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家へ引っ越してから

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「ご機嫌斜めですねぇ。何かありました?」

 ちゃぷり、と今は湯船に浸かっている。身体を洗われて、背後から抱きしめられるような形で湯船に入っているけれど…ラクシュ様にそう聞かれる。
 なにかって…いや、答えられることじゃないわよ。

「腰、立たなくなるまでしたのが嫌でした?」

 確かにそれも嫌ですけどね…でもそれ、今更な気がしますよ。

「中に出しすぎましたが…それっぽいですね」

 ぴくり、と身体が震えたのが分かったのか、ラクシュ様がそう納得する。いえ、まあ…確かにそれはそうだけど。そうじゃない。

「困りましたね。妊娠したら、それ以上注ぎ込むつもりなんですが」

 え、あれ以上って…

「指南書、という物は…ああ、実の母親がいないのでしたね。しかも母代わりである公爵様の奥様も…ちょっと、どうかと思いますし」

 いい人ではなかったから…そんな風に言われても、何とも思わないけれど。ラクシュ様が、くすくすと笑いながら、妊娠した子供は、母体からの栄養はもちろんの事、魔力も糧にするのだという。

「精液には、魔力が含まれますのでね。子宮口の近くに出せば糧になりますし、なにより安産といいますか…安定すると言いますか。なので、たくさんする方がいいんですよ」

 と、説明されるけれど、いえ、そっちが原因でぐずぐずしてる訳ではないのよね。

「お腹の上から魔力を通してもいいんですが…効果としては良くないらしいので、たくさんしましょうね」

 毎回こんなにくたくたにされたくはないわ…

「んー…ネルア。なにが、駄目なんです?」

 う…甘さを含んだ声で呼ばれて、ぞくりとする。

「ネルア。答えて?」
「…言えません」
「こたえて?」

 うぐ…なんだか甘すぎる声に、危険な感じがするけど…でも、なんて言えばいいのよ、あんなの。

「んー…もっと、啼かせてみましょうか?」
「ら、ラクシュ様は、」

 なかせて、って…ラクシュ様が言うと、怖い。だから…そう、名前を呼んで。

「私が、なんです?」
「う…」
「ネルア」
「っ…よく、あんな…あんな所…口で…できますわね」
「うん?…何度もしてますよね?舌でこことか…」
「ひっ」

 ぐにぐにと、と指で撫でられて、摘ままれて、びくりとしてしまう。

「…それに、ここも…」
「や、いや…」

 つつ、と、その割れ目を撫でないで!

「どこも、散々舐めているでしょうに。何をいまさら嫌がるのですか」

 そ、それは…されてる、けれど。言いたいのはそれではなくて。

「な、なかに、出したの…飲んだ…」
「ああ、そっちですか。飲みましたがそれがなにか?」

 なにかって…いや、まあ…ただ舐められるのも、場所が場所だから嫌よ。でもそういう話ではなくて。そういう事をしたり強要されたりっていう話は聞くけど。聞いた話だけで、実際に口にしたことはないから分からないけど…すごい味だし、臭いとも…

「好んで飲む様なモノではありませんが、風呂に入るよりは楽なので」

 え、そういう理由?それだけでああ言う事、できるものかしら?

「ああ、そうですね…」

 するっと唇を撫でられて、なんだろうと思う。

「そういうプレイもありますので…後で、私の、銜えてください」

 え、ちょっとそれは遠慮したいです。
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