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穀物 すなわち実る
21 ※先生視点
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キヨくんに連れられて辿り着いた別棟は、さっき見てきた本校舎よりもちょっとゆるくて普通の学校感があってホッとする。
科学室、とか物理研究室、とかの札が見えるので、こっちがいわゆる化学棟ってやつなんだろう。
「どこだって言ってたっけ? 地学?」
「あってますよ、地学で。 こっち……あれ、並んでるな」
「……あ、ホントだ、すごいねえ、大人気だ」
入口の白い鉄扉からずらっと続く教室の一番奥に地学の部屋があったみたいだけど、俺たちはまだそこまでたどり着いていない。
そのちょっと手前で椅子に座って並ぶ列があり、一番最後に「最後尾こちら」の札をもって暇そうに立つ生徒の姿があった。
こっちに気づいたとたん、朗らかに笑ってキヨくんに話しかけている。
「お、藤谷じゃん。どしたん、親戚の人に学校案内するって言ってなかった……でっかっ!」
「……センセ、この失礼なヤツが、俺が入らされた天文部の部員その2の東原。……で、たぶん本物の部員の御園は、中でプラネタリウムの解説やってると思うから、後で紹介します」
「……無視すんなー」
「まあまあ、キヨくん。……こんにちは、清文くんの友達かな? 親戚の桐院といいます、よろしくね」
少し背をかがめて笑顔であいさつすると、
「こ、こんにちは」
小声で挨拶が返ってきて、看板ごとキヨくんの背中に隠れられてしまった。
「お前、何隠れてんだ、そういうキャラじゃないだろ」
「だって、大人の男の人と挨拶するなんてなかなかないから……キンチョ―するじゃん」
「はあ?」
あー、でっかいから萎縮しちゃったのかな……。
中学生くらいまでの男の子がよくする反応に、無意識にサマージャケットのポケットを漁ったけど、いつも着ている白衣じゃないから、こういう時用の飴は入ってなかった。
珍しくイラッとしているキヨくんの肩をポンポンと撫でて、改めて東原くんに話しかけてみる。
「そういえば、その看板に15分待ちますって書いてあるけど、時間で入れるようになってるのかな?」
「あ、うん!……じゃなかった、はい! もうそろそろ終わるはずなんで、そうしたら次の組を入れます……あ、終わった!」
中の方でも、人のざわめきと一緒にヒーリングミュージックみたいなのが止んで、夢から覚めた、みたいな顔をした人達がぞろぞろと出てくる。
最後の人が出てくると同時に東原くんが待機列の人々に元気よく声をかけた。
「はーい、おまたせしました! 天文部主催 夏のプラネタリウムはじまりますよー! 足元に気を付けて、中に入ってお好きな所に座って下さーい!」
明るく良く通る声の案内にぼうっと待っていた人もハッとしたように立ち上がって、東原くんの後についていく。
「さて、じゃあ、俺達も入れて貰いましょう」
「え、大丈夫? 結構ヒト入ってったけど……」
「この後休憩入ると思うんで、これ見逃すともう見れないかもしれませんよ」
「あ、それなら入れてもらおう」
ここまで来て見られないのは勿体ない。
中は締め切ったカーテンの上から暗幕でもかけているのか、完全に暗くしたうえで、今は柔らかいオレンジ色のランプを付けている。
化学棟っていうと、定番のシンク付きの机が並ぶ光景を想像していたけど、ここにはなくて、背後には机を積み重ねた上からこれまた暗幕が掛けられていた。
床は黒い紙を張った段ボールのようなものが敷き詰められていて、たぶん光を反射させない工夫なんだろう。
その上に大きな丸いクッションのようなものがいくつも置かれて、どうやら転がってみるタイプらしい。
端っこの余っていたひとつにキヨくんと一緒に座って、部屋の真ん中に立つ生徒とその横の装置を見上げる。
装置の横にあるプロジェクターとPCを触っていたその子は、東原くんの合図に気づくと、にこやかに笑って頭を下げた。
「こんにちは、ようこそ、天文部へ。プラネタリウムの上映の前に、先に夏の星座について簡単に説明しましょう」
彼の解説は簡潔で分かりやすく、星座に全く興味なかった俺にもとりあえず、夏の三角形と織姫彦星がどこにいるかは理解できた。さそり座がどこにいるかの見分け方も。
チラリと見た隣のキヨくんも感心したように頷いていたので、キヨくんも初めて聞いたのかもしれない。
そのまま自然とはじまったプラネタリウムショーはなかなか圧巻だった。
本物の星空を写し取ったんだろう、丁寧で繊細な光点はさっきの星図もキレイに映し出している。
ボンヤリと暗幕に映る星を見上げていると、同じようにキヨくんと並んで夜空を見上げた夏祭りの夜を思い出す。
あの切実な声と眼差しと硬い手の熱と、俺の噛み潰した心細さと罪悪感を。
