46 / 108
3章:異世界と日本との二重生活の始まり
46
しおりを挟む
イケメン笑顔にダメージを食らっていると、領主様は松田さんに執事を部屋に入れていいか確認する。了承すると奥様がドアを開き、執事が入ってくる。
その手にはお盆があって、木箱が乗ってるけど…テーブルの上に置かれた木箱には、腕輪と何か袋に入った物が乗ってるけど?
「これはどちらがいいか選んでもらおうと思ってね。この国で使える通貨と、この領地に限るがこの腕輪を見せれば支払いの必要がなくなるモノだよ」
「はい?」
「高梨さんはこっちのお金の方がいいかな。通貨の勉強もした方がいいからね~」
え、いや…ちょっと待って、そんな何もしてないのに!?
「何も気にしなくていい。そもそも、落ち人は何も持たずに落ちてくるんだ。生活が安定するまで衣食住を補助するか、こうやって金銭を渡して補助をするのは当然なんだよ」
そうでなければ元の世界に戻ってしまうからね。と、領主様は笑う。あー…昔と違って今は帰ることができるもんね。それだけでなく、これくらいで財政がひっ迫する程ではないと言われる。確かに、街もすごく賑わってたし…福祉みたいなものかな。
「では、ありがたくいただきます…」
そのうち返したいけど。一応はね。
「服も用意してあげたいのだけれど、サイズが分からないからぴったりした物はサイズ直しが必要なのよ。この後、いいかしら?」
「あ、いえ、そんな」
「ワンピースや街の人たちが着るような服ならそこまでサイズを気にしなくていい物もあるだろ」
「いやねぇ、キルギス。気にしなくてもいい、ではないのよ。余り大きくても見栄えが悪くなる物もあるのですよ。それに…」
好みもあるでしょう?と、ぴしゃりと言われて、キルギスさんはたじたじになっていた。母親強し…
でも、確かにワンピースでも、腰回りがぶかぶかだとおかしく見える物もあるし。ベルトとかリボンできゅっとするといいんだけどね。
「では、機関の女性を呼びま、」
「あなたはこの私を信用ならないと?」
「あ、いや…そういう訳ではないのですが」
「ではおとなしく待っていなさい」
そう言ってにっこり笑う奥様にいきましょうと誘われて、おとなしく従う事にする。
奥様の後に付いて行った部屋は2~3部屋隣で、扉の外には女性…メイドさんなのかな。4、50代の女性がいた。扉を開かれて、中へと入れば、これまた若い子もいて、奥様含めて5人もいる。でも、着てる服が違う人が3人?
「マダム、お願いします。まずはサイズを測りましょう」
「ええ、そうですね。ドレスは必要ないでしょうが、いつ何が起きるか分かりませんし、街用の服でもサイズがありますからね」
今日は合うものを探します。と言われたけれど…サイズ、と言っていたように、メジャーでいろいろと測られましたよ。
測り終えると、合いそうなサイズはこの辺、と…壁一面にずらっと並んだ衣装を示された。うん、部屋に入ったら壁という壁にラックに掛けられた服がね、あったのよ。とはいえ、合うサイズの物だけにしたら2、30着位に減ったけど。
「サイズが合わない物はこちらへ移動しましょう。ただ、デザインの好みも知りたいので、気になるものがあれば教えてください」
と、マダムに言われるけど、なんだかすっごいキラキラしいのとかドレスっぽい物があるんですが!?
その手にはお盆があって、木箱が乗ってるけど…テーブルの上に置かれた木箱には、腕輪と何か袋に入った物が乗ってるけど?
「これはどちらがいいか選んでもらおうと思ってね。この国で使える通貨と、この領地に限るがこの腕輪を見せれば支払いの必要がなくなるモノだよ」
「はい?」
「高梨さんはこっちのお金の方がいいかな。通貨の勉強もした方がいいからね~」
え、いや…ちょっと待って、そんな何もしてないのに!?
