上 下
136 / 143
2章 村での生活

89話 いざ調合!

しおりを挟む
 ブレンにタンジーの事をお願いしたので、俺は不足してきているランクⅡポーション類の補充を行おう。

 手持ちに残っているのは……


 もう一本飲みたくなるポーション
 鬼不味いポーション
 精神力が試されるポーション
 罰ゲームに最適な臭いポーション


 上記四本か……思ったよりも少なくなっていたな。

 確か向いてる草と向いてない草があるとかで、俺はドクダミ草とは相性が悪いんだったっけ……?

 あとは作る時にMPを込めて品質を上げ、仕上げに花の蜜……かな?

 ヤバいな、かなりうろ覚えだ……

 よし! 一つ一つ工程を確認しながらやってみるか!


 使うのは前回ブレンから貰ったミツブクロ草の花の蜜と、ヨモギ草だな。

 まずはヨモギ草一株をできるだけ細かく刻む。

 そして次に刻んだヨモギ草を念入りにすりつぶして、手のひらをかざしてMPを注ぐ。

 ……うん、手のひらに集まった熱が抜けるような感覚。

 ここまでは無事に成功してるみたいだな。

 最後は花の蜜を追加して、しっかりと混ぜ合わせる──


 ボンッ!!


「わっ!? なんで!?」
「お兄さん!?」
《リョウさん!?》


 何故か混ぜ終わった途端に小さい爆発音と共に白い煙に包まれてしまった。

 これは……失敗してしまったかな……?


《今のは……?》

「あ、うん。前にポーション作った時と同じやり方でやったらこうなってしまって──」 


 ブレンに説明している間に白い煙が晴れ、そこには試験管のような器に入った五個のポーションらしきものがあった。


「……え……? 前の時と違いすぎないか?」

《これは……前回の時はうまくスキルの融合が出来てなかったのかも知れませんね……それとも、錬金術のレベルが上がったため……?》


 前回は失敗だったということか……?

 とにかく、品質を調べて見なくては!
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

かませ役♂に憑依転生した俺はTSを諦めない~現代ダンジョンのある学園都市で、俺はミステリアス美少女ムーブを繰り返す~

不破ふわり
ファンタジー
生まれ変わるならば、美少女であるのが当然である。 男は死後、愛読していた現代ダンジョン系漫画の世界に憑依転生する。 が、その憑依先はかませ役♂だった。 「どうして女の子じゃないんだ……!」 転生するなら美少女が良い。 そんな当たり前な真理を胸に、男はかませ役♂(出番はもうない)として目的のために生きていく。 目指すは原作で一年後に起きるTSイベントの奪取。そして、念願の美少女化! これは現代ダンジョン世界に生きる探索者の物語。 そして、TS願望に脳を焼かれた男の物語である。 なお、TS願望が転じて行った女装行為が原因で、原作の全勢力から未知の新勢力と認識され警戒されていることは考慮しないものとする。

のんびりガーデニング

ノコノコ
エッセイ・ノンフィクション
ガーデニングをはじめとして日々の出来事を書いていこうと思います

あの音になりたい! 北浜高校吹奏楽部へようこそ!

コウ
青春
またダメ金か、、。 中学で吹奏楽部に挫折した雨宮洸。 もうこれっきりにしようと進学した先は北浜高校。 [絶対に入らない]そう心に誓ったのに そんな時、屋上から音が聞こえてくる。 吹奏楽部で青春and恋愛ドタバタストーリー。

種から始める生産チート~なんでも実る世界樹を手に入れたけど、ホントに何でも実ったんですが!?(旧題:世界樹の王)

