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5.観察
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「エイル様、本当にユーリ王子をこのままにして良かったのでしょうか? せっかく向こうから交渉時間を延ばしてくれるみたいでしたので、もっと説得した方が良くなかったですか?」
慌てて部屋を飛び出したエイルの後を追いかけるラミル。
すると、エイルは青白い顔を見せながら答える。
「でも、ポテトを取り出したんですよ!? くっ、どこから僕の苦手なものが流れたんだ……。ほとんど知られていないはずなのに」
「たまたまじゃないでしょうか? それにそれを我慢すれば生徒会に入ってもらえたのかもしれませんよ?」
「それは大丈夫ですよ。ユーリは今はまだ生徒会に入るタイミングではない、と言ったのですよ。それはつまり、いずれ生徒会に入ってくれる、ということです。それなら僕は今まで通り、待っているだけです」
しかし、悔しそうに口を噛み締めているエイルの様子を見てラミルはただ苦笑を浮かべていた。
「それよりもラミル、あなたらしくないですよ。どうしてあんな殺気を見せていたのですか? ユーリが許してくれたから良いものの、あのままだと僕があなたを罰しないといけないところでしたよ」
「申し訳ありません。ユーリ王子から何やら良からぬ印象を受けましたので。まるで悪人の様な……」
「ははっ、考えすぎですよ。ユーリが悪人のはずないですよ。それなら今頃僕もあなたも無事ではないですから」
「――どういうことですか?」
「ユーリの側にメイド、気づきませんでしたか?」
「あぁ、あの普通の少女ですね。私としては何も危険がないと判断していましたが……」
「だからダメなんですよ。あの少女、暗殺者の類でしょうね。そもそも一国の王子がなんの武力も持たない様な少女を護衛として連れてくるわけがないですからね。ラミルですらその力を感じさせないほどの実力者……。そんな人物が控えていたからこそユーリはラミルの殺気を受けても何も動じなかったんですよ。彼の態度を見て、僕もピンときました」
エイルが自信ありげに告げると、ラミルは感心した様にうなずいていた。
「なるほど、言われてみれば確かに変ですね。見た目からして鈍臭そうな少女でしたもんね。それが王子のお付きで、しかも一人しか連れて来られないこのセントミジュ学園に連れてきているなんて……」
「えぇ、弱小貴族ならまた話は変わってくるのですが、ウルアース王国という大国の王子ですからね。ただのメイドではないはずです。そうなると隠密能力も兼ね備えた暗殺者……というのが妥当な線だと思いますよ」
「確かにそうですね。……そうなると、エイル様の飲んでいた紅茶にも毒が入れられていた可能性があったのですね」
「えぇ、しかしそういった様子もなくメイドは動く素振りを見せていなかったので、まず悪人ではありえないです。ラミルもそういう観察する力をもっと身につけてくださいね。これは大事なことになりますので」
「はい、かしこまりました」
恭しくラミルは頭を下げていた。
ただ、観察力としていうならラミルの方が正解に近く、ユーリは悪人を目指しているし、ミーアはポンコツのメイドだ。しかし、ユーリの立場からか、エイルはあらぬ方向へ勘違いするのだった。
◇
「ユーリ様、本当に生徒会に入らなくてよろしかったのでしょうか?」
エイルたちが帰って行った後、ミーアがおかわりのポテトを用意しながら聞いてくる。
「あぁ、もちろんだ。そもそも俺が正義を司る生徒会なんて似合わないだろう?」
「えっと、確かにそう考えるとそうですけど、学園最高の組織なのですから、それを裏で支配する人物――って考えると悪人っぽくないですか?」
