなくぼうっとする俺と対照的に、ぐっすり眠ったらしいキヨくんは、朝からスッキリと起きるなりテキパキと朝ご飯を作ってくれた。
俺と咲子ちゃんで、手分けしてちゃぶ台を戻したり、布団を片付けたりするうちに、「朝メシですよ」と台所から声がかかる。
「センセ、終わった? いくよー」
咲子ちゃんが入口で急かす声に、戻していた座布団から手を離して、慌てて台所へ向かった。
「……わ、美味しそう! 旅館の朝定食だー!」
テーブルの上はもう用意が出来ていて、温かい出来立ての料理が湯気を立てていた。
パリッと焼きたての鮭に大根おろし、ホコホコの出汁巻、マイタケの味噌汁、おかかとオクラの和え物。
キヨくんがざっくり説明してくれるのを聞きながら、いつもの俺の席に座った。
よく見れば、二人もちっちゃい頃に使っていた席に着いている。
「よく考えたら、今日から俺たち休み入ったんで、こんな早起きしなくても良かったんですけど、まあ、せっかくなんで」
ちょっとはにかんだように笑って、食べちゃいましょう、というキヨくんの声に勢い良く頷いて、手を合わせる。
いただきます、と声が揃うのも久しぶりで、嬉しくてたまらない。
「どうしよう、朝からこんなに幸せでいいのかな……」
「……センセ、そう言いながら、みそ汁のマイタケだけ避けようとするの止めてくださいね」
焼きたての鮭と炊きたての白ごはんが美味しくておいしくて、ほわあっとしていたら、鋭いキヨくんチェックによって俺の避けていたキノコが目ざとく見つかった。
「俺キノコそんなに好きじゃない……」
「ダメです、ちゃんと食いましょうね。 咲子だって苦手なものちゃんと食えるようになったんですよ」
「そうだよ、センセ。 好き嫌いすると子供は大きくなれないけど、大人は体壊すんだよ」
「……あ、すごいズパッというようになったね咲子ちゃん……」
咲子ちゃん&キヨくんのタッグ口撃に一秒で負けて、渋々とよく味のしみたキノコも食べた。
……あ、なんかちゃんと食べられる。
その後、黙々とみそ汁を食べる俺をキヨくんがなんだか優しい目で眺めていた。
その後、しっかりお昼頃までいてくれた咲子ちゃんがさっき帰ったところだ。
ウチも閑古鳥とはいえ、年末だから、薬を取りに来る常連さん用に一応店は開けてある。
そのいつものカウンターで、いつものように参考書を広げてキヨくんが座っていた。
ちなみに彼の手によって、薬局内の清掃はとっくに終わっている。
「……キヨくんも、一緒に帰らなくて良かったの? 今日から休みって言ってなかったっけ」
「休みですよ。 だからこうしてバイトと勉強に勤しんでます」
「うん、俺はすっごく有難いし、嬉しいんだけど……。なんか申し訳なくて」
調剤室で薬を刻みながら少し俯いていたら、いつの間にかキヨくんが調剤室の小窓の所まで来ていた。
「いいんですよ、俺が居たくているんですから、そんなセンセが気にしなくて。 ……それに俺の英語の試験、来月から受け始める予定なんで。 ついでに発音聞いてもらうにはいい環境ですし」
キヨくんはそういうけど、ここ数か月で彼の発音はすっかり上手くなったし、とっさのフレーズもちゃんと口から出てくるようになったと思う。
ネイティブまで、とはいかないけど、受験英語としては十分だ。
「俺からすると、もうキヨくん随分英語上達したと思うけど……。 ああ、そうか、受験用に少しでもイイ点とりたいって言ってたっけね」
「……はい。 だから、そんな気にしてしょんぼりしなくていいんです」
小窓越しに薄く筋肉の付いた腕が伸びてきて、からかうように俺の頬をサラッと手のひらで撫でていく。
ビクッと驚いて俺が顔を上げると、キヨくんがイタズラが成功した子供みたいに笑っていた。
「俺、別にセンセに触るのが嫌だって訳じゃありませんからね。 ……センセがずっと気にしてるみたいなんで」
「起……、……知ってたの?」
朝、俺が触るのを躊躇してたのを知っていたのか、と聞きかけて違うとわかった。
「そりゃ、あれだけ抱き着き魔だったセンセが、俺が言ってから一度も自分から来ませんから。 センセ、きっと落ち込んでるんだろうと思ってはいました」
「……、キヨくん、でも……ホントに嫌じゃない?」
こんな、オッサンに抱き着かれるなんて。
……彼がホントに優しい子だって俺はよくよく知っている。
なんなら、自分が嫌でも我慢できてしまう子だっていうことも。
今も自分が我慢すれば、とか思ってるんじゃないかと思って、キヨくんの眼をじっと見返したが、彼は変わらず笑っていた。
「……ちょっと恥ずかしいのはありますけどね。 俺もスキンシップ大好きなハジメさんに育てられては来てるんで」
