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「…恐れながら、申し上げます」
緊張でどきどきと心臓が早くなる。こんな、自分勝手な理由を言ってもいいのか、高貴な方に…たくさんの妻を娶るのが当然である王族の方に、言っていい物かわからないけれど、命令と言われて、抗えない。
「わたくしの、身勝手な考えで…」
「咎めはしない」
「ぁ、わたくし…妻同士で、いがみ合いたくない、もので」
「うん?」
ふ、と…その場の空気が緩くなったのを感じて、すこし気が楽になったけれど…第二王子様が、ぽかんとしてる?
「妻同士でいがみ合う、ものなの?」
え?
「グランシュネル公爵の所ってそうなの?」
「えぇと…」
「そういう事情は余り話したがらないモノです。まあ、そういうご家庭もございますとしか申し上げられません」
「あ、そうなの?へぇ…あれ。そうすると俺の奥さんたちって…」
「ルーヴェリア様の奥方でしたら問題ないのでは。利害関係なだけですので」
「まあそうか。なにかあれば、あいつがなんとかするか」
「…そうでございますね」
確かに第二王子様も先日婚約が調いましたね、5人の妃様を娶るそうで。ただ、そもそもあなたのご両親一夫一妻ですよね。とはいえない…
「まあいいか、理由、それだけ?」
それだけといえばそれだけね。うん。そういう関係かもしれないと疑っているなんて、死んでも言えない。なので、そうだと答えれば。
「渋ってた理由、そんな事か」
「人によっては重要でもございますが」
「ふぅん。まあ、あいつに限って言えば、そんな事だな」
「そんな事、って」
「ラクシュ~おーい、らーくーしゅー」
と、そんな事扱いされて、少しむっとする。メンタルやられたりするし、簡単に言わないで欲しいのだけれど。でも、そこまでは流石に言えずに口ごもってしまうと、何故かラクシュ様を呼んだ。
…呼んだとしても聞こえないのでは…そう、二人っきりで話をしたいという事と、離れていろと、パーティー会場にいるように言われてたし。と、思っていたら、ばんっと、ものすごい音を立ててドアが開かれた。ラクシュ様?
「叫ばなくても聞こえるって言ってあるでしょう…!耳がイかれるかと、」
「いや、今まで使わなかったからな、本当に聞こえるのかと思って」
聞こえるって、どういう事?耳かいかれるって…えぇと、そこまで大きな声ではなかったと思うのだけれど。そう思ったら、第二王子様が言う、今まで使わなかった、とは?本当に聞こえる?
「そんなことより、喜べ。お前今すぐ結婚してもいいぞ」
「…何をいってるんですかあんた」
いろんな疑問が沸いては次にまた疑問が生まれるというどうしようもない状況に、困る。ラクシュ様の突っ込みに、私も、何を言っているのかしら…と思う。一夫多妻が嫌だと言ったわよね?それに関して何も言われてないのだけれど。
「だから結婚してもいいぞ?」
「語彙なくなるのどうにかならないんですか…」
「一夫多妻が嫌で、結婚が乗り気でなかったそうだ」
「…だから語彙」
「ネルア嬢が婚約を渋る理由?」
「それが一夫多妻と?」
「どうせお前、ネルア嬢以外に惚れるとかなさそうだし」
「…まあ、そうでしょうね」
「そしたらほら、兄もいるし、なんならネルア嬢の親の公爵も、お前の親の侯爵もいるし、いますぐ結婚しろ」
「相変わらず頭悪いですね」
「だってお前、こうでもしないと俺に遠慮とか、時期がとか、言いそうだし」
「一応、一年以内にはという取り決めしてますよ」
「そうなの?」
「そうです。それにまだプロポーズしてないんですが」
「諸共すればいいじゃないか」
「もう、ほんと…」
この二人、ぽんぽん会話するから、置いてけぼり感半端ないんだけど。まあ…口を挟むのは良くない事なので、どっちにしろ黙っている事しか出来ないけれど。けれど、ラクシュ様が私以外に惚れないと言っていたわね。でも人の心は分からないものだし…それに、政治的な物で、娶れと言われでもしたら、結局は…
と、一人でぐるぐる考えていると…ラクシュ様が顔を覆って、なんかしゃがみこんでしまった。うん、まあ、分かる。会話がかみ合っているようないないような、この感じ。
「なあ、俺がお前にしてやれることって、こういう事しかできないし」
「…あんたは一応おとなしく守られてくれるじゃないですか」
「そうか?」
「王都から出たいと言わないですし」
「出る必要あるか?」
「ほんとあんたのそういうとこ…」
ラクシュ様は、ため息一つつくと、何故かルーヴェリア様に立てとおっしゃる…王子様にそれはいいのかしら。
と、ルーヴェリア様が椅子の横に立てば、ラクシュ様は先ほど見たように、す…とそこへ傅く。
「我が君、我が主…二心を、お許しくださいますか」
「許そう。だが、変わらぬ忠心を」
「私の命は変わらず我が君へ捧げます」
「だからお前な…」
「これはそういうモノです。諦めてください」
騎士の忠誠を誓うなんて場面は、なんというか、神聖なものであるはずなのに…どうしてこう、緩くなるのかしら…
緊張でどきどきと心臓が早くなる。こんな、自分勝手な理由を言ってもいいのか、高貴な方に…たくさんの妻を娶るのが当然である王族の方に、言っていい物かわからないけれど、命令と言われて、抗えない。
「わたくしの、身勝手な考えで…」
「咎めはしない」
「ぁ、わたくし…妻同士で、いがみ合いたくない、もので」
「うん?」
ふ、と…その場の空気が緩くなったのを感じて、すこし気が楽になったけれど…第二王子様が、ぽかんとしてる?
