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1章 冒険の始まり
15話 ナビさんの新しい名前
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俺がナビさんに怒られる事が確定していた時、サラとタンジーはセージ君の様子を見て、笑顔で涙を流していた。
「……セージの、こんなに落ち着いた顔を見たのは、何ヶ月ぶりかしら……」
「セージ、くるしくなさそう……! お母さん、もうセージはいたくないんだよね!?」
「きっと、もう大丈夫よ……」
二人とも、抱き合って静かに泣いている。
本当に、間に合って良かった……
俺が安心して一息ついていると、サラさんとタンジーがこちらを向いていた。
「リョウさん、タンジーだけでなく、セージまで助けていただいて……なんとお礼を言っていいのか……」
「やっぱりお兄さんはすごいね! セージがすごくつよそうになったよ!」
ううむ……お礼言われるのは、あまり慣れてないんだよな……クレームならたくさん対処してきてるんだが……
「えっと……出来ることをしただけですから、本当に気にしないで下さい」
きっと引きつった顔をしてるんだろうなと、自覚しながら返事を返したが──
「いいえ、ここまでして貰ってなんにもお礼をしないなんてありえません!」
サラさん、なんでにこやかに喋りながら距離を狭めて来るんですかね!?
「さあリョウさん! してほしいことがあればなんでも──」
「とりあえず! お礼の件は後日ということで! まだやることがあるんで、これで失礼します!」
そう言い残して早足にサラさん宅をあとにする。なんか呼ばれてるような気がするが……
笑顔で迫ってくるってのが怖すぎる!
《……リョウさんって、ヘタレだったんですね……》
……それはほっといて!
無事(?)宿に帰ってきた俺は、女将さんに
飛び出していった経緯を聞かれた。
状況を説明すると、「よくやったよ!」と背中を叩かれてむせこんだ……
女将さん、絶対鍛えてるだろ……強すぎるぞ……
部屋に戻ると、そのままベッドに倒れこんだ。なんか、どっと疲れたな……
《リョウさん、もしかして女性が苦手だったりします?》
「苦手と言うか、仕事のクレームとかは女性が主でさ……責められることばかりだったから、お礼言われても対処に困るんだよな……」
って、ナビさんに愚痴っても仕方ないよな。
まあ、幼い頃のトラウマのせいでもあるけど……
そうだ、ナビさんに聞きたいことがあったんだ。
俺はがばっと起き上がると、テーブルに止まっていたナビさんに声をかけた。
「そう言えば、ナビさんに聞きたいことがあったんだけど、今は平気かな?」
《そうでしたね。私は今後リョウさん専属になりましたから、いつでも大丈夫ですよ》
……聞きたいこと、増えたな。専属ってなんだ……
?
「じゃあ早速……一番気になっていたのは、ナビさんが消えるって話かな。今こうしてるんだから、消えることはなくなったんだよね?」
《その通りです。異常については解明されておりませんが、一緒にいて状況をすぐ報告できる者がいた方がいいと言うことになり、私がそのまま担当になれたんです! ……まあ、監視扱いですけれど……》
「監視でもなんでもいいよ。ナビさんが消えるより、嬉しいから」
《……私も……嬉しいです……》
「ごめん、今聞こえなかったんだけど、何て言ったの?」
《聞こえなかったならいいんです! 他の質問はなんですか?》
これは、何度聞いても教えてくれないパターンかな?
食い下がったらまた怒りそうだし……
「ここまで来てくれた理由はわかったし専属(監視)と言うのも理解できたけど、なんで小鳥の姿で来たの? 声だけでも大丈夫だったと思うけど?」
《……触れてみたかった……》
「え?」
《なんでもないです。声だけだと案内もしにくいですから。小鳥なのは小回りが効くし、空から偵察も出来ますからね》
「ああ、確かに右とか言われるだけよりは、実際に方向を示して貰った方が間違いがなさそう」
《……小動物なら……撫でてくれるかも……と言うのもありますが……》
「……ナビさん、さっきからボソボソ言うのはなんなのかな……」
苦笑しながら聞いてみたが──
《っ! 独り言です!》
やはり答えてはくれなかったな……
《そうだ……リョウさん! 名前をつけてください! 今まではあだ名みたいなものだったけど、ちゃんとした名前が欲しいです!》
ちゃんとした名前……ずいぶん難題が来たなぁ……
「俺にとっては相談役だから……ブレーンや、ブレインから取って、ブレンってどうかな?」
《ブレン……それが私の名前……》
「気に入らなかったら──」
《嬉しいです! 今から私はブレンです! リョウさん、これからもよろしくお願いしますね!》
肩に飛んできたブレンに、頬をそっとつつかれた。
……あれ? もしかして今の……キスか!?
