僕達の過ち

真田晃

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街角で座り込む人々の姿が派手で
僕達を威圧するかの様であった

怖くて優斗の手をしっかり握る

「…大丈夫か?」
「うん…」

優斗がいるなら……



「ねぇ君達、こんな所で何してるの?」

ハッとして見ると、僕と優斗の前に、見知らぬ男性が立ちはだかっていた

「学校の制服着たまま彷徨いてたら、補導されちゃうよ?」


男は、二十代半ば位だろうか…細身で長身、柔らかい物腰で、爽やかな笑顔を此方に寄越した


「…もしかして、家出少年…かな?」
「………!」
「田舎臭さがあって、直ぐ解るよ
今日泊まる所は?アテはあるの?」

その言葉に、優斗は警戒して男を睨み上げる

「…はは、君は野犬みたいだね……嫌いじゃないよ、警戒心の強い子は…
……そしてその隣にいる子は、淋しいと死んじゃう蒼いうさぎさんみたいだな……可愛い」

男はそう言ってくすり、と笑う
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