「何も気にしなくていい。そもそも、落ち人は何も持たずに落ちてくるんだ。生活が安定するまで衣食住を補助するか、こうやって金銭を渡して補助をするのは当然なんだよ」
そうでなければ元の世界に戻ってしまうからね。と、領主様は笑う。あー…昔と違って今は帰ることができるもんね。それだけでなく、これくらいで財政がひっ迫する程ではないと言われる。確かに、街もすごく賑わってたし…福祉みたいなものかな。
「では、ありがたくいただきます…」
そのうち返したいけど。一応はね。
「服も用意してあげたいのだけれど、サイズが分からないからぴったりした物はサイズ直しが必要なのよ。この後、いいかしら?」
「あ、いえ、そんな」
「ワンピースや街の人たちが着るような服ならそこまでサイズを気にしなくていい物もあるだろ」
「いやねぇ、キルギス。気にしなくてもいい、ではないのよ。余り大きくても見栄えが悪くなる物もあるのですよ。それに…」
好みもあるでしょう?と、ぴしゃりと言われて、キルギスさんはたじたじになっていた。母親強し…
でも、確かにワンピースでも、腰回りがぶかぶかだとおかしく見える物もあるし。ベルトとかリボンできゅっとするといいんだけどね。
「では、機関の女性を呼びま、」
「あなたはこの私を信用ならないと?」
「あ、いや…そういう訳ではないのですが」
「ではおとなしく待っていなさい」
そう言ってにっこり笑う奥様にいきましょうと誘われて、おとなしく従う事にする。
奥様の後に付いて行った部屋は2~3部屋隣で、扉の外には女性…メイドさんなのかな。4、50代の女性がいた。扉を開かれて、中へと入れば、これまた若い子もいて、奥様含めて5人もいる。でも、着てる服が違う人が3人?
「マダム、お願いします。まずはサイズを測りましょう」
「ええ、そうですね。ドレスは必要ないでしょうが、いつ何が起きるか分かりませんし、街用の服でもサイズがありますからね」
今日は合うものを探します。と言われたけれど…サイズ、と言っていたように、メジャーでいろいろと測られましたよ。
測り終えると、合いそうなサイズはこの辺、と…壁一面にずらっと並んだ衣装を示された。うん、部屋に入ったら壁という壁にラックに掛けられた服がね、あったのよ。とはいえ、合うサイズの物だけにしたら2、30着位に減ったけど。
「サイズが合わない物はこちらへ移動しましょう。ただ、デザインの好みも知りたいので、気になるものがあれば教えてください」
と、マダムに言われるけど、なんだかすっごいキラキラしいのとかドレスっぽい物があるんですが!?
82
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
【完結】人生2回目の少女は、年上騎士団長から逃げられない
櫻野くるみ
恋愛
伯爵家の長女、エミリアは前世の記憶を持つ転生者だった。
手のかからない赤ちゃんとして可愛がられたが、前世の記憶を活かし類稀なる才能を見せ、まわりを驚かせていた。
大人びた子供だと思われていた5歳の時、18歳の騎士ダニエルと出会う。
成り行きで、父の死を悔やんでいる彼を慰めてみたら、うっかり気に入られてしまったようで?
歳の差13歳、未来の騎士団長候補は執着と溺愛が凄かった!
出世するたびにアプローチを繰り返す一途なダニエルと、年齢差を理由に断り続けながらも離れられないエミリア。
騎士団副団長になり、団長までもう少しのところで訪れる愛の試練。乗り越えたダニエルは、いよいよエミリアと結ばれる?
5歳で出会ってからエミリアが年頃になり、逃げられないまま騎士団長のお嫁さんになるお話。
ハッピーエンドです。
完結しています。
小説家になろう様にも投稿していて、そちらでは少し修正しています。
【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。
外では氷の騎士なんて呼ばれてる旦那様に今日も溺愛されてます
刻芦葉
恋愛
王国に仕える近衛騎士ユリウスは一切笑顔を見せないことから氷の騎士と呼ばれていた。ただそんな氷の騎士様だけど私の前だけは優しい笑顔を見せてくれる。今日も私は不器用だけど格好いい旦那様に溺愛されています。
転生令嬢はのんびりしたい!〜その愛はお断りします〜
咲宮
恋愛
私はオルティアナ公爵家に生まれた長女、アイシアと申します。
実は前世持ちでいわゆる転生令嬢なんです。前世でもかなりいいところのお嬢様でした。今回でもお嬢様、これまたいいところの!前世はなんだかんだ忙しかったので、今回はのんびりライフを楽しもう!…そう思っていたのに。
どうして貴方まで同じ世界に転生してるの?
しかも王子ってどういうこと!?
お願いだから私ののんびりライフを邪魔しないで!
その愛はお断りしますから!
※更新が不定期です。
※誤字脱字の指摘や感想、よろしければお願いします。
※完結から結構経ちましたが、番外編を始めます!
《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?
桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。
だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。
「もう!どうしてなのよ!!」
クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!?
天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる