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2章:日本へ戻ってきました
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早い方がいいと言うので、道の駅へ止まってスキルを隠す方法を教えて貰うんだけど…
「そういえば、他人のスキルを見る事出来るんですか?一応見る事は出来ないって聞いたんですけど」
「普通はね。でも、神官が機関に入る事を希望する人のスキルを確認できるし」
「それは…魔法で誓約するからって…」
「その誓約を見た事ないんだけど…あのゆるさだと、ちょっと信用できない」
あー…なるほど。松田さんはその辺りを理解しているからこそ、偽装すべき、ってことか。
「この偽装は…大丈夫なんですか?」
「うん、俺がしっかり確認したから問題ないよ。なんなら神殿のスキル調べる玉ですら欺いたし」
おお、それはすごい…
「あと、この魔法の事も秘密ね。隠している事を知られたら、何を隠しているのか追及されるだろうし」
「そ、そうですね…」
「じゃあ教えるけど…俺も声に出しちゃうと問題が起きるから、これ、そのまま覚えて」
そう言って出されたのはメモ機能。そこにずらっとやり方が掛かれてる。
「声に出すと…意識が沈む…?」
「そう。アイテムボックスはウインドウが出るんだけど…これは、自分の深層に潜り込むような感じだから、椅子を倒してやった方がいいかな」
書かれていたのは、ただ『深層へアクセス』の、一言だけ。戻り方は、『深層よりディスコネクト』。そしてやり方は…
「スキルの文字が漂ってるから、表示しないって思いながら文字にタッチ…」
「分かりやすい様にがんばりました」
「ありがとうございます…」
「俺も活用しようと思って作ったからさ」
「松田さんもバレると危険なんですか?」
そう聞けば、受け取り方次第かな。という。全魔法を使いこなす者というスキルらしい。
「…確かに、受け取り方ですね」
「得意不得意があるらしくてね、全部使えるんだすごいね、流石異界の人、で終了だから」
その言い分に笑ってしまう。すっごいふんわりさんばっかりか。
「そんなに時間掛からないはずだから、さくっと行ってきて。俺はお茶しとくし」
…いつの間にコーヒーが…あ、アイテムボックスか。本当に使いこなしてるなぁ。と思いながら、椅子を倒して…
「深層へアクセス」
ぷつり、と…テレビの電源を落とした時の様に、目の前が真っ暗になった。
ふ、と…目を開ければ、薄暗い部屋に突っ立っていた。そして…目の前にちらつくのは、文字…
「これが、スキルの文字ってやつね…」
八方美人があるわよ!くそう!
他にもあの神殿で読み上げられたスキルが漂ってる。私の周りをくるくる回ってるようで、右から左へと文字が流れる。
あの時は音声で流れたから、気になる物しか覚えられなかったけど…今はじっくり見ることが出来る。
「これって…神殿行かなくても分かるってことね」
松田さんが声にすると問題が、って言ってたから、多分一回しか使えない物でもないのかも。松田さんの意識が沈んじゃったら、二人とも意識なくなるから困るって事だよね。
しっかし…文字を読むけど、属性魔法とか生活魔法はあるけど、松田さんの全魔法を使いこなす者、というのはないわね。A+とかB-とかが、得意不得意になるのかも?
臨機応変とか、身体強化(オート)、演算A-、マクロ使い…なんてのもある…マクロって、あのマクロ?PCの表計算の?仕事で使ってるけど、それでこのスキルがついてるとか?謎すぎる…器用貧乏って、おい。
なんだか文字が薄いのもあるんだけど…なんだろうこれ。商人とか、書記官もある…これって向こうでのおすすめ職種かなぁ。後で松田さんに聞こう。製作者は松田さんだし、分からないとは言わせないわよ!