それを言われてユーリはハッとなる。
確かに今の生徒会はエイルのせいで正義の組織にしか思われていない。
その中の人間が実は悪の親玉。
――良い。すごく良いな、それ。どこからどう見ても悪人だ。ただ、問題はあのラミルという人間だ。
あの全てを見透かしてくる様な視線と蛇をも射殺す様な眼力。
とてもじゃないが、彼を前にして堂々と振る舞える自信はユーリにはなかった。
「それはダメだ。今はまだ力を蓄える時だ」
「わかりました。では、しばらくは今のままの生活ですね」
「いや、違うな。次の休みはポテト畑に行くぞ! 真の悪人たるもの、全てのポテト畑を制しないといけないからな」
「わかりました。制するってことはランベルトさんに兵を要請した方がいいですか?」
「それはダメだ! 俺のポテトの取り分が少なくなってしまう! このことは絶対に誰にもいうなよ? 悪人たるもの、動く時は影でこそこそと……だ!」
「ふふっ、わかりました。では調理道具だけ準備しておきますね」
楽しそうな表情を浮かべるユーリを見て、ミーアは思わず笑みを溢していた。
◇
そして、ユーリが待ち望んでいた休日となる。
前日にはソワソワとして、八時間程度しか寝られなかったユーリ。
十分すぎるほど寝ているのだが、本人としてはまだまだ寝足りない気分だった。
「では、今日は汚れても良い様にこちらの服装を着てください」
ミーアが渡してきたのは、よそ行きのちょっと豪華な服装で、明らかに畑へ出向く様な服装ではなかった。
「いや、ミーア。流石に畑へ行くのにこれはおかしくないか?」
「そんなことないですよ。他国の畑へ視察しに行く……という体になっておりますので、なるべく大人しい服装で人と会うのもおかしくない服……を選んでみました」
――た、確かにポテトを食うことしか頭になかったが、人と会う可能性があるのか。そう考えると最低限おかしくない服を選んでおく必要もあるか。
面倒だが、表面上の体裁を装うのも悪人としては必要なことの一つだ。
あくまでも悪人は影で動くもの。
それに今回の重大な使命(名産品のポテトを採れたてで食う)がある。
失敗するわけにはいかないんだ、とユーリは改めて気合を入れ直していた。
◇
ミーアが準備した馬車に揺られて、ポテト畑へとたどり着く。
ただし、ユーリの顔色はとても悪いものだった。
「くっ、やはり(馬車の乗り心地は)最悪だな。全て壊してやりたいほどだ」
王国内の道路整備を命令(したと思っているが、ランベルトは国内の悪を駆逐することだと思っている)したほど、乗り物に弱いユーリ。
そんな彼のことをよく知っている人間なら道路について文句を言っているのだとすぐに理解できる。
しかし、眼鏡が曇っている人間や彼を少しでも悪人ではないかと疑っている人間だと全く違う捉え方をしてしまう。
「おいっ、聞いたか? たしかに今、この畑を壊したい、と言ってたよな?」
休日にどこか遠出をするユーリのことが気になったバノンは、執事であるミュラーを引き連れて、隠れてその後を追いかけてきた。
光の英雄が一体何をするのか。
あわよくば、ユーリの弱点がわかれば……。それとミュラーにも言っていない心に引っかかっている気持ち。
ユーリが実は悪人であるかもしれない、ということを否定するためにもユーリが英雄たる証を見つけたくもあった。
しかし、今の言葉はどう考えても悪そのものだ。
アルマーズ公国特産のポテト畑を壊したい。
この言葉に隠されている真の意味はおそらく『アルマーズ公国自体を潰したい』ということだろう。
つまり、英雄だと思っていたユーリは実は悪人だった、ということになりうる。
ただ、ミュラーの意見はまた違ったものだった。
この畑の何かが問題あって、その問題を取り除きたい、と言ったのではないだろうか?
