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2章 村での生活

66話 錬金術で首飾りが完成!

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 妙にご機嫌に見えるのは、何故か分からないが……


《ブレン、なんだか機嫌が良さそうだな?》

《勿論です! やっと、リョウさんがちゃんと念話してくれましたし!》

《え……でも、今までも俺の思考がそのまま聞こえたりしていたんだろ?》

《ちゃんとした念話でなければ、小声みたいな感じですからね……初日に少しだけしか念話してくれませんでしたから、喜びもひとしおです!》

《あー……その節は申し訳ない……》


 念話が苦手だからと、早々に諦めたんだったな。

 済まぬ、ブレン……



 ──と、また脱線してしまったな。

 毛皮の件は未だに納得いかないが、そういうものだと思うしかないな。

 ……でも、また今度詳しく聞いてみるか。


 それはともかく、材料はあるんだから早速作成だな。

 スキルリストを開いて、錬金術を選び、首飾りを選択する。

 まずは糸・紐系統素材として森蔦の乾燥した蔦。

 獣系統素材として森狼の牙を選択。

 すると視界には実行の文字と消費するMP、作成数、そして実行の文字が表示された。

 ということは、まとめて複数個作れるのかな?

 しかし、作成数をタップしてみると数値が1しかない……

 そう言えば装備品以外ならまとめて作れるけど、装備品は一つずつの仕様だったような……?


《ブレン、ちょっと聞きたいんだが》
《はい! なんでもどうぞ!》


 おおぅ……ちょっと気圧されるほどの勢いだな。


《えっと……装備品の作成の事なんだが、作成数って常に一しかないものなのか?》

《いえ、錬金術に限って言えば装備品でも複数の作成は可能です。ただ、素材はストレージから出しておく必要があります》


 どうやら、ここに関しては良い感じの仕様に変わったみたいだな。

 ……まあ、出しておく所もなんとかなっていれば尚良かったのだがな。


《そう言えば素材は各種一個しか出してなかったな……ありがとう。ブレン》

《いえいえ! いくらでも、何度でも聞いてくれていいですからね!》

《いや……それはどうかと思うが……?》

《いいんです! 私は、ちゃんと念話で話し掛けてくれるのがとっても嬉しいだけなんですから!》


 どうやら、俺が念話をちゃんとしなかったのが相当寂しかった……みたいだな。

 今後はちゃんと念話を使わないとだな……


 とりあえず作成数についての疑問は解けたし、とりあえず一つだけで実行を──
 

『森蔦の乾燥した蔦一 森狼の牙一 MPを五

上記を消費して首飾りを作成しました』


 お、素材が目の前から消えて首飾りが現れたな。
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