「まあ…そんな事より…こいつか」
世界の垣根を超越した者。こいつだけ、目の前に固定されてたのよね。だから探す必要もなかったんだけど、じっくりスキルを見られるなんてなさそうだったから後回しにしてしまった。
表示しない、と思いながらタッチ…表示しない、表示しない…と、繰り返し考えながらそっと触れれば、そこにあると分かるのに、透明になって見えなくなった。
「よし、これでOKっと。もやもやするスキルもあるけど…これはこれで気を付けよう」
うん、自戒の為に残しておこう。そんなにスキルを確認する必要性はないけども。
さて、じゃあ戻ろう…
「深層よりディスコネクト」
ここへ来る時と同じように、ぷつり、と…真っ暗になった。
「そういえば、他人のスキルを見る事出来るんですか?一応見る事は出来ないって聞いたんですけど」
「普通はね。でも、神官が機関に入る事を希望する人のスキルを確認できるし」
「それは…魔法で誓約するからって…」
「その誓約を見た事ないんだけど…あのゆるさだと、ちょっと信用できない」
あー…なるほど。松田さんはその辺りを理解しているからこそ、偽装すべき、ってことか。
「この偽装は…大丈夫なんですか?」
「うん、俺がしっかり確認したから問題ないよ。なんなら神殿のスキル調べる玉ですら欺いたし」
おお、それはすごい…
「あと、この魔法の事も秘密ね。隠している事を知られたら、何を隠しているのか追及されるだろうし」
「そ、そうですね…」
「じゃあ教えるけど…俺も声に出しちゃうと問題が起きるから、これ、そのまま覚えて」
そう言って出されたのはメモ機能。そこにずらっとやり方が掛かれてる。
「声に出すと…意識が沈む…?」
「そう。アイテムボックスはウインドウが出るんだけど…これは、自分の深層に潜り込むような感じだから、椅子を倒してやった方がいいかな」
書かれていたのは、ただ『深層へアクセス』の、一言だけ。戻り方は、『深層よりディスコネクト』。そしてやり方は…
「スキルの文字が漂ってるから、表示しないって思いながら文字にタッチ…」
「分かりやすい様にがんばりました」
「ありがとうございます…」
「俺も活用しようと思って作ったからさ」
「松田さんもバレると危険なんですか?」
そう聞けば、受け取り方次第かな。という。全魔法を使いこなす者というスキルらしい。
「…確かに、受け取り方ですね」
「得意不得意があるらしくてね、全部使えるんだすごいね、流石異界の人、で終了だから」
その言い分に笑ってしまう。すっごいふんわりさんばっかりか。
「そんなに時間掛からないはずだから、さくっと行ってきて。俺はお茶しとくし」
…いつの間にコーヒーが…あ、アイテムボックスか。本当に使いこなしてるなぁ。と思いながら、椅子を倒して…
「深層へアクセス」
ぷつり、と…テレビの電源を落とした時の様に、目の前が真っ暗になった。
ふ、と…目を開ければ、薄暗い部屋に突っ立っていた。そして…目の前にちらつくのは、文字…
「これが、スキルの文字ってやつね…」
八方美人があるわよ!くそう!
他にもあの神殿で読み上げられたスキルが漂ってる。私の周りをくるくる回ってるようで、右から左へと文字が流れる。
あの時は音声で流れたから、気になる物しか覚えられなかったけど…今はじっくり見ることが出来る。
「これって…神殿行かなくても分かるってことね」
松田さんが声にすると問題が、って言ってたから、多分一回しか使えない物でもないのかも。松田さんの意識が沈んじゃったら、二人とも意識なくなるから困るって事だよね。
しっかし…文字を読むけど、属性魔法とか生活魔法はあるけど、松田さんの全魔法を使いこなす者、というのはないわね。A+とかB-とかが、得意不得意になるのかも?
臨機応変とか、身体強化(オート)、演算A-、マクロ使い…なんてのもある…マクロって、あのマクロ?PCの表計算の?仕事で使ってるけど、それでこのスキルがついてるとか?謎すぎる…器用貧乏って、おい。
なんだか文字が薄いのもあるんだけど…なんだろうこれ。商人とか、書記官もある…これって向こうでのおすすめ職種かなぁ。後で松田さんに聞こう。製作者は松田さんだし、分からないとは言わせないわよ!
「まあ…そんな事より…こいつか」
世界の垣根を超越した者。こいつだけ、目の前に固定されてたのよね。だから探す必要もなかったんだけど、じっくりスキルを見られるなんてなさそうだったから後回しにしてしまった。
表示しない、と思いながらタッチ…表示しない、表示しない…と、繰り返し考えながらそっと触れれば、そこにあると分かるのに、透明になって見えなくなった。
「よし、これでOKっと。もやもやするスキルもあるけど…これはこれで気を付けよう」
うん、自戒の為に残しておこう。そんなにスキルを確認する必要性はないけども。
さて、じゃあ戻ろう…
「深層よりディスコネクト」
ここへ来る時と同じように、ぷつり、と…真っ暗になった。
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