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2章 村での生活
43話 肉好きにも好評なサツマノイモ!
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お土産が肉じゃないことにがっかりしてしまったセージ君。
でも焼き芋は栄養価も悪くはないし、出来れば食べてもらいたいな。
「肉じゃなくてごめんな、セージ君。でも甘くて美味しいから、気に入って貰えるといいんだけどな」
俺がそう言いながら焼きサツマノイモを取り出すと、周囲に芳ばしい香りが漂い──
「ふわぁ……すごくおいしそうなにおい!」
「甘い物ですか!? いい香りです……!」
「おにいちゃんなにこれ!? すごいおなかすく!」
《わ、私にも下さい!》
三人と一匹が即座に詰め寄ってきた。
みんな、俺の手にある焼きサツマノイモにかなり良い印象を持ってくれたみたいだが……
なんでブレンもそっち側なの!?
そもそもさっき食べただろうに……
「さっき宿でキッチンをお借りして作った、焼きサツマノイモです。おやつにどうかと思いまして」
「焼き……サツマノイモ? あのサツマノイモが、こんなに美味しそうになるなんて……! 流石──」
「はい、お母さんストップ。お兄さんにとびつこうとしないの!」
「……してないわよ?」
「おにいちゃん! これたべていいの!? おにくとおなじくらいおいしそう!」
《リョウさん! 私にも……!》
……なんか混沌としてきたなぁ。
そして、ブレンはどれだけ食べたいの……?
「と、とりあえず手を洗って食べましょう?」
「「「《はーい!》」」」
これは、ブレンにもあげないとダメなパターンだな……
「「「《ごちそうさまでした!》」」」
「……おいしく食べて貰えて良かったよ」
結局、ブレンにも半分の焼きサツマノイモをあげることになった。
片手に乗る小鳥サイズの体のブレンだが、半分でもブレンより二周りくらいでかいサツマノイモをあっさりと食べきってしまった。
あの小さい体のどこに入ってるのだろうか……?
しかも、さっきも食べたはずなのにな……
「ブレンちゃんもおいしそうに食べてたね! でも、体より大きかったのに食べきっちゃって大丈夫なの?」
「俺もそれは気になってる」
タンジーに言われて、今更ながらに心配になる。
どんなに美味しくても、食べ過ぎは体に毒なはず──
《あ、言ってませんでしたね……私の体は仮の物なので、本来は食べ物は不要なんですよ。》
(え"? じゃあ、さっき食べたのは……?)
《全部変換されて私の魔力になってます!》
(じゃあ魔力がたくさん補給できそうだったから、あんなに食べたがってたの?)
《とても美味しそうで我慢できなかったのです!》
(……そ、そうなんだ……)
「お兄さん」
「ん? 何かな?」
「今ブレンちゃんとおはなししてたんでしょ?」
……いや、だからなぜ分かる……?
でも焼き芋は栄養価も悪くはないし、出来れば食べてもらいたいな。
「肉じゃなくてごめんな、セージ君。でも甘くて美味しいから、気に入って貰えるといいんだけどな」
俺がそう言いながら焼きサツマノイモを取り出すと、周囲に芳ばしい香りが漂い──
「ふわぁ……すごくおいしそうなにおい!」
「甘い物ですか!? いい香りです……!」
「おにいちゃんなにこれ!? すごいおなかすく!」
《わ、私にも下さい!》
三人と一匹が即座に詰め寄ってきた。
みんな、俺の手にある焼きサツマノイモにかなり良い印象を持ってくれたみたいだが……
なんでブレンもそっち側なの!?
そもそもさっき食べただろうに……
「さっき宿でキッチンをお借りして作った、焼きサツマノイモです。おやつにどうかと思いまして」
「焼き……サツマノイモ? あのサツマノイモが、こんなに美味しそうになるなんて……! 流石──」
「はい、お母さんストップ。お兄さんにとびつこうとしないの!」
「……してないわよ?」
「おにいちゃん! これたべていいの!? おにくとおなじくらいおいしそう!」
《リョウさん! 私にも……!》
……なんか混沌としてきたなぁ。
そして、ブレンはどれだけ食べたいの……?
「と、とりあえず手を洗って食べましょう?」
「「「《はーい!》」」」
これは、ブレンにもあげないとダメなパターンだな……
「「「《ごちそうさまでした!》」」」
「……おいしく食べて貰えて良かったよ」
結局、ブレンにも半分の焼きサツマノイモをあげることになった。
片手に乗る小鳥サイズの体のブレンだが、半分でもブレンより二周りくらいでかいサツマノイモをあっさりと食べきってしまった。
あの小さい体のどこに入ってるのだろうか……?
しかも、さっきも食べたはずなのにな……
「ブレンちゃんもおいしそうに食べてたね! でも、体より大きかったのに食べきっちゃって大丈夫なの?」
「俺もそれは気になってる」
タンジーに言われて、今更ながらに心配になる。
どんなに美味しくても、食べ過ぎは体に毒なはず──
《あ、言ってませんでしたね……私の体は仮の物なので、本来は食べ物は不要なんですよ。》
(え"? じゃあ、さっき食べたのは……?)
《全部変換されて私の魔力になってます!》
(じゃあ魔力がたくさん補給できそうだったから、あんなに食べたがってたの?)
《とても美味しそうで我慢できなかったのです!》
(……そ、そうなんだ……)
「お兄さん」
「ん? 何かな?」
「今ブレンちゃんとおはなししてたんでしょ?」
……いや、だからなぜ分かる……?
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