「妻同士でいがみ合う、ものなの?」
え?
「グランシュネル公爵の所ってそうなの?」
「えぇと…」
「そういう事情は余り話したがらないモノです。まあ、そういうご家庭もございますとしか申し上げられません」
「あ、そうなの?へぇ…あれ。そうすると俺の奥さんたちって…」
「ルーヴェリア様の奥方でしたら問題ないのでは。利害関係なだけですので」
「まあそうか。なにかあれば、あいつがなんとかするか」
「…そうでございますね」
確かに第二王子様も先日婚約が調いましたね、5人の妃様を娶るそうで。ただ、そもそもあなたのご両親一夫一妻ですよね。とはいえない…
「まあいいか、理由、それだけ?」
それだけといえばそれだけね。うん。そういう関係かもしれないと疑っているなんて、死んでも言えない。なので、そうだと答えれば。
「渋ってた理由、そんな事か」
「人によっては重要でもございますが」
「ふぅん。まあ、あいつに限って言えば、そんな事だな」
「そんな事、って」
「ラクシュ~おーい、らーくーしゅー」
と、そんな事扱いされて、少しむっとする。メンタルやられたりするし、簡単に言わないで欲しいのだけれど。でも、そこまでは流石に言えずに口ごもってしまうと、何故かラクシュ様を呼んだ。
…呼んだとしても聞こえないのでは…そう、二人っきりで話をしたいという事と、離れていろと、パーティー会場にいるように言われてたし。と、思っていたら、ばんっと、ものすごい音を立ててドアが開かれた。ラクシュ様?
「叫ばなくても聞こえるって言ってあるでしょう…!耳がイかれるかと、」
「いや、今まで使わなかったからな、本当に聞こえるのかと思って」
聞こえるって、どういう事?耳かいかれるって…えぇと、そこまで大きな声ではなかったと思うのだけれど。そう思ったら、第二王子様が言う、今まで使わなかった、とは?本当に聞こえる?
「そんなことより、喜べ。お前今すぐ結婚してもいいぞ」
「…何をいってるんですかあんた」
いろんな疑問が沸いては次にまた疑問が生まれるというどうしようもない状況に、困る。ラクシュ様の突っ込みに、私も、何を言っているのかしら…と思う。一夫多妻が嫌だと言ったわよね?それに関して何も言われてないのだけれど。
「だから結婚してもいいぞ?」
「語彙なくなるのどうにかならないんですか…」
「一夫多妻が嫌で、結婚が乗り気でなかったそうだ」
「…だから語彙」
「ネルア嬢が婚約を渋る理由?」
「それが一夫多妻と?」
「どうせお前、ネルア嬢以外に惚れるとかなさそうだし」
「…まあ、そうでしょうね」
「そしたらほら、兄もいるし、なんならネルア嬢の親の公爵も、お前の親の侯爵もいるし、いますぐ結婚しろ」
「相変わらず頭悪いですね」
「だってお前、こうでもしないと俺に遠慮とか、時期がとか、言いそうだし」
「一応、一年以内にはという取り決めしてますよ」
「そうなの?」
「そうです。それにまだプロポーズしてないんですが」
「諸共すればいいじゃないか」
「もう、ほんと…」
この二人、ぽんぽん会話するから、置いてけぼり感半端ないんだけど。まあ…口を挟むのは良くない事なので、どっちにしろ黙っている事しか出来ないけれど。けれど、ラクシュ様が私以外に惚れないと言っていたわね。でも人の心は分からないものだし…それに、政治的な物で、娶れと言われでもしたら、結局は…
と、一人でぐるぐる考えていると…ラクシュ様が顔を覆って、なんかしゃがみこんでしまった。うん、まあ、分かる。会話がかみ合っているようないないような、この感じ。
「なあ、俺がお前にしてやれることって、こういう事しかできないし」
「…あんたは一応おとなしく守られてくれるじゃないですか」
「そうか?」
「王都から出たいと言わないですし」
「出る必要あるか?」
「ほんとあんたのそういうとこ…」
ラクシュ様は、ため息一つつくと、何故かルーヴェリア様に立てとおっしゃる…王子様にそれはいいのかしら。
と、ルーヴェリア様が椅子の横に立てば、ラクシュ様は先ほど見たように、す…とそこへ傅く。
「我が君、我が主…二心を、お許しくださいますか」
「許そう。だが、変わらぬ忠心を」
「私の命は変わらず我が君へ捧げます」
「だからお前な…」
「これはそういうモノです。諦めてください」
騎士の忠誠を誓うなんて場面は、なんというか、神聖なものであるはずなのに…どうしてこう、緩くなるのかしら…
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