そもそも一人二人を誤魔化すことはできても、国をあげて英雄と言われているユーリが実は悪人、なんてことがあるはずはない。
そんなことを考えながらユーリの様子を窺っていた。
「ミーア、早速ポテトを採りに行くぞ!」
「あっ、待ってください。ユーリ様ー!」
ミーアの制止を振り切って、ユーリは早速ポテトを採りに行く。
そして、意外と引っ張っても簡単に採れなくて、勢い余ってユーリが尻餅をつくところまでがセットだった。
そこで少し機嫌が悪くなるユーリ。
しかし、その後ミーアがしっかりポテトを採ってきて、その上で調理してくれたのですぐに機嫌を良くしていた。
慌てて部屋を飛び出したエイルの後を追いかけるラミル。
すると、エイルは青白い顔を見せながら答える。
「でも、ポテトを取り出したんですよ!? くっ、どこから僕の苦手なものが流れたんだ……。ほとんど知られていないはずなのに」
「たまたまじゃないでしょうか? それにそれを我慢すれば生徒会に入ってもらえたのかもしれませんよ?」
「それは大丈夫ですよ。ユーリは今はまだ生徒会に入るタイミングではない、と言ったのですよ。それはつまり、いずれ生徒会に入ってくれる、ということです。それなら僕は今まで通り、待っているだけです」
しかし、悔しそうに口を噛み締めているエイルの様子を見てラミルはただ苦笑を浮かべていた。
「それよりもラミル、あなたらしくないですよ。どうしてあんな殺気を見せていたのですか? ユーリが許してくれたから良いものの、あのままだと僕があなたを罰しないといけないところでしたよ」
「申し訳ありません。ユーリ王子から何やら良からぬ印象を受けましたので。まるで悪人の様な……」
「ははっ、考えすぎですよ。ユーリが悪人のはずないですよ。それなら今頃僕もあなたも無事ではないですから」
「――どういうことですか?」
「ユーリの側にメイド、気づきませんでしたか?」
「あぁ、あの普通の少女ですね。私としては何も危険がないと判断していましたが……」
「だからダメなんですよ。あの少女、暗殺者の類でしょうね。そもそも一国の王子がなんの武力も持たない様な少女を護衛として連れてくるわけがないですからね。ラミルですらその力を感じさせないほどの実力者……。そんな人物が控えていたからこそユーリはラミルの殺気を受けても何も動じなかったんですよ。彼の態度を見て、僕もピンときました」
エイルが自信ありげに告げると、ラミルは感心した様にうなずいていた。
「なるほど、言われてみれば確かに変ですね。見た目からして鈍臭そうな少女でしたもんね。それが王子のお付きで、しかも一人しか連れて来られないこのセントミジュ学園に連れてきているなんて……」
「えぇ、弱小貴族ならまた話は変わってくるのですが、ウルアース王国という大国の王子ですからね。ただのメイドではないはずです。そうなると隠密能力も兼ね備えた暗殺者……というのが妥当な線だと思いますよ」
「確かにそうですね。……そうなると、エイル様の飲んでいた紅茶にも毒が入れられていた可能性があったのですね」
「えぇ、しかしそういった様子もなくメイドは動く素振りを見せていなかったので、まず悪人ではありえないです。ラミルもそういう観察する力をもっと身につけてくださいね。これは大事なことになりますので」
「はい、かしこまりました」
恭しくラミルは頭を下げていた。
ただ、観察力としていうならラミルの方が正解に近く、ユーリは悪人を目指しているし、ミーアはポンコツのメイドだ。しかし、ユーリの立場からか、エイルはあらぬ方向へ勘違いするのだった。
◇
「ユーリ様、本当に生徒会に入らなくてよろしかったのでしょうか?」
エイルたちが帰って行った後、ミーアがおかわりのポテトを用意しながら聞いてくる。
「あぁ、もちろんだ。そもそも俺が正義を司る生徒会なんて似合わないだろう?」
「えっと、確かにそう考えるとそうですけど、学園最高の組織なのですから、それを裏で支配する人物――って考えると悪人っぽくないですか?」
それを言われてユーリはハッとなる。
確かに今の生徒会はエイルのせいで正義の組織にしか思われていない。
その中の人間が実は悪の親玉。
――良い。すごく良いな、それ。どこからどう見ても悪人だ。ただ、問題はあのラミルという人間だ。
