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宮殿での生活
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その後は、この王都に来てからの事を聞かれたわ。ルーヴェリア様と食事を共にしている事をおそるおそる告げれば、そのままで構わないと言われるし、なんならジョセフィーヌ様の謹慎が解けたら4人で取ればいいとも言われてしまったわ。
「そいつが傍にいてくれる方がいいから」
と、王様は言うけれど…でも、なんだかんだでお菓子作りに行ったり、お茶を淹れに行ったりして離れているのだけれど…それとこれとは別なのかしら。
最近では、ラクシュ様のタイに刺繍をしたり、本を読んだりしていると言えば、王城にある書庫には行ったか聞かれて、そんな所まであるのかと驚いてしまったわ。
「歴史書はもちろんだけれど、刺繍の図案もございますのよ。王家の紋章は流石においそれと刺す事はできませんけれど…そこら辺もいずれ一緒にいきましょうね」
「はい、ありがとうございます」
お后様と一緒に行くとか緊張してしまうわ。
「そのメイドがいれば、どこの施設も入れない事はないと思うし、好きに使ってくれて構わないよ。ただ、一般の騎士やメイドも居るから、そこら辺は注意してくれるかな」
「かしこまりました」
王様がレイを示してそう言っていただけたので、少しどきどきする。王城を自由に見て回れるなんて普通ではありえないもの。ただ、一般の騎士やメイド、か。まあ、普通に考えて注意されるような場所に行かなければいいのよね。
「もし何か言われたら、私の名を出すか、呼んでいただければ、私が行けなくとも傍付の誰かしらを向かわせますので」
「そうだね。傍付に色々取りに行かせたりするから、顔も知っているだろうね」
ラクシュ様が来るより、傍付の人が来てくれた方がいい様な気がする。なんだかちょっと、ラクシュ様だと怖い事になりそうな気がして。
「この子達が子供の頃遊んだ庭園や広間等もありますからね。ジョセフィーヌの謹慎が解けたら、一緒に見て回るのもいいですよ」
「それは楽しそうですわ」
「その為には、まずネルア嬢が見ておくのがよろしいですわね」
「そうですね。そういたします」
ジョセフィーヌ様が楽しめるかどうかは分からないけれど、お茶をしながらそこら辺も聞ければいいなと思う。
「王太子の妃達も一緒に遊べるといいのですが、立場上ただ遊ぶ、という訳には行かなくて」
「立場上、でございますか」
「どうしても、妃教育をしなければならないからねぇ。息抜きで、と言っても、切り替えがうまくできなかったりするから」
マナーや会話術、世界の歴史や文化。そこら辺も勉強しないといけないのだと聞いて、大変だと思う。
「ですが、幼少期から皆仲良くて、互いに教えあったりしているらしくて、その点はよかったですわ」
「確かにそうだね。ルーヴェリアの方はどうなんだい。上手くいきそう?」
「…どうなの」
「お茶してた感じからすると、問題なさそうですよ」
「俺よりお前が熟知してるとかおかしいよな?」
「仕方ないのではないですかね」
パーティー会場で、お茶をしていたジョセフィーヌ様。席についていたのが2人、3人と日ごとに増えていったものね。でも、その場にはルーヴェリア様はいらっしゃらなくて。メイドが一人いたけれど…
「パーティーの時、ジョセフィーヌ様のお傍にいたメイドは…」
「私ですよ」
ああ、やっぱりそうなのね。
「そいつが傍にいてくれる方がいいから」
と、王様は言うけれど…でも、なんだかんだでお菓子作りに行ったり、お茶を淹れに行ったりして離れているのだけれど…それとこれとは別なのかしら。
最近では、ラクシュ様のタイに刺繍をしたり、本を読んだりしていると言えば、王城にある書庫には行ったか聞かれて、そんな所まであるのかと驚いてしまったわ。
「歴史書はもちろんだけれど、刺繍の図案もございますのよ。王家の紋章は流石においそれと刺す事はできませんけれど…そこら辺もいずれ一緒にいきましょうね」
「はい、ありがとうございます」
お后様と一緒に行くとか緊張してしまうわ。
「そのメイドがいれば、どこの施設も入れない事はないと思うし、好きに使ってくれて構わないよ。ただ、一般の騎士やメイドも居るから、そこら辺は注意してくれるかな」
「かしこまりました」
王様がレイを示してそう言っていただけたので、少しどきどきする。王城を自由に見て回れるなんて普通ではありえないもの。ただ、一般の騎士やメイド、か。まあ、普通に考えて注意されるような場所に行かなければいいのよね。
「もし何か言われたら、私の名を出すか、呼んでいただければ、私が行けなくとも傍付の誰かしらを向かわせますので」
「そうだね。傍付に色々取りに行かせたりするから、顔も知っているだろうね」
ラクシュ様が来るより、傍付の人が来てくれた方がいい様な気がする。なんだかちょっと、ラクシュ様だと怖い事になりそうな気がして。
「この子達が子供の頃遊んだ庭園や広間等もありますからね。ジョセフィーヌの謹慎が解けたら、一緒に見て回るのもいいですよ」
「それは楽しそうですわ」
「その為には、まずネルア嬢が見ておくのがよろしいですわね」
「そうですね。そういたします」
ジョセフィーヌ様が楽しめるかどうかは分からないけれど、お茶をしながらそこら辺も聞ければいいなと思う。
「王太子の妃達も一緒に遊べるといいのですが、立場上ただ遊ぶ、という訳には行かなくて」
「立場上、でございますか」
「どうしても、妃教育をしなければならないからねぇ。息抜きで、と言っても、切り替えがうまくできなかったりするから」
マナーや会話術、世界の歴史や文化。そこら辺も勉強しないといけないのだと聞いて、大変だと思う。
「ですが、幼少期から皆仲良くて、互いに教えあったりしているらしくて、その点はよかったですわ」
「確かにそうだね。ルーヴェリアの方はどうなんだい。上手くいきそう?」
「…どうなの」
「お茶してた感じからすると、問題なさそうですよ」
「俺よりお前が熟知してるとかおかしいよな?」
「仕方ないのではないですかね」
パーティー会場で、お茶をしていたジョセフィーヌ様。席についていたのが2人、3人と日ごとに増えていったものね。でも、その場にはルーヴェリア様はいらっしゃらなくて。メイドが一人いたけれど…
「パーティーの時、ジョセフィーヌ様のお傍にいたメイドは…」
「私ですよ」
ああ、やっぱりそうなのね。
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