優しい彼が、彼が去った後の俺のことまで心配してくれているのはよくわかった。
貰ってばかりの俺はキヨくんに何ができるだろう。
あの大人になりかけの手のひらに、なにを渡してあげられるだろう。
彼が去るまでに、何を。
「俺達は有難いけど、キヨくん……こんな日までバイト入れなくても良かったんだよ」
プラネタリウムが終わった後、天文部の部長だという御園君にも挨拶し、ちょうど文化祭の終了時刻になった辺りで、そのまま一緒に帰ってきた。
キヨくんは自転車だったからそのまま先に行ってもいいのに、俺に付き合ってわざわざ隣を歩いてくれている。
「まあ、元々行く日ではありますし。最近は咲子が忙しくなって、夕飯も一人で食べることが多くて。それならセンセのとこで作って食べた方が一石二鳥なんで」
「……咲子ちゃん、どう?体調崩してない?」
受験に向けて根を詰めてるんだろうが、詰めすぎも体に毒だ。
チラッと心配になって、自転車を引くキヨくんを見ると、大丈夫ですよ、と兄の顔をして笑っていた。
「咲子はああ見えて、俺よりしっかりしてるんで。体調悪いと思ったら、たぶん自分でセンセのとこ行ってると思います。俺も一応、朝と帰宅時は様子見てますから」
「……うん、少しでも調子悪かったら、何時でもいいからおいでね。俺が嫌ならリンちゃん呼ぶからさ」
年頃の女の子だからな、咲子ちゃんも。
そう言ったら、キヨくんが複雑そうな顔をした。
「センセ相手だとフツーに診察してもらいたがりそうで、困るんですよね……。いや、センセ相手なんで大丈夫ですけど、もうちょっと警戒心持ってもらわないと……」
「まあ、咲子ちゃん、素直にまっすぐ育ったからねえ。でもきっと大丈夫だよ、行きたい高校、女子高なんでしょ?」
「はい。……確かに共学の寮に入れるより安心感ありますけど……」
まあ、お兄ちゃんだしな。心配は尽きないんだろう。
ポンポン、と軽く背を撫でて、励ますようにもう一度だけ背を叩く。
「今から心配してても仕方ないし、ほら、これからスーパーで俺の財布が擦り切れるまで使うんでしょ」
「……あ、今日はいい肉買いますからね。俺んちの分も一緒に作るんで。 財布も荷物もセンセ持ちなんで覚悟しといてください」
「え、大丈夫かな、クレカ置いてきてないよね……」
「……センセだとほんとに冗談にならないんで、着くまでに確認しといてくださいね」
「わあ、本気で使う気だ……」
金色がかったオレンジの夕暮れの中、学校から緩やかに下る坂道を、俺たちは子供みたいにくだらないことを話しながら歩いた。
科学室、とか物理研究室、とかの札が見えるので、こっちがいわゆる化学棟ってやつなんだろう。
「どこだって言ってたっけ? 地学?」
「あってますよ、地学で。 こっち……あれ、並んでるな」
「……あ、ホントだ、すごいねえ、大人気だ」
入口の白い鉄扉からずらっと続く教室の一番奥に地学の部屋があったみたいだけど、俺たちはまだそこまでたどり着いていない。
そのちょっと手前で椅子に座って並ぶ列があり、一番最後に「最後尾こちら」の札をもって暇そうに立つ生徒の姿があった。
こっちに気づいたとたん、朗らかに笑ってキヨくんに話しかけている。
「お、藤谷じゃん。どしたん、親戚の人に学校案内するって言ってなかった……でっかっ!」
「……センセ、この失礼なヤツが、俺が入らされた天文部の部員その2の東原。……で、たぶん本物の部員の御園は、中でプラネタリウムの解説やってると思うから、後で紹介します」
「……無視すんなー」
「まあまあ、キヨくん。……こんにちは、清文くんの友達かな? 親戚の桐院といいます、よろしくね」
少し背をかがめて笑顔であいさつすると、
「こ、こんにちは」
小声で挨拶が返ってきて、看板ごとキヨくんの背中に隠れられてしまった。
「お前、何隠れてんだ、そういうキャラじゃないだろ」
「だって、大人の男の人と挨拶するなんてなかなかないから……キンチョ―するじゃん」
「はあ?」
あー、でっかいから萎縮しちゃったのかな……。
中学生くらいまでの男の子がよくする反応に、無意識にサマージャケットのポケットを漁ったけど、いつも着ている白衣じゃないから、こういう時用の飴は入ってなかった。
珍しくイラッとしているキヨくんの肩をポンポンと撫でて、改めて東原くんに話しかけてみる。
「そういえば、その看板に15分待ちますって書いてあるけど、時間で入れるようになってるのかな?」
「あ、うん!……じゃなかった、はい! もうそろそろ終わるはずなんで、そうしたら次の組を入れます……あ、終わった!」
中の方でも、人のざわめきと一緒にヒーリングミュージックみたいなのが止んで、夢から覚めた、みたいな顔をした人達がぞろぞろと出てくる。
最後の人が出てくると同時に東原くんが待機列の人々に元気よく声をかけた。
「はーい、おまたせしました! 天文部主催 夏のプラネタリウムはじまりますよー! 足元に気を付けて、中に入ってお好きな所に座って下さーい!」
明るく良く通る声の案内にぼうっと待っていた人もハッとしたように立ち上がって、東原くんの後についていく。
「さて、じゃあ、俺達も入れて貰いましょう」
「え、大丈夫? 結構ヒト入ってったけど……」
「この後休憩入ると思うんで、これ見逃すともう見れないかもしれませんよ」
「あ、それなら入れてもらおう」
ここまで来て見られないのは勿体ない。
中は締め切ったカーテンの上から暗幕でもかけているのか、完全に暗くしたうえで、今は柔らかいオレンジ色のランプを付けている。
化学棟っていうと、定番のシンク付きの机が並ぶ光景を想像していたけど、ここにはなくて、背後には机を積み重ねた上からこれまた暗幕が掛けられていた。
床は黒い紙を張った段ボールのようなものが敷き詰められていて、たぶん光を反射させない工夫なんだろう。
その上に大きな丸いクッションのようなものがいくつも置かれて、どうやら転がってみるタイプらしい。
端っこの余っていたひとつにキヨくんと一緒に座って、部屋の真ん中に立つ生徒とその横の装置を見上げる。
装置の横にあるプロジェクターとPCを触っていたその子は、東原くんの合図に気づくと、にこやかに笑って頭を下げた。
「こんにちは、ようこそ、天文部へ。プラネタリウムの上映の前に、先に夏の星座について簡単に説明しましょう」
彼の解説は簡潔で分かりやすく、星座に全く興味なかった俺にもとりあえず、夏の三角形と織姫彦星がどこにいるかは理解できた。さそり座がどこにいるかの見分け方も。
チラリと見た隣のキヨくんも感心したように頷いていたので、キヨくんも初めて聞いたのかもしれない。
そのまま自然とはじまったプラネタリウムショーはなかなか圧巻だった。
本物の星空を写し取ったんだろう、丁寧で繊細な光点はさっきの星図もキレイに映し出している。
ボンヤリと暗幕に映る星を見上げていると、同じようにキヨくんと並んで夜空を見上げた夏祭りの夜を思い出す。
あの切実な声と眼差しと硬い手の熱と、俺の噛み潰した心細さと罪悪感を。
優しい彼が、彼が去った後の俺のことまで心配してくれているのはよくわかった。
貰ってばかりの俺はキヨくんに何ができるだろう。
あの大人になりかけの手のひらに、なにを渡してあげられるだろう。
彼が去るまでに、何を。
「俺達は有難いけど、キヨくん……こんな日までバイト入れなくても良かったんだよ」
プラネタリウムが終わった後、天文部の部長だという御園君にも挨拶し、ちょうど文化祭の終了時刻になった辺りで、そのまま一緒に帰ってきた。
キヨくんは自転車だったからそのまま先に行ってもいいのに、俺に付き合ってわざわざ隣を歩いてくれている。
「まあ、元々行く日ではありますし。最近は咲子が忙しくなって、夕飯も一人で食べることが多くて。それならセンセのとこで作って食べた方が一石二鳥なんで」
「……咲子ちゃん、どう?体調崩してない?」
受験に向けて根を詰めてるんだろうが、詰めすぎも体に毒だ。
チラッと心配になって、自転車を引くキヨくんを見ると、大丈夫ですよ、と兄の顔をして笑っていた。
「咲子はああ見えて、俺よりしっかりしてるんで。体調悪いと思ったら、たぶん自分でセンセのとこ行ってると思います。俺も一応、朝と帰宅時は様子見てますから」
「……うん、少しでも調子悪かったら、何時でもいいからおいでね。俺が嫌ならリンちゃん呼ぶからさ」
年頃の女の子だからな、咲子ちゃんも。
そう言ったら、キヨくんが複雑そうな顔をした。
「センセ相手だとフツーに診察してもらいたがりそうで、困るんですよね……。いや、センセ相手なんで大丈夫ですけど、もうちょっと警戒心持ってもらわないと……」
「まあ、咲子ちゃん、素直にまっすぐ育ったからねえ。でもきっと大丈夫だよ、行きたい高校、女子高なんでしょ?」
「はい。……確かに共学の寮に入れるより安心感ありますけど……」
まあ、お兄ちゃんだしな。心配は尽きないんだろう。
ポンポン、と軽く背を撫でて、励ますようにもう一度だけ背を叩く。
「今から心配してても仕方ないし、ほら、これからスーパーで俺の財布が擦り切れるまで使うんでしょ」
「……あ、今日はいい肉買いますからね。俺んちの分も一緒に作るんで。 財布も荷物もセンセ持ちなんで覚悟しといてください」
「え、大丈夫かな、クレカ置いてきてないよね……」
「……センセだとほんとに冗談にならないんで、着くまでに確認しといてくださいね」
「わあ、本気で使う気だ……」
金色がかったオレンジの夕暮れの中、学校から緩やかに下る坂道を、俺たちは子供みたいにくだらないことを話しながら歩いた。
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