あの全てを見透かしてくる様な視線と蛇をも射殺す様な眼力。
とてもじゃないが、彼を前にして堂々と振る舞える自信はユーリにはなかった。
「それはダメだ。今はまだ力を蓄える時だ」
「わかりました。では、しばらくは今のままの生活ですね」
「いや、違うな。次の休みはポテト畑に行くぞ! 真の悪人たるもの、全てのポテト畑を制しないといけないからな」
「わかりました。制するってことはランベルトさんに兵を要請した方がいいですか?」
「それはダメだ! 俺のポテトの取り分が少なくなってしまう! このことは絶対に誰にもいうなよ? 悪人たるもの、動く時は影でこそこそと……だ!」
「ふふっ、わかりました。では調理道具だけ準備しておきますね」
楽しそうな表情を浮かべるユーリを見て、ミーアは思わず笑みを溢していた。
◇
そして、ユーリが待ち望んでいた休日となる。
前日にはソワソワとして、八時間程度しか寝られなかったユーリ。
十分すぎるほど寝ているのだが、本人としてはまだまだ寝足りない気分だった。
「では、今日は汚れても良い様にこちらの服装を着てください」
ミーアが渡してきたのは、よそ行きのちょっと豪華な服装で、明らかに畑へ出向く様な服装ではなかった。
「いや、ミーア。流石に畑へ行くのにこれはおかしくないか?」
「そんなことないですよ。他国の畑へ視察しに行く……という体になっておりますので、なるべく大人しい服装で人と会うのもおかしくない服……を選んでみました」
――た、確かにポテトを食うことしか頭になかったが、人と会う可能性があるのか。そう考えると最低限おかしくない服を選んでおく必要もあるか。
面倒だが、表面上の体裁を装うのも悪人としては必要なことの一つだ。
あくまでも悪人は影で動くもの。
それに今回の重大な使命(名産品のポテトを採れたてで食う)がある。
失敗するわけにはいかないんだ、とユーリは改めて気合を入れ直していた。
◇
ミーアが準備した馬車に揺られて、ポテト畑へとたどり着く。
ただし、ユーリの顔色はとても悪いものだった。
「くっ、やはり(馬車の乗り心地は)最悪だな。全て壊してやりたいほどだ」
王国内の道路整備を命令(したと思っているが、ランベルトは国内の悪を駆逐することだと思っている)したほど、乗り物に弱いユーリ。
そんな彼のことをよく知っている人間なら道路について文句を言っているのだとすぐに理解できる。
しかし、眼鏡が曇っている人間や彼を少しでも悪人ではないかと疑っている人間だと全く違う捉え方をしてしまう。
「おいっ、聞いたか? たしかに今、この畑を壊したい、と言ってたよな?」
休日にどこか遠出をするユーリのことが気になったバノンは、執事であるミュラーを引き連れて、隠れてその後を追いかけてきた。
光の英雄が一体何をするのか。
あわよくば、ユーリの弱点がわかれば……。それとミュラーにも言っていない心に引っかかっている気持ち。
ユーリが実は悪人であるかもしれない、ということを否定するためにもユーリが英雄たる証を見つけたくもあった。
しかし、今の言葉はどう考えても悪そのものだ。
アルマーズ公国特産のポテト畑を壊したい。
この言葉に隠されている真の意味はおそらく『アルマーズ公国自体を潰したい』ということだろう。
つまり、英雄だと思っていたユーリは実は悪人だった、ということになりうる。
ただ、ミュラーの意見はまた違ったものだった。
この畑の何かが問題あって、その問題を取り除きたい、と言ったのではないだろうか?
そもそも一人二人を誤魔化すことはできても、国をあげて英雄と言われているユーリが実は悪人、なんてことがあるはずはない。
そんなことを考えながらユーリの様子を窺っていた。
「ミーア、早速ポテトを採りに行くぞ!」
「あっ、待ってください。ユーリ様ー!」
ミーアの制止を振り切って、ユーリは早速ポテトを採りに行く。
そして、意外と引っ張っても簡単に採れなくて、勢い余ってユーリが尻餅をつくところまでがセットだった。
そこで少し機嫌が悪くなるユーリ。
しかし、その後ミーアがしっかりポテトを採ってきて、その上で調理してくれたのですぐに機嫌を良くしていた。
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