だから、顔が赤くなるのは勘弁してください。
笑って言う今の彼の顔も、ほんのり赤い。
見ているうちに俺もだんだん、恥ずかしくなっては来たけど、とりあえず今まで刻んでいた薬をそっと薬包紙に包んで、一旦席を立ち上がる。
調剤室を出て、ゆっくりキヨくんの隣に立った。
「……嫌だって思ったら、突き飛ばしちゃって構わないからね」
「俺の腕力だと、ハジメさんにかなわない気がしますけどね……あ、ホントに嫌じゃないですから!冗談ですってば!」
俺がしょげた途端に焦った様子で言葉を重ねるキヨくんに、思わず笑う。
「……からかいましたね」
「そんなことないよ、安心しただけ。 ……ありがとう、キヨくん」
そう言って、静かに腕を伸ばしていつもほどじゃなくやんわりと抱き寄せる。
大人しく腕に包まれてくれた彼の耳はいつかと同じく、うっすら赤かったけど。
胸の中にいる彼は、少しだけホッとしているようにも見えた。
「…………ごめんね」
こんなに君は純粋なのに、俺なんかが好きになってしまって。
ついさっきまで見ていたのがとてもいい夢だったから、ゆっくり覚めていく意識に逆らって、もう一度目を瞑りたかったのに。
何となく体の右側から正面にかけてが重たるく温かい。
ボンヤリした視界と頭のまま、そっと腕を動かすと重みのある柔らかい肌に触れた。
……俺の胸に頬をくっつけるように乗り上げて、キヨくんが寝ている。
途端にドッと上がった心拍数を深呼吸を繰り返して押さえつつ、手さぐりに枕元からメガネを取って慎重にかけ直す。
もう明け方だったのか、カーテン越しの外は部屋の中よりは薄明るい。
すっかり覚めた頭でそっとキヨくんの表情を窺えば、彼はまだしっかり熟睡しているようだった。
「…………」
それにホッとして小さく息をつくと、また元通りに体の力を抜く。
……そうだった、昨日のクリスマス会の後、二人でここで雑魚寝したんだった。
そう言えば、彼は小さい頃もこうして俺の上に乗っかって寝るのが好きな子だった。
咲子ちゃんもキヨくんも、小さい頃は寝相が悪くて、冬場に布団をめくると大体ネコの子みたいに俺の体のどこかに引っ付いていて、朝に目が覚めても、小さな体を動かすのが申し訳なくて、なかなか起きれなかったのを思い出す。
だからかもしれない、俺が見ていた夢も、彼らがちっちゃくて元気一杯で、ここが温かい我が家だった頃の夢だったから。
こうしてキヨくんの寝顔を見ると、すっかり顔の輪郭もシッカリして、幼さが抜けてきたのがよく分かる。
起きているとエミさんの面影が強いけど、こうして眠る顔はきっと彼らのお父さんに似ているんだろう。
あどけなさの残る薄く開いた口元やその白い頬にそっと触れてみたい欲はあるけれど、心の底に押し潰す。
代わりにすっかり冷えている彼の髪をふんわりと手のひらで撫でて、ずり下がっていた布団で彼の背をそっと覆った。
恋を自覚していない頃ならば、キヨくんがくっついてきたのをこれ幸いと胸に抱きしめて寝れたろうけど。
今の俺にソレは罪悪感が勝ちすぎる。
だからもう一時間もしたら、キヨくんをそっと元の位置に寝かして、咲子ちゃんの所にプレゼントを置きにいこう。
それまでの間、少しだけ。
もう少しだけ、彼の体温を覚えていたい。
もしかしたら汚れた大人の俺にも、憐れんだ神様がくれた小さいプレゼントかもしれないから。
朝起きたのが早かったからか、すっかり朝になってもまだ眠気が残っている。
なんとなくぼうっとする俺と対照的に、ぐっすり眠ったらしいキヨくんは、朝からスッキリと起きるなりテキパキと朝ご飯を作ってくれた。
俺と咲子ちゃんで、手分けしてちゃぶ台を戻したり、布団を片付けたりするうちに、「朝メシですよ」と台所から声がかかる。
「センセ、終わった? いくよー」
咲子ちゃんが入口で急かす声に、戻していた座布団から手を離して、慌てて台所へ向かった。
「……わ、美味しそう! 旅館の朝定食だー!」
テーブルの上はもう用意が出来ていて、温かい出来立ての料理が湯気を立てていた。
パリッと焼きたての鮭に大根おろし、ホコホコの出汁巻、マイタケの味噌汁、おかかとオクラの和え物。
キヨくんがざっくり説明してくれるのを聞きながら、いつもの俺の席に座った。
よく見れば、二人もちっちゃい頃に使っていた席に着いている。
「よく考えたら、今日から俺たち休み入ったんで、こんな早起きしなくても良かったんですけど、まあ、せっかくなんで」
ちょっとはにかんだように笑って、食べちゃいましょう、というキヨくんの声に勢い良く頷いて、手を合わせる。
いただきます、と声が揃うのも久しぶりで、嬉しくてたまらない。