《あれ……リョウさん……? ……えっ! 固まっちゃってる!?》
《さっきはすみませんでした……つい嬉しくて……》
「ああ、いや……俺の方こそごめん。びっくりしちゃってさ」
《小鳥だから、意識されないかと思ってました……》
「……うん、俺もそう思っていたけど……ダメだったみたいだな」
自分の免疫の無さに情けなくなってくる……
「あ、そう言えば……セージ君の薬を作った時に、俺はなんで倒れたのかな?」
《それはこちらも知りたかったですね。まずはステータスを出してみて貰えますか?》
「分かった」
俺は頷いて、早速メニューからステータスを表示すると──
『リョウ LV11』
〖HP 56/56 MP40/40 空腹状態
STR 1 INT 1 VIT 1 AGI 1 DEX 1 LUK 1
ボーナスポイント 30
スキル
槍術 LV2
投擲 LV1
薬草学 LV2
調合 LV2
錬金術 LV2
??? LV2
〗
あれ、戦ってないのにレベルが上がってるな。
ブレンも肩から覗き込んでいて、
《レベルが上がったスキルは、薬草学、錬金術、???ですか……》
と呟いた。
「何かわかった?」
《そうですね……推測になりますが、倒れたのもレベルが上がったのも、セージさんの薬作成でしょう》
あの強すぎる強壮剤か……
《スキルの経験値が加算されるときは、キャラクターの経験値にもごく僅かに加算されます》
それでキャラクターレベルも上がったのか……
というか、またボーナスポイント割り振ってなかったな……
《倒れていたことや、様々なレベルが上がるほどの経験値が加算されたことから、恐らくはMPを一気に使い果たしたことで倒れたのではないかと……》
確かに、MP全部使ってもいいと思って作ったけど……
「ゲーム内で気絶してしまうって……危なすぎるだろ……」
《そう、危険ですね。ですが他のプレイヤーの方々は、恐らくならないでしょう》
どういうことだ……俺だけが危険だと言うことか? ……まさか……
《リョウさんも予想がついてますよね?『???』の可能性が非常に高いです》
やはり『???』か……
《消費するMPは、現時点で最大十ですから、全MPを使い果たすなどあり得ないんですよ。強力な効果がある反面、消費MPが大きすぎるスキル……だからこそ、本来は未公開で使えないはずだったんです》
……なんて恐ろしい……しかし、今別の問題が凄まじく集中力を削ってくる……
集中して考えてくれてるところ、非常に申し訳ないのだが、腹が、へって……
「なびさ──ブレン、あの……」
恐る恐る肩にいるブレンの方を向くと、今まさに、力一杯つつこうとしている小鳥が──
ガッ!!
「ぎゃあぁぁ!!」
《さっさと何か食べてきてください!!》
肩に強烈な一撃をもらった俺は、逃げるように一階の食事処に向かうのだった……
「……セージの、こんなに落ち着いた顔を見たのは、何ヶ月ぶりかしら……」
「セージ、くるしくなさそう……! お母さん、もうセージはいたくないんだよね!?」
「きっと、もう大丈夫よ……」
二人とも、抱き合って静かに泣いている。
本当に、間に合って良かった……
俺が安心して一息ついていると、サラさんとタンジーがこちらを向いていた。
「リョウさん、タンジーだけでなく、セージまで助けていただいて……なんとお礼を言っていいのか……」
「やっぱりお兄さんはすごいね! セージがすごくつよそうになったよ!」
ううむ……お礼言われるのは、あまり慣れてないんだよな……クレームならたくさん対処してきてるんだが……
「えっと……出来ることをしただけですから、本当に気にしないで下さい」
きっと引きつった顔をしてるんだろうなと、自覚しながら返事を返したが──
「いいえ、ここまでして貰ってなんにもお礼をしないなんてありえません!」
サラさん、なんでにこやかに喋りながら距離を狭めて来るんですかね!?
「さあリョウさん! してほしいことがあればなんでも──」
「とりあえず! お礼の件は後日ということで! まだやることがあるんで、これで失礼します!」
そう言い残して早足にサラさん宅をあとにする。なんか呼ばれてるような気がするが……
笑顔で迫ってくるってのが怖すぎる!
《……リョウさんって、ヘタレだったんですね……》
……それはほっといて!
無事(?)宿に帰ってきた俺は、女将さんに
飛び出していった経緯を聞かれた。
状況を説明すると、「よくやったよ!」と背中を叩かれてむせこんだ……
女将さん、絶対鍛えてるだろ……強すぎるぞ……
部屋に戻ると、そのままベッドに倒れこんだ。なんか、どっと疲れたな……
《リョウさん、もしかして女性が苦手だったりします?》
「苦手と言うか、仕事のクレームとかは女性が主でさ……責められることばかりだったから、お礼言われても対処に困るんだよな……」
って、ナビさんに愚痴っても仕方ないよな。
まあ、幼い頃のトラウマのせいでもあるけど……
そうだ、ナビさんに聞きたいことがあったんだ。
俺はがばっと起き上がると、テーブルに止まっていたナビさんに声をかけた。
「そう言えば、ナビさんに聞きたいことがあったんだけど、今は平気かな?」
《そうでしたね。私は今後リョウさん専属になりましたから、いつでも大丈夫ですよ》
……聞きたいこと、増えたな。専属ってなんだ……
?
