31 / 110
閑話 鶺鴒 鳴く
1 ※桃山視点
しおりを挟む
ピアノにヴァイオリン、水泳、書道教室。
物心つく前から習い事にいくつ通わされてきただろう。
どれも通わせたいといって見つけてきたのは母で、ある程度通って才能がないと気付くと辞めさせるのも母だった。
絵も多分その一つで、どこかで子供向けに開いてくれていた絵画教室が最初だったと思う。
正直、絵を描くこと自体より、笑顔の優しいおじいちゃん先生が大好きで通っていた。
小さい僕のとりとめのない話をニコニコ聞いてくれること、好きなだけきれいな色を紙いっぱいに広げられることや、おじいちゃん先生と一緒に食べるお菓子や、そんな穏やかな時間が好きで、いつものように辞めさせようとする母と生まれて初めてケンカした。
思えばそれが、僕がヒトの言うことに従って生きなくていいんだって気づいたきっかけだった。
なんでも母さんの言う通りの色を選んで服を着なくたっていいし、好きなものを好きだといっていい。
別に放課後まっすぐ家に帰らなくてもいいし、友達と学校の帰りに遊んだり、買い食いしたっていい。
誰も教えてくれない、ごく普通のあたりまえのことが、僕にとって当たり前じゃなかったんだ、と気づかせてくれたのが、その先生で、絵だった。
朝ごはんの後、スケッチブックとカバンを持って登校の支度をする。
父はいつも通りとっくに仕事に出かけていて、玄関先で待っているのは母だった。
うちは父さんは朝晩くらいしかいない。
ちょっと前まで単身赴任でそもそも家にいなかった、っていうのもある。
その寂しさをぶつけられる相手が僕しかいなかったって言うのもあるかもしれない、と最近は思うようにもなったけど。
だからといって、僕が母さんの着せ替え人形になる必要もない。
「いってきます」
「……行ってらっしゃい、気を付けてね」
ほんの少しぎこちない間を挟んで、母が言う。
未だに母とは、わずかに溝がある。
でも、それくらいが健全だとも思う。
僕には僕の意思があって、母の思う通りには動かないって理解したって事だから。
学校帰り、家にはすぐ帰らずに遠回りして寄り道をする。
ブロック作りの石塀で囲われた赤い屋根の、小さいけどよく手入れされた平屋のおうちが、青木先生の家だ。
玄関のインターフォンを押すと、優しい女性の声でどちら様ですか、と聞こえた。
「こんにちは、お久しぶりです、桃山です。 青木先生、ご在宅ですか?」
「まあまあ、ちょっとお待ちくださいね」
パタパタと軽いスリッパの足音がして、しばらくして玄関ドアが開く。
ふわっと懐かしい古い家の匂いと花の香りがする。
立っていたのは白髪のふわっと丸い顔をした可愛いお婆ちゃんで、僕の顔を見ると嬉しそうに微笑んでくれた。
「お久しぶりねえ、スバルくん。また大きくなったわねえ。……さ、どうぞ、中に入って。おじいちゃんも待ってるから」
「有難うございます」
一月前も来たばかりなのに、少し期間が開くと寂しがってくれて、久しぶりと声をかけてくれるのが少しくすぐったい。
お礼を言って中に上がらせて貰うと、用意して貰ったスリッパをはいて、いつものように奥の温室に向かった。
先生の家はちょっと変わっていて、玄関や外から見た感じは小さそうに見えるが、実際は奥に長い。
そして長い廊下のあちこちに、ちょっと変わった切子ガラスの窓がはまっていて、一番奥の温室はガラスと木で出来ていた。
そこが先生のアトリエで、中には植物じゃなくて、画材とキャンバスと先生が今までに描いた色んな絵がキレイに整頓されて仕舞われている。
温室の外は、さっきの奥さんが丹念に手を入れている庭で、木蓮の木がその大きな葉で木陰をしっかり作っていて、温室と聞いて普通に考えるよりは過ごしやすい。
「……やあ、久しぶり。 学校の帰りかい?」
今日の先生はゆったりした座り心地のいい椅子に何枚もクッションを重ねて、庭に群れ咲くコスモスを油彩で描いていた。ツンと鼻につく油の匂いはもう体に馴染んだものだ。
キャンバスの中のふわふわ踊るような花と、鮮やかなのに優しい色合いが目を引く。
少しの間絵を眺めてから、ええ、と頷いた。
「……はい。来週の文化祭に出す予定の絵が出来たので、先に先生に見てほしくて。 ……画題は去年と一緒なんですけど」
「ああ、今年もお友達とキャンプに行ってきたのかい。 いいねえ、私もあの山をもう一度見てみたいよ。若い時にもう少し山登りもしておけばよかったなあ」