「どうしよう、朝からこんなに幸せでいいのかな……」
「……センセ、そう言いながら、みそ汁のマイタケだけ避けようとするの止めてくださいね」
焼きたての鮭と炊きたての白ごはんが美味しくておいしくて、ほわあっとしていたら、鋭いキヨくんチェックによって俺の避けていたキノコが目ざとく見つかった。
「俺キノコそんなに好きじゃない……」
「ダメです、ちゃんと食いましょうね。 咲子だって苦手なものちゃんと食えるようになったんですよ」
「そうだよ、センセ。 好き嫌いすると子供は大きくなれないけど、大人は体壊すんだよ」
「……あ、すごいズパッというようになったね咲子ちゃん……」
咲子ちゃん&キヨくんのタッグ口撃に一秒で負けて、渋々とよく味のしみたキノコも食べた。
……あ、なんかちゃんと食べられる。
その後、黙々とみそ汁を食べる俺をキヨくんがなんだか優しい目で眺めていた。
その後、しっかりお昼頃までいてくれた咲子ちゃんがさっき帰ったところだ。
ウチも閑古鳥とはいえ、年末だから、薬を取りに来る常連さん用に一応店は開けてある。
そのいつものカウンターで、いつものように参考書を広げてキヨくんが座っていた。
ちなみに彼の手によって、薬局内の清掃はとっくに終わっている。
「……キヨくんも、一緒に帰らなくて良かったの? 今日から休みって言ってなかったっけ」
「休みですよ。 だからこうしてバイトと勉強に勤しんでます」
「うん、俺はすっごく有難いし、嬉しいんだけど……。なんか申し訳なくて」
調剤室で薬を刻みながら少し俯いていたら、いつの間にかキヨくんが調剤室の小窓の所まで来ていた。
「いいんですよ、俺が居たくているんですから、そんなセンセが気にしなくて。 ……それに俺の英語の試験、来月から受け始める予定なんで。 ついでに発音聞いてもらうにはいい環境ですし」
キヨくんはそういうけど、ここ数か月で彼の発音はすっかり上手くなったし、とっさのフレーズもちゃんと口から出てくるようになったと思う。
ネイティブまで、とはいかないけど、受験英語としては十分だ。
「俺からすると、もうキヨくん随分英語上達したと思うけど……。 ああ、そうか、受験用に少しでもイイ点とりたいって言ってたっけね」
「……はい。 だから、そんな気にしてしょんぼりしなくていいんです」
小窓越しに薄く筋肉の付いた腕が伸びてきて、からかうように俺の頬をサラッと手のひらで撫でていく。
ビクッと驚いて俺が顔を上げると、キヨくんがイタズラが成功した子供みたいに笑っていた。
「俺、別にセンセに触るのが嫌だって訳じゃありませんからね。 ……センセがずっと気にしてるみたいなんで」
「起……、……知ってたの?」
朝、俺が触るのを躊躇してたのを知っていたのか、と聞きかけて違うとわかった。
「そりゃ、あれだけ抱き着き魔だったセンセが、俺が言ってから一度も自分から来ませんから。 センセ、きっと落ち込んでるんだろうと思ってはいました」
「……、キヨくん、でも……ホントに嫌じゃない?」
こんな、オッサンに抱き着かれるなんて。
……彼がホントに優しい子だって俺はよくよく知っている。
なんなら、自分が嫌でも我慢できてしまう子だっていうことも。
今も自分が我慢すれば、とか思ってるんじゃないかと思って、キヨくんの眼をじっと見返したが、彼は変わらず笑っていた。
「……ちょっと恥ずかしいのはありますけどね。 俺もスキンシップ大好きなハジメさんに育てられては来てるんで」
だから、顔が赤くなるのは勘弁してください。
笑って言う今の彼の顔も、ほんのり赤い。
見ているうちに俺もだんだん、恥ずかしくなっては来たけど、とりあえず今まで刻んでいた薬をそっと薬包紙に包んで、一旦席を立ち上がる。
調剤室を出て、ゆっくりキヨくんの隣に立った。
「……嫌だって思ったら、突き飛ばしちゃって構わないからね」
「俺の腕力だと、ハジメさんにかなわない気がしますけどね……あ、ホントに嫌じゃないですから!冗談ですってば!」
俺がしょげた途端に焦った様子で言葉を重ねるキヨくんに、思わず笑う。
「……からかいましたね」
「そんなことないよ、安心しただけ。 ……ありがとう、キヨくん」
そう言って、静かに腕を伸ばしていつもほどじゃなくやんわりと抱き寄せる。
大人しく腕に包まれてくれた彼の耳はいつかと同じく、うっすら赤かったけど。
胸の中にいる彼は、少しだけホッとしているようにも見えた。
「…………ごめんね」
こんなに君は純粋なのに、俺なんかが好きになってしまって。
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