「じゃあ早速……一番気になっていたのは、ナビさんが消えるって話かな。今こうしてるんだから、消えることはなくなったんだよね?」
《その通りです。異常については解明されておりませんが、一緒にいて状況をすぐ報告できる者がいた方がいいと言うことになり、私がそのまま担当になれたんです! ……まあ、監視扱いですけれど……》
「監視でもなんでもいいよ。ナビさんが消えるより、嬉しいから」
《……私も……嬉しいです……》
「ごめん、今聞こえなかったんだけど、何て言ったの?」
《聞こえなかったならいいんです! 他の質問はなんですか?》
これは、何度聞いても教えてくれないパターンかな?
食い下がったらまた怒りそうだし……
「ここまで来てくれた理由はわかったし専属(監視)と言うのも理解できたけど、なんで小鳥の姿で来たの? 声だけでも大丈夫だったと思うけど?」
《……触れてみたかった……》
「え?」
《なんでもないです。声だけだと案内もしにくいですから。小鳥なのは小回りが効くし、空から偵察も出来ますからね》
「ああ、確かに右とか言われるだけよりは、実際に方向を示して貰った方が間違いがなさそう」
《……小動物なら……撫でてくれるかも……と言うのもありますが……》
「……ナビさん、さっきからボソボソ言うのはなんなのかな……」
苦笑しながら聞いてみたが──
《っ! 独り言です!》
やはり答えてはくれなかったな……
《そうだ……リョウさん! 名前をつけてください! 今まではあだ名みたいなものだったけど、ちゃんとした名前が欲しいです!》
ちゃんとした名前……ずいぶん難題が来たなぁ……
「俺にとっては相談役だから……ブレーンや、ブレインから取って、ブレンってどうかな?」
《ブレン……それが私の名前……》
「気に入らなかったら──」
《嬉しいです! 今から私はブレンです! リョウさん、これからもよろしくお願いしますね!》
肩に飛んできたブレンに、頬をそっとつつかれた。
……あれ? もしかして今の……キスか!?
《あれ……リョウさん……? ……えっ! 固まっちゃってる!?》
《さっきはすみませんでした……つい嬉しくて……》
「ああ、いや……俺の方こそごめん。びっくりしちゃってさ」
《小鳥だから、意識されないかと思ってました……》
「……うん、俺もそう思っていたけど……ダメだったみたいだな」
自分の免疫の無さに情けなくなってくる……
「あ、そう言えば……セージ君の薬を作った時に、俺はなんで倒れたのかな?」
《それはこちらも知りたかったですね。まずはステータスを出してみて貰えますか?》
「分かった」
俺は頷いて、早速メニューからステータスを表示すると──
『リョウ LV11』
〖HP 56/56 MP40/40 空腹状態
STR 1 INT 1 VIT 1 AGI 1 DEX 1 LUK 1
ボーナスポイント 30
スキル
槍術 LV2
投擲 LV1
薬草学 LV2
調合 LV2
錬金術 LV2
??? LV2
〗
あれ、戦ってないのにレベルが上がってるな。
ブレンも肩から覗き込んでいて、
《レベルが上がったスキルは、薬草学、錬金術、???ですか……》
と呟いた。
「何かわかった?」
《そうですね……推測になりますが、倒れたのもレベルが上がったのも、セージさんの薬作成でしょう》
あの強すぎる強壮剤か……
《スキルの経験値が加算されるときは、キャラクターの経験値にもごく僅かに加算されます》
それでキャラクターレベルも上がったのか……
というか、またボーナスポイント割り振ってなかったな……
《倒れていたことや、様々なレベルが上がるほどの経験値が加算されたことから、恐らくはMPを一気に使い果たしたことで倒れたのではないかと……》
確かに、MP全部使ってもいいと思って作ったけど……
「ゲーム内で気絶してしまうって……危なすぎるだろ……」
《そう、危険ですね。ですが他のプレイヤーの方々は、恐らくならないでしょう》
どういうことだ……俺だけが危険だと言うことか? ……まさか……
《リョウさんも予想がついてますよね?『???』の可能性が非常に高いです》
やはり『???』か……
《消費するMPは、現時点で最大十ですから、全MPを使い果たすなどあり得ないんですよ。強力な効果がある反面、消費MPが大きすぎるスキル……だからこそ、本来は未公開で使えないはずだったんです》
……なんて恐ろしい……しかし、今別の問題が凄まじく集中力を削ってくる……
集中して考えてくれてるところ、非常に申し訳ないのだが、腹が、へって……
「なびさ──ブレン、あの……」
恐る恐る肩にいるブレンの方を向くと、今まさに、力一杯つつこうとしている小鳥が──
ガッ!!
「ぎゃあぁぁ!!」
《さっさと何か食べてきてください!!》
肩に強烈な一撃をもらった俺は、逃げるように一階の食事処に向かうのだった……
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