皺深い顔で穏やかに笑う先生が、ことさら大きなため息をつくので、今年のキャンプ場までの様子を思い返しながら続けた。
「今からだっていけますよ。僕たちがいったキャンプ場まで、車もバスもありますし。立派なホテルまであったんで、奥さん連れて行くと喜ぶと思います」
「すみれさん、素敵な庭と家具とホテルに目がないからねえ。 うん、考えてみるよ。 ……じゃあ、スバルくんの絵を見せてもらおうかな」
「はい」
僕がスケッチブックから絵を何枚か抜いて手渡すと、先生はゆっくりした動作でイーゼルと画板を出してそれぞれ、見やすいように並べてくれた。
「うん、……うん、素敵だ。 君の眼が見る世界はいつ見ても美しいね。……空気が澄んでるんだなあ、この山は。こんな遠くの星も、夜露の花もくっきり光るようだ。うん。 ……すみれさんにも見せていいかい?」
筆致をなぞるように、先生が優しく絵に触れる。
いつ来ても、先生から怒られたり指示を受けたりしたことはない。
そうして、先生が気に入った絵は必ず奥さんも呼んでいいか聞かれるので、僕はニコニコで頷いた。
「はい、どうぞ」
優しい笑顔でしばらく絵を眺めてから、すみれさん、と大きな声で奥さんの名を呼ぶ。
真っ白いエプロン姿で水にぬれた手をふきながらニコニコ顔で現れた奥さんは、僕の絵を見るなり、素敵ねえ、と歓声を上げてくれた。
「……ねえ、キョウスケさん。私、ここ行ってみたい」
「そういうと思ったよ。 スバルくんが僕たちでも行けそうなくらい道が整ってるって教えてくれたから、次の記念日にでも行ってみようか。 素敵なホテルがあるらしいよ」
「まあまあ!」
目をキラキラさせて少女のように僕を見た奥さんは、ハッと気づいたように大変、お菓子を出してなかったわ、と呟いてパタパタ慌てて去って行った。
あっという間にいなくなった奥さんの後姿を見つめて、先生がクスクス笑う。
「うん、どうやらお菓子とお茶の時間になりそうだ。 私も絵を片付けるから、スバルくん、テーブル出すの手伝ってくれるかい?」
「はい」
そうして僕の絵を見ながら、3人で丸いテーブルを囲んで美味しいお菓子を食べながらのティータイムは、いつも通りとても楽しかった。
絵の世界は本当に深くて、上を見たらきりがない世界で、僕は別にプロになりたいわけじゃなかった。
ただ趣味として楽しく絵を描いて、時々絵を見てもらって、先生の絵も見せてもらったりして楽しくおしゃべりできたらいい。
そう思っていた僕の考えに、ポンと一つ石を投げてよこしたのは、隣の席のハヤシくんだった。
「モモはこんないい絵を描くのに、美大行く気はないのか?」
文化祭の展示中、友人みんなが忙しくする中、彼だけが美術室まで絵を見に来てくれた。
いつもそうだけど、彼が絵を見る時は、先生と同じように絵に優しく触りながら見る。
じっくり近くで眺めて、少し離れてまた眺めて、なんだかうれしそうに笑うのだ。
その見方が先生とちょっと似ていて、それで僕は彼に気を許してしまうのかもしれない。
だからそのひと声は不意打ちで、僕はいつもの笑顔も忘れてキョトンと彼の方を見た。
「うん、だって僕は絵を仕事にするつもりはないもの」
「そうだな、それは前にも聞いた。 ただ、大学って別に仕事につくためだけのものじゃないんじゃないかと思ってさ」
他の部員の展示している作品にも目を落としながら、彼が言う。
「モモの絵は今でもすごいと思うよ。俺は将棋バカだから絵の事はよくわからんけど、人の目を引くなにかがあると思ってる。そして、美大ってとこはそういうやつらが集まる所で、たぶんモモの絵は今よりもっと凄くなると思う。友人ができるとそれだけ刺激を受けるもんだから」
そういって、彼は僕の眼をまっすぐに見た。
それでようやく、彼が僕のことを心配してくれているって事に気づいた。
ハヤシくんは、いつも心配してくれる方向がとんちんかんで、それでも一生懸命で、好意をまっすぐ示してくれる。
たぶん、彼がいなかったら、僕の高校生活はこんなに楽しくなかっただろう。
だから僕はいつもみたいに笑って、彼の腕をポンポン叩いた。
「大丈夫だよ、ハヤシくん。別に僕はムリに諦めてこう言ってるわけじゃないんだ。……でも、君の言葉は嬉しかったから、選択肢の一つとして考えておくよ」
「……、ん」
照れたみたいにカリカリ頬をかいていた彼は、お返しのように僕の背を軽く叩くと、あいつらのプラネタリウムも見に行こうぜ、と笑った。
物心つく前から習い事にいくつ通わされてきただろう。
どれも通わせたいといって見つけてきたのは母で、ある程度通って才能がないと気付くと辞めさせるのも母だった。
絵も多分その一つで、どこかで子供向けに開いてくれていた絵画教室が最初だったと思う。
正直、絵を描くこと自体より、笑顔の優しいおじいちゃん先生が大好きで通っていた。
小さい僕のとりとめのない話をニコニコ聞いてくれること、好きなだけきれいな色を紙いっぱいに広げられることや、おじいちゃん先生と一緒に食べるお菓子や、そんな穏やかな時間が好きで、いつものように辞めさせようとする母と生まれて初めてケンカした。
思えばそれが、僕がヒトの言うことに従って生きなくていいんだって気づいたきっかけだった。
なんでも母さんの言う通りの色を選んで服を着なくたっていいし、好きなものを好きだといっていい。
別に放課後まっすぐ家に帰らなくてもいいし、友達と学校の帰りに遊んだり、買い食いしたっていい。
誰も教えてくれない、ごく普通のあたりまえのことが、僕にとって当たり前じゃなかったんだ、と気づかせてくれたのが、その先生で、絵だった。
朝ごはんの後、スケッチブックとカバンを持って登校の支度をする。
父はいつも通りとっくに仕事に出かけていて、玄関先で待っているのは母だった。
うちは父さんは朝晩くらいしかいない。
ちょっと前まで単身赴任でそもそも家にいなかった、っていうのもある。
その寂しさをぶつけられる相手が僕しかいなかったって言うのもあるかもしれない、と最近は思うようにもなったけど。
だからといって、僕が母さんの着せ替え人形になる必要もない。
「いってきます」
「……行ってらっしゃい、気を付けてね」
ほんの少しぎこちない間を挟んで、母が言う。
未だに母とは、わずかに溝がある。
でも、それくらいが健全だとも思う。
僕には僕の意思があって、母の思う通りには動かないって理解したって事だから。
学校帰り、家にはすぐ帰らずに遠回りして寄り道をする。
ブロック作りの石塀で囲われた赤い屋根の、小さいけどよく手入れされた平屋のおうちが、青木先生の家だ。
玄関のインターフォンを押すと、優しい女性の声でどちら様ですか、と聞こえた。
「こんにちは、お久しぶりです、桃山です。 青木先生、ご在宅ですか?」
「まあまあ、ちょっとお待ちくださいね」
パタパタと軽いスリッパの足音がして、しばらくして玄関ドアが開く。
ふわっと懐かしい古い家の匂いと花の香りがする。
立っていたのは白髪のふわっと丸い顔をした可愛いお婆ちゃんで、僕の顔を見ると嬉しそうに微笑んでくれた。
「お久しぶりねえ、スバルくん。また大きくなったわねえ。……さ、どうぞ、中に入って。おじいちゃんも待ってるから」
「有難うございます」
一月前も来たばかりなのに、少し期間が開くと寂しがってくれて、久しぶりと声をかけてくれるのが少しくすぐったい。
お礼を言って中に上がらせて貰うと、用意して貰ったスリッパをはいて、いつものように奥の温室に向かった。
先生の家はちょっと変わっていて、玄関や外から見た感じは小さそうに見えるが、実際は奥に長い。
そして長い廊下のあちこちに、ちょっと変わった切子ガラスの窓がはまっていて、一番奥の温室はガラスと木で出来ていた。
そこが先生のアトリエで、中には植物じゃなくて、画材とキャンバスと先生が今までに描いた色んな絵がキレイに整頓されて仕舞われている。
温室の外は、さっきの奥さんが丹念に手を入れている庭で、木蓮の木がその大きな葉で木陰をしっかり作っていて、温室と聞いて普通に考えるよりは過ごしやすい。
「……やあ、久しぶり。 学校の帰りかい?」
今日の先生はゆったりした座り心地のいい椅子に何枚もクッションを重ねて、庭に群れ咲くコスモスを油彩で描いていた。ツンと鼻につく油の匂いはもう体に馴染んだものだ。
キャンバスの中のふわふわ踊るような花と、鮮やかなのに優しい色合いが目を引く。
少しの間絵を眺めてから、ええ、と頷いた。
「……はい。来週の文化祭に出す予定の絵が出来たので、先に先生に見てほしくて。 ……画題は去年と一緒なんですけど」
「ああ、今年もお友達とキャンプに行ってきたのかい。 いいねえ、私もあの山をもう一度見てみたいよ。若い時にもう少し山登りもしておけばよかったなあ」
皺深い顔で穏やかに笑う先生が、ことさら大きなため息をつくので、今年のキャンプ場までの様子を思い返しながら続けた。