十一屋 翠
ファンタジー
とある冒険で大怪我を負った冒険者セイルは、パーティ引退を強制されてしまう。 そんな彼に残されたのは、ダンジョンで見つけたたった一つの木の実だけ。 だがこれこそが、ありとあらゆるものを生み出す世界樹の種だったのだ。 世界樹から現れた幼き聖霊はセイルを自らの主と認めると、この世のあらゆるものを実らせ、彼に様々な恩恵を与えるのだった。 お腹が空けばお肉を実らせ、生活の為にと家具を生み、更に敵が襲ってきたら大量の仲間まで!? これは世界樹に愛された男が、文字通り全てを手に入れる幸せな物語。 この作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。

【完結】ドライアドの糸使い

双葉 鳴|◉〻◉)
SF
黒桐祐美(28)は週一の休日を外にも出ずに溜め込んでいたドラマの消費をして過ごしていた。 そこに舞い込む一つの小包。 中身を確認するまでもない。 どうせ両親からのお見合いの催促が来たのだろう。 この歳までまともにお付き合いもしたことのない祐美は窮地に追い込まれていた。 そんな過度のストレス下の中、取れる手段がドラマの消化なのは色々と寂しいものがある事は誰に言われなくてもわかっている。 思い起こすのは10年前。 まだ学生時代のあの頃、祐美にもハマっていたゲームがあった。 『イマジネーションブレイブ』 世間的にはクソゲー扱いされていたが、祐美にとってそのゲームはひとりぼっちだった自分に友達を作るきっかけになった思い出の詰まったゲームだった。 流石に社会に出る時は引退したけど、いまだに思い出すのだ。 楽しかった当時の思い出を。 丁度いいタイミングで当時のゲームフレンドから連絡が入る。 それが楽しい思い出の延長を知らせるものだとはこの頃の祐美には思いもよらぬものだった。 「たまにはゲームに顔出しなさいよ」 「でも……」 フレンドからの申請に、しかし祐美は己の立場を主張する。 父の経営する会社の下請けとはいえ、社長の椅子に座ってる祐美はゲームに現を抜かす余裕はなかったのだ。 「だからこそのお誘いよ。今じゃゲーム内時間は現実の6倍で進んでいるのよ?」 「そうなの?」 「そうよ。あんたのことだからきっと心の奥に溜め込みすぎてるんでしょう? 息抜きにどう? 付き合うわよ」 「じゃあ、やってみようかな」 祐美はその日、当時の思い出の正式ナンバリングタイトルである『イマジネーションブレイブバースト』に参加する決意をした。 それがのちに一波乱起こすとは当時の祐美には思ってもいないことだった。 何せ彼女は当時、多くのプレイヤーから『魔王』『這い寄る混沌』『精霊のやべーやつ』『天災』『絶対に怒らせてはいけない人』などと呼ばれていたのだ。 そんな彼女の送るスローライフは前途多難だった。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】田舎暮らしを都会でしているの?と思ったらここはどうやら異世界みたいです。

まりぃべる
恋愛
私、春日凛。 24歳、しがない中小企業の会社員。 …だったはずなんだけど、いつの間にかアスファルトではなくて石畳の街並みに迷い込んでいたみたい。 病院じゃないの? ここどこ?どうして?やっぱり私死んじゃったの!? パン屋のおじさんとおばさんに拾ってもらって、異世界で生きていきます! …そして、どうにかこうにかあって幸せになっちゃうお話です。 ☆28話で完結です。もう出来てますので、随時更新していきます。 ☆この国での世界観です。よろしくお願いします。

聖女によって婚約者を取られ追放された公爵令嬢は魔王に保護される

ラキレスト
恋愛
 公爵令嬢アレクシア・テネーブルは、婚約者だったダニエル・パンテルと聖女と名乗る男爵令嬢マリーナ・ホワイトによって無理がある理不尽な理由の罪で国外追放されてしまう。  強引に追放され、捨てられたのは魔の森と言われる場所。そこで助けてくれたのは大きな黒豹。そして魔国へ連れて行ってくれた。  魔国に着き、魔王に保護という名の溺愛を受けつつ、理不尽な追放をした元婚約者や聖女を追い詰めて行くお話。

処理中です...