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第九章:終話。なんだかんだで愛されて幸せになりました
ギリアムさん改めシルヴさんがお家に来た
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安心感まったくないけど…結果として、乳母兄弟というか毒の人、来ることになりました。スタンフォードは、大丈夫というけれど…その安心感どこからくるのよ。え、実体験?今まで毒盛られたことないから?そういう所で確信されても…
家に戻れば、まず…その人の住む部屋を用意するのだという。
一緒についてくるように言われた、けど…抱き上げられてそのまま連れていかれましたけどナニカ。もういいけどさ…
部屋は、お風呂もトイレもついていて、ワンルームの様な感じだった。お風呂?魔術で綺麗にできるのに?
「…魔術で落ちない薬剤で髪染めてるからな。必要なんだよ」
「髪?」
「見ればわかる。見せてくれるかどうかは、わからないが」
どういう事なんだろう。そう思うけれど…スタンフォードも見たことがないのだという。ただ、そういうモノだとは、王族には伝わっているそうで。
「ああいったという事は、見せてくれるだろう。その変化は証の様な…勲章の様なもの、らしいからな」
「なんかよくわからないけど、わかった」
そんな事を話して…毎晩、というか…タイミングが合えば抱き合って、食材を買いに出かけたりして、一週間後…王太子様とルーヴェリア様からのお祝いの品と一緒に、乳母兄弟であるその人が来た。スタンフォードが転移させたんだけれどね。
「これからお世話になりますねぇ~」
「ああ。頼む」
「よろしくお願いします」
と、挨拶をして…ギリアムさんって呼んでいいのか聞いた。役職で呼ぶべきなのかわからないからだけど、そもそも役職とか聞いてないな。けれど…
「私の事は、シルヴ、と」
「?えっと、シルヴさん、ね。よろしく」
ギリアムさんではなく?そう思ったけれど、もしかしたら名字と名前とかそういうものかなと思って、スルーしたけれど、なんか、スタンフォードが、ほう…とか言ってるけど…なによ。
「お前、その名を名乗るとは思わなかったんだが」
「貴方の奥様ですよぉ~あ、ただ、外ではお前とかで良いので。名前バレしたくないんですよぉ~」
「てっきり違う名を使うかと思ったんだが。そうか…」
えっと、何二人でわかったような会話してるのよ。置いてけぼり感半端ないよ。名前バレしたくないのは分かったけど、だからってお前呼びはちょっとなぁ。そう言うと、じゃあルヴでいいと言われた。頭抜いただけだけどいいのか。あ、そう、いいのね…じゃあギリアムってなんだろうと思っていると、その名は城でスタンフォードの侍従としての名前だそうで。そこら辺も色々あるらしいけれど、そのうちに教えると言われて話を切り上げられてしまった。
「このお祝いのお品、どうしましょうかねぇ~まだ当分使いませんよねぇ」
「子供の部屋は用意してある。運んでおくから、後で荷ほどきしてくれ」
「かしこまりましたぁ~」
「そういえば、話し方、変えてもいいぞ。ここは誰も来れないからな。…お前の所の当主以外は」
「あはは。あの人おかしいっすもんね~いや~俺には無理っすわ~」
え、なにこの軽さ!?というか本当の話し方、コレ!?
「あ、奥さんびっくりしてますね~よく驚かれるっす」
「いや、その…」
「ついでに言うが…お前、これから言う事、絶対に黙ってろよ」
そう前置きして…私がホムンクルスである事をばらしてた。いいのかそれ言って!?魂を異世界から持ってきたことまで言っていいのか!?
と、内心ひやひやしていたら、スタンフォードはルーヴェリア様の乳母兄弟にはホムンクルスであることはばれてしまったと言う。
「魂に関しては、まだ知らないはずだ。だから言うなよ。あと、ユウ。ここでは好きに振る舞っていい。こいつにばらしたのは、そういう理由もある」
「…そっか。わかった。ありがと」
そういって礼を言うと、頭を撫でられて、キスされた。おい、人前…!と、思ったら…いなかった。え。今さっきまでいたよね。
茫然としていたら、あいつはそういうやつだといって、笑ってたけど…どういうやつよ。
家に戻れば、まず…その人の住む部屋を用意するのだという。
一緒についてくるように言われた、けど…抱き上げられてそのまま連れていかれましたけどナニカ。もういいけどさ…
部屋は、お風呂もトイレもついていて、ワンルームの様な感じだった。お風呂?魔術で綺麗にできるのに?
「…魔術で落ちない薬剤で髪染めてるからな。必要なんだよ」
「髪?」
「見ればわかる。見せてくれるかどうかは、わからないが」
どういう事なんだろう。そう思うけれど…スタンフォードも見たことがないのだという。ただ、そういうモノだとは、王族には伝わっているそうで。
「ああいったという事は、見せてくれるだろう。その変化は証の様な…勲章の様なもの、らしいからな」
「なんかよくわからないけど、わかった」
そんな事を話して…毎晩、というか…タイミングが合えば抱き合って、食材を買いに出かけたりして、一週間後…王太子様とルーヴェリア様からのお祝いの品と一緒に、乳母兄弟であるその人が来た。スタンフォードが転移させたんだけれどね。
「これからお世話になりますねぇ~」
「ああ。頼む」
「よろしくお願いします」
と、挨拶をして…ギリアムさんって呼んでいいのか聞いた。役職で呼ぶべきなのかわからないからだけど、そもそも役職とか聞いてないな。けれど…
「私の事は、シルヴ、と」
「?えっと、シルヴさん、ね。よろしく」
ギリアムさんではなく?そう思ったけれど、もしかしたら名字と名前とかそういうものかなと思って、スルーしたけれど、なんか、スタンフォードが、ほう…とか言ってるけど…なによ。
「お前、その名を名乗るとは思わなかったんだが」
「貴方の奥様ですよぉ~あ、ただ、外ではお前とかで良いので。名前バレしたくないんですよぉ~」
「てっきり違う名を使うかと思ったんだが。そうか…」
えっと、何二人でわかったような会話してるのよ。置いてけぼり感半端ないよ。名前バレしたくないのは分かったけど、だからってお前呼びはちょっとなぁ。そう言うと、じゃあルヴでいいと言われた。頭抜いただけだけどいいのか。あ、そう、いいのね…じゃあギリアムってなんだろうと思っていると、その名は城でスタンフォードの侍従としての名前だそうで。そこら辺も色々あるらしいけれど、そのうちに教えると言われて話を切り上げられてしまった。
「このお祝いのお品、どうしましょうかねぇ~まだ当分使いませんよねぇ」
「子供の部屋は用意してある。運んでおくから、後で荷ほどきしてくれ」
「かしこまりましたぁ~」
「そういえば、話し方、変えてもいいぞ。ここは誰も来れないからな。…お前の所の当主以外は」
「あはは。あの人おかしいっすもんね~いや~俺には無理っすわ~」
え、なにこの軽さ!?というか本当の話し方、コレ!?
「あ、奥さんびっくりしてますね~よく驚かれるっす」
「いや、その…」
「ついでに言うが…お前、これから言う事、絶対に黙ってろよ」
そう前置きして…私がホムンクルスである事をばらしてた。いいのかそれ言って!?魂を異世界から持ってきたことまで言っていいのか!?
と、内心ひやひやしていたら、スタンフォードはルーヴェリア様の乳母兄弟にはホムンクルスであることはばれてしまったと言う。
「魂に関しては、まだ知らないはずだ。だから言うなよ。あと、ユウ。ここでは好きに振る舞っていい。こいつにばらしたのは、そういう理由もある」
「…そっか。わかった。ありがと」
そういって礼を言うと、頭を撫でられて、キスされた。おい、人前…!と、思ったら…いなかった。え。今さっきまでいたよね。
茫然としていたら、あいつはそういうやつだといって、笑ってたけど…どういうやつよ。
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