「今からだっていけますよ。僕たちがいったキャンプ場まで、車もバスもありますし。立派なホテルまであったんで、奥さん連れて行くと喜ぶと思います」
「すみれさん、素敵な庭と家具とホテルに目がないからねえ。 うん、考えてみるよ。 ……じゃあ、スバルくんの絵を見せてもらおうかな」
「はい」
僕がスケッチブックから絵を何枚か抜いて手渡すと、先生はゆっくりした動作でイーゼルと画板を出してそれぞれ、見やすいように並べてくれた。
「うん、……うん、素敵だ。 君の眼が見る世界はいつ見ても美しいね。……空気が澄んでるんだなあ、この山は。こんな遠くの星も、夜露の花もくっきり光るようだ。うん。 ……すみれさんにも見せていいかい?」
筆致をなぞるように、先生が優しく絵に触れる。
いつ来ても、先生から怒られたり指示を受けたりしたことはない。
そうして、先生が気に入った絵は必ず奥さんも呼んでいいか聞かれるので、僕はニコニコで頷いた。
「はい、どうぞ」
優しい笑顔でしばらく絵を眺めてから、すみれさん、と大きな声で奥さんの名を呼ぶ。
真っ白いエプロン姿で水にぬれた手をふきながらニコニコ顔で現れた奥さんは、僕の絵を見るなり、素敵ねえ、と歓声を上げてくれた。
「……ねえ、キョウスケさん。私、ここ行ってみたい」
「そういうと思ったよ。 スバルくんが僕たちでも行けそうなくらい道が整ってるって教えてくれたから、次の記念日にでも行ってみようか。 素敵なホテルがあるらしいよ」
「まあまあ!」
目をキラキラさせて少女のように僕を見た奥さんは、ハッと気づいたように大変、お菓子を出してなかったわ、と呟いてパタパタ慌てて去って行った。
あっという間にいなくなった奥さんの後姿を見つめて、先生がクスクス笑う。
「うん、どうやらお菓子とお茶の時間になりそうだ。 私も絵を片付けるから、スバルくん、テーブル出すの手伝ってくれるかい?」
「はい」
そうして僕の絵を見ながら、3人で丸いテーブルを囲んで美味しいお菓子を食べながらのティータイムは、いつも通りとても楽しかった。
絵の世界は本当に深くて、上を見たらきりがない世界で、僕は別にプロになりたいわけじゃなかった。
ただ趣味として楽しく絵を描いて、時々絵を見てもらって、先生の絵も見せてもらったりして楽しくおしゃべりできたらいい。
そう思っていた僕の考えに、ポンと一つ石を投げてよこしたのは、隣の席のハヤシくんだった。
「モモはこんないい絵を描くのに、美大行く気はないのか?」
文化祭の展示中、友人みんなが忙しくする中、彼だけが美術室まで絵を見に来てくれた。
いつもそうだけど、彼が絵を見る時は、先生と同じように絵に優しく触りながら見る。
じっくり近くで眺めて、少し離れてまた眺めて、なんだかうれしそうに笑うのだ。
その見方が先生とちょっと似ていて、それで僕は彼に気を許してしまうのかもしれない。
だからそのひと声は不意打ちで、僕はいつもの笑顔も忘れてキョトンと彼の方を見た。
「うん、だって僕は絵を仕事にするつもりはないもの」
「そうだな、それは前にも聞いた。 ただ、大学って別に仕事につくためだけのものじゃないんじゃないかと思ってさ」
他の部員の展示している作品にも目を落としながら、彼が言う。
「モモの絵は今でもすごいと思うよ。俺は将棋バカだから絵の事はよくわからんけど、人の目を引くなにかがあると思ってる。そして、美大ってとこはそういうやつらが集まる所で、たぶんモモの絵は今よりもっと凄くなると思う。友人ができるとそれだけ刺激を受けるもんだから」
そういって、彼は僕の眼をまっすぐに見た。
それでようやく、彼が僕のことを心配してくれているって事に気づいた。
ハヤシくんは、いつも心配してくれる方向がとんちんかんで、それでも一生懸命で、好意をまっすぐ示してくれる。
たぶん、彼がいなかったら、僕の高校生活はこんなに楽しくなかっただろう。
だから僕はいつもみたいに笑って、彼の腕をポンポン叩いた。
「大丈夫だよ、ハヤシくん。別に僕はムリに諦めてこう言ってるわけじゃないんだ。……でも、君の言葉は嬉しかったから、選択肢の一つとして考えておくよ」
「……、ん」
照れたみたいにカリカリ頬をかいていた彼は、お返しのように僕の背を軽く叩くと、あいつらのプラネタリウムも見に行こうぜ、と笑った。
75
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる